『ドラゴンボール超』(ドラゴンボールスーパー、DRAGON BALL SUPER)は、2015年7月5日から2018年3月25日まで、フジテレビ系列で毎週日曜9時から9時30分(JST)に全131話が放送された、東映アニメーション制作のテレビアニメ。略称は「DB超」。
鳥山明の漫画作品『ドラゴンボール』の完全新作のテレビアニメシリーズとしては『ドラゴンボールGT』以来18年ぶりとなる。孫悟空(そんごくう)を主人公に据え、魔人ブウとの戦いのその後を描く物語として制作された。
鳥山明が原案を手掛けており、鳥山は劇場版『神と神』(2013年)と、前出の劇場版『復活の「F」』にて、初めてアニメシリーズのストーリーの制作を行ったが、『ドラゴンボール』を原作としたテレビアニメシリーズのストーリー原案を務めるのは、本作品が初めてとなる。
テレビシリーズの放送に先駆けて、2015年6月20日発売の『Vジャンプ』2015年8月号からとよたろうによる漫画版の連載も行われている。
番組終了後の2018年12月14日には「宇宙サバイバル編」のその後を描く続編として、劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー』が公開された。さらに2022年6月11日には、その続編となる劇場版『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が公開された。
第7宇宙の破壊神ビルスが住む星で孫悟空とベジータがウイスの下で修行をしていると、ビルスの双子の兄弟にして第6宇宙の破壊神シャンパが彼のお目付け役にしてウイスの姉でもあるヴァドスと共に現れる。ビルスとシャンパは各々が管理する宇宙のグルメ対決を行うが、シャンパは悟空たちが住む地球の食べ物の美味しさに驚愕する。ヴァドスが調べると第6宇宙にも以前は地球があったが、内紛で滅びていた。
地球が欲しいシャンパは自身が集めていた7つ揃えれば文字通りどんな願いであろうと1つだけ叶えられる「超(スーパー)ドラゴンボール」の6つを賭けてビルスには第7宇宙の地球を賭けさせての各々の宇宙から戦士を5人選抜しての団体格闘試合の開催を提案、ビルスもそれに同意する。第7宇宙選抜は孫悟空とベジータ、学者業で出場できなくなった孫悟飯の代理でピッコロ、サタンの願いを叶えてあげたいブウ、第7宇宙最強とビルスが推す謎の人物モナカで決定。「名前のない星」で開催されるシャンパの第6宇宙選抜5人の戦士との勝ち抜き形式の団体戦に臨む。
第6宇宙選抜はフリーザと同じ種族ながら慈善活動に取り組む英雄とされる拳闘士フロストや真面目なサイヤ人の少年戦士キャベなどで構成されていた。ブウの筆記試験落ちや正体は悪人であったフロストの反則行為がありつつも一進一退で試合は進んでいく。第6宇宙の大将を務める伝説の殺し屋であるヒットは「時とばし」なる能力を持ち、超サイヤ人ブルーのベジータすら容易く倒せるほどの実力者であった。悟空はこれまでの超サイヤ人では肉体への危険性から封印していた界王拳を超サイヤ人ブルー状態で使用して応戦するなど激闘を繰り広げ、ヒットと実力を認め合う。消耗した悟空は試合形式でない全力での再戦をヒットに約束させ勝ちを譲る。団体戦の結果は勝ちをくれた悟空への返礼にヒットが、正体はただの素人であったモナカにわざと負けたことで第7宇宙が勝利を収める。
その結果に納得がいかないシャンパは暴れ出しそうになるが、そこへ全12の宇宙の神々の頂点に立つ存在「全王」が現れる。勝手に大会を開いたことを注意に来た全王だったが、観戦するうちに面白さを感じ全12の宇宙からの選抜戦士を参加させての格闘大会の再開催を提案する。全王に恐れおののくビルスやシャンパに構わず、それを聞いた悟空は大喜びすると、その奔放さを全王に気に入られる。全王が帰った後、超ドラゴンボールの最後の1つは試合会場の「名前のない星」そのものであることが判明。ウイスが超神龍(スーパーシェンロン)を呼び出し、ビルスはある願いを叶えてもらう。その願いは「第6宇宙の地球の復活」であった。後にシャンパはビルスが恩を売っていたことをヴァドスから聞き、まんざらでもない様子で帰途に就いた。
かつて悟空らと共に人造人間やセルと闘った未来世界のトランクスが、タイムマシンに乗り負傷した姿で悟空らの前に再び現れ、平和になった未来に、悟空と瓜二つの姿をした「ゴクウブラック」と呼ばれる戦士が現れ虐殺行為を繰り返し、抵抗軍のリーダーとなった未来のマイと共に闘い続けていることを告げる。悟空らは、第10宇宙の界王神ゴワスの下で修行中である界王神見習いのザマスがブラックと何らかの関わりがあることを突き止め、悟空とベジータはトランクスと共にタイムマシンで未来世界へ向かい、ゴクウブラックに闘いを挑むが、ブラックの同胞としてザマスが現れ、「超サイヤ人ロゼ」と化し、ザマスが不死身の肉体を得ていたことで、現代へ敗退する。元凶がザマスであることを聞いたビルスは、ゴワスを殺害しようとしていた現代のザマスを破壊し、その後タイムマシンで未来が平和になったか確認に向かった悟空たちだったが、ブラックもザマスも消えておらず戦闘となり応戦するも二度目の撤退を強いられる。
ゴクウブラックの正体は、ビルスに破壊されずにゴワスの殺害を成功させた、異なる歴史を歩んだ「もう一つの現代世界」のザマスであった。ビルスが現代のザマスを破壊しても、未来が救われるのは、あくまでその時間軸の世界だけでしかなく、歴史が分岐した並行世界には影響を与えなかった。「もう一つの現代世界」では、ザマスはゴワス殺害に成功した後、時間を往来することができる神具「時の指輪」を奪い、超ドラゴンボールの力で悟空と肉体を入れ替え「ゴクウブラック」となってから、未来トランクスの世界へ渡った。そこでもゴワスを殺害し、未来のザマスを仲間にする。超ドラゴンボールの力で、未来のザマスに不死身の肉体を与えた後、準備を整えたブラックと未来のザマスは、争うばかりで進歩しない人類を一掃した後に、新たな世界を築く「人間0計画」を完遂させようとしていた。
悟空はザマスの不死身対策に亀仙人から魔封波を伝授され、ベジータは更なる修行を積んだ上で、闘いを続けるトランクスを救うため未来へ向かい、三度目の決戦を挑み奮闘するが、ブラックとザマスは「ポタラ」を使って融合し、合体ザマスへと進化し悟空たちは追い詰められ、悟空とベジータもポタラを使いベジットとなり猛攻を畳み掛けるが、時間切れとなり2人に分離し、再び危機に貧した悟空らの前に、折れた剣の柄から気で刀身を形成したトランクスが割って入り、地球に生きる人々の願いと悟空らの力を集束していき、青色に光り輝く大剣となり、その大剣に思いを籠めてトランクスは合体ザマスを一刀両断にした。合体ザマスが消滅し安堵する悟空たちであったが、ザマスは自身の存在を霧状に変容させて全宇宙に拡散して未来世界そのものとなり、戦場にいた悟空たち以外の未来の住人らを全員消滅させ、為す術がない悟空たちだったが、以前に全王から友情の証として授けられた押せば全王を召喚できるスイッチを押し、未来世界の全王を召喚し惨状を目の当たりにした全王は、万物を消し去る力を行使してザマスを未来世界ごと消滅させた。一人残った未来の全王を悟空は現代世界に連れて帰り、現代の全王と友達になった。
トランクスとマイは、自身らの世界がなくなったが、ザマスらが虐殺を行う前の世界で生きることをウイスから提案され、それを受け入れる。トランクスとマイの出発の日。トランクスはマイと共にタイムマシンで新たな未来へと悟空たちに見守られながら旅立っていった。
悟空は全王の元を訪ね、以前提案していた全宇宙の代表戦士たちによる武道大会をいつ開催するのか訪ねると、全王はそれに応えチーム対抗の武道大会「力の大会」の開催が決定する。力の大会の開催前に未来の全王が悟空たちの強さを知りたいという希望にそって、第7宇宙(悟空、悟飯、ブウ)と第9宇宙の代表戦士ベルガモら3名による全覧試合が行われた。そこで全王の側近である大神官から、宇宙の数が多すぎるため、全12の宇宙の内、各宇宙に住まう知的生命体の水準を示した「人間レベル」が芳しくない8つの宇宙で大会を執り行い、その中で一番強かった宇宙以外はすべて全王によって消滅させられるという大会の趣旨を聞かされる。本戦開始までの間、悟空と悟飯は最強の第7宇宙代表チームを結成すべくスカウトに回り、紆余曲折の末、10人の代表戦士(悟空、ベジータ、悟飯、ピッコロ、17号、18号、クリリン、天津飯、亀仙人、フリーザ)が決定した。
8つの宇宙の80名の戦士が入り乱れた「力の大会」が開催し大会序盤、第7宇宙は順調に勝ち進み、大会の中盤では、第11宇宙最強の戦士ジレンと悟空が戦うも歯が立たず最後の手段として悟空は、元気玉で対抗するが、その元気玉さえもジレンには通用せず、元気玉の爆発で悟空は消滅したかに思われたが、悟空は再び姿を見せる。その姿は瞳が銀に輝き、白いオーラでその身を包んでおり、再びジレンに挑む悟空はそれまでとは全く異なる動きでジレンと互角に渡り合う。その姿を見たビルスは「身勝手の極意」と呟く。その覚醒はすぐに解け、悟空は脱落こそしなかったもののジレンに敗北する。大会は後半戦に入り、第7宇宙はピッコロと18号が脱落しつつも、女サイヤ人のカリフラとケール、愛の戦士リブリアン、合体巨大戦士アニラーザといった数々の強敵たちを倒し、第6、第2、第4、第3宇宙を打ち破った。
大会は最終局面を迎え、武舞台の上には第7宇宙の戦士5名(悟空、ベジータ、悟飯、17号、フリーザ)と第11宇宙の三強(ジレン、トッポ、ディスポ)だけが残った。フリーザは悟飯の捨て身の作戦でディスポを脱落させ、トッポは破壊神候補としての力を解放しベジータに挑みかかり、苦戦するもベジータはトッポを倒した。闘いの中、ジレンの過去と強さへの執着心の理由が明かされる。仲間との信頼は無価値だと否定するジレンの気弾を相殺しようと悟空たちを守るために17号は自らを犠牲にし、フリーザもその攻撃に巻き込まれ舞台上から姿を消した。ベジータも自身の残りの気とプライドを悟空に託してジレンに敗れ脱落する。
望みを託された悟空だったが、ジレンの圧倒的な力に追い詰められるも、悟空は神すら到達することが困難な「身勝手の極意」を極める。完全な「身勝手の極意」の圧倒的な力を持つ悟空の猛攻によりジレンは倒れ敗北を認め、戦いは決着したかに見えた。だがその直後「身勝手の極意」を使った反動で逆に悟空が倒れる。ジレンは悟空を場外へと落下させるも、姿を眩ませていたフリーザに救われ悟空は脱落を逃れ、さらに命を落としたと思われていた17号も現れ、限界を超えて立ち上がった悟空と共に最後の戦いに挑み、17号、悟空、フリーザの共闘によってジレンは悟空とフリーザもろとも場外へ落ち、17号が武舞台に残り力の大会は第7宇宙の勝利によって決着した。
一人武舞台に残りMVPとなった17号は超ドラゴンボールで願いを叶える権利を手に入れ、17号は消えた他の宇宙を元に戻すように願い、全ての宇宙は元に戻った。実は全王は最初から宇宙を消す気はなく、最後まで勝ち残った選手なら他の宇宙を復活させようとするだけの“徳”を持ち合わせていることを予見して、この大会を開いたのであった。復活したジレンは仲間の大切さを理解し、悟空との再戦を願った。こうして全宇宙は一つも消滅することなく存続していくこととなった。
1000万年前もの太古、宇宙を恐怖に陥れるも、大界王神が持つ「神力」によって敗北し投獄された凶悪犯「星喰いのモロ」が銀河刑務所を脱獄した。銀河パトロールのエリート隊員・メルスの要請を受けた悟空とベジータは、モロを捕らえるべく彼が向かった新ナメック星へと向かう。
モロの狙いはドラゴンボールで、ナメック星人を虐殺しながら7つ集めようとしていた。戦闘中にも星や生命のエネルギーを吸収し続け力を増していくモロを相手に、悟空とベジータは苦戦。そこへ休眠から目覚めた魔人ブウ(善)が救援に駆けつける。ブウの中に残っていた大界王神の意識も表層化し、その影響で戦闘力も上がったブウはトリッキーな戦法で善戦する。ピンチになったモロは、ドラゴンボールへの願いで全盛期のパワーを取り戻すと共に、銀河刑務所の囚人たちを解放してしまう。配下となった囚人たちはモロに力を分け与えられ、大幅なパワーアップを遂げる。ブウの身体を借りた大界王神は以前と同じく神力で決着を付けようとするが、神力は分離した魔人ブウ(純粋)と共に消滅していたため使えなくなっていた。劣勢となった悟空たちは撤退を余儀なくされる。モロは手下の囚人たちに次々と惑星を襲撃させた後、そのエネルギーを吸収し、さらに力を増していく。モロを止めるため、悟空は捉えようのない実力を持つメルスと、ベジータはこれまでと異なる強さを求めヤードラット星に向かい、そこで出会った長老・ピバラの下で修行を開始する。
そんな中、モロ配下の囚人たちが地球にも襲来。悟飯とピッコロらが迎え撃ち撃退寸前まで追い込む。だが囚人の内の一人、人工生命体「セブンスリー」はコピー能力を持っており、モロのエネルギー吸収能力までもをコピーしていた。モロの能力を発動されると為す術がなくなり悟飯たちは敗れる。しかし地球の戦士たちの予想外の強さと、悟空とベジータがまだ生きており修行を積んで力を増していることを知ったモロは、地球の戦士たちが力を増した万全な状態で集結した時に、まとめて地球ごと吸収すれば、より質の高いエネルギーを大量に味わえると、地球を後回しにするよう命令を下し、囚人たちは一時撤退する。悟空はメルスとの修行により「身勝手の極意」を任意で発動させるきっかけを掴み始め、修行も最終段階となった時、ウイスが現れる。メルスの正体はウイスの弟であり研修として下界に降りていた天使であった。天使の下界へのこれ以上の干渉はルール違反だと帰還を命じられ、メルスは悟空にモロ打倒の願いを託し、天界に帰っていった。
2ヵ月後、モロの囚人軍の地球再襲来の日。悟飯、ピッコロ、クリリン、天津飯、亀仙人、それに加えヤムチャと餃子も久々に実戦に復帰し、ジャコら銀河パトロール隊員らと囚人軍を迎え撃ち闘う。悟飯とピッコロはセブンスリーと再戦するが、コピー能力では対応できない連携技により圧倒する。窮地のセブンスリーは再びモロのエネルギー吸収能力を発動しようとするが、発動する前にエネルギー吸収が効かない人造人間17号と18号が参戦し、その発動を阻止した。地球の戦士たちの想定以上の反撃に苛立ったモロは、囚人軍の頭目を任せていたサガンボに過剰なまでのエネルギーを注ぎ込むと、サガンボは肉体の限界を超えた強制的なパワーアップを遂げ、悟飯や17号らですら苦戦を強いられる。
そこへ修行を終えた悟空が到着、サガンボを倒し、モロと決戦を開始する。悟空は修行の成果で任意に発動できるようになった「身勝手の極意“兆”」で挑む。修行の成果もあり、あらゆる技や奥義や力技などを駆使しながらモロを追い詰め手こずらせ、僅かに優勢だったが、数々の星を喰いつくしたモロも以前よりパワーアップしていたため、“兆”の状態では倒すことはできず、激戦の末、悟空は力を使い果たす。そこへ瞬間移動で修行を終えたベジータが現れる。ベジータと交戦するモロだったが、ベジータは「スピリットの強制分離」という新たな力を体得していた。ベジータの攻撃が決まる毎にモロがこれまで奪ってきたエネルギーが分離していき、モロは次第に退化していく。そこでモロは、全盛期状態のモロの力をコピーしていたセブンスリーを自身に取り込むことで、新たな姿へと進化を遂げた。
更なるパワーアップを遂げただけでなく、セブンスリーのコピー能力までも得たモロの前にベジータが敗れ、悟空や悟飯らも応戦するが全員が瀕死の状態にまで追いつめられる。そこに天界に帰ったはずの天使のメルスが現れる。メルスは下界の出来事に深く干渉すると天使は消滅してしまうことを自覚した上でモロと戦う。その間に悟空は回復のために駆け付けたデンデに回復してもらう。メルスは天使としての実力を使いモロを追い詰めると同時に、コピー能力を担うモロの身体の水晶部位の破壊に成功する。しかしメルスの身体は次第に透け始め、最期に自身が愛した銀河を守る意思を悟空に託し消滅する。
