マックス・ホロウェイ(Max Holloway、1991年12月4日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家。ハワイ州ホノルル出身。グレイシー・テクニクス所属。元UFC世界フェザー級王者。UFC世界フェザー級ランキング2位・ライト級ランキング9位。UFCパウンド・フォー・パウンド・ランキング8位。
ハワイ州ホノルルでハワイ先住民とサモア人の血を引く家系に生まれる。父親は麻薬常用者であり、母親を毎日のように虐待し、ホロウェイが11歳の時に蒸発した。高校2年生の時にキックボクシングを始め、その僅か3日後にアマチュアキックボクシングの試合に出場し勝利を収めた。
2010年9月11日、プロ総合格闘技デビューを果たし、4戦全勝の戦績を残す。
2012年2月4日、UFC初参戦となったUFC 143でダスティン・ポイエーと対戦し、腕ひしぎ三角固めで1R一本負け。キャリア初黒星を喫した。
2013年5月25日、UFC 160でデニス・バミューデスと対戦し、1-2の判定負け。海外のMMAメディアサイトの採点では11人中11人の記者がホロウェイ勝利を支持した。
2013年8月17日、UFC Fight Night: Shogun vs. Sonnenでコナー・マクレガーと対戦し、0-3の判定負け。
2014年1月3日、UFC Fight Night: Saffiedine vs. Limでウィル・チョープと対戦し、スタンドパンチ連打で2RTKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2014年10月4日、UFC Fight Night: Nelson vs. Storyでアキラ・コラサニと対戦し、右ストレートでダウンを奪いパウンドで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2015年4月18日、UFC on FOX 15でフェザー級ランキング5位のカブ・スワンソンと対戦し、ギロチンチョークで3R一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2015年8月23日、UFC Fight Night: Holloway vs. Oliveiraでフェザー級ランキング7位のチャールズ・オリベイラと対戦し、ホロウェイにテイクダウンを防がれたオリベイラが食道を負傷し1RTKO勝ち。
2015年12月12日、UFC 194でフェザー級ランキング8位のジェレミー・スティーブンスと対戦し、3-0の判定勝ち。
2016年6月4日、UFC 199でフェザー級ランキング5位のリカルド・ラマスと対戦し、3-0の判定勝ち。
2016年12月10日、UFC 206のUFC世界フェザー級暫定王座決定戦でフェザー級ランキング5位の元UFC世界ライト級王者アンソニー・ペティスと対戦。3R終盤に右ミドルキックを効かせ、怯んだペティスにスタンドパンチ連打で追撃してTKO勝ち。暫定王座獲得に成功し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。なお、この試合はペティスが148ポンドとフェザー級タイトルマッチのリミット体重から3ポンドの体重超過をしたため、ホロウェイが勝利した場合のみ暫定王座を獲得できる条件で試合が行われた。
2017年6月3日、UFC 212のUFC世界フェザー級王座統一戦で正規王者のジョゼ・アルドと対戦。序盤はスタンドでアルドに押され気味の展開となるも、3Rに失速したアルドに右ストレートをヒットさせダウンを奪い、パウンドでTKO勝ち。王座統一に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2017年12月2日、UFC 218のUFC世界フェザー級タイトルマッチで対戦予定だったフェザー級ランキング2位のフランク・エドガーが怪我で欠場したため、代役を引き受けたフェザー級ランキング1位の挑戦者ジョゼ・アルドと再戦し、前戦と同じような試合展開から3RにパウンドでTKO勝ち。王座の初防衛に成功した。
2018年12月8日、約1年ぶりの復帰戦となったUFC 231のUFC世界フェザー級タイトルマッチでフェザー級ランキング1位の無敗の挑戦者ブライアン・オルテガと対戦。当時のUFCの有効打数記録となる290発の有効打を当てる壮絶な打ち合いを繰り広げ、4R終了時にドクターストップでTKO勝ち。2度目の王座防衛に成功すると共に、ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時受賞した。
2019年4月13日、UFC 236で1階級上のUFC世界ライト級暫定王座決定戦でライト級ランキング3位のダスティン・ポイエーと7年ぶりとなる再戦。驚異的なタフネスを発揮するものの、階級が上でフィジカル差のあるポイエーの圧力と打撃に苦戦し0-3の5R判定負け。ライト級暫定王座獲得に失敗し、自身の連勝記録が13でストップした。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2019年7月27日、UFC 240のUFC世界フェザー級タイトルマッチでフェザー級ランキング4位の挑戦者フランク・エドガーと対戦。スタンドの打撃で圧倒して3-0の5R判定勝ち。3度目の王座防衛に成功した。
2019年12月14日、UFC 245のUFC世界フェザー級タイトルマッチでフェザー級ランキング1位の挑戦者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーと対戦。スタンドで一進一退の攻防を繰り広げたものの、0-3の5R判定負け。王座から陥落し、フェザー級での敗戦は約6年ぶりとなった。
2020年7月11日、UFC 251のUFC世界フェザー級タイトルマッチで王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとダイレクトリマッチを行い、僅差で1-2の5R判定負け。王座奪還に失敗した。海外のMMAメディアサイトの採点では27人中18人の記者がホロウェイ勝利を支持したが、合計有効打数やテイクダウン数ではヴォルカノフスキーがホロウェイを上回り、ラウンド毎の有効打数でも1R以外はヴォルカノフスキーがホロウェイを上回る結果となった。
2021年1月16日、UFC on ABC: Holloway vs. Kattarでフェザー級ランキング6位のカルヴィン・ケイターと対戦。UFC 231でのブライアン・オルテガ戦のUFC有効打数記録を塗り替える445発の有効打を当て、試合中には実況席を指差し「俺がUFCで最高のボクサーだ!」と叫びケイターのパンチをよそ見しながらノーガードで交わす余裕も見せ、ジャッジの1人が50-42のスコアを付ける一方的な内容で3-0の5R判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2021年11月13日、UFC Fight Night: Holloway vs. Rodríguezでフェザー級ランキング3位のヤイール・ロドリゲスと対戦。激しい打撃戦を繰り広げ、グラウンドでは優位なポジションを維持しつつパウンドで攻め立てて3-0の5R判定勝ち。2試合連続のファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2022年7月2日、UFC 276のUFC世界フェザー級タイトルマッチで王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとラバーマッチを行うも、スタンドで終始圧倒され0-3の5R判定負け。王座奪還に失敗した。
2023年4月15日、UFC on ESPN: Holloway vs. Allenでフェザー級ランキング4位のアーノルド・アレンと対戦し、3-0の5R判定勝ち。
2023年8月26日、UFC Fight Night: Holloway vs. The Korean Zombieでフェザー級ランキング8位のジョン・チャンソンと対戦。2Rに右ストレートでダウンを奪いアナコンダチョークを極めかけるなど圧倒し、3Rに前進したチャンソンにカウンターの右フックで失神KO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2024年4月13日、ライト級復帰戦となったUFC 300でライト級ランキング2位のジャスティン・ゲイジーと対戦。スタンドの攻防で終始優勢に立ち、試合終了時に打ち合いを繰り広げた際に右フックで失神KO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時受賞し、ゲイジーが保持していたBMFベルト(Baddest Mother Fuckerの略。最高にイカしたやつの意)の獲得に成功した。
身長180cmとフェザー級ファイターの中では恵まれた体型を持ち、84%のテイクダウンディフェンス率を誇りスタンド、グラウンドなどあらゆる局面で強さを見せる。特に、スタンドの打撃はフェザー級で頭一つ抜けており、当時フェザー級では絶対的なストライカーといわれていたジョゼ・アルドからスタンドの打撃で勝利している。パンチの攻防は左のリードパンチから正確な右を当てる組み立てで、一発の威力はそれほど無いが、豊富な手数と無尽蔵のスタミナを活かし相手にダメージを蓄積させる。また、キャリアを通してノックダウンを奪われたことが一度もなく、試合中に相手を挑発し、打ち合いを要求するなどの余裕も見せる。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou