一乗寺(いちじょうじ)は、三重県松阪市中万町にある天台宗の寺院。山号は神山(こうやま)。本尊は薬師如来。櫛田川と祓川の分岐点北西に位置する神山(こうやま)山頂への道筋にある。山号または山岳の名を冠して神山一乗寺(こうやまいちじょうじ)と呼ばれることも多い。
この寺は聖徳太子が伊勢神宮への参拝の際にこの地で自ら6尺1寸の薬師如来座像を刻み、創建したと伝えられている(仮託説も参照)。
かつて神山は度瀬山(わたせやま)ともいったため、平安時代に書かれた『続日本紀』に登場する「度瀬山房」という寺がおそらくこの一乗寺であろうという説もある。
寺より神山の山頂に登ると南北朝時代には神山城があった(現在は破却)。1343年(興国4年)の神山城の戦いではこの寺も仁木義長らの攻撃で焼失したが、1470年(文明2年)に再建された。1816年(文化13年)にはまたも火災に見舞われたが、1836年(天保7年)に再建された。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou