Aller au contenu principal

丹羽郡


丹羽郡


丹羽郡(にわぐん)は、愛知県(尾張国)の郡である。

人口58,476人、面積24.8km²、人口密度2,358人/km²。(2024年5月1日、推計人口)

以下の2町を含む。

  • 大口町(おおぐちちょう)
  • 扶桑町(ふそうちょう)

郡域

1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記2町のほか、下記の区域にあたる。

  • 一宮市の一部(概ね多加木、丹陽町多加木、森本、丹陽町森本、馬見塚、大赤見、赤見、丹羽、時之島、瀬部より南東)
  • 犬山市の全域
  • 江南市の大部分(松竹町各町、前飛保町各町、村久野町各町、小杁町各町以北を除く)
  • 岩倉市の全域

歴史

古代

万葉仮名では、「迩波(には)」と表記された。郡名は神八井耳命の後裔である爾波県君(にわのあがたのきみ)がこの地を統治したことに由来するという説や、『丹(に)』の一字で「赤土・粘土」を意味するという説がある。奈良県明日香村の石神遺跡からは「尓破評佐匹部・ 俵」と書かれた木簡が見つかっており、尓破評が置かれていたことがわかる。その後701年の大宝律令の制定により評は郡となった。927年成立の延喜式には丹羽(には)郡との記載がみられる。

県立丹羽高校は扶桑町と大口町の町境に立地しており、郡名を学校名としている。

938年頃に成立した和名類聚抄に「丹羽郡」の郷として掲載されているのは以下の通り。ただし読みが特定できるものについては括弧内に記載した。

  • 吾鬘(あずら)
  • 稻木(いなき)
  • 上春(かみはる)
  • 丹羽(にわ)
  • 穗積(ほづみ)
  • 大桑(おおくわ)
  • 下沼(しもつぬ)
  • 上沼(かみつぬ)
  • 前刀(さきと)
  • 小弓(おゆみ)
  • 小野(おの)
  • 小口(おぐち)

式内社

『延喜式』神名帳に記される郡内の式内社。

近世以降の沿革

  • 『旧高旧領取調帳』に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。●は村内に寺社領が存在。(132村)
  • 明治4年
    • 7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により、名古屋県犬山県今尾県の管轄となる。
    • 11月22日(1872年1月2日) - 第1次府県統合により、全域が名古屋県の管轄となる。
  • 明治5年
    • 4月2日(1872年5月8日) - 愛知県の管轄となる。
    • 犬山村が改称して稲置村となる。
  • 明治初年 - 重吉村新田が重吉村に合併(131村)
  • 明治8年(1875年) - 岩手村・北山名村が合併して山那村となる。(130村)
  • 明治11年(1878年)12月20日 - 郡区町村編制法の愛知県での施行により、行政区画としての丹羽郡が発足。「丹羽葉栗郡役所」が小折村に設置され、葉栗郡とともに管轄。同年、以下の各村の統合等が行われる。(106村)
    • 学伝村 ← 楽田村、楽田入鹿原新田、楽田新田、二之宮村
    • 高雄村 ← 下野原新田、羽根村、下野村
    • 両高屋村 ← 高屋村、北高屋村
    • 秋田村 ← 伝右衛門新田、八左衛門新田、長桜村、宗雲新田、長桜替地新田
    • 豊田村 ← 三右衛門新田、又助新田、九郎右衛門新田、御供所村、小折田郷新田、小折田新田
    • 加茂村 ← 花地村、熊代村
    • 春明村 ← 下奈良村、下奈良村酉新田
    • 前原村 ← 前原新田、南野新田
    • 池野村 ← 富士村、入鹿神尾新田、奥入鹿村、安楽寺村
    • 清右衛門新田が小口村に、丸山新田が稲置村に、橋爪新田が五郎丸村に、十吉新田が羽黒村にそれぞれ合併。
    • 羽根村が改称して浅野羽根村となる。
    • 小折村の一部が分立して布袋野村となる。

町村制以降の沿革

  • 明治22年(1889年)10月1日 - 町村制の施行により、下記の町村が発足。(1町37村)
  • 明治23年(1890年)10月6日 - 今井村が分割し、池野村今井村がそれぞれ発足。(1町38村)
  • 明治24年(1891年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 明治25年(1892年)4月18日 - 岩倉村が町制施行して岩倉町となる。(2町37村)
  • 明治26年(1893年)11月18日 - 豊原村の一部(島宮・上奈良)が東野村に編入。
  • 明治27年(1894年)11月26日 - 小折村が町制施行・改称して布袋町となる。(3町36村)
  • 明治28年(1895年)8月19日 - 小口村の一部(余野)が柏森村に編入。
  • 明治29年(1896年)
    • 11月2日 - 古知野村が町制施行して古知野町となる。(4町35村)
    • 11月30日 - 豊原村が改称して瀬部村となる。
  • 明治39年(1906年)
    • 5月1日 - 以下の町村の統合が行われる。布袋町は編入合併、そのほかは新設合併。(4町24村)
      • 古知野町 ← 古知野町、東野村、和勝村、旭村、両高屋村、秋津村[山王・北野・石枕・尾崎]、栄村[赤童子]
      • 布袋町 ← 布袋町、秋津村[東大海道・今市場・力長・安良・寄木]、栄村[木賀・中奈良]
      • 千秋村 ← 豊富村、青木村、浮野村、幼村[加納馬場・芝原]
      • 岩倉町 ← 豊秋村・島野村・岩倉町・幼村[八剱・井上・石仏・神野]
    • 7月1日 - 以下の各村の統合が行われる。いずれも新設合併。(4町17村)
      • 丹陽村 ← 九日市場村、二川村、三重島村、多加森村
      • 西成村 ← 浅淵村、赤羽村、穂波村、時之島村、瀬部村
    • 10月1日 - 以下の町村の統合が行われる。いずれも新設合併。(4町9村)
      • 犬山町 ← 犬山町、岩橋村、高雄村[上野・木津]
      • 扶桑村 ← 高雄村[高雄]、山名村、豊国村、柏森村[柏森]
      • 大口村 ← 柏森村[余野]、小口村、富成村、太田村
      • 城東村 ← 善師野村、岩田村、今井村
  • 明治40年(1907年)- 丹陽村の一部(大字馬見塚)が西成村に編入。
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和15年(1940年)9月20日 - 西成村が一宮市に編入。(4町8村)
  • 昭和27年(1952年)8月1日 - 扶桑村が町制施行して扶桑町となる。(5町7村)
  • 昭和29年(1954年)
    • 4月1日 - 犬山町・城東村・池野村・羽黒村・楽田村が合併して犬山市が発足し、郡より離脱。(4町3村)
    • 6月1日 - 布袋町・古知野町が葉栗郡宮田町・草井村と合併して江南市が発足し、郡より離脱。(2町3村)
  • 昭和30年(1955年)
    • 1月1日 - 丹陽村が一宮市に編入。(2町2村)
    • 4月7日 - 千秋村が一宮市に編入。(2町1村)
  • 昭和37年(1962年)4月1日 - 大口村が町制施行して大口町となる。(3町)
  • 昭和46年(1971年)12月1日 - 岩倉町が市制施行して岩倉市が発足し、郡より離脱。(2町)

変遷表

行政

丹羽・葉栗郡長

脚注

出典

注釈

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 23 愛知県、角川書店、1989年3月8日。ISBN 4040012305。 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連文献

  • 『愛知県丹羽郡誌』文会堂、1895年。NDLJP:764804。 

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 丹羽郡 by Wikipedia (Historical)



INVESTIGATION