『この雲の果て』(このくものはて)は、今井麻美の4枚目のオリジナルアルバム。2013年11月27日に5pb.Recordsから発売された。
今井のアルバムとしては前作『Precious Sounds』から約1年ぶりのリリースとなる。
前作までは「視覚」、「臭覚」、「聴覚」と五感がテーマになっていたが、今作ではそれらとは異なるアプローチで制作したという。そのためタイトルは前作までの英語のタイトルを廃して日本語にしたり、今井自身の想いを強く反映したという。
販売形態はBD付数量限定盤(FVCG-1274)・DVD付盤(FVCG-1275)・通常盤(FVCG-1276)の3種リリースで、BD付盤とDVD付盤には「この雲の果て」・「星屑のリング」のPV、「この雲の果て」のメイキングに加えOVA『コープスパーティー Tortured Souls -暴虐された魂の呪叫-』のオープニング映像を収録したBlu-ray DiscおよびDVDが同梱されている。
本作の発売を記念して秋葉原のパセラAKIBAマルチエンターテインメントのハニトーカフェにてリード曲「この雲の果て」をイメージしたメニューが含まれた「ミンゴスカフェ」が2013年11月24日から12月1日まで開催されている。
この雲の果て、想いの果てには なにがあるのだろう……
リード曲の「この雲の果て」は、今井曰く「荒々しく空を覆う黒雲」をイメージした曲で、自分のポジティブな気持ちも込められているという。仮歌のレコーディングでは自身が書いた詞に不安を感じ、一時は歌い方さえ分からなくなっていたが、スタッフの励ましのおかげでそうした問題は解消されたという。PVの撮影は湖畔で行われ、シーン中にはメンフクロウの「まるちゃん」が登場している。
4曲目の「Rain〜てのひらのアンブレラ〜」は、雨の日の女の子の想いが込められた軽やかなラブソング。レコーディングではウィスパーボイスで行なったという。
8曲目の「天空の炎〜miragem〜 -Jazz Arr ver.-」 は、前作の8曲目に収録された「天空の炎〜miragem〜」をジャズ風にアレンジしたもので、編曲を手掛けた中村天佑がジャズに明るいことも手伝ってか楽器やアレンジなどが本格的に仕上がっている。ちなみにレコーディングでは原曲と違い頻繁に曲調が変化するため帰宅時は意気消沈していたという。
そして最後にして最も演奏時間の長い曲「Jewel's Tree」はアルバム発売当時も彼の歌う曲の中で最も長い曲だった。今井曰く「優しい曲」。歌詞を選ぶ際今井のバックバンドを務める花岡が制作を手掛けていると知り驚いたという。
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