『毎日かあさん』(まいにちかあさん)は、西原理恵子による日本の漫画。毎日新聞朝刊に2002年10月から2017年6月26日まで週1回連載された。
概要
物語は西原家を舞台に、主婦の日常生活や子育て等を描く。2004年には第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、2005年には手塚治虫文化賞(短編マンガ部門)、2008年に「ダ・ヴィンチ」BOOK OF THE YEAR 2007「泣けた本」第1位、2011年には第40回日本漫画家協会賞参議院議長賞を受賞する。毎日新聞社出版局から単行本8巻が出版されている。西原によると、連載開始当初は「絵や字が汚い」「非常に下品」といったクレームも受けたが、保育園で親を待つ娘を描いたエピソードで同様の境遇にいる母親から多くの共感が寄せられたという。2004年には長男が通学していた武蔵野市立小学校の担任教員に西原が呼ばれて「迷惑している」「学校を描かないでほしい」といった注意を受けたことがあり、編集部を通さずに作者を呼んだことに毎日新聞と西原が抗議、その後西原に対してPTA活動を控えるような動き(市側は否定)を巡って西原と市の間で文書のやりとりがあり、2005年9月2日には武蔵野市議会で議員の質問という形で取り上げられた。
2009年4月よりテレビ東京系にてテレビアニメが放送された。
2011年2月5日に全国松竹系にて実写映画版が公開。2012年には『うちの3姉妹』とのコラボレーション漫画を掲載している。
2014年2月2日にソチ五輪観戦の仕事が入ったため、初の代筆が行われることが発表された。コンドウアキが2月17日分、ヤマザキマリが2月24日分を代筆した 。
2017年6月26日をもって作者が”卒母”を宣言したことで連載終了が決定し、2002年10月から連載していた漫画は、14年9ヶ月の歴史に幕を閉じた 。西原は、「独り立ち」のタイミングと決めていた16歳に下の子(長女)が達した(2017年4月より高校2年生)ことで「母」を卒業したことが終了の理由と述べている。また同じ記事で、作中の息子や娘のエピソードは、周囲の母親たちからもたらされた複数の子どもの話を元にしたフィクションであったことを明かしている。最終回当日の毎日新聞は、終了について社説で「『毎日かあさん』卒業 いろんな家族を励ました」というタイトルで取り上げた。2017年9月時点で単行本シリーズの累計発行部数は250万部を突破している。
終了発表に際して西原は10月から毎日新聞に新たな漫画を連載する予定と告知され、8月28日に「最強のおばさん」を主人公とした『りえさん手帖』の連載を10月2日に開始することが発表された。
出前館のテレビCMにキャラクターが起用されていたことがある。
登場人物
家族の名字・子供の名前はアニメ化された時につけられたもので、「声」はアニメ版で声をあてている声優。
西原家(原作)/ 鴨原家(アニメ版)
- かあさん(原作)/鴨原理恵子(かもはら りえこ)(アニメ版)
- 声 - 森公美子、三瓶由布子(少女時代)、藤井結夏(少女時代の代役)
- 2人の子を持つ漫画家で、この作品の作者兼語り手。いつもお団子頭に簪をさし首に手ぬぐいを巻き、割烹着を着た姿で描かれている(独身・新婚時代の回想では『鳥頭紀行 ジャングル編』の「おかっぱ頭にモンペ」で、子供時代は「おかっぱ頭にスカート」の姿で描かれている)。
- 育児は放任主義の面が強く、酒好きのため子供たちが幼いころは晩酌しながら2人を寝かせていた。また、取材で海外に行く事が多いため、5巻〜8巻の時期で海外に出るときは必ず子供を連れて出かけていた。
- 【原作】離婚しても何度体を壊して入院しても断酒できぬ鴨志田に怒りを募らせていたが、自らの主治医・高須克弥の助言を聞いてから彼への態度が優しくなり、最終的には再同居して彼の最期を看取った。
- とうさん(原作) /鴨原穣(かもはら じょう)(アニメ版)
- 声 - 田口浩正
- 理恵子の夫で、世界各地を旅する報道カメラマン。娘を溺愛している。「一日一麺」をモットーにするほどラーメンが好きで、結婚前のデートでもラーメン屋に行ったことがある。
- 理恵子とはバンコクで出会い、アマゾンのジャングルで再会した後、彼女の言った「じゃあまたね」を真に受け彼女の家に押しかけてきてそのまま結婚した(アニメ版ではタイのジャングルで会ったことになっている)。
- 【原作・実写映画版】アルコール依存症の悪化によって理恵子と離婚。数年間入退院を繰り返した後(その間も子供の行事を見学にきたり母子が見舞いに行ったりしていた)閉鎖病棟に入院し、依存症の克服に成功し西原家に帰ってきたが、娘の保育園卒業と同時期に癌により他界した。没後は遺影や生前の回想が描かれている。
- 【アニメ版】普通の酒好きとなっていて、子供達との交流がより多く描かれている。
- 息子(原作)/ぶんじ = 鴨原文治(かもはら ぶんじ)(アニメ版)
- 声 - 園崎未恵
- 西原(鴨原)家の長男で、モデルは作者の息子(連載開始時は4歳)。外遊びが大好きでよく出歩くが勉強は大の苦手。小学校時代は空手教室に通っていた。
- イラストの髪型は幼少期から高校2年生になった11巻(連載収録分)まで「坊主頭に何本か毛が生えている」様に書かれていたが、9巻目次掲載の「実際の子供達に似せた似顔絵」と11巻表紙・書下ろしからは年相応の髪型になっている。9巻表紙からは帽子を被った姿で描かれる事が多くなった。
- アニメ版の名前「文治」は原作で飼っている猫の名前で、父が生前次男か初孫につけようとしていた名から来ている。また、原作5巻巻末でカメラ担当として名前が載った時は「西原ガンちゃん」となっていた。
- 娘、ぴよ美(原作)/ふみ = 鴨原ふみ(かもはら ふみ)(アニメ版)
- 声 - 藤井結夏
- 西原(鴨原)家の長女で、モデルは作者の娘(連載開始時は2歳)。大雑把な両親と兄に比べて世渡り上手の面があり、少女らしいお洒落によく挑戦している。原作10巻で中学校に進学してからはキャラクターデザインが大人びたものに変化している。
- ばあちゃん = 西原淑子(原作)/ 鴨原淑子(かもはら しゅくこ)(アニメ版)
- 声 - 岡本麗
- 西原(鴨原)家の祖母(母方)で、モデルは作者の母。共働きで忙しい娘の子育てを手伝うため故郷の高知から連れてこられた。かつて2回結婚したが2回とも(夫の駄目さが原因で)破綻したため、理恵子と兄は40代になるまで実父の名も知らずに過ごし、義父の仏壇の供養も母本人が話を振るまで放置されていた。
- 家族の一員だがなぜか単行本表紙の「家族絵」では10巻時点で一度も書かれたことがない。
- じいちゃん
- 声 - 渡部猛→堀内賢雄
- かあさんの回想シーンに登場するかあさんの祖父(文治・ふみの曽祖父にあたる)で漁師。モデルは作者の母方の祖父。
- ジョン
- 声 - 宮本充
- アニメ版にのみ登場する鴨原家の飼い犬で、名前は作者の母がかつて飼っていた犬から、姿は原作での飼い犬「桃ちゃん」(離婚前後の苦痛や疲労で飼育にまで手が回らず、愛ちゃんの飼い犬になった)から来ている。
- 菊美・文治(原作)/菊・トラ(アニメ版)
- 原作6巻から登場した西原(鴨原)家の飼い猫。菊美(菊)がメスで文治(トラ)がオスで、品種はアメリカンショートヘア。
- 原作:猫好きな娘が友達の家から「菊美」をもらい、次にペットショップで売れ残っていた「文治」に子供たちが同情したためつがいで飼うことにした。その後猫夫婦は4匹の子をもうけ、1匹だけ残して後は里子に出している。
- 『西原理恵子の人生画力対決』(小学館)2巻の「須藤真澄・くるねこ大和」編では家に残した子猫は「こぶ吉」と命名され、『人生画力対決』時の3匹のデザインは10巻表紙・書下ろし漫画でも使われている(つぶらな目の「菊美」・白目がちの「文治」・眠そうな目の「こぶ吉」)。
- 「文治」には「文田文治」というフルネームがあり、「文田さん」とも呼ばれている。
- アニメ版:ジョンがいなくなった後ふみの頼みで飼いだした子猫。
- かあさんの兄
- 声 - 伊藤栄次
- 高知に住む理恵子の兄で、モデルは作者の兄(イラストは『ちくろ幼稚園』の「おにいちゃん」を老けさせた様な姿)。妹と同じく一男一女の子供がいて、息子はアニメオタクと化している。
かあさんのまわりの人々
- 愛ちゃん
- 声 - 中尾衣里
- かあさんのアシスタントで、モデルは作者のアシスタント麓愛。
- 水沼くん
- 声 - 菅沼久義
- アニメ版にのみ登場するかあさん担当の編集者。
子供たちの友達・親仲間
麦ちゃん以外の名前・個人設定はアニメ版でのみ描写されている。
- 長崎家:菊池こころ(ちーくん)、本多知恵子(ママ = 長崎さん)、岩崎征実(パパ)
- 森田家:伊藤実華(まあくん)、赤土眞弓(ママ = 森田さん)、下崎紘史(パパ)
- 大地くんと家族:中川里江(大地くん)、村瀬迪与(大地くん(代役))中島沙樹(ママ)、内藤玲(パパ)
- 権田家:橘U子(権田くん、権田さん)
- 麦ちゃんと家族:永田亮子(麦ちゃん)、岩崎征実(夫)
- 西原(鴨原)家の近所に住む子沢山家族。息子が5人いて(末息子は双子)、作品中では「麦ちゃん5(ファイブ)」と呼ばれている。
- 岩村家:山口由里子(岩村さん)、松山タカシ(夫)、石嶋久仁子・知桐京子など(岩村4兄弟)
- 千夏ちゃんと家族:許綾香(千夏ちゃん)、湯屋敦子(ママ)
- ひこくんと家族:中尾衣里(ひこくん)、山口由里子(ママ)
- タカくんと家族:梅田貴公美(タカくん)、湯屋敦子(ママ)
- かんなちゃんと家族:松元環季(かんなちゃん(初代))→きゃさりん(かんなちゃん(2代目))、高梁碧(ママ)
- ババ友:北條文栄(サキエさん)、定岡小百合(イヨさん)
西原の友人・知人
原作にのみ登場する作者の友人(注:彼らは実在の人物だがギャグ調に言動・キャラがデフォルメされている)で、作者が同時期に連載している『できるかな』・『週刊鳥頭ニュース』(週刊新潮連載)・『西原理恵子の人生画力対決』等に登場している。
- 加ト吉
- 岩手県在住の音楽療法士。オネエ言葉で話すゲイであり、西原の子供達を可愛がっている。
- みっちゃん
- 西原がよく行くホルモン屋の店主。関西出身の元高校・大学球児(センパツ出場歴がある)で、サラリーマン経験の後店を開いた。大阪で飲食店を営む兄「ひで兄さん」がいる。
- 高須克弥
- 西原の主治医(本職は整形外科医)。本作では『できるかな』等でネタにされている「富豪」の面や、『週刊鳥頭ニュース』・『ダーリンは70歳』での「西原との男女交際」はほぼ描かれず、彼女の良き助言者となっている。
- 伊集院静
- 作家で西原の友人。鴨志田を気に入っていて、彼の没後西原にある言葉を掛けた。
- やなせたかし
- 西原と同じ高知県出身のベテラン漫画家。3巻で「同郷対談」が行われ、他界後11巻収録の「アンパンマン先生」で追悼漫画が描かれた。
この他にも12巻で作家の松浦寿輝が登場し、13巻では白川道の追悼漫画が描かれ西原の友人でもある編集者中瀬ゆかりが登場した。
その他の登場人物
- 早期教育の精霊
- 声 - 屋良有作
- 情操教育の精霊
- 声 - 松山タカシ
- ゆとり教育の精霊
- 声 - 北沢力
- ラブの精霊
- 声 - 田口浩正
- バッタマン
- 声 - 坂巻亮祐
- ぴにゃりくん
- 声 - 石井康嗣
- あそちゃん(Z)
- 声 - 藤田淑子
- 文治のイマジナリー・フレンドで、阿蘇山の様な形をしている。モデルは原作でのイマジナリー・フレンド(『いけちゃんとぼく』に出てくる)「いけちゃん」。
- 白ふみ、黒ふみ、カラフルふみ、グレーふみ
- 声 - 藤井結夏
- イ・ヤンジュン
- 声 - 北沢力
- えみりちゃん
- 声 - 川田妙子
- ナレーション
- 声 - 島本須美
関連作品
- 「あぁ息子」
- 「あぁ娘」
- 「あぁ夫」
- 「あぁ妻」
- 子供・家庭を持つ毎日新聞読者から募集した苦労話に西原自らのコメントを添えて紙面に掲載したもので、毎日新聞社出版局より単行本にもなっている。「あぁ息子」と「あぁ娘」は既刊、「あぁ夫」と「あぁ妻」は現在本紙連載中。
- 『毎週かあさん』(小学館)全3巻
- 小学館のモバイルサイト「コミック小学館」連載のカット集。西原曰く「自分の著作権を自分で侵害」した本で、帯に「バチモン」と記されている。また、2巻の「まえがきまんが」には「リアル目に書いた子供達のイラスト」が掲載されている。
- 『西原理恵子と枝元なほみのおかん飯』(2014年12月)
- 『親子でがっちょりおかん飯』(2015年12月)
- 毎日新聞「おんなのしんぶん」欄に連載中の枝元なほみとの共著作品。「おかん飯」のレシピを紹介している。
テレビ放送・アニメ
2007年1月13日(東京地区)にフジテレビでこれを原作としたテレビ番組が放送された。新聞連載とそれに関連したVTRを見ながら西原や雨上がり決死隊らが会話した。アニメ版は2009年4月1日から2012年3月25日にかけて、テレビ東京系列にて放送された。4話で構成されていて、ナレーションは島本須美が担当している。また、開始当初から地上アナログ放送ではレターボックス放送である。
アニメーション制作はぎゃろっぷが担当していたが、63話からは韓国の同友アニメーションとの共同制作となり、97話からはTYOアニメーションズと同友アニメーションの共同制作となっている。
テレビ東京系列での放送枠は、開始から2011年2月23日までは毎週水曜日19:00 - 19:26に放送されていた。2011年4月3日より毎週日曜日17:30 - 18:00に変更された。2011年3月中の放送は休止となった。なお、この枠にアニメを放送するのは『キャプテン翼(平成版)』以来から約8年半振り。
スタッフ
- 企画 - 白石誠・川崎由紀夫・松下洋子( - 第96話)→川崎由紀夫・三宅将典(第97話 - )、Kim Young Doo(第63話 - )
- シリーズ構成 - 高橋ナツコ( - 第96話)→岸間信明(第97話 - )
- キャラクターデザイン - 水谷謙太( - 第96話)→西野理恵(第97話 - )、Lee Ok Mi(第63話 - 第96話)→Song Seung Taik(第97話 - )
- 総作画監督 - 和田高明( - 第96話)→不在
- 美術監督 - 三原伸明( - 第96話)→柴田千佳子(第97話 - )
- 色彩設計→色彩設定 - 横井正人( - 第96話)→一瀬美代子(第97話 - )
- 撮影監督 - 赤沢賢二( - 第96話)→松崎信也(第97話 - )、Heo Tae Hee(第63話 - )
- 編集 - 中川晶男( - 第96話)→後藤正浩(第97話 - )
- 音響監督 - 松岡裕紀
- 音楽 - 栗原正己
