『瀬戸内少年野球団』(せとうちしょうねんやきゅうだん)は、淡路島出身である阿久悠の自伝的長編小説。阿久悠の個人誌『月刊you』に1978年2月から1979年10月まで連載、文藝春秋より1979年11月5日に刊行された。終戦後の淡路島を舞台に、野球を通じた女教師と子供たちとのふれあいと絆を描く。第82回(1979年度下半期)直木賞候補作。
続編となる『紅顔期』(こうがんき)が『別册文藝春秋』の151号から154号に連載、文藝春秋より1981年6月1日に刊行。また『最後の楽園』(さいごのらくえん)が『週刊宝石』にて1984年4月から11月まで連載、光文社より1984年12月20日に刊行されている。
および、それらを原作とした映画、テレビドラマ。
1979年度下半期の直木賞候補作品。終戦後の淡路島における、野球少年らの青春の日々を描いている。
1984年6月23日公開。英題は「MacArthur's Children」。配給収入は8億円。テレビ放送での視聴率(ビデオリサーチ調べ)は1985年10月3日放送で25.3%を記録した。
女優・夏目雅子の遺作であり、俳優・渡辺謙の映画デビュー作である。
フジサンケイグループの代表・石田達郎を通じて阿久悠と親しくなったヘラルド・エースの原正人を中心に『月刊you』に連載中から映画化の機運が盛り上がっていた。中井駒子先生の役は、最初から夏目雅子と決めていて、夏目が断ったら企画を流すつもりで、まず夏目雅子ありきの企画だった。製作クレジットには「製作/YOUの会、ヘラルド・エース」と出るが、「YOUの会」は本作を作るために業界関係者50人で結成されたもので、1人10万円ずつ出し合い、残りはフジテレビが出資し、ヘラルド・エースは出資せず、実際はほぼ全額フジテレビが出資した。
1987年1月24日公開。前作の10年後が舞台になっている。瀬戸内の淡路島で終戦をむかえた野球少年少女の10年後の東京での青春模様。配給収入は3億円。
爆笑問題の太田光もエキストラとして出演している。
『瀬戸内少年野球団』のタイトルで、1993年10月8日にフジテレビ系列で放送。日産自動車創業60周年を記念し、「日産60周年記念スペシャル」と銘打たれている。
放送時間は金曜21:04 - 23:07(JST)だが、本作は『金曜エンタテイメント』扱いはされない。
『ドラマスペシャル 瀬戸内少年野球団』のタイトルにより、2016年(平成28年)9月17日にテレビ朝日系列の『土曜プライム』枠にて放送。
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