豊崎 由里絵(とよさき ゆりえ、1988年5月9日 - )は、アミューズに所属するフリーアナウンサーで保育士。毎日放送(MBS)の元アナウンサーで、退社後の2020年からYouTuberとしても活動している。
兵庫県明石市の出身。同郷で、NHKのアナウンサーだった久保純子への憧れから、小学生時代からアナウンサーを志す。その一方で、中学校で吹奏楽部へ入ったことを機に、部長を務めるほどクラリネットの演奏に熱中していた。
中学校卒業後は、兵庫県立西宮高等学校音楽科への進学を経て、八王子高等学校(現八王子学園八王子高等学校)の芸術コースへ転校。転校を機に単身で上京すると、全国屈指の実績を有する吹奏楽部で演奏の指導を受けるかたわら、クラリネット奏者に師事していた。
八王子高校から芸術系大学への進学を目指していたが、実際には進学に至らなかったことから、進路を変更したうえで青山学院大学社会情報学部に第2期生として入学。入学後は、TBSアナウンススクールでアナウンスの研鑽を積みながら、日テレイベンツで「日テレイベコン」(イベントコンパニオン)としても活動していた。コンパニオン時代の同期生に、当時早稲田大学の学生だった井上彩香(鹿児島テレビアナウンサー)がいる。また、国内外でのフルマラソン大会出場(詳細後述)なども経験。2010年には、8ヶ月間にわたる語学留学でアメリカ・マサチューセッツ州のボストンに滞在していた。
大学卒業後の2013年に、アナウンサーとして毎日放送へ入社した。同期には、一般職で採用された遠藤雄樹(入社後に報道局ニュースセンターの記者などを歴任)などがいる。同局におけるアナウンサーの新卒採用は、2011年入社の福島暢啓以来2年振り。女性アナウンサーの新卒採用は、2008年入社の斎藤裕美以来5年振りであった。ただし豊崎は、前述した進路変更や留学などを経験した関係で、遠藤などの同期から2歳上での入社になった。なお、毎日放送を志望した動機は、「『アナウンサーとしての採用でなくても入社したい』と思えるほど、(就職活動で接した)他のテレビ局に比べて柔らかく温かい雰囲気を感じたから」とのこと。入社直後には、「(2050年頃の実現が予想されている)宇宙エレベーターへの搭乗リポート」や、「全国レベルでの活動」をアナウンサーとしての夢に挙げていた。
毎日放送への入社後は、2013年7月18日に、ラジオで11時台「MBSニュース」(『上泉雄一のええなぁ!』への内包分)の担当アナウンサーとして番組デビュー(初鳴き)を果たした。テレビでは、同年8月2日放送分の『ちちんぷいぷい』に自己紹介を兼ねて初めて出演すると、8月5日から同月9日にかけて放送された「夏休み未来にご縁スペッシャル!!!」で、毎日放送本社前から生放送のオープニングコーナー「みんなで食べよう! 真夏のスイカ開き!」を担当。曜日ごとに異なる特技(詳細後述)を披露したうえで、来場者から毎日先着100名に、スイカの被り物を被って浴衣姿でカットスイカを配布していた。10月27日に開催の「第3回大阪マラソン」には、大学生時代のマラソン経験(詳細後述)を買われて、先輩アナウンサー山中真と共に『ちちんぷいぷい』の出演者代表として出場。「最後まで歩かずに完走する」という目標の下で、過去に同番組から出場した女性アナウンサーでは当時最も速いタイム(4時間50分50秒)で完走した。
2014年には、4月9日から『ちちんぷいぷい』の水曜日、5月5日から『痛快!明石家電視台』(MBSテレビ)でそれぞれアシスタントに起用。『ちちんぷいぷい』では、同年10月10日から2015年3月27日まで、金曜日のアシスタントも務めていた。2015年の4月改編では、当時1回目の産前産後休暇に入っていた先輩アナウンサー松本麻衣子からエンディングコーナー(「血液型ぷいぷい占い」→「ラッキーワードくじ」)のナレーター、TBSテレビアナウンサー(当時)の枡田絵理奈(現在はフリーアナウンサー)から『プレバト!!』のアシスタントを引き継いだ。さらに、毎日放送が主催・関与する音楽イベント(「サントリー1万人の第九」など)で、司会・進行役を任されていた。
