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アメリカ海軍作戦部長


アメリカ海軍作戦部長


アメリカ海軍作戦部長(アメリカかいぐんさくせんぶちょう、Chief of Naval Operations: 略称CNO)は、アメリカ合衆国海軍省における最高位の軍人で、統合参謀本部議長または副議長が海軍から出ていない場合は、アメリカ海軍における最先任の士官である。

任期は4年(ジェームズ・フォレスタル海軍長官と不仲だったチェスター・ニミッツ元帥は、例外的に2年)。現在の海軍作戦部長は、史上初めて女性海軍作戦部長となったリサ・M・フランケッティ海軍大将である。2023年8月14日にアメリカ海軍兵学校において、ロイド・オースティン国防長官立会いの下、交代式典が行われ、前任の第32代作戦部長であったマイケル・M・ギルティ海軍大将から指揮権が移譲されたが、共和党議員の人事承認妨害により、海軍作戦副部長職のまま職務代行をしていた。同年11月2日、アメリカ議会上院がリサ・フランケティ大将を海軍作戦部長に起用する人事が承認し、正式に就任した。

概要

海軍作戦部長の職は、海軍改革派と連邦議会が、制服軍人の権限拡大を嫌うジョセファス・ダニエルズ海軍長官の反対を押し切る形で1915年3月に少将職として新設されたが、議会は翌1916年8月に大将職に格上げした。設置時の経緯から、海軍作戦部長には艦隊指揮権も海軍省の各局長に対する命令権も与えられず、その権限は強くなかった。しかし真珠湾攻撃でアメリカが第二次世界大戦に参戦すると、フランクリン・ルーズベルト大統領とフランク・ノックス海軍長官は、1941年2月に常設職としては廃止したばかりの合衆国艦隊司令長官(Commander in Chief, United States Fleet: 略称CINCUS)を、大統領令第8984号によりCOMINCHの略称で復活させて艦隊指揮権を与え、アーネスト・キング大将を任命した。このため海軍作戦部長ハロルド・スターク大将とキング大将のどちらが海軍のトップか分からない状態になって部内に混乱が生じ、スターク大将がCNOを辞任したので、大統領令第9096号によって合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長(Commander in Chief, United States Fleet, and Chief of Naval Operations: 略称COMINCH-CNO)の肩書きが新設され、COMINCH-CNOのキングがCOMINCHとCNOの職務にあたる形となり、CNOに海軍省各局長への監督権が与えられた。第二次世界大戦が終結するとCOMINCHは廃止され、再びCNOがトップとなった。

海軍作戦部長と和訳するのが一般的であるが、近年になり、海軍作戦総長と和訳する動きがある。「海軍作戦総長」という和訳を推している軍事評論家の野木恵一は、海軍作戦「部長」では単なる部局の長と誤認される恐れがあるが、海軍作戦「総長」であれば、同じく統合参謀本部の構成員である「陸軍参謀総長」および「空軍参謀総長」と釣り合う、という趣旨を述べている。アメリカ国防総省編『軍事用語辞典』によれば、"operation"は軍事的衝突が関係する活動だけでなく、補給や訓練、管理まで含む概念で、日本語の「作戦」より広い概念であるため、"Chief of Naval Operations"を「海軍作戦部長」、「海軍軍令部長」と訳したのは誤訳に近いという指摘もある。

歴代の海軍作戦部長

脚注

出典

関連項目

  • アメリカ海軍
  • アメリカ合衆国海軍省
  • アメリカ合衆国海軍長官
  • アメリカ統合参謀本部
  • 第一海軍卿(First Sea Load / First Naval Load) - イギリス海軍の制服組最高位。

外部リンク

  • 海軍作戦部長公式サイト(英語)
  • Chief of Naval Operations: Responsibilities, USN.
  • Chiefs of Naval Operations - ウェイバックマシン(2000年12月10日アーカイブ分), Naval Historical Center
  • Office of the Chief of Naval Operations, office organisation chart
Collection James Bond 007

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: アメリカ海軍作戦部長 by Wikipedia (Historical)


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