日本の鉄道ラインカラー一覧(にほんのてつどうラインカラーいちらん)は、日本の鉄道路線や運転系統ごとに定められた色(ラインカラー)の一覧である。これらの色は路線図、駅名標、地図式運賃表、サインシステムなどの案内表示に使用されている。
九州新幹線・西九州新幹線と北海道新幹線では特にラインカラーは定められていない。
JR東海の東海道新幹線・JR西日本の山陽新幹線と北陸新幹線(糸魚川駅 - 敦賀駅間)では一部の駅を除き、発車案内板で3列車を識別する色を独自に用いている。九州新幹線直通の「みずほ」、「さくら」および九州内完結の「つばめ」も、主要駅においてこれらの3列車について識別するために色を独自に用いて案内する。また、東海道・山陽・九州新幹線ではN700系・N700S系のフルカラーLED行先表示器においても、これと同じ色を用いて列車名ごとに色を分けて案内している。
西九州新幹線の「かもめ」でもN700S系のフルカラーLED行先表示器を活用しているが、通過駅の有無で色を分けて案内している。
また、JR東日本の新幹線では、誤乗防止のため主要駅の発車標で6方面を識別する色を独自に用いて案内する。なお、北海道新幹線直通列車を除き、フルカラーLED式の行先表示器を採用する車両(E3系2000番台、E2系1000番台J70番台編成、E5系、E6系、E7系、ならびにJR北海道所有のH5系、JR西日本所有のW7系)では、行先表示器の列車名もこれらの路線色で表示される。
2007年10月の駅番号表示の一環として、主要線区に「区間カラー」と呼称するラインカラーの使用を開始した。
東京近郊地区では、誤乗防止のために、JRの前身である日本国有鉄道(国鉄)の時代から路線ごとに車体の色が異なっており、駅の旅客案内においてもラインカラーとして車体と同様の色が使用されている。現在はほとんどの車両がステンレス車両となったため、ラインカラーはその帯に示されている形となっているが、JR発足後に新たにステンレス車両が導入された郊外の線区では、2色ないし3色の帯を巻いて東京都心の線区との区別がなされている。なお、東京近郊地区では路線案内に使われる色と車体の色とが一致している路線が多い。
地方線区では、主に駅の地図式運賃表や案内サイン、駅名標、スマートフォン向けアプリ「JR東日本アプリ」などにラインカラーが用いられている。
2018年(平成30年)3月にTOICAエリアおよび訪日観光客の多い路線を中心に、路線記号・駅ナンバリングとともに導入された。主に駅名標の駅ナンバリング表記や315系電車の車内案内表示装置などで使用される。
なお、紀勢本線・参宮線・名松線についてはこの対象外となっている。
このほか、種別案内色を以下のように全社で統一している(ただし他社からの乗り入れ車両の方向幕はこの限りではない)。
JR西日本のアーバンネットワーク(京阪神地区)の各路線では、発足後の1990年に車体色とは異なった線別のラインカラーが定められた。主に車内の路線図や車体側面の種別表示、駅名標でこれらのラインカラーが使用されている。2014年度末より、路線記号の導入に合わせて、アーバンネットワーク周辺の線区(主に福知山支社や和歌山支社のエリア)も含める形で近畿エリア各路線のラインカラーが拡充された(学研都市線・JRゆめ咲線は変更)。
利用者の多い12路線と300駅に駅番号と路線番号を付与して分かりやすくする。なお琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線で採用されている青がコーポレートカラーであるため、標準色に指定されている。カッコ内の斜字は、各路線の正式名称(JR西日本路線図の表記に基づき、本線を称する路線は”本”線を省略して表記)。
また、おおさか東線では新大阪駅・放出駅・久宝寺駅を除き各駅ごとにステーションカラーが設定されている。
なお、国鉄時代は東京近郊地区と同様に、線区別に通勤型電車の車体の色が定められていた。東京近郊地区と異なり、JRによって定められた線区別ラインカラーと車体色の結びつきは薄く、ラインカラーは種別表示の方向幕に現れるのみである。その後、JR西日本発足後に製造された車両は車体色が共通化されていったため、2022年5月現在、国鉄時代の車両色が継承されているのが、1990年にアーバンネットワークと呼ばれていた路線では、関西本線、大阪環状線、桜島線のみとなった。
