2015年のパシフィック・リーグクライマックスシリーズは、2015年10月に開催された日本プロ野球パシフィック・リーグのクライマックスシリーズである。
本大会はSMBC日本シリーズ2015出場権をかけたプレーオフトーナメント。
2013年のセントラル・リーグクライマックスシリーズから導入された『対戦するチームの順位上位チーム(1stステージ=2位、ファイナルステージ=1位)が引き分け以上で勝ち抜けとなる試合で「延長12回表終了時に同点」であるか、「延長12回表で先攻チーム(対戦チーム間下位)がリードし、その裏に同点に追いついた場合」はその時点でコールドゲームとする』というルールが、今大会からパ・リーグでも導入された。
今大会は、SMBC日興証券株式会社の特別協賛(冠スポンサー)がつき、「2015SMBC日興証券・クライマックスシリーズ・パ」と題して行われた。
2015年度レギュラーシーズン第2位の北海道日本ハムファイターズと第3位の千葉ロッテマリーンズが3戦2勝先取制で争い、勝者がファイナルステージに進出する。
会期:10月10日から10月12日
試合開始時間:10月10日は18時00分。10月11日および12日は14時00分。
球場:札幌ドーム
2015年度レギュラーシーズン第1位(1勝分のアドバンテージが与えられる)の福岡ソフトバンクホークスとファーストステージ勝者の千葉ロッテマリーンズが6戦4勝先取制で争い、勝者がSMBC日本シリーズ2015への出場権を得た。
会期:10月14日から10月16日
試合開始時間:各日とも18時00分
球場:福岡ヤフオク!ドーム
クライマックスシリーズとしては2007年のファイナルステージ以来の組み合わせとなった。初戦はロッテ打線が日本ハムの先発・大谷翔平を攻略し初戦を取ったが、2戦目は1点を追う八回にレアードの二塁打で同点とし、矢野が勝ち越しの2点適時打を放ち逆転勝ちをおさめ日本ハムが巻き返した。最終戦は1点を争う接戦の末、井口とデスパイネの本塁打で日本ハムに逆転勝利を収めたロッテがファイナルステージへ進出した。
●日本ハム 3 ‐ 9 ロッテ○(札幌ドーム)
日本ハムは自身初タイトル最多勝を涌井と共に獲得した大谷、ロッテは石川が先発。初回に日本ハムが1死2塁から田中賢の適時2塁打で1点を先制したが、ロッテは2回表に1死満塁から今江の3点適時2塁打で3点を追加すると、3回表には2死2塁からクルーズの適時打、さらに2死2塁から鈴木の適時2塁打で2点を入れ大谷をKOした。3回裏に日本ハムは1死1・3塁から中田の適時打で1点を返すが後が続かなかった。その後ロッテは6・7・8回にもそれぞれ得点を追加し日本ハムを突き放した。ロッテ先発の石川は5回2失点の好投で6回からはリリーフ陣を投入して逃げ切った。ロッテがファイナルステージ進出に王手を賭けた。一方日本ハムは大谷が誤算で後がなくなった。
○日本ハム 4 ‐ 2 ロッテ●(札幌ドーム)
日本ハムはメンドーサ、ロッテはチェンが先発。ロッテは昨日の勢いそのままに初回から攻め、2死1.2塁から福浦の適時打で1点を先制する。5回裏に日本ハムは2死2塁から中島卓の適時打で同点に追いつくが、6回表にロッテは1死満塁から中村の三ゴロの間に三塁走者髙濱が生還し再び勝ち越す。8回裏日本ハムはロッテの4番手大谷を攻め、1死1.3塁のチャンスを作り、レアードの適時二塁打、さらに1死2.3塁となおもチャンスが続き矢野が2点適時打を放ちこの回逆転した。日本ハムはこのまま逃げ切って1勝1敗のタイに戻し、第3戦で決着を付けることになった。
●日本ハム 1 ‐ 2 ロッテ○(札幌ドーム)
日本ハムは吉川、ロッテはこの年大谷と共に最多勝を分け合った涌井が先発した。日本ハムは初回、1死1.3塁から中田の適時打で1点を先制する。ロッテは2回表に先頭打者井口のソロ本塁打で同点に追いつく。5回にロッテはチャンスを作り吉川を降板に追い込むが得点を奪えなかった。一方涌井も初回以降は得点を与えないまま7回に入った。7回表、ロッテは先頭打者デスパイネが3番手の有原からソロ本塁打を放ち勝ち越しに成功する。その後ロッテは涌井から後を受けたリリーフ陣がピンチを迎えるも得点を許さず、最後は8回途中から登板した内が締めてロッテがファイナルステージ進出を決めた。日本ハムはチャンスでいいところがなくファーストステージ敗退となった。
ファイナルステージでは3度目の組み合わせとなった。過去2回はいずれもロッテが勝利しており、しかもそれが5年周期であったことから「下剋上」・「ゴールデンイヤー」と銘打ったが、サヨナラ負けで初戦を落とすと2戦目も6回裏に5失点を喫し、3戦目も追いつくことができず3連敗(アドバンテージ分除く)で敗退した。一方のソフトバンクは、初戦の内川のサヨナラヒットで先手を取ると李大浩が期間中に2本のホームランを放つなどソフトバンク打線が爆発、シーズン中の勢いそのままに、ポストシーズンでも圧倒的な強さでロッテの反撃を寄せ付けず、2年連続の日本シリーズ進出を決めた。
○ソフトバンク 3x ‐ 2 ロッテ●(福岡ヤフオク!ドーム)
ソフトバンクは武田、ロッテは大嶺祐の先発で始まった。この両チームのファイナルステージの対戦は前身の2005年のプレーオフ第2ステージ、2010年のCSファイナルステージに続いて3度目となった。また、2007年のCS第1ステージでもロッテ主催で対戦経験があるが、これを含めても3回ともロッテが勝ち抜けとなっており、ファイナルステージ至っては2005年と2010年はいずれも日本シリーズ進出を決めているため、「5年周期」との声も聞かれた。ロッテは3回表に2死1.2塁から清田の2点タイムリーツーベースで2点を先制する。ソフトバンクはその裏、1死2塁から柳田の1号2ラン本塁打で同点に追いつく。その後は両チームとも投手陣の好投で得点が入らず延長戦に入った。10回裏ソフトバンクは1死満塁のチャンスを作ると内川がタイムリーを打ちソフトバンクがサヨナラ勝ちして初戦を取った。一方のロッテはCSでのソフトバンク戦の初戦はファーストステージも含めて4度目で初めての黒星となった。
○ソフトバンク 6 ‐ 1 ロッテ●(福岡ヤフオク!ドーム)
ソフトバンクはシーズン負けなしのバンデンハーク、ロッテは古谷が先発した。2回裏、ソフトバンクは1死から李大浩の1号ソロ本塁打で1点を先制する。ロッテは4回表、2死2塁から田村のタイムリーで同点に追いつく。6回裏、ソフトバンクは2死1.2塁から内川の2点タイムリーツーベース、2死2塁から李大浩のタイムリー、さらに2死満塁から吉村の2点タイムリーで一挙5点を入れて勝ち越した。ソフトバンクはそのままロッテの反撃を許さず勝利。ソフトバンクが2年連続での日本シリーズ進出に王手を賭けた。ロッテは後がなくなった。
○ソフトバンク 3 - 1 ロッテ●(福岡ヤフオク!ドーム)
ソフトバンクは中田、ロッテは石川が先発した。3回裏、ソフトバンクは2死2塁から内川のタイムリー、さらに2死1塁から李大浩の2号2ランで3点を先制する。ロッテは5回表に1死1.3塁から、鈴木の二塁ゴロの間に三塁走者クルーズが生還し1点を返した。ソフトバンク先発の中田は6回0/3を1失点に抑える好投を見せ、リリーフ陣も千賀が7.8回を無失点に抑え、9回はサファテが締めた。ソフトバンクが負けなしの3連勝で2年連続で日本シリーズ進出を決め、CSで辛酸を舐め続けたロッテに雪辱を果たすことに成功した。一方ロッテは3試合で4点しか取れないなど打線の不振が響いて「5年周期」での日本シリーズ進出はならず、CSでのソフトバンク戦4度目にして初めて敗退した。
両ステージともに、有料CSチャンネルが中継に使用する球団制作映像はパ・リーグTV・ニコニコ生放送(22:00からの録画中継)にも同内容のものが使用される。
なお、第4戦以降実施時は以下の各局で放送予定であった。
なお、第4戦以降実施時は以下の各局で放送予定であった。
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