メルスの消滅と自身の不甲斐なさにより怒りがこみ上げるも、それを抑え冷静かつ落ち着いた表情でジャコに語りかける。今まで地球や宇宙の危機は自分だけでなく皆で守ってきたことに気付き、ジャコに銀河パトロールに入った理由を聞き、銀河を守りたいと悟空に話す。メルスと重ねるように今は自分も地球や宇宙を守りたいと語った。そして、メルスの消滅と引き換えに、遂に完全なる身勝手の極意を体得する。ジレンと戦ってた時よりも遥かに精度が増し、モロを瀕死状態まで追い詰める。瀕死状態のモロの命乞いに悟空は、ここからは地球人として戦うと覚悟を決めた姿勢を見せる。悟空はクリリンから仙豆を奪ってモロを全回復させ、モロは不意打ちで悟空を倒そうとするが、勝手に体が強度を上げる身勝手の極意の性質の前にダメージを受ける。そこでメルスの首を掴んでいた左腕を回収して身勝手の極意を使用可能にする。最初は悟空と互角に戦ったが、天使の力は他者のエネルギーを奪うことで力を得てきたモロに扱えるものではなく、次第に体が肥大化して悟空に押されていく。そこでモロは天使の力に体が耐久できるようにするために地球と同化する。モロが死ねば地球も消滅という危機を迎え、悟空にはどうしようもできなくなったが、ウイスにメルスがやったように額の水晶を壊せばいいとアドバイスを送られる。モロに水晶を隠されていったが、回復したベジータが駆け付けて水晶が浮き彫りになり、悟空は全ての力を拳に込めて突撃する。悟空はモロに掴まれ身勝手の極意が解けるが、大界王神がウーブに神力を送らせたことで悟空は身勝手の極意に戻り、モロの水晶部位を破壊。モロが死亡し地球は救われた。
後日、悟空、ベジータ、魔人ブウが銀河パトロール隊の表彰に呼ばれる。そこで界王神シンの懇願と大神官の計らいで、人間として転生したメルス・イカノイチャボッシと再会を果たした。
モロとの戦いが終わって平和な日々を取り戻した中、密かに再生して頭部が残っていたセブンスリーの残骸を何者かが回収した。セブンスリーが運び込まれた宇宙船をシリアル人の生き残り・グラノラが奪い、セブンスリーはヒータ軍に渡される。グラノラはナメック星人の生き残り、モナイトと共に山奥で暮らしていたが、グラノラが住んでいるシリアル星はかつてサイヤ人の襲撃で滅ぼされ、ヒータ軍が街を整備し直し、宇宙を彷徨っていたシュガ人に高く売ったことでシュガ人のものとなっていた。サイヤ人とフリーザ一味へ復讐しようとしているグラノラはシュガ人と暮らそうとしなかった。ある日、グラノラはシリアル星のドラゴンボールを2つ手に入れ、残り150年の寿命と引き換えに宇宙一の戦士になる力を手に入れる。悟空とベジータはそれぞれの修行を終え、地球でヒータ軍のマキ、オイルから宇宙一の戦士がシリアル星にいると聞かされ、シリアル星に向かい、グラノラと相まみえる。一方ヒータはフリーザに取って代わるため、シリアル星のドラゴンボールを手に入れようとしていた。
グラノラは手始めに悟空と戦い、ベジータは荒廃した町を調べる内に、かつて優れた赤い目を持つ種族が存在し、グラノラこそがかつてのサイヤ人によって滅ぼされたシリアル人で、マキたちに騙されたと突き止める。悟空は身勝手の極意でグラノラを圧倒したが、悟空が戦っていたのは分身であり、本物のグラノラが悟空の急所を突いてダウンさせる。そこにベジータが現れ、次はベジータと戦う。ベジータはグラノラとの戦いで成長していき、「我儘の極意」という形態に目覚める。ダメージを受けるごとに闘争本能で強くなっていったがグラノラを倒すに至らず、グラノラも左目も赤くするという潜在能力を引き出す。命懸けでベジータに止めを刺そうとしたグラノラだったが、グラノラの相棒、オートミル、モナイトに止められる。
モナイトはかつてシリアル星がフリーザ一味とサイヤ人に襲われた際に、サイヤ人の悟空の父のバーダックに助けられていたことを話す。バーダックはシリアル人の生き残りだったグラノラの母、ミューズリ、グラノラをモナイトに託す。ヒータのエレクがシリアル星のシリアル人とナメック星人を滅ぼし、シュガ人に高額で売却しようとしていることとフリーザを裏切ろうとしていることを密かに聞きだした。しかしグラノラがバーダックの姿に動揺して大きい声を出したことでヒータに見つかってしまい、ミューズリはエレクに銃殺される。バーダックはこの後、ヒータの3男のガスと交戦し勝利した。グラノラは今までヒータにいいように使われていたことに動揺した。一方ヒータはドラゴンボールを見つけて、ガスを宇宙一の戦士にするという願いを叶え、グラノラを追い詰める。ベジータが仙豆をグラノラに与え、一転してグラノラはガスを追い詰めたが、エレクはガスのブレスレットを外し、ガスの本能を解放させる。ガスはグラノラを追い詰めたが、本能を制御できずにいた。ベジータを痛めつけていたところで悟空に乱入されたが、かつてバーダックに敗れたことを思い出し、本能を制御して覚醒を果たす。エレクを倒すために飛び込んだグラノラを一瞬でKOさせると、ベジータから残りの気を与えられた悟空と交戦する。悟空は瞬間移動を連続で使用したことによってガスをシリアル星から引き離すことに成功し、モナイトの下で回復する。モナイトからかつてバーダックが残していったスカウターを渡される。壊れていたため、バーダックとガスの戦闘の音声記録を直接再生させることはできなかったが、オートミルが回路をアクセスしたことでスピーカーから再生させる。悟空とベジータはバーダックの闘いからサイヤ人の誇りを知ることになり、シリアル星に戻ってきたガスと交戦する。
当初は劣勢だったベジータはダメージを受けるほど進化を続ける我儘の極意により何度倒れてもその都度強くなって立ち上がり、次第にガスは押されるもののとうとうダメージが限界を超えてベジータは倒れる。しかしその様子から悟空は、感情を保ったまま自身が一番力を発揮できる身勝手の極意を見出し、ガスを追い詰める。すると今度はエレクがガスに「命を使い切る覚悟で戦え」と発破を掛け、精神的に追い詰めることでまたしても力を開放させるが、ガスの姿は老け込み、別人のように変貌していた。再び追い詰められる悟空だが、夢の中でバーダックの声を聴いていたグラノラは自身がするべきことに気付き、協力を申し出る。悟空とベジータが足止めしている間にグラノラは力を溜め、その膨大なエネルギーをオートミルの照準によってガスに命中させた。とうとうガスを倒し、能力を開花させたモナイトによって体力を回復してもらった悟空たちだったが、突然モナイトが光線に貫かれる。ガスは願いの代償…宛ら「宇宙一の呪い」でゾンビのような姿になってもまだ戦おうとしており、悟空たちの攻撃を受けて損傷しても構わず向かってきた。マキの静止も聞かずエレクはガスを戦わせようとするが、そこでガスは自身の寿命が尽きかけていると知って動揺する。しかしそこに突然フリーザが現れ、ガスを一撃で殺害。エレクの野望も40年前から知っていたことを告げ、そのままエレクも瞬殺する。フリーザは侵攻した惑星で「精神と時の部屋」のような場所を見つけ、10年分のトレーニングを積んでいたのだ。グラノラやガスが宇宙一の強さを願った時も異次元にいて対象外になっていたという。そして新たな形態ブラックフリーザへと変身し、悟空とベジータを圧倒する。しかし今回の目的は悟空たちではないとしてとどめは刺さず去り、残されたマキとオイルはフリーザ軍の厨房係とウェイターとして雇われることになった。その後、ウイスによってモナイトは回復。グラノラは悟空にビルス星へ誘われるも、シリアル星をドラゴンボールで元に戻すために断る。モナイトもそれを最後にドラゴンボールの封印を決意し、悟空にバーダックのスカウターを渡した。
ビルス星に戻った悟空とベジータは打倒フリーザを目指して再び修行に励んでいた。一方、地球の西の都ではトランクスと悟天がブルーハルハイクスールに通う傍ら、謎のヒーローサイヤマンX1とサイヤマンX2に扮して悪と戦うという、かつての悟飯がやっていたようなヒーロー活動を行っていた。そんな中、マイに相変わらず想いを寄せるトランクスは彼女を映画に誘うものの、ピラフたちはお手伝いロボットのリコールの対応に追われて全く休めない状態だった。噂によると夜な夜な誰かがロボットを改造しているらしく、それを解決すればリコールも無くなり、マイをデートに誘えると考えたトランクスは調査に乗り出す。そして怪しい男を追ってバタフライ山の廃墟に向かうと、そこではシステムを書き換えられたロボットが怪しい男たちと寿司のパックを作っていた。同時に、トランクスの同級生であるコンパスやルーラたちが肝試しに来ており、怪しい男に捕まっていた。トランクスはやむなくサイヤマンX1に変身して男たちを倒し、同級生に正体がバレそうになったものの悟天の機転で事なきを得た。犯人の正体は分からなかったが金庫から「Dr.GERO」と書かれたディスクを発見して持ち帰る。しかし肝心のロボットも壊してしまったためにマイたちは今度は修理対応に追われてしまい、結局デートはできなかった。一方、トランクスたちが去った後、戻ってきた首謀者ドクター・ヘドは自分が死体を改造して作ったアルファシリーズが全滅したことと、ディスクが奪われたことに愕然とする。
トランクスはディスクの解析をするが、謎の生物の設計図であることしか判らなかった。丁度その頃、マイがトランクスの学校に編入する。外見上はトランクスと同年代に見えるマイが学校に通わず働いている点について近所の疑いの目を避けるためだった。学校へ行くともう一人、ベーターという少年も転入してきた。トランクスと渡り合う運動能力の持ち主だが、その正体はディスク奪還を目論むヘドが送り込んだ人造人間・ベータ1号だった。首の継ぎ接ぎから正体に気付いたマイはトランクスにそれを教える。ベータ1号はトランクスを犯人と睨んで様々な攻撃を仕掛けるも、悟天がつい力を使ったことから彼が犯人だと思い込んで正体を現した。トランクスと悟天はサイヤマンX1、X2に変身してこれを撃退する。しかし戦いに巻き込まれたマイはサイヤマンX1に助けられた際、未来トランクスへの忘れかけていた恋心を思い出す。正体を明かせないトランクスには複雑な気持ちが去来するのだった。
その後、ブルーハルハイスクールで開催されるダンスパーティーに突如、マイがトランクスを誘う。舞い上がるトランクスだが、実はマイは黒幕のヘドの存在を調べ、彼がパーティーに来るというヒーロー・クリーンゴッドの大ファンであることを突き止めており、パーティーにヘドが現れた所を捕まえようと画策していたのだった。当日、甲冑のドレスで武装したマイと共にトランクスはパーティーに行き、案の定来ていたヘドと互いの正体も知らず意気投合する。しかし直後、マイが情報提供していたクリリン率いる警官隊が突入し、ヘドはディスクを奪い返して逃走する。サイヤマンの正体に気付いていたマイに鼓舞されたトランクスは、ヘドを捕まえたら彼女とデートするという約束を取り付けて追跡に移る。悟天、クリリンと共にヘドのアジトに乗り込み、ヘドの造った人造恐竜に苦戦するも何とか撃破する。しかしヘドが取り返したディスクにはクリーンゴッドとの記念写真が入っていただけだった。ディスクはヘドが内容を頭に叩き込んでいたために既に破棄されており、彼はただケースに入れていた写真を取り戻そうとしたのだった。その後、ヘドは逮捕されるが彼が蘇生させたゾンビの家族の希望により減刑され、「霊安室から死体を盗み出してコンビニで働かせた罪」のみが問われて禁固3ヶ月の判決を受ける。しかし彼は最強の人造人間の開発を全く諦めていなかった。
悟飯らの活躍でセルマックスは倒され、新生レッドリボン軍は壊滅した。しかし総帥マゼンタの側近カーマインは生き延びており、組織の再建を諦めていなかった。銀行強盗を容易く撃退したサイヤマンX1とX2に遭遇したカーマインは彼らを言葉巧みに誘導し、悟飯と戦わせようと目論む。すっかり騙された悟天とトランクスは彼の語る「悪者」の元へ向かうがそれは悟飯であり、カーマインの姿を見た悟飯はすぐさま孫悟飯ビーストに変身して臨戦体制に入る。動揺する悟天とトランクスだったが、そこに悟飯の凄まじい気を感じ取った悟空が瞬間移動してきた。悟空は悟飯の技を見るべく試合を提案し、3人を連れてビルス星へ移動する。まずは悟天とトランクスが悟飯と戦い、善戦するもパワーアップを狙ったフュージョンに失敗して敗北。いよいよ身勝手の極意対ビーストの戦いが始まった。
本作品(以下、テレビシリーズ)の発表は、2015年4月28日に行なわれた劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の舞台挨拶にて、テレビシリーズの制作が発表された。 本作品の物語は、原作者の鳥山明によると「魔人ブウ編の完全なる続き」に当たり、原作の最終決戦にて、孫悟空が魔人ブウとの闘いに決着を付け、平和を取り戻した後の物語を新たに描かれている。
鳥山によるストーリー原案は、テキスト(文章)形式で制作スタッフに届けられ、その全体のあらすじが書かれた鳥山のストーリー原案を、脚本家がテレビシリーズアニメ用に膨らましての付け足しや変更を行うことで、テレビシリーズ1話分ずつの内容にまとめるといった工程で制作されている。「“未来”トランクス編」は、鳥山明が編集部の案から着想を得てストーリーを構築。そのストーリー原案を基にして、脚本家らがテレビシリーズアニメ用の脚本に仕上げている。テレビシリーズ用に完成した脚本は、シリーズ開始時点では鳥山自身もまだ確認しておらず「いっしょにドキドキしましょう(笑)!!」とコメントを寄せている。
鳥山が自らストーリー原案を手がけた内容は以下の通り。
また、TVアニメ版の長編エピソードの合間には、1話完結のエピソードや前後編のエピソードが挿入されている。第43話と第69話では、本作品と同じく鳥山明原作の漫画『Dr.スランプ』の登場人物である則巻アラレなどが登場した。
過去の回想シーンでは、『Z』および『改』の映像の流用と、新規作画・新録音声が混在している。顕著な例として、未来のトランクスが師匠悟飯と今生の別れとなる回想シーンは、原作の外伝『TRUNKS THE STORY -たったひとりの戦士-』に準拠したものではなく、アニメ『Z』のTVスペシャル『絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』での描写に準じ、なおかつ作画・音声ともに新規に制作されたものとなっている。2016年8月27日に『土曜プレミアム』枠にて放送された映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』“未来”トランクス特別編においても、本編前後に挿入される“未来”トランクスからの視点によるフリーザの歴代シーンは『Z』および『改』のフリーザ編での描写に準じていた。
「宇宙サバイバル編」でもメインとなるストーリーやキャラクターは鳥山の原案が基になっており、アニメスタッフによりディティールアップが加えられている。また「宇宙サバイバル編」以前から、初期の『ドラゴンボール超』よりも映像クオリティの向上が考えられており、2017年10月18日放送の1時間スペシャルはスタッフを投入しコストもかけ、計画的に作り上げられている。ラスト2話はシリーズディレクターの中村亮太と総演出の石谷恵により3か月ほどかけて絵コンテが描き込まれた。シリーズディレクターだった長峯達也は劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー』の監督に専念するために途中降板し、共同でシリーズディレクターを務めていた中村亮太に後を任せていたが、長峯は中村らスタッフを高評価しており「宇宙サバイバル編は鳥山が気合いを入れて作った話ということもあり、スタッフ一同が作品をつくる喜びを感じ最終回に向かってテンションが上がっていき、本来は3500から4000枚位の動画枚数でTVアニメ1本を作るところを最終話は倍ぐらい使った」と明かしている。動画枚数は本来、制作費オーバーに直結するため厳しく管理しなければならず、シリーズディレクターの中村亮太はそのことを叱られたというが、それを聞いた長峯は「枚数を使うのも才能」と評している。
劇伴は前述の劇場版2作品と『改』の「魔人ブウ編」に引き続き住友紀人が担当しており、『改』の劇伴も一部流用している。あらすじでは『Z』主題歌の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」のインストゥルメンタルバージョンが使用されているが、“未来”トランクス編での前回のあらすじと次回予告のBGMはオリジナルのものを使用していた。第113話以降はオープニングに入る前に『ティーザー的なダイジェスト場面』が挿入され悟空の声で見所を簡単に説明する場面が入るようになり、それに伴い次回予告も短縮された。
『改』ではオープニングの前にアバンタイトルを置き、そこで前回のあらすじを紹介していたが、本作品では以前のシリーズと同様にオープニングから始まり、CMを挟んだ後あらすじ→タイトルコールの流れに戻っている。
テレビシリーズの放送開始に先駆けて、漫画版の連載が『Vジャンプ』2015年8月号より開始されている。ストーリー原案はテレビシリーズと同じく鳥山明で、作画は同誌にてゲーム連動漫画『ドラゴンボールヒーローズ』や、映画『復活の「F」』のコミカライズを手がけていたとよたろうが担当。
物語の大まかな内容はテレビシリーズと同じで、テレビシリーズと違い月刊誌での月一回の連載のため、全体的に短縮されているが、テレビシリーズにはない場面や独自の描写がなされていたりと、相互に補完する関係性となっている。ストーリー原案を務める鳥山明のプロットを基に、とよたろうがそれを膨らませて描き、出来上がったネームを鳥山が毎話チェックしている。鳥山はとよたろうからアドバイスを求められた際には「このままで大満足」と答えるも、「厳しめにお願いします!」と再度助言を求められ「本当にないけど、あえて言うならば、いろんなアングルから見る構図を多用できれば、より完璧になると思います。あとは、とよたろう先生のオリジナルが入ってくると凄いことになると思います」と助言している。作画のとよたろうは「原作として頂くのはテキストなので、読者からこれは『ドラゴンボール』じゃないと言われないよう、常に鳥山先生の漫画をかたわらに置いて描くようにしています。また、想像力を膨らませて、オリジナルの動きや、色々な表情を描けたら…とも思っています」と意気込んでいる。鳥山明は「アニメでも何でもそうなんですが、僕は監修すると必ずどこか気になる所が出てきて、その時は必ず直しを言うようにしてます。でも、とよたろう先生のネームは安心して見ていられるから、OKとすぐ返事ができて助かります」「絵が似ている人はいるかもしれないけど、とよたろう先生みたいにお話としてもっていける作家はなかなかいないし、ネームがしっかり描けているのが素晴らしい」と賞賛しており、テレビシリーズも漫画版のコマを参考にしている。
新たなシリーズ開始の発端となった悟空と破壊神ビルスとの出会いでもある、映画『神と神』を原作とした「破壊神ビルス編」は描かれたが、その次のシリーズである映画『復活の「F」』を原作とした「フリーザ復活編」はその事件の顛末が解説で語られたのみで省略されている。また、連載開始時の「破壊神ビルス編」は劇場版『神と神』のダイジェストのような内容であったが、本作品からの完全新規エピソードである「破壊神シャンパ編」が始まって以降は、物語の内容も本格的に詳細に描かれている。ページ数も当初は1話分につき約20ページほどだったが、徐々に増えていき「“未来”トランクス編」が始まる頃からは1話につき約40ページほどになっている。
『Vジャンプ』2019年2月号(其之四十三話)より、新章「銀河パトロール囚人編」がスタート。時系列は劇場版『ブロリー』の後の話。
『Vジャンプ』2021年2月号(其之六十七話)からは「生残者グラノラ編」がスタート。「生残者グラノラ編」について、とよたろうは「前章『銀河パトロール囚人編』よりも構想に時間がかかったのですが、その甲斐あって鳥山先生に最高の原案を書いていただけました」とコメントしている。
『Vジャンプ』2022年10月号で「生残者グラノラ編」の最終話と共に次号から一時連載休止発表。『Vジャンプ』2023年2月号(其之八十八話)からは「スーパーヒーロー編」がスタート。時系列は劇場版『スーパーヒーロー』よりも前から始まり、悟天とトランクスを主役とした前日譚を経て劇場版のストーリーへと繋がり、本格スタートした。
単行本第1巻巻末には『TVアニメーション ドラゴンボール超 超スタートガイド』と『ジャンプビクトリーカーニバル2015 公式ガイドブック』に掲載された特別漫画、単行本第2巻巻末には『ジャンプビクトリーカーニバル2016 公式ガイドブック』に掲載された特別漫画、単行本第8巻巻末には『ジャンプビクトリーカーニバル2018 公式ガイドブック』に掲載された特別漫画が収録されている。また、第1巻の113頁(「名前のない星」のシーン)や143頁と144頁(宇宙歌斉唱シーン)、第3巻の34頁や41頁(ザマス初登場シーン)など、鳥山明によって訂正され、鳥山自らネームを描いたページもある。
「破壊神シャンパ編」以降は、劇場版を原作としない本作品のみのオリジナルストーリーだが、鳥山明によるストーリー原案を基にした「テレビシリーズ」と「漫画版」が同時進行で制作されている。
鳥山明によるストーリー原案はテキスト(文章)形式で制作スタッフに届けられる。そのストーリー原案を基にして、テレビシリーズと漫画版それぞれのスタッフが同時進行で作品を制作しているため、大筋の物語の展開は同一だが、週1回のテレビシリーズと月刊誌連載の漫画という各々の発表形式に合わせての表現方法の違いや物語の展開、ストーリー原案のテキスト内容の解釈の差異から、テレビシリーズと漫画版では背景描写や登場人物の台詞や口調、どちらか一方のみにしかない場面があるなど、相互に補完する関係性となっているが全てが当てはまるわけではない。
一例を挙げると、ウイスの下での修行中、悟空とベジータが超サイヤ人の新たな形態「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」という名称が長く呼称しづらそうなのを見かねて、ウイスが「超サイヤ人ブルー」という略称の使用を提案する場面が漫画版にのみ存在し、テレビシリーズではカットされていた。漫画版でのこのやり取りの後に当たる第6・第7宇宙破壊神選抜格闘試合の際には、テレビシリーズでも悟空らがこの略称を使用するようになっていた。
鳥山が書いたテキスト形式の第1話の脚本では、トラクターで畑を耕していた悟空が弁当を届けに来た悟天に「なんだ幼稚園はもう終わったのか?」と聞く台詞が書かれていたが、テレビシリーズや漫画版では「学校」に訂正されている。
主な相違点を以下に挙げる。
ここでは、主人公と『ドラゴンボール超』においての主要人物を紹介する。
以下の個別記事も参照。
アニメ!アニメ!が毎週集計し、ランキングとして発表してる「ビデオマーケット週間視聴ランキング」では、2017年5月1日から7日付けのランキングと5月8日から14日付けのランキングで2週続けて本作品が1位となった。
アメリカでは、2017年1月7日からカートゥーン ネットワーク・アダルトスイムの時間帯に放送が開始され、第1話目の放送には106万人以上の視聴者を集めた。
悟空とジレンの「力の大会」でのラストバトルを描いた第130話・131話の回がメキシコ、エルサルバドル、ボリビア、エクアドル、ニカラグア、ブラジル、チリ、アルゼンチンなどのラテンアメリカ諸国で、広場や、イベント会場に設置されたスクリーンで流され、各国で数千人から数万人の視聴者が集まるほどの盛り上がりとなった。
本作の漫画版の累計発行部数は2019年5月時点で510万部を記録している。
2018年12月14日公開の『ドラゴンボール超 ブロリー』はアメリカで『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』以来となるデイリーボックスオフィス1位を獲得し、ペルー、ブラジル、チリでは当時の日本アニメ映画の歴代オープニング興収を記録するなど最終的には全世界で135億円を越える興行収入を記録した。 さらに2022年6月11日公開の続編『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』も全世界の興行収入が約138億円を記録した。
前作『改』に引き続き、連動データ放送によるミニゲームを行っているほか、シリーズの歴史を公開している。ミニゲームは前作と同じカードバトルであり、勝てば豪華景品コース、負ければ参加賞コースに応募方法が分かれる。2017年10月8日(第109話、テレビ新広島など一部地域は111話〈10月15日〉)からは「全ちゃん占い」にリニューアルされ、占いに参加するだけで全王賞(参加賞)に応募ができ、「大吉」を引ければ大吉賞にも応募ができる形式になった。データ放送は『ストロング9→アドベンチャーサンデー』を放送している局のみ実施しており、また全局字幕放送に対応している。
オープニングテーマ担当は基本的に日本コロムビア所属のアーティストで統一されているが、エンディングテーマ担当は『ドラゴンボール改』の2期同様、日本コロムビア所属のアーティストのほか、一部JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(以下、ビクターエンタテインメント)所属のアーティストが混在している。
以下の出典は『集英社の本』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
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