なお、2001年に電化した山陽本線の支線である和田岬線は、2023年までスカイブルーの103系電車を使用していた。
一方で、2014年に線区別ラインカラーが追加された路線については、従来から使用されている各線区の車体色が採用されている例もある(草津線、加古川線、播但線、姫新線、関西線(加茂-亀山)、きのくに線が該当)。
中国統括本部(岡山・福山エリア、広島・山口エリア、山陰エリア)、福岡支社では、独自のラインカラーが定められている。なお色名は公式なものではないため留意されたい。なお、金沢支社ではラインカラーが採用されていない。
2016年春より岡山デスティネーションキャンペーンの開催に合わせ、岡山駅または福山駅に乗り入れる8路線には路線記号とともに新カラーが制定された。
なお、この路線記号が制定されなかった路線(姫新線・因美線・芸備線)については、他支社が制定した路線記号(姫新線:近畿統括本部、因美線:山陰エリア、芸備線:広島・山口エリア)の区間に包含されたが、自支社制定の路線記号とは異なり、当初は駅掲示時刻表や車内路線図には原則として反映されていなかった。これらについては2017年以降に新設・更新されたもので順次反映されている。
2016年2月より順次、管轄全路線に路線記号とラインカラーが導入されることとなった。
対象となっている区間には、近畿統括本部管轄の山陰本線城崎温泉~居組、岡山・福山エリアとして扱われる因美線および乗り入れ先の姫新線の津山~東津山~智頭も含まれ、福知山支社管内各駅では近畿エリアのラインカラー同様に、駅掲示時刻表などの案内物でも活用している。また、伯備線についてはカラー、記号共に先述の中国統括本部発足以前の岡山支社と共通化されている。
また、キハ40・47形の方向幕での表示も行われている。
2014年度末より、227系の導入に合わせ、広島駅周辺の4路線(山陽本線・呉線・可部線・芸備線)のみ路線記号とともに新カラーが制定された。この時点では広島シティネットワークエリアのみを適用区間としたが、2016年改正で岡山エリアとの間の区間を補完するように、公式サイトの全域路線図における適用区間が延長された。山陽本線・呉線・可部線のカラーは227系の方向幕にも使われている。
また、2016年のダイヤ改正では、後述の山口エリアを含め、駅掲示時刻表上にラインカラーのシンボルが付けられるようになったが、広島シティネットワークエリア外では、当初は路線記号制定有無にかかわらず、路線記号を抜いたカラーのみのシンボルを使用していた(2021年時点ではエリア外の駅でも反映されている)。これに際して、公式サイトに山口エリアを含めた車内路線図が掲載されるようになった。
福塩線については中国統括本部発足以前の岡山支社が制定した路線記号の区間に包含されたが、当初は自支社制定の路線記号とは異なり、案内標・車内路線図には反映されず、路線図での案内色も路線記号導入前のものが混在していた。駅掲示時刻表については海外向け公式サイトでの案内色統一に伴い、2020年ダイヤ改正より路線記号も含めて反映されるようになった。
岩国駅以西の区間では2019年11月時点も路線記号は制定されておらず、2014年時点で駅の運賃表や車内路線図で使用していたラインカラーを継続使用している。駅名標には岩国駅の山陽本線・岩徳線ホームを除いて反映されていない。また、駅掲示運賃表における山口地区のラインカラーは、広島支社以外では福岡支社管内(博多南駅のみ該当)では使われているが、米子支社管内の駅では2019年10月運賃改定でラインカラー・路線記号が反映されて以降も使われていない。
ここでは便宜上、福岡支社管内の路線のラインカラーも記載する。
地方線区ではステンレス車や特急・観光用車両を除き地域ごとに統一した車体色が使用されている。
このほか、近畿エリアでは、種別幕の文字の色を以下のようにしている。
駅番号表示の一環としてラインカラーの使用を開始した。ただし本四備讃線は駅番号設定がなく、案内色のみJR西日本のコーポレートカラーに合わせている。なお徳島線・予土線の各末端部の他線乗り入れ区間は重複して設定されている。
長らく明確なラインカラーを採用していなかったが、2018年(平成30年)9月に北部九州エリアに路線記号・駅ナンバリングとともに導入されることになった。駅掲示用の運賃表へは2019年10月の運賃改定に合わせてこれらのラインカラーが反映され、付随する形で北部九州圏外の路線もラインカラーで表現された。
東武鉄道の場合、路線図と駅の案内表示などでは全く違う色が使用されていることが多かった。
一方、車体の塗装は形式・系列や用途によって区別されており、あくまで「車両のデザインの一部」として存在してきた。
2012年3月17日に駅番号が導入されることになり、これらの駅名標の色分けをベースにして、エリアごとに体系化されたナンバリングとカラーを設定することになった。これが事実上のラインカラー導入となる。
路線案内色
ただし、東武野田線に「東武アーバンパークライン」の愛称を導入した際には、「フューチャーブルー」と「ブライトグリーン」が路線のテーマカラーとして使われており(駅のナンバリングの使用色は従前どおり)、必ずしもラインカラーとして固定化されてはいない。
参考として、以下にホームの駅名標や車両塗色に使用されている色を示す。「車両」とはその塗色が用いられている系列、「線区」とは駅名標にその色が使われている線区を示している。前述したが、表中の路線で使用されている車両の色が駅名標の色と一致しない場合が多いので注意を要する。例えば、野田線の旧駅名標と同じ色の車両は8000系をはじめとして曳舟 - 押上を除く東武のすべての区間で運転されていた。また、亀戸線や大師線、小泉線、宇都宮線、越生線などには優等列車の運転がないため駅名標と同じ色の車両は運転されていない。なお、帯の太さは駅名標を元にしているが、比率は正確ではない。また、車両の帯の太さや配色はこれとは異なる。
なお、駅の自動改札機などでは本線系統は赤系、東上線系統では青系の色が使用されている。特に東上線ではTJライナー用の50090系に青いラインが用いられ、駅の番線案内、ホームの乗車目標などは青で統一されている。また、2009年からは駅名標に使用される色もマルーンから青へと変更が進んでいる。
また、列車種別の案内色は本線系統と東上線系統では異なっている。
列車種別案内色(本線系統)
列車種別案内色(東上線系統)
路線案内色
列車種別案内色
路線案内色
列車種別案内色
京王電鉄では1990年の京王相模原線全通を機に、前年に導入されたCIにちなんでCI戦略「リフレッシング京王」を展開した。その際にコーポレートカラーとして、京王レッド(チェリーレッド)・京王ブルー(インディゴブルー)の2色が制定された。1990年代には「駅別ゾーンカラー」が導入され、全路線を地域ごとに7色のゾーンカラーで区分けして、一時期は駅名標などで案内に使用されていたが廃止された。
ゾーンカラー(廃止)
ゾーンカラーはその後廃止され、コーポレートカラーに統一された。駅名標ではゾーンカラーの帯から、コーポレートカラーであるチェリーレッドとインディゴブルー2色の帯へ変更されている。
京王線系統の車両は、2010系までは緑一色、初代5000系・6000系・7000系まではアイボリーに臙脂の帯(ただし5000系と6000系・7000系では太さが違う)、8000系からはコーポレートカラーの帯が引かれており、6000系・7000系も後にコーポレートカラーの帯に変更されている。また、後に登場する9000系や2代目5000系もコーポレートカラーの帯が引かれている。
井の頭線の車両では、7つの色(レインボーカラー)を各編成に割り当てている。これらについては3000系・2代目1000系を参照されたい。
路線案内色
列車種別案内色
路線案内色
列車種別案内色
2社で共通の種別案内色が使用されている。
また、田園都市線のうち旧新玉川線内(池尻大橋 - 用賀)および目黒線では各駅ごとにステーションカラーが設定されており、目黒線ではホームドアにその色の帯が巻かれている。
路線案内色
列車種別案内色
新京成電鉄を除く5者で共通の種別案内色が使用されている(新京成電鉄のみは種別の概念自体がない)。
路線案内色
列車種別案内色
路線案内色
名古屋鉄道(名鉄)では、従来より名鉄名古屋駅を中心とした展開方面毎の案内を行っており、方面毎のカラーが設定されてきた。
現行の路線カラーは2011年3月ダイヤ改正前後に一新された路線案内図のものが主流だが、2016年3月中旬より導入が進んでいる駅ナンバリング(これにより駅名標にも路線カラーが反映される)のカラーは一部の路線が従来のものとは異なっており、現状では2種の色分けが併存している。
列車種別案内色
路線案内色
かつて、けいはんな線以外の路線は明白なラインカラーは設定されなかったが、既に導入されていたけいはんな線以外の路線で2015年8月20日に駅ナンバリングが導入されたのに伴い、路線の系統ごとにラインカラーが設定された。
列車種別案内色
路線案内色。これに加えて、シンボルマークも設定されている。
経営移管された貴志川線については南海本線および空港線を除くその支線と同じラインカラーであった。
列車種別案内色
路線案内色
列車種別案内色
列車種別案内色
路線案内色 かつては大まかなラインカラーとして、以下のような京阪線系統と大津線系統の識別用カラーが設定されていた。しかし、1997年の京都市営地下鉄東西線開業に伴う京津線部分廃止以降は、京阪線系統と大津線系統が相互に独立性を強め次第に形骸化。2008年の中之島線開業前後には、京阪線管内ではほぼ見られなくなった。ただ、大津線管内では案内サインの地色に水色が使われることが多い点や、東西線内では京津線のラインカラーとして水色が使われている点に、その名残が残っている。車体塗装は京阪電気鉄道#車両カラーまたは京阪グリーンを参照。
なお、大津線管内では、管内路線個別のラインカラーが設けられている。これは1997年10月の京都市営地下鉄東西線への乗り入れ開始に合わせ、両路線の車両色に合わせて設定されたもので、駅名標の帯にも表記されていた。しかし、2017年に車両カラーを京阪線と共通仕様とし、駅構内のサインシステムも京阪線と再統一することに伴い、同年6月より路線マークが設けられ、車両に表示されることになった。このマークのカラーは旧来のラインカラーを引き継いでおらず、駅名標や路線図も2018年3月の大津市内の一部駅の名称変更に合わせて京阪線と同じ仕様となり旧来のカラーは淘汰されている。
列車種別案内色
列車種別案内色
なお、JR東日本の駅掲示用の運賃表では、八戸以北移管前のコーポレートカラーであるブルー(■)で表現されている。
列車種別案内色
かつて路線案内色は完全に統一はなされていなかったが、2019年の駅ナンバリング導入に伴って路線別の色分けが改めて制定された。
列車種別案内色
つくばエクスプレス
種別案内色
2013年3月16日から使用開始
これに加えて、シンボルマークも設定されている。
北しなの線の開業以降、駅名標に入るラインでしなの鉄道線と北しなの線の区別を行っている。
なお、JR東日本においては両線とも、長野支社の車内路線図では薄桃(■)で表現されるほか、駅掲示用の運賃表ではカナリアイエロー(■)の表現も見られる。また、長野駅の発車標ではブルー(■)が、北長野駅と黒姫駅の案内サインにはワインレッド(■)が用いられている。
なお、JR西日本・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道の3社の車内路線図ならびに駅掲示運賃表では両線ともに朱鷺色(■)で表現される。一方、JR東日本においては両線ともに、長野支社の車内路線図ではダークライトブルー(■)で表現されるが、駅掲示用の運賃表では色未指定扱い(黒色)となっている。
なお、JR西日本とあいの風とやま鉄道の車内路線図ならびに駅掲示運賃表では、JR線との区別のために薄い青色(■)を使うことがある。
各社局とも、駅構内の案内サインや駅名標・車体色に用いられるが、他社線、駅構外においてもこれらのラインカラーを用いた案内がされることもある。
東京の地下鉄ではラインカラーの円形の記号( など)で路線を示し、駅ナンバリング実施後は円の中に黒文字で路線の英字記号を表示するようになった。
東京メトロ
都営地下鉄新宿線
都営地下鉄新宿線の列車種別案内色
路線・列車種別にカラーが定められている。
富山軌道線と富山港線には運転系統ごとにラインカラーが定められている。
路線ごとにラインカラーと駅番号の頭につくアルファベットが定められている。
運転系統ごとにラインカラーと駅番号の頭につくアルファベットが定められている。
運転系統・路線ごとにラインカラーが定められている。
運転系統ごとにラインカラーが定められている。
運転系統ごとにラインカラーが定められている。
運転系統ごとにラインカラーが定められている。2011年3月1日に定められた。
運転系統ごとにラインカラーが定められている。
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