2016年には、毎日放送が開局65周年記念特別企画の一環として10月13日(木)から16日(日)まで開催した「MBSプロデュース 豪華客船 神戸発着3泊4日の旅『ドリームズ・カム・クルーズ』」へ、先輩アナウンサーの大吉洋平と共にクルーとして全日程へ同行。『ちちんぷいぷい』『せやねん!』『あっぱれ!屋久島ツアー 神秘の島でパワーをもらっちゃおうスペシャル』(同局および南日本放送との共同制作・相互ネットによる毎日放送開局65周年記念特別番組)向けの生中継に登場したほか、船内のイベントで司会を務めたり、船内で開かれた「コトノハ朗読会」で朗読や早口言葉を披露したりしていた。このクルーズ以外にも、開局65周年を記念した特別番組で、進行役やリポーターを務めることが相次いだ(詳細後述)。
2017年には、『ちちんぷいぷい』のレギュラー出演者を代表して、3月12日開催の「第5回淀川寛平マラソン」へ参加。先輩アナウンサーの山中・大吉・松川浩子および、気象予報士の広瀬駿とチームを組んだうえで、同年から新設された「42.195 km駅伝部門」最終区間(5区:5 km)へ出走したところ、チームの目標タイム(3時間55分)を上回る3時間16分3秒(59チーム中9位)という記録での完走に貢献した。
2017年7月3日に、2歳年上の毎日放送局員との結婚を発表。結婚後も、旧姓の「豊崎」を放送上の名義に使いながら、アナウンサーとしての活動を続けている。
なお、結婚後の2018年に第1子を懐妊したため、同年12月1日から産前産後休暇を取得。生放送番組については、休暇の前日(11月30日)にコーナーキャスターを務めた『ナジャ・グランディーバのレツゴーフライデー』(MBSラジオ)が、休暇前最後の出演番組になった。ただし、休暇の直前まで収録に臨んでいた『プレバト!!』のみ、2019年の初回放送(1月3日の3時間スペシャル)まで登場していた。
2019年には、第1子(長男)の出産(1月28日)を経て、3月25日(月曜日)から職場へ復帰。3月27日(水曜日)のラジオ版「MBSニュース」13時台(『こんちわコンちゃんお昼ですょ!』への内包分)の担当を皮切りに、アナウンサーとしての活動を再開した。4月4日(木曜日)から9月27日(金曜日)までは、『ミント!』(『ちちんぷいぷい』の後枠で新たに編成された関西ローカル向け報道・情報番組)の木・金曜放送分で初代のアシスタントを務めている。その一方で、保育士の資格を取得。局内に託児所を作ることを三村景一(当時の代表取締役社長で『ちちんぷいぷい』の元プロデューサー)に提案していたが、実現に至らないまま、10月31日付で毎日放送を退社した。同局のアナウンサーとして最後に出演した番組は、退社の直前にゲストとして収録へ参加した『痛快!明石家電視台』(退社後の11月25日に放送の「実際どうなん!? MBSアナウンサー22人大集合」)。
毎日放送からの退社翌日(2019年11月1日)からは、育児を優先しながら、フリーアナウンサーとして活動している。退社の当初は特定の事務所へ所属せずにナレーターとして『ミント!』へ関わり続けていたが、2020年2月1日からアミューズに所属。夫が毎日放送に豊崎の退社後も勤務していることや、自身がマイペースによる育児と仕事の両立を望んでいることから、所属後も大阪府内での生活を続けていた。2020年4月17日からは、YouTubeを皮切りに、アメーバブログや楽天Room上の「とよチャンネル」でも活動中。アメーバブログ版は、イモトアヤコ、井上裕介(NON STYLE)、雨宮由乙花の公式ブログと共に、同年5月度の「Best Rookie Award」を受賞した。
2021年3月27日に第2子(次男)を出産。2022年に入ってからは、メディアや「とよチャンネル」での活動と並行しながら、保育園の経営を視野に保育士として公立保育園に勤務していた(詳細後述)。夫が同年7月に毎日放送の東京支社へ異動してからは、家族揃って生活の拠点を東京へ移す一方で、フリーアナウンサーとしての活動を関西地方でも継続。
2022年12月3日からは、フリーアナウンサー転向後初めてのレギュラー番組として、MBSラジオ(在職中はラジオ・テレビとの兼営局だった毎日放送のラジオ放送部門を2021年4月1日から継承しているラジオ単営局)の『PEACE with Love』へ出演。在京局が制作する番組でも、フジテレビが2023年1月9日から「月曜PLUS!」(関東ローカル向けの深夜番組)枠で放送している『THEスピリット~闘魂レスラー発掘プロジェクト~』(新日本プロレス創設50周年記念企画との連動番組)から、レギュラー出演を始めている。同年4月からは、『THE スピリット』と『PEACE with Love』(いずれも前月で終了)に代わって、『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日早朝の生放送番組)のキャスターを週に4日担当。
華道の師範である実母が百合の花を好きなことから、出生の前には、「百合(ユリ)」という名前も考えられていたという。しかし、「百合の花は大輪が突然落ちることでいつか枯れるけれど、絵に描いてしまえば一生枯れない」という思いから、「百合絵(ユリエ)」と名付けることを決めた。「ユリ」の漢字表記が「由里」であるのは、姓名判断で「百合」よりも運勢が良いとされることによる。
実母の影響で幼少期から花に親しむ機会が多く、趣味は花・野菜の自家栽培やアクセサリー作り。ボストンへの語学留学中に、オーロラ見物を思い立ってから2週間後に単身でアラスカに向かうほどの旅行好きでもある。このような行動や、後述するフルマラソン挑戦のきっかけがテレビ番組でリポートを目にしたことにあったことから、「自分も(視聴者の)誰かに行動のきっかけや影響を与えられるようなアナウンサーになりたい」との思いを抱くに至ったという。
前述した『ちちんぷいぷい』の「みんなで食べよう! 真夏のスイカ開き!」では、クラリネットの演奏に加えて、「手を使わずに耳をたたむ」「(いっこく堂による腹話術の真似で)声が遅れて聞こえるように口を動かす」「(地元・明石市の特産物である)タコの雄雌を吸盤の大きさや並び方から見極める」といった特技も生放送で披露。クラリネットについては、以降の出演番組でも随時演奏している。
好きな食べ物は、メロンパン・カレーパン・卵かけご飯・ピザポテト・チーズタッカルビ。ケンタッキーフライドチキンも好きで、学生時代には一時、地元の店舗でのアルバイトも経験していた。『ちちんぷいぷい』のアシスタントを務めていた時期には、出演日の本番直前に収録するVTRロケ企画で、以上の好物(または派生製品)の試食リポートも随時担当。2015年には、同番組と山崎製パンによるコラボレーション企画の一環で、「ブラン入りメロンパン」(同年11月24日から2016年1月31日まで関西地方限定で発売)のプロデュースを手掛けた。その一方で、ホラー系の作品・イベントやパクチー・レバーが苦手で、酒類を一切飲めないとされる。第1子を出産するまではコーヒーも敬遠していたが、出産を境に味覚が変わったとのことで、出産後は飲めるようになったという。
明石市内で生活していた小学生時代には、両親の方針に沿って、ピアノ演奏や書道などの習い事を好きなだけ経験。幼少期には、地元の市立図書館に所蔵している図書を、家族全員で毎週上限冊数(1人当たり6冊)まで借りては1週間で読破していた。その影響から読書が好きで、毎日放送への入社後は、「(自分にとっての)癒しのスポット」と称するほど本社内の資料室をよく利用していた。ちなみに、フリーアナウンサーへ転身後の2021年には、明石市役所からの依頼で 「いつでも・どこでも・だれでも 手を伸ばせば本が届くまち 明石」のナレーションなどを任されている。
生物・動物・鳥類(チンアナゴ・フラミンゴ・ハシビロコウなど)の鑑賞も好きなことから、『ちちんぷいぷい』では2015年から(番組内の肩書として)「生き物係」に任命。同年7月の「リアル世界くん」(海外取材企画)でケニアの野生動物を取材したり、出演者を代表して「ぷいぷい水槽」(大阪府吹田市のEXPOCITY内の水族館・NIFRELで同年11月19日のオープンから2019年初頭のリニューアルまで設置されていたコラボレーション水槽)の展示内容を発案したりするなど、生物全般を扱った取材や企画を随時担当している。さらに2015年には、上記の企画と並行しながら、クリオネをモチーフにジミー大西と共同で注染浴衣をデザイン。番組内でその浴衣を披露した後に、「梅田ゆかた祭2015」(7月18日・19日開催)内のイベントで着用した。もっとも、前述した両親の方針から家族で慎ましく生活していた幼少期には、動物園や遊園地などの娯楽施設へ足を運ぶ機会がほとんどなかったという。その一方で、番組内で「ぷいぷいお天気部」(気象が農作物や世間の事象に及ぼす影響を取材する部署)を新設した2017年10月から2018年11月に降板するまでは、最初の「お天気部員」としても活動していた(「お天気部長」は気象予報士の広瀬)。
毎日放送アナウンサーページ内へ最初に開設した公式ブログには、「ハフィントン・ポスト」に自身の名前を重ねる格好で「ゆりんとんポスト」と命名。入社後のラジオ初レギュラー番組であった『MBSうたぐみ Smile×Songs』の水曜日でも、パーソナリティの小泉エリやリスナーから「ゆりんとん」と呼ばれていた。その一方で、『ちちんぷいぷい』の水曜日でアシスタントを務めていた時期には、山本浩之(当時の月 - 木メインパーソナリティ)や水曜レギュラー陣のなるみ・月亭八光が豊崎を(放送上)「とよちゃん」と称していた。毎日放送からの退社後にインターネット上で新たに開設した公式ブログや公式チャンネルにも、「とよチャンネル」という名称が付けられている。
毎日放送へ入社する前にも、大学1年時の2009年に、「ヨロンマラソン」と「嬬恋高原キャベツマラソン」(ハーフマラソンの部)を完走。4年時の2012年にも、「ホノルルマラソン」を6時間30分で走り切ったが、豊崎自身は後に「観光気分で参加したようなもので、(一緒に参加した)友人と喋ったり、疲れたら歩いたりしていた」と述懐している。2013年に大阪マラソンを完走した後は、アナウンサーとして2015年から同大会のテレビ中継(MBS制作分)で先輩の河田直也と共にMCを担当する一方で、本格的なランニングから遠ざかっていた。しかし、『痛快!明石家電視台』や『ちちんぷいぷい』で共演する寬平からの提案をきっかけに、「第5回淀川寛平マラソン」駅伝部門への参加を決意。豊崎からの勧めで、『ちちんぷいぷい』のレギュラーアナウンサーから、フルマラソン完走経験者の山中・大吉と本格的なランニング未経験者の松川も参加したところ、気象予報士の広瀬を含めたメンバー全員が区間目標タイムを上回る速さで完走に至った。アンカーの豊崎も、自身の区間目標タイム(27分30秒)を上回るペース(25分17秒)で5kmを走り切っている。
2016年の9月上旬には、『ちちんぷいぷい』「リアル世界くん」のインド取材で、ガンジス川での沐浴や「ヨガの初期段階」に当たる鼻洗浄(一方の外鼻孔から流された生理的食塩水を口呼吸の間にもう一方の外鼻孔から出す洗浄ヨガ)などを初めて体験。ヨガの体験取材では、「初心者には難しい」とされる鼻洗浄をテレビカメラの前で苦もなく成功させたほか、その模様を収録した映像が後に繰り返し放送された。ちなみに、インドへの取材は自身の志願によるもので、三島由紀夫が遺した「インドには導かれた人しか行けない」という趣旨の言葉を読書で知ったことを志願のきっかけに挙げていた。
2017年7月の結婚発表直後には、「リアル世界くん」3度目の取材でハワイに滞在。出発の直前(7月12日)に担当していた『ちちんぷいぷい』水曜日のアシスタントを喉の不調で第1部の途中(15時台前半)から大吉に交代したものの、滞在中にはオアフ島・ハワイ島・カウアイ島を舞台に、マウナ・ケア山の山頂(標高4,205m)にある国立天文台ハワイ観測所などのロケ取材や生中継リポートを連日担当していた。
