2003 FIFA女子ワールドカップ(英: FIFA Women's World Cup USA 2003)は、2003年(平成15年)9月20日から10月12日にかけて、アメリカ合衆国で開催された第4回目のFIFA女子ワールドカップである。1991年の第1回大会から1999年の第3回大会までは「FIFA女子世界選手権」(英: FIFA Women's World Championship)であったが、今大会から大会名が正式に「FIFA女子ワールドカップ」(英: FIFA Women's World Cup)となった。
当初は中国で9月28日から10月16日にかけて開催される予定だったが、SARS(新型肺炎)の影響で開催返上となり、前回大会に続きアメリカでの開催となった。
前回大会までは、ワールドカップがその翌年に開かれるオリンピックの予選を兼ねるものとされていたが、この大会ではそのような措置はなくなり、各大陸連盟別にオリンピックの予選を行うものとされた。ただし、欧州サッカー連盟(UEFA)は個別の予選を実施することが日程上困難であったため、ワールドカップの成績により欧州からのオリンピック出場チームを決定するものとした(結果、ドイツとスウェーデンが翌年のオリンピックの出場権を得た)。
日本ではこの大会がTBSとフジテレビにより生放送(日本戦3試合の平均視聴率2.6%)され、未明にもかかわらず女子サッカーとしては異例の扱いといえるものであったが、その理由として前年(2002年)に国内で男子のFIFAワールドカップが行われたこと、メキシコとのプレーオフで注目が集まったことなどが考えられる。
アメリカ合衆国で行われたこの大会は、カーソン(カリフォルニア州)、コロンバス、フォックスボロ(マサチューセッツ州)、フィラデルフィア、 ポートランド、ワシントンD.C.の6都市で行われた。
新型肺炎SARSが中国を中心に流行したため急遽アメリカでの開催となったが、2001年にWUSAが発足していたこともあり、即座に対応できたといえる。しかし、開催直前にWUSAの休止が発表され、アメリカ戦の行われる試合会場では観客が「SAVE the WUSA」という文字を書いた紙を掲げる光景も見られた。
この大会も16チームが参加し4チームx4グループによるグループリーグを実施。各組上位2チームの計8チームによる決勝トーナメントが行われたが、この大会では翌年のオリンピックの予選は兼ねないことになった。
決勝トーナメントにはアメリカ、スウェーデン、ブラジル、ノルウェー、ドイツ、カナダ、中国、ロシアが進出。延長ゴールデンゴール(GG)方式が採用され、決勝戦ではドイツがスウェーデンを延長GGにより初優勝を勝ち取った。ちなみに、優勝決定ゴールデンゴールは、ワールドカップの歴史の中でも唯一である。
※決勝トーナメントの延長戦はゴールデンゴール方式
受賞者、受賞国は以下の通り。
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