サディオ・マネ(Sadio Mané, 1992年4月10日 - )は、セネガル・セディウ州バンバリ出身のサッカー選手。セネガル代表。サウジ・プロフェッショナルリーグ・アル・ナスルFC所属。ポジションはFW。
プレミアリーグのセネガル国籍選手で、歴代最多得点記録保持者。プレミアリーグでは2016-17、2018-19、2019-20、2021-22でPFA年間ベストイレブンを獲得。
2011年にフランスのFCメスでプロデビューを果たした。2012年8月31日、オーストリア・ブンデスリーガに属するレッドブル・ザルツブルクのスポーツディレクターのラルフ・ラングニックに見出され同クラブへ移籍した。ロガー・シュミット監督の下、試合を重ねるたびにチームの攻撃の核に成長。2013-14シーズンのスタンダール・リエージュ(2-1、3-1)やアヤックス(3-0、3-1)を破ってのUEFAヨーロッパリーグ10連勝や2014年のオーストリア・ブンデスリーガとオーストリア・カップでの二冠に貢献した。
2014年9月1日、イングランドのサウサンプトンFCへ4年契約で移籍した。移籍金はクラブ史上最高額(当時)となる1500万ユーロであった。9月23日、フットボールリーグカップのアーセナルFC戦でデビューを果たした。2015年5月16日に行われたアストン・ヴィラFC戦で、前半13分から16分の間で3点を決め、3分間でハットトリックを達成。プレミアリーグ最速ハットトリック記録を更新した。
サウサンプトンでの活躍から、マンチェスター・ユナイテッドなども獲得に動いたが、2016年6月、アフリカ人での史上最高額となる3400万ポンドでリヴァプールFCへ移籍。ユルゲン・クロップ監督は2012年からマネに注目していたと発言した。2016-17シーズン、2月11日のトッテナム戦で2ゴールを決め勝利に貢献。2017年4月にはシーズン13ゴールの活躍が認められて、クラブ年間最優秀選手に選出。プレミアリーグの年間ベスト11にも初選出された。
2017-18シーズン、2017年12月6日にUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第6節スパルタク・モスクワ戦では2得点を決め、グループステージの首位通過に貢献した。2月15日に行われたCL決勝トーナメント・ラウンド16、FCポルト戦の1stレグの試合では、前半1得点、後半2得点を挙げハットトリックを達成した。チームはアウェーで0-5で勝利した。準々決勝のマンチェスター・シティ戦では1stレグでゴールを決めると、2ndレグでもチームの2点目を決め、準決勝進出に貢献した。準決勝ASローマ戦1stレグでも1ゴールを決めると、2ndレグでも先制点を奪い、リヴァプールの決勝進出に貢献した。決勝では1-1の同点とするゴールを決めたが、最終的に1-3でレアル・マドリードに敗れた。
2018-19シーズン、背番号を19番から10番へ変更した。開幕戦のウエストハム戦では2ゴールの活躍で4-0での開幕戦勝利に貢献した。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント・ラウンド16、バイエルン・ミュンヘン戦の2ndレグでは2ゴールを決め、3-1でのベスト8進出に貢献した。3月はバーンリー戦で2ゴール、フラム戦でも1ゴールを決め、2019年3月のPFA月間最優秀選手に選ばれると、PFA年間ベストイレブンにも選ばれた。リーグ最終節のウルヴァーハンプトン戦で2ゴールを決め、この日ノーゴールであったチームメートのモハメド・サラーに追いつきサラーらと共に得点王のタイトルに輝いた。トッテナム・ホットスパーとのチャンピオンズリーグ決勝では果敢な仕掛けから開始2分でPKを獲得し、これをそのままサラーが決め先制に成功、リヴァプールは最終的に2-0で勝利し、ビッグイヤー獲得に大きく貢献した。
2019-20シーズン、2019UEFAスーパーカップのチェルシー戦では1-0からの同点ゴールと2-1とリードを広げるゴールを決めた。試合はPK戦までもつれたがチームは勝利し、シーズン初タイトル獲得に貢献した。FIFAクラブワールドカップ2019の決勝のCRフラメンゴ戦ではロベルト・フィルミーノの決勝ゴールをアシストし、リヴァプールの大会初制覇に一役買った。リーグ戦ではこれまでのキャリアベストの18ゴールを決めるなど、30年振りとなるリーグ優勝に貢献し、ガーディアン誌が採点したリヴァプール内における優勝への貢献度の採点で、満点となる10を記録、また41%の得票を獲得し、ファン選出の年間最優秀選手賞を受賞した。
2021-22シーズン、10月16日、リーグ第8節ワトフォードとの対戦でプレミアリーグ通算100点目となる記念ゴールを決めた。FAカップ準決勝、マンチェスター・シティ戦で2ゴールを挙げて勝利に貢献、決勝のチェルシー戦ではPK戦でPKを失敗したがチームは優勝した。このシーズンのPFA年間ベストイレブンに選抜された。
2022年6月22日、ドイツ・ブンデスリーガのFCバイエルン・ミュンヘンへの完全移籍が発表された。契約期間は2025年6月30日までの3年契約。背番号は17番。7月30日、DFLスーパーカップのRBライプツィヒ戦では移籍後初ゴールをきめて、今季初タイトルに貢献した。リーグ開幕戦となったフランクフルト戦でリーグ戦初得点を挙げた。第14節のブレーメン戦での負傷により長期離脱、ワールドカップカタール大会も欠場した。チャンピオンズリーグ準々決勝、マンチェスター・シティ戦の1stレグでの敗戦後、チームメートのザネとの口論の末にザネに暴力を振い、出場停止処分と罰金の支払いを命じられるなど、早くも放出のうわさが報じられた。怪我の影響で欠場した試合も多く、本来のパフォーマンスを発揮できたとは言い難いシーズンとなった。
2023年8月1日、アル・ナスルFCに移籍した。
セネガル代表としてロンドンオリンピックへ出場した。
2018 FIFAワールドカップのグループリーグ第2戦日本戦では先制ゴールを決めた。しかし試合には2-2で引き分けた。
2022年、アフリカネイションズカップ決勝では試合中に得たPKを失敗したが、PK戦でのキックを成功させて、セネガルは大会初優勝を果たし、大会MVPも受賞した。
2022年に開催されたカタールW杯では代表に召集されたものの怪我の影響により欠場した。セネガルはラウンド16でイングランドに敗れて敗退した。
突出した身体能力、スピード、テクニックを持ち、それらの能力により相手を一瞬にして置き去りにすることに長ける。攻撃面における能力に加え、守備面においても高い位置から積極的に相手にプレスをかけボール奪取を試み、押し込まれているときには自陣深くまで戻って守備に尽力する献身性を備えている。身長175cmと決して大柄ではないが驚異的な身体能力によりヘディングによる得点も多いのが特徴である。
・サウサンプトン時代のチームメートである吉田麻也とは、とても仲が良いことで知られる。
・子供の頃のアイドルはロナウジーニョであり彼の出場する試合は欠かさず見ていたとインタビューで語った。
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