第1子の懐妊については、当時『痛快!明石家電視台』で共演していた明石家さんまが、2018年8月28日(火曜日)にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で催された『MBSヤングタウン』(MBSラジオ)50周年記念公開収録(同年9月1日放送分)で初めて公表。この発言が翌29日(水曜日)に報じられたことを受けて、豊崎自身も、当日の『ちちんぷいぷい』で妊娠6ヶ月であることを発表した。同番組では2018年5月下旬から、水曜日のスタジオ進行に事実上専念。同年11月28日(水曜日)放送分への出演を最後に降板した。『痛快!明石家電視台』では同年11月5日放送分でレギュラー出演を終えたが、「第1子の出産からおよそ3ヶ月後」という異例の早さで、翌年の3月末に職場へ復帰。毎日放送退社後の2022年に受けたインタビューで明かしたところによれば、入社から職場復帰の直後までは退社やフリーアナウンサーへの転身を一切考えておらず、「『いつかはアナウンス部長(当時の所属部署のトップ)になりたい』とすら思っていた」という。
毎日放送のアナウンサーとしてレギュラーで出演した番組には、他のアナウンサーから担当を引き継いだ番組が多く、立ち上げから本格的に携わった番組は『ミント!』だけであった。『ミント!』ではMCの大吉から全幅の信頼を置かれていたが、復職後に自身の家庭観や職業観が変化したことなどから、アシスタントを半年間務めた後に毎日放送を退社。育児や家庭での生活を優先しながら、フリーアナウンサーとしての活動を始めた。なお、2020年には幼児食インストラクターの資格を取得。毎日放送からの退社後には、復職の当初に第1子を通わせていた保育園への送り迎えで多大な負担が掛かっていたことを、社内託児所の創設に向けた提案や退社の遠因に挙げている。
毎日放送のアナウンサーとして最後に出演した『痛快!明石家電視台』では、「実際どうなん!?MBSアナウンサー22人」のゲストとして同席した先輩アナウンサーの亀井希生から、「(同局では)豊崎さんの入社前後まで数年間『冬の時代』(アナウンサーの採用を控える一方で若手女性アナウンサーの退社や異動が相次いだ時期)だった影響で、入社してからしばらく(森本尚太・玉巻映美・藤林温子を同時に採用した2015年頃まで)豊崎さんが1人ぼっちで若手アナウンサー向けの仕事を一手に引き受けていた。実働(期間)はおよそ6年半でも、『仕事の量は10年分ぐらい』と思う(ので大変感謝している)」というねぎらいの言葉を掛けられた。
毎日放送からの退社当初(2019年内)は、特定の事務所への所属や新たな活動を控える一方で、『ミント!』のアシスタント時代から担当している「わざわざグルメ調査隊」(毎週水曜日に放送されるVTRロケコーナー)のナレーションに事実上専念していた。2020年1月からは、『ミント!』のナレーターを続けながら、他局制作番組への出演を開始。同年2月1日付で、アミューズ所属のフリーアナウンサーとして再スタートを切った。毎日放送を退社してからアミューズへ所属するまでの出演番組ではナレーションに専念していたが、2月25日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ制作、関西地方では読売テレビで同時ネット)へのゲスト出演によって、フリーアナウンサーとしての活動を本格的に始めている。「わざわざグルメ調査隊」のナレーションについては、第2子の懐妊後も、臨月と重なった最終回(2021年3月3日)当日の収録まで続けていた。
アミューズへの所属は、同社の元社員(嘉門達夫が在籍していた時期の担当マネジャー)で、毎日放送への移籍後(豊崎の在籍中)に管理職や取締役を務めている浜田尊弘(2021年4月1日付で株式会社MBSラジオの初代代表取締役社長を兼務)へ相談したことをきっかけに実現。アミューズが放送局出身アナウンサーのマネジメント業務を担う部署を立ち上げたタイミングとも重なって、関東以外の地方の放送局に勤務していたアナウンサーとしては初めてのマネジメント契約に至った。アミューズでの肩書は「スペシャリスト」で、契約後に初めて付いたマネジャーは、吉田明世(元・TBSテレビアナウンサー)と竹内由恵(元・テレビ朝日アナウンサー)の担当を兼務しているという。結婚を経てテレビ朝日からの退社を機に静岡県で生活している竹内とは公私にわたって親しく、自身が大阪で生活していた2022年6月からは、竹内と共同で月に1回ほどインスタライブを実施している。ちなみに、毎日放送への在籍中に出演していた全国ネット番組(『プレバト!!』など)では共通語でのアナウンスメントにほぼ徹していたが、アミューズへ所属してから新たに出演しているバラエティ系の番組では(全国向けであっても)フリートークに関西弁を交えることが多い。
