SO.ON project(ソーオンプロジェクト)は、滋慶学園グループの高等専修学校の生徒からなるアイドルグループ、大阪、福岡、東京、札幌、神戸、名古屋の各グループの総称。
大阪スクールオブミュージック高等専修学校(OSM)が運営、プロデュースを行い、メンバーは全てOSMの女子生徒からなる。同校は高等専修学校として国語・数学などの一般科目に加え、歌・ダンス・演技などの専門科目の授業を行っており、更にそれらに特化した「ダンストロフィープロジェクト」「アクティングプロジェクト」などの授業がある。その中のアイドル活動を通じて芸能活動を学び、将来、歌手、ダンサー、女優、モデルなどとしてデビューを目指すという授業が「SO.ON project」である。ライブやメディア出演の際には「私たちは同じ高校に通い、授業の一環として"アイドル"をしているリアル女子高生アイドルユニット、SO.ON projectです」と自己紹介する。
年度ごとの所属メンバー全てを「〇期生」と呼ぶ(2023年度は13期生)。同校にはいくつかのコースや専攻があるが、それに関わらず「SO.ON project」の授業を選択すれば誰もがメンバーとなる。混同されがちであるがOSMの女子生徒全てがSO.ON projectではなく、それを受講していない生徒もいる。また「芸能タレントコース・アイドル専攻」というものがあるが、それを専攻していても「SO.ON project」の授業を履修していなければメンバーではない。
同校は2学期制をとっており、その始業時に任意の授業を選択できる。学校の性質上、個人の芸能活動は認められており、芸能事務所に所属することも可能である。学内外の活動を優先するためにSO.ON projectの授業の履修を外す、あるいは休止することもあるし、並行して個人、グループとして活動することもできる。学校卒業と同時にSO.ON projectとしての活動も終了するため、個人としては最長でも3年間の期限付きの活動となる。
2015年以降、全国の滋慶学園の「高校」に相当するグループ校でも同様のカリキュラムが行われるようになり、各地区でグループが発足した。
2018年度までは大阪校、および全校グループの総称が「SO.ON project」、各グループ校は「SO.ON project FUKUOKA」、「SO.ON project TOKYO」であったが2019年度より大阪校の名称を「SO.ON project OSAKA」とし、各校並列的な扱いとなった。なお、札幌校は東京校の、神戸校、名古屋校は大阪校の支部となり、それぞれと連携した活動を行う。
2023年度より「SO.ON project OSAKA 名古屋支部」が「SO.ON project NAGOYA」に昇格。大阪の配下から離籍した。
グループ発足当時、大阪スクールオブミュージック専門学校(高等課程)総合音楽科内のプロジェクト(授業)という位置づけだったため「総音」(ソーオン→SO.ON)と名付けられた。その後、高等課程が高等専修学校に移管され現在に至る。
メンバーは全ていずれかのチームに所属する。また授業の履修単位である半年ごと、さらに必要に応じて不定期に行われる振り分けオーディションによって移籍する場合がある。
チームごとの衣装や楽曲が存在し、全員出演の「放課後ライブ」ではそれぞれのチームとして出演するが、人数の限られる外部のライブではチーム混成の選抜メンバーとなる。
2020年度よりOSAKA及びTOKYOを「海組」「空組」の2つに分割し、各組以下にそれぞれMY SCHOOL/high colorのチームを置く4チーム制とした。(TOKYOは12期から海空の組分けは無し) FUKUOKAは13期から海空の組分けを開始した。
2019年度より2チーム制が復活。
MY SCHOOL(マイスクール)
high color(ハイカラ―)
2016年度~2018年度の間、3チーム制を敷いていた。
チームの頭文字をとると「O」「S」「M」となり、紹介などはその順番で行われた。
TEAM ONE HEART(チーム ワンハート)
TEAM So−Da(チーム ソーダ)
TEAM MYIDOL(チーム マイド)
(過去に設けられていた役職)
全メンバーが所属するチームを横断し、数人からなる選抜ユニット。専用楽曲や衣装を有する。3、5期ハイアウトは大阪校のみ、7期以降のユニットは全国選抜と各都市選抜によるものがある。メンバー構成は基本的に固定されているが、7期以降の各ユニットでは人数のみ固定でメンバーは公演ごとにオーディションで選抜される。
(過去に存在したユニット)
また4期では渡辺敦子(OSM副校長、元プリンセス プリンセス)の指導の下「バンドproject」としてグループ内バンドを結成、5期では「ハイスクールマンザイ2015」出場のため数組のコンビ・トリオを結成するなど、各期内のみの限定的な活動もある。
前述のとおり、所属メンバーは半期ごとの授業を履修している者すべてであるが、個人の事情、活動などによって履修中止、或いは中断を経て再履修をするメンバーもいる。公式サイトにメンバー一覧が掲げられているが、これは前期、後期の開始時点でのものでリアルタイムに反映はされていない。学校の授業という性格上、一般的なアイドルのように脱退(履修中止)を逐一公にすることもない(役職メンバー等は例外的に運営から発表されることもある)。2023年3月現在、203名分の個人プロフィールページが存在するがグループ紹介等では「約450人」としている。なお、楽曲"167color"はメンバーの数が当時167人であったことに由来している。
一般的なアイドルと同様、それぞれの地域で開催されるライブハウスや大学の学園祭、イベントへ出演している。卒業或いは兼任メンバーが所属するグループの主催公演へ客演することもある。また、非公開で入学希望者向け体験授業、学内向けイベント出演、青少年関連のイベント出演や災害被災地、福祉施設への慰問なども行われている。
全てのライブ、イベントの出演メンバーは毎回、授業内のオーディションによって選抜される。1つの楽曲をパフォーマンスする人数は固定されておらずその都度変わり、センターを含む立ち位置も変わる。「放課後ライブ」と称する定期ライブは基本的に全員出演するが、楽曲ごとの出演、立ち位置、歌パート割なども全てオーディションで決定される。
定期的に主催ライブを行っており、概要は以下の通り。
2013年10月より、OSM校舎内にあるライブスペース(LS-1)で全員が出演するライブが定期開催されるようになった。原則的に月に1回、観覧無料であった。
2015年5月、観客数の増加、並びに滋慶学園グループのYES THEATER運営への参画によって、同劇場を放課後ライブの会場とすることとなった。全員出演、月1回は変わらないが有料とされた。また入学、進級時期である4月、卒業単独公演が開催される2月、メンバーが多く出演するミュージカル「明日への扉」の開催直前の9月は開催されない場合が多い。また多くは2部構成で、本公演と呼ばれることもある2部に対し、1部は夏祭り、運動会、1年生公演、次期役職発表などの様々な企画が行われる。
通常のアイドルライブに倣い、ライブ後には「特典会」が催される。CDやグッズなどの物品購入に応じて特典券が付与され、握手、サイン、写真(チェキ)撮影などの交流が行われる。
2016年度より福岡、東京でそれぞれのメンバー全員が出演する放課後ライブが学内のライブスペースにておよそ隔月ペースで開催されている。それ以前は選抜メンバーが数名、大阪校の公演に参加していた。
2019年8月、大阪、福岡、東京校からの選抜メンバーによる「SO.ON project 全国選抜ライブ」を行った。全国選抜メンバー混合の学年別、チーム別、ユニット別の楽曲が披露された。
2019年9月、神戸・甲陽音楽ダンス&アート専門学校(高等専修学校)の開校、神戸支部の発足に伴い「SO.pro OSAKA 放課後LIVE 番外編 ~出張放課後LIVE~」 公演を行った。
2020年7月、10期生2回目となる放課後ライブではそれまでの内容が異なる2部制ではなく、「海組」「空組」それぞれの独立した公演が行われた。
2021年11月に神戸支部、2022年9月に名古屋、札幌支部が各支部初の放課後ライブを行った。各支部の放課後ライブに他支部のメンバーが出演することは時折あるが、12期全国総リーダー小坂はその任期中に全6都市の公演への出演を果たした。
前述の通り大阪のYES THEATERでの公演には度々各支部から数名が参加することがあったが、2023年1月、YES THEATERで名古屋支部の全メンバーによる出張公演が行われた。大阪を除く各支部が自校以外で放課後ライブを行ったのはこれが初めてだった。
高等専修学校の卒業は3月末であり、一般の高校と同様に卒業式が行われる(非公開)。3年生メンバーはそれに伴いグループを離れるが、SO.ON projectとしての活動の区切りとして規模の大きな会場でのライブを開催する。それに動員目標を設定し、1年間の目標として活動することもあった。多くは2月に行われ、進路の関係でこれが最終活動になるメンバーがいる一方、3月の放課後ライブまで活動するメンバーもいる。体験授業を経てSO.ON porojectの履修を希望している次期入学内定の中学3年生もバックダンサーで数曲参加する。
2017年度より福岡、東京でも学外の会場にてそれぞれの単独公演が開催されるようになる。
2019年度の大阪校Zepp公演はグループ結成時からゆかりのある沖縄県、首里城の大規模火災、焼失を受け、姉妹ユニットDA'sとチャリティーライブを共催した。
