『ダンボール戦機』(ダンボールせんき)は、レベルファイブからPlayStation Portable用ソフトとして発売されたプラモクラフトRPG。また、これを原作にしたアニメ、プラモデル、漫画、カードゲームなどのメディアミックス作品。
ここでは、続編やメディアミックス作品なども含めたシリーズ全般についても解説する。
製作発表は2008年にレベルファイブの新作発表会である「LEVEL5 VISION 2008」で行われ、当初は2009年発売予定だった。翌年の「LEVEL5 VISION 2009」にて、2010年にゲームの発売と同時に、テレビアニメの放映とバンダイからプラモデルが発売されるなどの計画が公表され、さらに翌年の「LEVEL5 VISION 2010」において、2011年春から「ゲーム、アニメ、マンガ、プラモデルが同時平行で動く“クロスメディア展開”」と、ゲームソフトのパッケージにプラモデルが同梱されるとの発表が行われた。ゲームソフトは予定から3ヶ月ほど遅れての発売となったが、プラモデルとテレビアニメ、漫画、カードゲームなどは2011年3月頃から相次いで発売・放映が開始された。本作からは日野はアニメ脚本の執筆も手がけており、後にアニメ『イナズマイレブン』シリーズでも執筆している。 2008年という開発初期から情報が公開されていたため、現在と比較するとキャラクターデザイン、システム、ストーリーなどの変更点が多く存在する。青島カズヤや海道ジン、川村アミのデザイン、カスタムシステムは大きくリテイク、変更され、「ハンター」の名前は「ソルジャー」、「アキレス」の名前は「アキレス/V」で、最初期はアクションRPGでなくコマンド選択式RPGで一部のキャラが持っているLBXが違い、マップのカメラワークも違った。カスタムシステムはコアパーツも3Dで描かれていて、そのパーツに各説明が書かれていた。また、色も変えられた。
前述のとおり、初代のPSP版ゲームソフトにバンダイ製のプラモデルが同梱されていたほか、バンダイからはLBXのプラモデルが劇中同様の1/1スケールで商品展開されている。共通の専用ポリキャップを使用しており、全身約16箇所が自由に可動し、パーツの自由な組み換えにも対応。カラーリングは多色成型ランナーとシールによって再現している。それぞれのランナーには組み立て箇所を示すアイコンが付いており、作る前にランナーを切り離すことで簡単に組み立てられるような工夫がされている。説明書には藤異秀明の漫画が掲載され、ゲームに使用可能な武器のパスワードが掲載されている。また、ランナーのタグとシールによってダイスを作成し、箱底面に印刷されたバトルフィールドを使うことでカスタムダイスバトルが可能となっている。別売りのオプションとしてウェポンセットや機体ごとのステッカー、必殺ファンクションを再現したエフェクトセットなども販売されている。さらにパーツ数が細かくなり、コアスケルトンも再現された「ハイパーファンクション」や、簡単な構造で組み立てやすい「カスタムグレード」、完成済みの「Zモード」、食玩やカプセルトイフィギュアも発売されている。
2011年11月末時点で累計250万個を超える売り上げであり、これはガンプラ以外では久々の大ヒットシリーズだという。日経トレンディの「2011年ヒット商品ベスト30」でも13位にノミネートされた。バンダイナムコグループの国内トイホビー事業のキャラクター別売り上げでは、『ダンボール戦機』プロジェクトが実質的に始まった初年度(2012年3月期)から年額36億円となっており、バンダイナムコグループにおいてトップ10に入るキャラクター資産へと急成長した。
多くのメディアミックス企画はアニメが終了した2013年末に終了を迎えたが、『月刊ホビージャパン』掲載の公式外伝とそれを基にしたプラモデル商品は2015年まで展開が続けられた。
2018年からの『装甲娘』でもプラモデルが展開されることが予告されているが、そちらはバンダイでなくコトブキヤから展開されることが発表されている。
2019年3月16日よりYouTubeのコロコロチャンネルにてアニメが配信されることになり、連動して4月よりプラモデルの再販が行われることが発表された。再販に際してPSP版に同梱されていたAX-00が一般販売されることも発表された。
自称のジャンル名は「プラモクラフトRPG」である。バトルでは一般的なロボットアクションゲームのように、自分の機体をリアルタイムに操作して相手と戦っていく。機体やパーツが経験値を積んでレベルアップする、バトル中にアイテムを使用できるなどは、一般的なRPGの枠組みがベースになっている。
3D空間のマップ上でキャラクターを移動操作し、ストーリー進行や会話、ホビー用小型ロボット「LBX(Little Battler eXperience、リトル バトラー エクスペリエンス)」の本体・パーツの入手などを行う。
入手したLBXのパーツを組み替えて、性能やデザインをカスタマイズする。
LBX同士を戦わせるパート。LBXは人間が携帯端末で遠隔操縦する設定となっており、実際のゲームプレイヤーは3DアクションゲームとしてLBXを直接操作する。
初代『ダンボール戦機』とゲームシステムが共通するゲーム作品。ゲームシステムの異なるゲーム作品は「派生作品(ゲーム)」に別記。
PlayStation Portable (PSP) およびニンテンドー3DSに対応するシリーズ第一弾。初代PSP版は2011年6月16日に発売され、パッケージ全品に非売品プラモデル「AX-00」が同梱されていた。2011年11月23日には新要素を追加し価格を下げたPSP版『ダンボール戦機 ブースト』(ダンボールせんき ブースト)、3DSへの移植版『ダンボール戦機 爆ブースト』(ダンボールせんき ばくブースト)が2012年7月5日に発売された。初代PSP版以外にはプラモデルは同梱されない。
『ダンボール戦機 ブースト』は、前作からセーブデータの引き継ぎが可能なほか、前作との通信対戦も可能である(ただし、新パーツは使用できない)。新要素は、新LBX・新パーツ・新必殺ファンクションの追加、プレイヤーキャラクターを10人追加、二丁拳銃と二刀流の実装、裏ランキングバトルなどである。また、『ダンボール戦機』と続編『ダンボール戦機W』とを繋ぐシナリオ「エピソード0」(条件はクリアデータが必要)が収録されている。
『ダンボール戦機 爆ブースト』は、6人対戦、13種の新LBX、『W』からの先行登場を含む新プレイヤーキャラクター6人、新大会「アルテミスレジェンド」などが追加要素として含まれている。2012年8月1日(Ver1.1)と12月19日(Ver1.2)に不具合修正の更新データが配信されている。
PSP、PlayStation Vita、ニンテンドー3DSに対応するシリーズ第二弾で、『ダンボール戦機』から連なる物語が展開される。PSP/PS Vita版は2012年10月18日発売(当初は9月27日に発売予定だったが延期された)。ゲームシステム面の新要素として、LBXのカラー変更機能が搭載されるほか、各武器に新モーションが追加される。また、PSPとPS Vita間での通信プレイに対応する初めてのソフトである。開発元はトライエース。
3DSへの移植版『ダンボール戦機W 超カスタム』(ダンボールせんきダブル スーパーカスタム)は、2013年7月18日に発売された(当初は6月27日に発売予定だったが延期された)。
PSP/PS Vita版では、発売日当日の2012年10月18日(Ver1.01)、11月16日(Ver2.00)、12月6日(ver2.01)、12月21日(Ver2.02)と不具合修正のアップデートが行われた。またVer2.01以降のアップデートで、追加シナリオにして真の完結編にあたる「ミゼル編」がプレイ可能となる。3DS『ダンボール戦機W 超カスタム』では「ミゼル編」が完全収録されているほか、次回作『ダンボール戦機ウォーズ』に登場するLBX数体が先行登場する。
初代『ダンボール戦機』と続編『ダンボール戦機W』とは、ゲームシステムの異なるゲーム作品。
EXNOA(旧商号:DMM GAMES)が提供するPCブラウザおよびスマートフォン(iOS / Android)用ゲーム。ブラウザ版は2018年1月30日に、スマートフォン版は2020年5月21日にサービス開始。ジャンルはシミュレーションRPG。略称は「そうむす」。装着適性のある美少女たちがLBXを模した装甲兼パワードスーツ(LBCS:Little Battler Counter System。非戦闘状態では大元のLBXそのものの形状に圧縮される)を装着して戦う。 『ダンボール戦機』同様にテレビアニメ(後述)・『コロコロアニキ』による漫画化・コトブキヤによるプラモデル発売といったメディアミックスが展開されている。
ブラウザ版は2018年6月より長期メンテナンス状態となり、事実上のサービス休止状態となっていた。同年8月に「再起動」と称したティザーサイトが公開され、開発・運営体制の見直しが発表、これに伴って当初2018年予定だったスマートフォン版のリリース時期も延期となった。その後、数度の延期を経て2020年5月21日より『装甲娘 ミゼレムクライシス』のタイトルでブラウザ版のサービス再開ならびにスマートフォン版のサービスが開始された。
2018年サービス開始時は、「『ダンボール戦機』シリーズが創作物として楽しまれている、原作とは全く異なるパラレルワールド」という設定であったが2019年のリニューアルに際して世界観が一新。原作の『ダンボール戦機W』と地続きとなっており、『W』のミゼル編の展開から原作と分岐したパラレルワールドが発生。敵勢力も、それに合わせてミゼレム(ミゼル レムナンツ)に変更。そのため、『W』に登場したキャラも引き続き登場する事が予告されている。
2021年1月より『装甲娘戦機』のタイトルでテレビアニメ化。装甲娘PROJECTの一環として、装甲娘初期版と並行して企画されていたが、ゲーム版初期版が長期メンテナンスに入り見直しが行われた中でアニメも企画進行中であったため、当初ゲーム初期版と地続きの内容であったものを変更し独自路線を進むこととなった。それにより設定面では装甲娘初期の内容を取り入れたものが多く、世界観を含めて異なる部分が多い。一例として、ミゼレムクライシスと装甲娘戦機はそれぞれ並行世界での出来事となっており、装着するスーツ名がLBXユニットでデザインも軽装スーツに各LBXモチーフの武装ユニットを背部から纏う形式となっており、敵勢力はゲーム初期版と同名称のミメシスとなっている。2021年2月にはミゼレムクライシスとのコラボシナリオが行われた。
2021年7月6日をもってサービスを終了。
以下の設定などは、原作であるゲーム版での設定を中心に記している。アニメオリジナル設定などはその旨を断ることにする。
2042年にタイニーオービット社が発売した人型のホビー用小型ロボット。開発者は山野淳一郎博士。正式名称はLittle Battler eXperience(小さな戦士の体験)。当初はあまりに度を超えた危険性を指摘され発売中止に追い込まれるが、2046年、強化ダンボールの発明によりホビー製品として市販が再開された。子供たちを中心にブームとなり、さまざまなメーカーが製品開発・販売に参入している。市販品のほかワンオフ機も存在しており、主要人物の使う機体は市販品であってもカラーリングや性能をカスタムしている場合が多い。再発売された際に「ダンボール戦機」のシリーズ名がつけられ、劇中のLBX製品パッケージに記載されているが、劇中の人物らはもっぱら「LBX」と呼んでいる。劇中登場するLBXキット製品パッケージ上面のボックスアートとグラフィックデザインは、実在の1/1LBXプラモデルのものと同じである。
LBXの構造は、「コアスケルトン」と呼ばれる骨組みに、「アーマーフレーム」と呼ばれる外装パーツを取り付けるもので、さらにコアスケルトンには、バッテリーやモーター、コアメモリといった「コアパーツ」を取り付ける「コアボックス」が内蔵される。これらをプラモデルのようにカスタマイズして、自分の機体を組み立てる。コアパーツには胸部前面から出し入れするものと、背面から出し入れするものがある。動力系については、バッテリーから供給された電力によりモーターを駆動し、アクチュエーターで機体各部を動作させる。モーターの基本構造は特殊なものではなく、一般的な回転軸を持つ電動機である。腕部は武器や道具を保持したり作業を行ったりするマニピュレータだが、機種やパーツによっては腕そのものが武器になっている場合もある。掌には、コンピュータ機器にアクセスするコネクト端子の機能がある。
コアメモリは、LBXの戦闘学習データが蓄積されると同時に、プレイヤー個人のデータが登録されたカードであり、認証された持ち主以外がLBXを操ることはできないようになっている。メモリはLBX自身の活動に用いられるだけでなく、LBX自体を動く記憶媒体として活用することも可能である。この場合、情報は掌の接触端子やCCMの無線送受信でやりとりされる。また2051年まで、市販LBXの腰部関節中央付近にはMチップが内蔵されており、LBXが万一故障などで暴走した場合、CCMによらずにそのLBXを強制停止できるようになっていた。頭部の“眼”は視覚センサーであると同時に、望遠機能やデジタルカメラ機能を備えている。劇中でも、LBXの見た風景を撮影したり録画したりする場面がある。また機種によっては、特殊な透視センサーが備わっている場合もある。
装備した武器の威力は相当なもので、一般的に市販されているものでも、家具を破壊したりできるほど強力であり、初めて世に出てから間もなく「危険なおもちゃ」として一時発売中止になったのはこれが原因である。劇中、悪の組織やそれと戦う主人公たちの機体はさらに強力で、兵器と呼んで差し支えない破壊力を持つ。必殺ファンクションを使えば、城の大扉やビルの壁等を破壊できる。LBXが被った軽度の損傷は市販されるリペアキットで修理可能だが、コアスケルトンの内部などの高度な部位が破損した場合は、一般のLBXプレイヤーはメーカーや専門家へ機体の修理を出さねばならなくなる。
