『2014 FNS歌謡祭』(2014 エフエヌエスかようさい)は、フジテレビ系列で2014年12月3日 19:00 - 23:42(JST)に生放送された(テレビ大分では同年12月13日 12:00 - 16:45に遅れネット)通算43回目の『FNS歌謡祭』。
司会は『2012 FNS歌謡祭』以来2年ぶりのSMAPの草彅剛・フリーアナウンサーの高島彩、さらに、2012年から放送開始の派生番組『FNSうたの夏まつり』で草彅と共に司会を務めていたフジテレビアナウンサーの加藤綾子がトリオ体制で担当した。フジテレビ時代の加藤の『FNS歌謡祭』出演は最初で最後となり(2016年4月いっぱいでフジテレビを退社したため)、また、『FNS歌謡祭』の司会を2005年から担当してきた草彅が『FNS歌謡祭』の司会を務めるのはこの年が最後となった。翌年以降は、森高千里とアンジャッシュの渡部建が司会を引き継いでいる。
2011年まで10年間総合演出を務めた板谷栄司が3年ぶりに復帰。一方で、長年フジテレビの音楽番組を仕切ってきたプロデューサー・きくち伸が別部署へ異動になったため、長時間に渡るジャニーズ所属アーティストのノンストップメドレーが初めて行われるなど内容が一新。放送時間も番組史上初の深夜の深い時間帯へと拡大されて放送された。
会場は例年通りグランドプリンスホテル新高輪・大宴会場「飛天」からの生放送だったが、ジャニーズ事務所に所属しているアーティストはフジテレビ本社「FCGビル」・V5スタジオからの生中継出演。そのうちSMAPは司会の草彅を除いた4人がフジテレビV5スタジオでパフォーマンスを行った後グランドプリンスホテル新高輪に移動の上、草彅を含めた5人でパフォーマンスを行った。
きくちは生歌・生演奏にこだわっていたため、V5スタジオでの生演奏無し(さらにV5スタジオでは番組史上初、出演するファンたちを招き、その黄色い歓声が番組中に響き渡るものとなっていた)や事前収録のアーティストが多数いたりしたのも例年とは異なる特色であった。
テーマは「史上最高の音楽祭」である。
今回は、放送時間を4時間42分に拡大・出演アーティストは87組・披露曲数も過去最多の105曲に大幅拡大となった。
平均視聴率は15.4%となった。また、瞬間最高視聴率は森山直太朗×クリス・ハート×ALLのコラボレーションで披露された「Happy Xmas (War Is Over)」のシーン(21:58)で、19.7%だった(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
なお、演歌歌手勢が出演を見合わせた(裏番組(BSジャパン(当時。現・BSテレ東))に出演している公算性が高かった)。
トップバッターはMay J.×郷ひろみ×バレエ シャンブルウエストの共演で「Let It Go 〜ありのままで〜」が披露され、大トリはSMAPの「Amazing Discovery」が披露された。
今回のステージの最多出演者はNMB48・AKB48の山本彩であり、8曲に参加していた。
番組前半では、ふなっしーがE-girlsとの共演で「Follow Me」、HKT48との共演で「メロンジュース」の2曲を披露した。また、Dream5とキング・クリームソーダが「ようかい体操第一」「ゲラゲラポーのうた」の2曲を複数の他のアーティストとの共演でメドレーを披露した。さらに、德永英明と小室哲哉が2007年以来の7年ぶりの共演で「寒い夜だから…」と披露した(2007年では、「CAN YOU CELEBRATE?」を披露)。
番組中盤では、今回の目玉となるスペシャル企画として、デビュー35周年を迎えた近藤真彦が「近藤真彦 デビュー35周年スペシャルメドレー」と題して、自身のジャニーズ事務所の後輩であるSMAPをはじめ、TOKIO、KinKi Kids、V6、嵐、滝沢秀明、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWESTの14組70人とのそれぞれの共演で、近藤の7曲のスペシャルコラボレーションメドレーを披露した。また、「近藤真彦 デビュー35周年スペシャルメドレー」の前には近藤を除く上記の14組が、「ジャニーズ 夢のスーパーヒットメドレー」と題してジャニーズWESTからSMAPまで後輩から先輩へバトンタッチする形で、それぞれの過去のヒット曲・1曲ずつメドレーで披露した。「近藤真彦 デビュー35周年スペシャルメドレー」終了後の司会の草彅と近藤のトーク中には、中継の草彅も含め、スタジオに15組71人が総出演して同じ画面に揃い『ジャニーズカウントダウンライブ』や他の大型音楽番組などでも過去にはなかったジャニーズ大人数の共演が実現した。ここまでの大人数での共演は初の出来事である。また、嵐が2011年以来の3年ぶりに生出演した。また、翌年の2015年では、同じく15組のジャニーズアーティストが出演したが、2回放送されることに伴い、15組を第1夜にフジテレビでレギュラー番組を持っている8組、第2夜にフジテレビでレギュラー番組を持っていない7組と、それぞれ2日に分けて出演していた。
番組後半では、とんねるずが女性グループのE-girls、ももいろクローバーZ、AKB48グループとのそれぞれの共演で、スーパーヒットメドレーを披露した。とんねるずの3曲のスペシャルコラボレーションメドレーを披露した。また、THE ALFEEがmiwaと山本彩(NMB48・AKB48)との共演で40周年スペシャルメドレーを披露した。THE ALFEEの2曲のスペシャルコラボレーションメドレーを披露した。さらに、クリスマスソングメドレーを出演アーティスト同士の共演やカバーなどで披露された。
ジャニーズ事務所からは近藤真彦、SMAP、TOKIO、KinKi Kids、V6、嵐、滝沢秀明、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、舞祭組、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWESTの当番組過去最多の16組が出演した。また、滝沢秀明、関ジャニ∞、KAT-TUN、ジャニーズWESTは『FNS歌謡祭』に初出演となった。さらに、上記の「近藤真彦 デビュー35周年スペシャルメドレー」「ジャニーズ 夢のスーパーヒットメドレー」を含めて、ジャニーズ事務所所属のアーティストのパフォーマンスは全て、グランドプリンスホテル新高輪「飛天」ではなくフジテレビ本社「FCGビル」のV4スタジオで披露された。
今年は、ジャニーズ事務所の滝沢秀明、関ジャニ∞、KAT-TUN、ジャニーズWESTも含め、aiko、家入レオ、HKT48、片平里菜、キング・クリームソーダ、クリス・ハート、SEKAI NO OWARI、Dream5、西内まりや、秦基博、ふなっしー、flumpool、ポルノグラフィティ、May J.の18組のアーティストが『FNS歌謡祭』に初出演した。
全105曲中46曲がコラボレーション(共演)で披露され、例年よりコラボレーション(共演)が少なめで単体での新曲披露が多めの番組構成だった。
AKB48の川栄李奈、SKE48・乃木坂46の松井玲奈、SKE48の古川愛李、NMB48・SKE48の山田菜々、HKT48の村重杏奈にとって最後の『FNS歌謡祭』の出演となった。
太文字は当年のNHK『第65回NHK紅白歌合戦』にも出場した歌手である。
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