その一方で、毎日放送からの退社後には、出産へ至るまでの経緯を「とよチャンネル」で告白。夫が結婚前(豊崎との交際中)に悪性リンパ腫で抗がん剤の投与治療を受けていた(後に体調の回復を経て同局での職務に復帰した)ことを背景に、治療の直前から病院で受精卵を凍結保存中であることを明かしている。第1子は自然妊娠によって出産したが、第2子(いずれも男児)の懐妊に際しては、夫婦同意の下で凍結した受精卵の顕微受精へ初めて踏み切ったという。第2子の出産直後(2021年4月上旬)には、夫の悪性リンパ腫が発症から5年を経て寛解したことを公表している。
夫が2021年4月下旬に発熱・倦怠感・関節痛に見舞われたことから、最寄りの保健所で一家揃ってPCR検査を受けたところ、夫が新型コロナウイルスに感染していることが判明。豊崎と2人の息子には陰性が確認されたものの、「夫の濃厚接触者」に指定された。一家の住む大阪府内ではこの時点で感染者向けの病床や収容施設(大阪府指定のホテルなど)が逼迫しているため、夫はホテルでの療養が決まるまで、自宅で妻子と隔離しながらの療養(自宅療養)を数日にわたって余儀なくされた。実際には、豊崎と息子が夫の自宅療養中にも感染(家庭内感染)を免れたほか、夫がホテルでの療養開始から3日後に保健所の決定を受けて帰宅。豊崎は、このような状況を背景に、家庭内感染を防ぐために講じた対策やホテル療養の実態を「とよチャンネル」で相次いで公表している。後に夫の体調が回復したことを受けて、第二子の出産2ヶ月後(2021年6月)から番組への出演を再開。夫の転勤(毎日放送東京支社への異動)に伴って生活の拠点を東京へ移すまでは、在京民放テレビ局(または在阪局の東京支社)が東京で実施する全国ネット番組の収録にも、毎日放送のアナウンサー時代にアシスタントを務めていた『プレバト!!』(東京支社制作)と同様に「日帰り出張」扱いで随時参加していた(詳細後述)。
毎日放送東京支社の制作で2022年1月24日に放送された『100%!アピールちゃん』(TBSテレビ系列の全国ネット番組)では、結婚から同局を退社するまでの(上記のエピソードを含めた)経緯や、育児と仕事を両立させるうえで感じてきた葛藤などを「元女子アナのリアル」(放送局の出身で女性のフリーアナウンサーに対する密着取材企画シリーズ)の第2弾で涙ながらに激白。第1子(長男)の出産後に保育士資格を取得したことや、長男を通わせる保育園探しで苦労したことを背景に、メディアでの活動と並行しながら保育園の経営を目指していることも初めて明かした。生活の拠点を東京へ移すまでは、経営に向けた実務経験を積む目的で、パートタイマー扱いながら保育士として実際に公立の保育園へ勤務している。
夫の転勤に伴って生活の拠点を東京へ移した2022年7月以降も、在阪局が関西地方で制作する番組へ随時出演している。
以下はいずれも関西テレビが制作する番組で、フリーアナウンサーへの転身後から定期的にゲスト出演。
以下はいずれも、関西テレビ以外の放送局が制作する番組のうち、出演の頻度が高い番組。
以下の番組には、「ドリームズ・カム・クルーズ」の3日目(2016年10月15日)に、ツアーの最終目的地・屋久島(鹿児島県)からの生中継で出演。
以下はいずれも、MBSテレビ(毎日放送東京本社)の制作によるTBS系列全国ネット番組。
以下はいずれも、TBS制作・JNN系列全国ネットの特別番組。
以下の番組はいずれも、毎日放送の関連会社・GAORAで放送。
以下は毎日放送が主催する公開収録イベントで、収録会場のMC・司会を担当。後日放送のダイジェスト番組に登場することもあった。
以下の番組には、いずれも不定期で出演。
以下はいずれも、関西テレビ制作の番組。
以下はいずれも、フジテレビ制作の全国ネット番組。
以下はいずれも、『プレバト!!』と同じく浜田が司会を務める全国ネット番組。
以下はいずれも、テレビ大阪制作の番組。
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