LBXは、おもに「CCM (Controle & Communication Manipulator) 」という携帯端末により無線遠隔操作される(声 - 浪川大輔・星野貴紀・渡辺明乃)。通常のCCMによる操作可能距離は半径100mで、サイバーランス社がゼノン専用に開発したものは1kmまで有効、『W』時点では一般のCCMの有効半経も同距離まで延伸した。スパークブロード通信(後述)による操作可能距離は半径50km。CCMは携帯電話の機能も兼ねており、『ダンボール戦機』、『ダンボール戦機W』では、外観は伸縮式アンテナ付きフィーチャーフォンに似た形状をしている。使用者の持つ機種によって、形状やボタン数などが違うが、特に中折れ式のデザインが多い。CCMのアンテナは非使用時には収納されており、操作キーを叩くと自動的に伸張する。画面にはLBXの状態などが表示され、LBXがプレイヤーの目視視界外に出るとディスプレイがLBX視点のモニターに切り替わる。
一般的ではないが、CCMをワイヤレス接続したパソコンに必要な動作環境が揃えることで、パソコンから操縦することもできる。これを応用し、操作用のコンピュータに「リモートLBXシステム」というソフトウェアがインストールされたLBXコントロール用サーバを構築しておけば、インフィニティネットを介して遠く離れた別のコンピュータからでもLBXを操作できる。LBXコントロール用サーバは、同期していれば、いくつもの端末の何人のユーザーでも利用できる。この場合、プレイヤーは理論上、自分のLBXが世界中どれだけ遠くにあっても操作できる。
「コントロールポッド」と名付けられた、全天周囲モニターを採用したコクピット型の新型CCMもあり、この操縦者は、あたかも自分が小さくなってLBXの機内に乗り込んでいるような感覚となる。従来型CCMを接続して、その機能を拡張するインターフェースモジュールである。もともとは宇宙空間などでの作業を視野に入れ開発された。次世代の高レベル帯域無線通信規格「スパークブロード通信」の採用により、CCMによるLBXの無線操作可能半径を大幅に拡大させた。ただ、スパークブロード通信はリニアモーターカー等の発するプラズマ磁場の悪影響を受けるなど、改善の余地もある。関係各社で研究が進んでいるが、TO社がいち早くその実用化にこぎ着けた。
また、行動を自分で判断する自律稼働型というものもあり、主に警備LBXに使用されている。
『ダンボール戦機』シリーズのタイトルの由来ともなっている梱包資材。2046年にアスカ工業社長だった霧島平治が発明した、内外の衝撃を80%吸収する「未来の箱」。流通業に革命をもたらしたとされている。実在する通常のダンボールの強度は、ライナーと中芯の複合構造によって実現されているのに対し、「強化ダンボール」の強度は、高度なナノテクノロジーにより分子レベルで構築されている。素晴らしい強度と衝撃緩和能力を持ちつつも、扱い方は従来のダンボールと変わらず、ガムテープによる十字貼りやH貼り等で簡単に梱包を行うことができる。一般的なダンボールと異なり、強化ダンボールは白色をしている。
運搬用として使用されるほか、その耐久性と製造技術を生かしてLBXを戦わせる空間を取り囲む材料としても使われ、劇中ではもっぱらLBXのバトルフィールドとしての意味合いで扱われる場合が多い。
また強化ダンボールは、LBX自体の強化用武装の素材としても使用されている。劇中ではタイニーオービットの技術により、強化ダンボールを粒子状に分解して中央部の機械に集積し、使用時に展開することで防御力と軽量化を兼ね備えた「ビームガーター」という盾や、ビームガーターの技術を応用し、LBXの腹部に収納して使用時に展開する傘状の光学防御デバイス「アンブレラ」などが製作された。
『ダンボール戦機』は、作中世界における日本の首都とされる「トキオシティ」を主要舞台として展開される。行政区分の区は「エリア」、市町は「タウン」と呼ばれ、主人公たちが居住しているのは「トキオ湾」の海岸線に面した街「ミソラタウン」である。ほかに、「ポートエリア」、「アキハバラ」、「シブヤタウン」、「お台場ビッグシティ」などの地域が登場している。
ミソラタウンは中央部を南北に流れる河川敷を中心として、南東にバン達の家がある住宅街があり、中央部を走る鉄道が街を南北に分割している。街の中央付近にこの鉄道の高架駅「ミソラ駅」があり、駅の西口側にはバスターミナルを含む広いロータリーがありそれに伴うように「ミソラ商店街」が東西に走っている。駅の東口側は宅地が目の前にあり、北東にはバン達の通う公立中学校「ミソラ第二中学校」を控える。線路ガード下の歩道は昼間でも薄暗く、怪しげな「電子チラシ」が壁に貼られ、いかがわしい雰囲気の露店商が目に付く。ミソラ第二中学校の一帯は南を河口域、校舎北面がトキオ湾の海に面する半島状の地形で、敷地の南西端は鉄道の高架線に接する。敷地北東端の一画には「スラム」と呼ばれる廃屋群があり、郷田ハンゾウらを始めとする不良達の根城になっていた。生徒に制服着用は義務づけられておらず、皆私服で登校している。
ミソラ商店街は、旧水路跡の窪地を利用した歩行者専用道を軸として、その両側斜面を背にして階段状に商店が並ぶ構造となっている。商店街には、バン達が学校帰りにLBXバトルやパーツの調達、メンテナンスなどをする「キタジマ模型店」や、「LBXマガジン」の購入に立ち寄る書店「BOOK TATUYA」、檜山が経営するコーヒーショップ「ブルーキャッツ」などがある。ブルーキャッツの地下にはルール無用のLBX大会「アングラビシダス」の会場があり、通常時はならず者のLBXプレイヤー達のたまり場にもなっている。
トキオシティにあるセレブ街「グレースヒルズ」は、街全体が透明な巨大球形ドームに囲まれていて、内部中央には海道義光、海道ジンらの自宅「海道邸」がそびえ立つ。海道邸は海道家の私邸であるが、要塞のような規模・外観の大規模高層建築で、住居機能のみならず、灰原ユウヤの実験・調整はイノベーター研究所でなく海道邸の一室で行われるなどの設備も備える。またグレースヒルズの噴水広場には、海道邸に繋がる地下通路への出入り口が隠されている。ヒロの実家があるのもグレースヒルズである。
そのほか、「TokioSiAデパート(トキオシアデパート)」は海に張り出した円形の埋立地に建ち、バンたちがしばしば出かける大型ショッピングモールで、地下駐車場のさらに下にはシーカーの本部がある。
『ダンボール戦機W』はスタートこそミソラタウンだが、今作は世界を股にかける物語が展開されることから、舞台は日本以外の各国に広がる。その中でも特に北米大陸の大国「A国(エーこく)」は、敵・味方ともに主要拠点が置かれており、登場頻度が高い。経済的にも軍事的にも国際社会の主導的立場にある大国で、公用語は英語、大統領を元首とする共和制を採っており、日本とも友好関係にある。
A国の主な地域として、「Nシティ」、「Lシティ」、「ビッグシティ」、「テキサス」、「ギークストリート」、「アロハロア島」などが登場している。LシティとNシティの間は、磁気浮上列車を用いて運行される長距離高速鉄道「リニアエクスプレス」が結んでいる。Nシティの一部である小島には、世界国家首脳会議の会場と、南端中央付近に大きな女神像があり、像を背中側から囲うようにして高層建築が幾重にも建てられている。ギークストリートはオタクが集まる名所、アロハロア島は本島を中心に大小の島々が点在する南国リゾート地。A国国防軍の主要な基地である「国防基地(National defence headquarters)」は、巨大なクレーターを利用して築かれており、周囲にある小規模なクレーターも衛星状の施設になっている。シャトルの打ち上げ施設もある。内部中央には「宇宙衛星管理センター」があり、大統領承認の起動コードを入力することで、パラダイスを含むA国全ての衛星をコントロールできる。
イギリスの主要都市「ブリントン」は、さまざまな歴史的建造物が存在する。森林公園内の湖に浮かぶ小島に建つ「王立ビルニッジ天文台(Royal Billnege Observatory)」は単なる観測施設ではなく、宇宙観測のためのさまざまな新技術が開発されている研究開発施設でもある。ビルニッジ天文台からさほど離れていない距離には、通信衛星「パラダイス」からの通信で時間の補正をし世界標準時の基準となっている施設「ブリタニア時計台」がある。
そのほか、登場する各国の地域として、中国の人口が多い主要都市でタワー型遊園地「ドラゴンタワー(大龍塔)」をランドマークとする観光都市「シャンパオ」、砂漠に囲まれた街並みで市街地の大半を占めるほどの巨大なピラミッド型ホテル「カイルホテル」があるエジプトの都市「カイル」、オーストラリアの首都で湾岸部に海洋アミューズメント施設「水中ミュージアム」がある「キャンベルン」、インドネシア国内の電力を一手に賄う大きな発電所がある「ジャルタン島」などが登場する。
劇中世界には、日本国内外を問わず紙幣や硬貨といった現金が一切登場せず、「クレジット」という通貨単位に基づき、プリペイドカードや携帯端末による電子決済として描かれている。
以下の設定などは、原作であるゲーム版での設定を中心に記している。アニメオリジナル設定などはその旨を断ることにする。日本人キャラクターの場合、未成年のキャラクターはファーストネームがカタカナ表記、成人キャラクターは漢字表記で揃えられている。
※使用LBXは、ストーリー上メインで使っているもののみ記載。修理中などを理由に別の機体を借りて使用しているものは除く。
『ダンボール戦機』本編では「山野バン」を主人公に、「川村アミ」、「青島カズヤ」を初期パーティーメンバーとして、ストーリー進行に合わせ「郷田ハンゾウ」、「仙道ダイキ」、「海道ジン」が順次プレイヤーキャラクターとなる。このほか、機能追加版である『ブースト』および『爆ブースト』では、本編ではパーティーに含まれなかった一部のキャラクターがゲームクリア後に操作可能となる追加要素がある。
シーカーに途中から加わった人物や、タイニーオービットの社員など関係の深い人物もここで述べる。