2020年度に10期生の節目を迎え、2021年2月27日、これまで発表された全曲を「SO.ON project 10期生 ヒストリーライブ ~10年間の軌跡、そして未来へ~」と題した公演を行った。2020年度後期から授業を開始した名古屋支部を含む全国メンバーによるもので、YES THEATERと各校スタジオを中継で結び、Youtubeにて生配信(無観客)を行った。
総合司会に星加莉佐を迎え、各校ごとに担当楽曲を割り振り、数曲は同時中継で発表した。また一部楽曲については過去映像のダイジェストとして対応した。既発表の全68曲に加え、新たな2曲も発表された。
2020年2月頃より外部イベントの中止が相次ぎ、学校行事も縮小、中止を余儀なくされた。グループ史上初の3都市Zepp公演(Zepp Namba、Zepp Fukuoka、Zepp DiverCity)開催の予定であったが、2月8日の大阪(上記)、23日の福岡公演は実施されたものの、3月13日の東京公演を中止した。また3月23日の9期生最後の放課後ライブ(YES THEATER)も中止した。
4月7日の政府の緊急事態宣言の発令にともない、SNSを除いた活動を休止した。「授業の一環」としては学校自体が休校となり登校、集合してレッスンができなくなり、「アイドル」としてはライブが自粛され、ラジオ番組の収録も滞った。例年であれば4月の沖縄国際映画祭参加を皮切りに、5月には年度第1回目の放課後ライブが開催されていたがそれも見送られた。
以降、政府や自治体より発令される緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置、自粛要請を受け、活動の縮小や変更を行った。10期生として有観客で行ったライブは「SO.ON project OSAKA放課後LIVE vol.59〜10期生1回目〜」(6月)、「SO.ON project TOKYO 放課後LIVE vol.17」(10月)のみで、それを除いた公演は開催見送り、或いは無観客の配信形式で行われた。なお有観客公演も座席の間隔を取り、観客のマスク着用、消毒、検温、声援の禁止などの配慮を行い、楽曲の振り付けもソーシャル・ディスタンスに配慮したものに変更した。また2019年に発表されたhigh colorの楽曲"pandemic"は社会情勢を鑑み、曲名を"Over the wolrd"とし、歌詞の一部も変更することが発表された。
11月1日、初の「オンラインお話会」が大阪で開催された。ライブ後にサインや写真撮影を行う「特典会」を自粛しており、それらに代わるものとして、Web会議サービス Zoomを用い、ファンが事前に指名したメンバーと1対1で会話をするという試みであり、月1回程度の頻度で続けられている。また不定期でTiktokを用いた少人数によるトーク配信も行われている。
2021年10月、およそ1年ぶりとなる11期生としては初の有観客での放課後ライブがYES THEATERで開催されたが、学校内でライブを行う東京は規制解除後も慎重な姿勢を続け無観客配信、福岡は開催自体を見送りと、それぞれの学校によって対応が異なっている。
2021年12月、ドバイ万博(アラブ首長国連邦)に2025年開催予定の大阪・関西万博のPR活動のため派遣が予定されており、大阪・関西万博のプレイベントで発表されたが、世界的な感染拡大状況を考慮し派遣は中止された。
2022年2月に予定されていたZepp NAMBA(大阪)、豊洲PIT(東京)の卒業公演は無観客配信とされ、Zepp FUKUOKA(福岡)公演は中止された。
2022年、第6波の収束状況を踏まえ、各地での外部ライブではマスクなしでのパフォーマンス、マスク着用での特典会が行われるようになった。7月の大阪の放課後ライブではライブ後の会場で対面での特典会が再開され、東京でも学校内で放課後ライブが再開、特典会も行われた。しかし第7波の拡大を受け、同月に出演が予定されていたRAD JAM(名古屋)は出演キャンセル、福岡の放課後ライブは無観客配信と各校の対応が分かれた。
2022年11月、予定されていた東京の放課後ライブが開演直前、関係者が濃厚接触者と判明した為に中止された。コロナ禍において事前に中止、延期はあったものの、当日の開演時刻となったタイミングでの初の直前中止だった。片や同月の名古屋の放課後ライブはコロナ禍以降、全国に先駆けて初めて、舞台と客席との間にアクリル板を設けず、出演者もマスクを外しての公演となった。
2023年2月のZepp FUKUOKA(福岡)、3月の豊洲PIT(東京)の各都市卒業公演では観客のマスク着用を前提として声援が解禁された。また3月の大阪ラスト放課後ライブでも同様の対応がされた。3月、国のマスク着用指針が個人の判断とされたことを受け、5月の名古屋の放課後ライブよりマスク着用は問わず、また声援の規制もなくなった。各地区ではコロナ禍以前の状況に戻りつつあったが、7月開催予定の「SO.ON project OSAKA 放課後LIVE vol.81」は発熱者が多数発生の為、開催延期となった。
