ZPSは、日本の海上自衛隊が潜水艦用レーダーに与えた制式符号。
初の国産機。ZPS-1が試作機、ZPS-2が量産機である。
哨戒と航法の両用機であり、主として下記のような構成となっている。
航法用のレーダーである。哨戒用のZPS-5と組み合わせて運用されており、同一の指示機を共用している。
ZPS-3のN-AS-52空中線と同様にレーダー・マストに装備されている。送受信部をアンテナの直下に設けているが、送信管としてマグネトロンを3個備えて、切り替え使用することで冗長性を向上させている。なお、マストの昇降は、油圧回転機を動力として、ピニオン・ギアを採用している。
哨戒用のレーダーである。航法用のZPS-4やZPS-6と組み合わせて運用されており、同一の指示機を共用している。
空中線部はN-AS-116Bと称されており、ZPS-3のN-AS-51潜望鏡空中線と同様、第2潜望鏡(哨戒用潜望鏡)に組み込まれている。送受信機は内殻内に装備され、潜望鏡内を通る導波管を通じてアンテナに給電されている。なお、アンテナは単独では回転しない。
ZPS-4から発達した航法用のレーダーであり、昭和55年度より登場した。空中線部はN-AS-117Bと称され、ZPS-4と同様にレーダー・マストに装備されており、ZPS-5と組み合わせて84式潜水艦用レーダを構成する。
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