銀座駅(ぎんざえき)は、東京都中央区銀座四丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。中央区最西端の駅である。
銀座線・丸ノ内線・日比谷線の3路線が乗り入れ、各路線ごとに駅番号が与えられている。
銀座線の車内放送では、駅名に続いて「松屋・三越前」(渋谷方面)または「三越・松屋前」(浅草方面)とアナウンスされているが、案内サインや路線図には記載されていない。
東京メトロ日比谷線は、終着駅である北千住駅より、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)を経由して日光線南栗橋駅まで相互直通運転を実施している。
駅務管区所在駅であり、銀座駅務管区として銀座地域、新橋地域、東銀座地域を管理する。銀座地域は、当駅のみを管理している。
丸ノ内線のホームが建設された当時は、銀座線のホームとは改札内で接続されず、西銀座駅(にしぎんざえき)という別の駅として開業した。後に日比谷線の銀座駅が開業し、日比谷線ホームを介して銀座線と接続されたため、この時丸ノ内線の駅も銀座駅に改称し、銀座線・日比谷線の銀座駅と同一駅の扱いになった。
中央通り(銀座通り・国道15号)の地下に銀座線ホーム(北緯35度40分16秒 東経139度45分53.5秒)、外堀通りの地下に丸ノ内線ホーム(北緯35度40分22.5秒 東経139度45分49.5秒)、晴海通りの地下に日比谷線ホーム(北緯35度40分19秒 東経139度45分50秒)がある。いずれも島式ホーム1面2線の構造である。銀座線は渋谷寄りに、丸ノ内線は新宿寄りに非常渡り線があり、このうち後者には終夜運転時に設定される同駅折り返し列車が使用する。
銀座線と丸ノ内線のホームは同一階層(地下2階)に、日比谷線のホームはそれらの1層下(地下3階)に位置している。日比谷線ホームまたは地下2階(ホーム直上)にある改札内連絡通路を経由することで、3路線は改札内で乗り換えが可能である。
戦前の銀座線(東京地下鉄道)建設着手時に、新宿から築地を経て大塚駅へと至る免許線が銀座四丁目交差点付近で立体交差する予定であった。この免許線の工事が近い時期に行われる可能性があったため、監督官庁と免許線の計画会社と協議した上で、銀座線のトンネルと同時にその免許線のトンネルの工事の施工を行った(後に計画会社は財政面の問題で自力での建設が困難であるとして東京市に代行建設を出願し、1931年9月5日に東京高速鉄道に免許線を授受)。このため、既に10 mにわたって銀座線との交差部の躯体が構築されており、日比谷線建設時に銀座線を下受けする工程が不要となった。ただし、この当時想定していたのは島式ホームではなく相対式ホームであり、さらに連絡階段も施工されていた。
しかし、戦後の経路変更により通過路線は第4号線(→丸ノ内線)から第2号線(→日比谷線)となり、また当時想定していた第三軌条方式ではなく架空電車線方式を採用したことから、トンネル躯体は上下に90 cm低いものであった(東京地下鉄道の軌道部の施工高さは3.72 m、乗降ホームの施工高さは2.6 m)。日比谷線建設にあたっては、交差部の銀座線軌道部の下部構築を取り壊し、新たにPC桁橋を架設したほか、ホーム構築も取り壊して薄いコンクリート構造に造り直すことで、50 cmの高さを生み出した。さらに日比谷線トンネル下部のコンクリートを剥がし、打ち直して40 cm切り下げることで、不足していた90 cmの高さを確保した。
同様に丸ノ内線西銀座駅の建設時に、近いうちに地下鉄2号線(日比谷線)が建設されることを想定しており、あらかじめ丸ノ内線西銀座駅の2号線との交差部には構築の補強工事が施工されていた。
日比谷線のコンコース通路上に、東京地下鉄道の創業者・早川徳次の胸像がある。また、同じく日比谷線ホームの上層中央にはステンドグラス製の大型壁画が設置されている。B6番出入口付近には、2020年10月16日に資生堂から寄贈された、636個のクリスタル・ガラスを集積した吉岡徳仁制作のパブリックアート「光の結晶」が展示されている。
商業施設の「エチカ・フィット」も設けられている。
(出典:東京メトロ:構内図)
全ホームでスイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)を使用している。
銀座線ホームでは2012年10月31日から高峰秀子の「銀座カンカン娘」、日比谷線ホームでは2016年4月8日から石原裕次郎と牧村旬子の「銀座の恋の物語」をアレンジしたメロディを使用している。
各年度の1日平均乗降人員は下表の通りである。ただし、各線内の乗換人員を含まない。
各年度の1日平均乗車人員は下表の通りである。
駅周辺には繁華街として知られる銀座の街が広がり、また、有楽町や八重洲などのビジネス街も徒歩圏にある。
以下の駅は至近にあり、各駅とは徒歩で乗り換えができる距離である。ただし、銀座一丁目駅以外の駅と連絡運輸は行っていない。
上記のバス停留所のほかに、数寄屋橋、有楽町マリオン前、有楽町駅の各停留所も当駅から至近である。これらについては有楽町駅#バス路線を参照。
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