一般的なライブ、イベントの記述は省略。特記無きものは全て大阪校の出演。
一部の楽曲はMVとは異なる、YES THEATERなどステージにスクリーンを備えた会場で歌唱する際にプロジェクター投影をする専用のCG映像がある。
同時にチームや地域別で収録内容やジャケットが異なるものを数種類を制作、発売しているが、公式サイトではそれらをまとめて「第○弾」と表現している。
* 全国流通盤
** CD及びデジタル配信(Amazon Music Unlimited)
*** CD及びApple Music、LINE MUSIC、Spotifyにて配信
*Youtubeの更新日(楽曲の発表日とは異なる)
ゲスト出演を除く。
(テレビ)
(ラジオ)
(CM)
(インターネット配信)
主体は高等専修学校の教員、職員(外部委託含む)である。すなわちプロデューサー、マネージャーであり、メンバーからすれば「先生」でもある。また、姉妹校である大阪スクールオブミュージック専門学校、大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校(以下、2校を合わせOSM/DA専門学校)にはエンターテイメントビジネスや舞台製作を学ぶ授業があり、その一環としてSO.ON projectのスタッフとしてライブに帯同したり、イベント等の企画に携わっている。特に外部のライブハウスと同等の設備である学内のライブスペースやYES THEATERで行われるライブやイベントの運営、技術スタッフは大半が専門学生である。つまり彼らの実地訓練の場としてもSO.ON projectは活用されている。
SO.ON projectの同様の手法を用い、OSM/DA専門学校の授業(プロジェクト)として女性ダンスボーカルグループの「MADONNA project」が立ち上がった。現在は専門学生と卒業生からなる「DA's」(ダズ)として活動している。FSMにも発足し、OSMと相互交流がある。
また、同様に専門学生男子による「音猿 project」を発足、現在は高等専修生を加えて「DANSeeds PROJECT」として発展させており、FSMでは「DANCing project」が作られている。
2021年9月、バーチャルアイドルプロジェクト“SO.ON project LaV”(ラブイ)が発足。3名のキャラクターデザイン、ロゴデザインを関連校である「OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校」の生徒が行い、オリジナル楽曲およびMVも制作された。Vtuberとして各キャラクターの声、動作を担当する人物は明かされていないが、年度替わりに「アップデート」という表現でキャラクターの外見、学年等の設定はそのままに実際の人物は交代する。
初配信には関根菜月も実写映像の合成という形で参加し、毎週1名がyoutube配信を行っている。
2023年9月、羽月風花が加入。キャラクターデザインは「東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校 高等課程」の生徒が行い、名古屋市のカフェ「oimo café imomi」の公式VTuberとしても活動を行う。
各配信サイト、並びにSO.ON projectの各公演の物販(SONOCAカード)で販売。
MVはYoutubeで配信される。「SYNC LINK LIVE!!」は静止画のスライドショーであったが、「星を目指して」は2Dモデルの口やまぶたが動く簡易アニメーション、「キズナノツバサ」では3DCGモデルがフルモーションキャプチャによってリアルなアイドルの振り付けを行うものになっている。
Vtube関連イベントでの展示、バーチャルイベントへの出演などが行われており、SO.ON project公演のライブ会場のスクリーンに3D映写されることもある。2023年6月の東京の放課後ライブでは会場エントランスにモニター、カメラなどを設置し、黒川光希と観客がリアルタイムで"対面で"会話をする試みが行われた。
2023年10月に開催された名古屋まつりのステージにおいてNAGOYAのリアルメンバーと共演。その際、荒川聖恋、福永ゆい、堀池公月がLaVのコスチュームを着用し、パフォーマンスを行った。
2023年11月、オンラインゲーム「フォートナイト」内の仮想空間(メタバース)に制作されたオリジナルマップにてライブを開催した。その際、LaVの楽曲に加え、"SO.ON project"の楽曲もパフォーマンスした。
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