イノベーターが引き起こした事件の首謀者や実行犯。
イノベーターの事件に関与していながら、その後も登場する人物。
主人公たちと関係が深いが、戦いには直接的に関与しない人物。
前作『ダンボール戦機』から継続して登場する人物は#『ダンボール戦機』の登場人物を参照。
『ダンボール戦機W』本編では、前作『ダンボール戦機』から引き続き「山野バン」を主人公として操作するほか、もう一人の主人公である「大空ヒロ」をパーティーメンバーに加えて、更にヒロインである「花咲ラン」がストーリー序盤からプレイヤーキャラクターとして登場する。ほかに、新規の登場人物として「ジェシカ・カイオス」と「古城アスカ」、前作から引き続いて「海道ジン」、「川村アミ」、「青島カズヤ」がパーティーメンバーとなることに加えて、前作では操作できなかった「灰原ユウヤ」がプレイヤーキャラクターとなっている。また、『W』の本編『パラダイス編』ではライバルキャラクターである「風摩キリト」が『ミゼル編』からはパーティーに加わる。このほか、ゲームクリア後に操作可能となる追加メンバーが存在する。
NICSと関係の深いA国人やNICSの協力者についてもここで述べる。
以下の設定などは、原作であるゲーム版での設定を中心に記している。アニメオリジナル設定などはその旨を断ることにする。
ゲーム内には「LBX図鑑」が存在しているがかなり簡素であり、プラモデルや公式ファンブック、TCGのフレーバーテキストなどに載るまで詳細な設定が不明なLBXが多い。また、一部の関連書籍ではメーカー名が異なっていることがあるが、ここではゲーム内のショップなどで確認できるメーカーを優先している。
日本の玩具メーカー。以下「TO社」と略する。
日本の総合重機メーカー。
日本のIT企業。
日本の自動車メーカー。
A国にあるLBXの管理機構。風摩キリトのカスタムLBXも設定上はオメガダイン製となっている。
イギリスのLBXメーカー。
中国のLBXメーカー。
A国のLBXメーカー。
NICSでカスタムされたLBX。
ディテクターが使用する自律型及びスレイブ・プレイヤー用のLBX。プレイヤーの本来の使用機体をベースとしている。
2050年の秋葉原は一般的にはカタカナ表記で呼ばれており、オタクロス、あるいはハッカー軍団達の拠点となっている(つまりメーカー名ではないが、便宜上このエリアに居るキャラの所有するLBXを本節に記載した)。
彼らの使用するLBXはそのほとんどがハンドメイドであり、性能は企業が開発した市販品LBXよりも高いものが多い。基本的にはほとんどのLBXが一点ものであり、デザインは一般のLBXよりもマニアック。
山野淳一郎が製作したオリジナルLBX(パッケージにはYAMANO HANDMADEと記されている)。本稿では開発したコアスケルトンも含める。
プレーヤーが自身の手でフルスクラッチしたオリジナルLBX。
誰が製作したのかさえ分からないLBXも存在している。スペック欄には「UNKNOWN」と表記されている。
特典やDLCで配布される特殊カラーのLBXも、データ上はメーカー不明(UNKNOWN)となっている。
アルテミスの優勝商品や特殊武器など、シナリオに深く関連するLBXパーツ。
この中には劇中でLBXと対戦するものもある。
『ダンボール戦機ウォーズ』(ダンボールせんきウォーズ)は、レベルファイブから2013年10月31日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト。『ダンボール戦機』、『ダンボール戦機W』シリーズに次ぐ携帯型ゲーム機での続編作品だが、ジャンルは「RPG」でなく「SRPG(シミュレーションRPG)」となっている。キャラクターデザインは、これまでの園部淳でなく椎野央子が担当している。
ゲームの発売前となる2013年4月3日から、テレビアニメ版『ダンボール戦機WARS』が『ダンボール戦機W』を引き継ぐ形で放送開始され、ゲームに先駆けてストーリーが展開されている。
公称のジャンル名は「プラモクラフトSRPG」となり、従来シリーズの「プラモクラフトRPG」とは異なる。これまでと変わって、あらかじめ名前がついた特定の人物をプレイヤーキャラクターにするのではなく、容姿などの違う男女20種類のキャラクターの中から主人公を選ぶ「アバターシステム」を採用している。また、アニメではジェノックを中心に進んでいるが、ゲームでは主人公はハーネスの所属となりハーネスを中心にストーリーが進む。
2055年。世界最高のホビーとなったLBXはプロリーグが設立されるなど、不動の地位を築いていた。
主人公・瀬名アラタは厳しい入学条件をクリアし、LBXプレイヤーの名門校・神威大門統合学園に転入する。ところがその神威大門統合学園では、直径10kmの巨大ジオラマ・セカンドワールドとLBXを使用した世界戦争シミュレーション「ウォータイム」への参加が必須となっており、LOST(LBXが破壊されること)すれば即退学という厳しい条件が全生徒に課せられていた。アラタは転入生・星原ヒカルと小隊長・出雲ハルキ、メカニック・細野サクヤと共に「ジェノック第1小隊」を組み、放課後はLBXを用いた戦争に参加することになる。学園最強と称されるLBXプレイヤー・法条ムラクとの出会いと対決、そして時に衝突を重ねながら仲間達と絆を深めていくアラタは、やがて神威大門統合学園およびセカンドワールドに秘められた真実に迫っていく。
中等部2年3組に在籍。
通常授業では全員、中等部2年5組に在籍。ハーネスとは仲が良い。
各人物はアニメ未登場。
各人物はアニメ未登場。
所属国不明の集団。メンバーは複数の仮想国から構成されている。セレディ・クライスラーの着任と共にメンバーはエゼルダームに纏められた。パラサイトキーが揃うとテロリスト集団「ワールドセイバー」の正体を現し、空中空母ドル・ガルーダで侵攻を開始する。ドル・ガルーダこそ墜とされるものの、パラサイトキーは入手し神威島自体も占拠する。
以下、ゲームにのみ登場。
他作品から出演。ゲームのみ登場。
セカンドワールドで運用されるLBXは、タイニーオービットのウォーリアー、プロメテウスのブルド等、メーカー既製品も使用されている一方、仮想国ジェノック、ロシウス連合の機体に関してはそれぞれの陣営向けに神威大門統合学園が独自の機種を用意している。これらの機体はパッケージにもメーカーではなく仮想国のロゴ(国旗)が記されている。
機種はジェノックのものとほぼ同一だが、カラーリングが異なる。一部の機体には米軍のMDS(Mission-Design-Series)がベースと思われる略号が記載されている。
神威大門中等部2年5組が所属する仮想国。総勢20→24名、5→6個小隊を擁する。ハーネスと同じく、一部の機体には米軍のMDS(Mission-Design-Series)がベースと思われる略号が記載されている。
ジェノックと対立関係にある強大な仮想国。一部の機体には、機体名を省略したものと思われる略号が記載されている。
デザートカラーの塗装が特徴。
キャリパーとゴルドーはバンデット、エゼルダーム共に色違いの同じLBXを使用しているが、表向きは開発過程でデータを盗まれたとしている。バンデット機の腕はLBXのアーマーフレームをも容易に貫けるだけではなく、パラサイトキーのデータを逃すことなく直接自身へ移す機能も備えられている。
過去作の主人公・山野バンやその仲間などが使用した高性能機に酷似した機体が占めており、LBX烈伝・番外編において相応に高い性能を持つ事が言及されている。
ゲーム版では交戦する前に国家としては消滅してしまうが、生徒及びLBXはアラビスタに併合された後も本拠地としていたコールロンド要塞にて運用されている。
テレビ東京系列にて、『ダンボール戦機』のタイトルで2011年3月2日から2012年1月11日まで、第2期は『ダンボール戦機W』(ダンボールせんきダブル)のタイトルで2012年1月18日から2013年3月20日まで、第3期は『ダンボール戦機WARS』(ダンボールせんきウォーズ)のタイトルで2013年4月3日から12月25日まで放送された(同年7月24日から12月25日までは『アニ×アニ!』に内包)。制作スタッフがほぼ同一のため、ここでは3つのアニメ作品を併せて記述する。
『イナズマイレブン』を30分繰り上げる形での放送体制となり、水曜19時台はレベルファイブ原作のアニメが2本続けて放送されている。これに伴い、水曜19時放送の『毎日かあさん』は1ヶ月休止の上で4月から日曜17時30分枠へと移動した。新たにオー・エル・エムの制作チームとして井上たかし率いるTEAM INOUEの初製作作品である。また開設を機に、日野晃博は「レベルファイブタイム」と名づけた。アニメ放送に先駆け、両作品の主人公・円堂守と山野バンが共演する番宣スポットが放送された。
2011年3月2日の第1話放送時、オープニングテーマ終了直後に流れたCMは次回予告を兼ねたものであり、放送位置が誤りであることが日野晃博のtwitterで発表された。BSジャパンでの放送時はエンディングテーマ終了直後に流すように修正された。
原作であるゲーム版と比較して、第1期では原作にはなかった回想シーンを挿入したり、原作で説明が省かれていた部分を詳しく描写するなどしているが、シナリオの本筋は原作通りに描かれている。一方『W』では複数話を使ったアニメオリジナルエピソードも描かれるようになった。
基本的に2Dによる作画だがLBXなどのメカのみ3DCGによるトゥーンレンダリング描写となっている。
2021年1月より、装甲娘PROJECTの一つとして、10年ぶりのテレビアニメ新シリーズかつレベルファイブ作品初の深夜アニメ作品である『装甲娘戦機』がTOKYO MXほかにて放送。アニメーション制作はstudio A-CATが担当。またサンポー食品がプロモーション協力しており作中にカップラーメンが登場している。
地上波放送版はキャンペーン告知(劇場版、クイズ)や前述のクロストークの時間確保のためミニコーナーがカットされたり次回予告が5秒に短縮される週がある。BSジャパンやDVD、ネット配信版ではミニコーナーと予告(15秒)を見ることができる。
『ダンボール戦機 放課後 生ウォーズ』(ダンボールせんき ほうかご なまウォーズ)のタイトルで2013年3月20日からニコニコ生放送で毎週水曜20時に生放送されている。
タイトルに「ダンボール戦機」とあるが、先行の『イナズマイレブンシリーズ』の最新情報やゲストの出演もある。
パーソナリティはOPを担当するLittle Blue boX。
本編・次回予告の各サブタイトルおよび提供読みは山野バン役の久保田恵が読み上げる。
本編・次回予告の各サブタイトルおよび提供読みは大空ヒロ役の下野紘が読み上げる。
次回予告の各サブタイトルおよび提供読みは瀬名アラタ役の逢坂良太が読み上げる。
第1期は2011年6月22日から2012年4月25日にかけて発売された。発売元は小学館、メディアファクトリー。販売元はメディアファクトリー。第1巻から第3巻まではPSPゲーム『ダンボール戦機』で使用できるパスワードが同梱された。2012年冬にはDVD-BOXも発売された。
第2期も、全16巻(各巻3 - 4話収録)で発売された。
『劇場版 イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機W』(げきじょうばん イナズマイレブンゴー ブイエス ダンボールせんきダブル)のタイトルで2012年12月1日より全国ロードショー。
『ダンボール戦機』シリーズ初のアニメ映画。同じ会社の作品でありアニメでも繋がりを持つ『イナズマイレブンGO』との本格的なクロスオーバー作品となる。単独での劇場版は制作されていない。
2014年2月27日より3月31日まで期間限定で公式サイトで配信されたダンボール戦機ウォーズの後日談に当たるスペシャルアニメ。2013年11月15日から2014年2月まで公式サイトで行われた写真投稿企画『スペシャルアニメが見られる! みんなで最強の敵を倒せ! オールスターフォトバトル!』で規定応募数に達したため公開された。ウォーズの主人公であるアラタと前作の主人公であるバンが直接対決するオリジナルストーリー。
2014年6月13日には『イナズマイレブン 超次元ドリームマッチ』の同時上映として『ダンボール戦機 オールスターフォトバトル』のタイトルで劇場上映、また2014年10月22日発売のDVD『劇場公開アニメ イナズマイレブン超次元ドリームマッチ』に収録。
他スタッフは第3期と同様。
作画は藤異秀明。2011年2月号から2012年1月号までは『ダンボール戦機』のタイトルで、2012年2月号から2013年3月号までは『ダンボール戦機W』のタイトルで『月刊コロコロコミック』に連載していた。月刊連載ということもあり、シナリオは短めにアレンジされていて結末も原作とは異なる。
2013年4月号から2013年11月号までは『ダンボール戦機ウォーズ』が連載された。こちらは巻数がリセットされ全2巻で単行本化された。
『ダンボール戦機 海道ジン外伝』のタイトルでコロコロG2011年夏号に掲載。作画はHIRO。
海道ジンがアルテミス前日に巻き込まれた事件を描いた外伝作品で、ジンと執事以外は漫画オリジナルキャラクターが占めている。また、漫画オリジナルLBXとして「LBXトロイ」が登場している。
また、『ダンボール戦機 ブースト外伝』のタイトルでコロコロG2011年冬号にも掲載。作画は同じくHIRO。こちらは『ダンボール戦機』終了後の戦いを描いており、ゲーム本編には登場しなかった四聖獣とLBXイプシロンが登場している。
『コロコロアニキ』2018年春号より連載。作者河本ひろし。本ゲーム再始動に合わせ、2020年冬号より設定を一新して再新連載、2021年冬号で完結。単行本は全1巻。
月刊ホビージャパン2014年5月号よりダンボール戦機公式外伝『LBX列伝 History of Justice』を掲載。「ウォーズ」の終了時から1年後を舞台とした新たな戦いを描く。番外編「神威島奇譚」では神威大門統合学園の後日談となっている。
2019年4月より発売。従来品の純粋な再生産ではなく、パッケージ・説明書の変更、一部商品の金型修正、一部商品の価格改定が行われている。
2020年4月より発売。装甲娘シリーズにおけるLBCSを着用した状態が造形されている。
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