- アニメーションプロデューサー - 土屋貴彦( - 第62話)→水田賢治(第63話 - 第96話)→後藤史臣(第97話 - )、Ha Hae Ran(第63話 - )
- プロデューサー - 東不可止( - 第103話)→白石誠(第104話 - )、三宅将典( - 第96話)→麻生一宏(第97話 - )、Kang Seok Woo(第63話 - )
- 副監督 - 片貝慎
- 監督 - 本郷みつる
- アニメーション制作 - ぎゃろっぷ( - 第96話)→TYOアニメーションズ(第97話 - )、同友アニメーション(第63話 - )
- 製作 - テレビ東京、NAS、同友アニメーション(第63話 - 第96話)→TYOアニメーションズ(第97話 - )
第63話から追加された役職
- 作画チーフ - An Jai Ho
- レイアウトチーフ - Jeoun Byung Cheul
- 背景監督 - Lee Hoi Young
- セットデザイン - Ha Sun Jung(第63話 - 第96話)→Lee Won Gu(第97話 - )
- 色彩設定→色彩設計 - Yoo Myoung Hee
- 映像編集 - Lee Young Min
- アソシエイトプロデューサー - Hong Jong Hoon(第63話 - 第96話)→Ryu Hyun Ju(第97話 - )
- アニメーションディレクター - Park Byoung Soon(第63話 - 第96話)→Park Chan Young(第97話 - )
- シリーズディレクター - Nam Jong Sik
実写パート
- レギュラー出演
-
- 繁田美貴(テレビ東京アナウンサー)
- ゴルゴ松本(TIM)
過去の出演者
かあさんと行く!はじめての○○
主題歌
- 第1期オープニングテーマ「毎日かあさん」
- 作詞 - もりちよこ / 作曲 - 澤口和彦 / 編曲 - 亀山耕一郎 / 歌 - 森公美子
- 第1期エンディングテーマ「ただいま」
- 作詞 - 森由里子 / 作曲 - 吉野ユウヤ / 編曲 - 新井理生 / 歌 - 佐藤ひろみち
- 曲名は「おかえり」と表記されることもあり。
- 第2期オープニングテーマ「あるいてゆこう」
- 作詞・作曲 - ビリー / 編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン
- 第2期エンディングテーマ「かあさんの背中」
- 作詞・作曲 - ビリー / 編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン
- 第3期オープニングテーマ「風が吹く丘」
- 作詞・作曲 - ビリー / 編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン
- 椎名へきるの楽曲とは無関係。
- 第3期エンディングテーマ「お守り傘」
- 作詞・作曲 - ビリー / 編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン
各話リスト
各話放送後に、サブタイトルが表示されるという、非常に珍しいパターンである。
放送局
過去の放送局
- 岐阜放送(2009年4月1日 - 2010年3月31日) - 同時ネットで放送していた。
- びわ湖放送(2009年5月14日 - 2011年3月10日)
夜の毎日かあさん
2010年10月4日から2011年6月6日までテレビ東京で放送された。純粋な再放送ではなく、本放送から好評を博したエピソードをよりぬいて放送している。下記の通り、放送時間は曜日によって異なる。
放送時間
Hello!毎日かあさん
2011年4月4日からテレビ東京系列で毎週月曜 - 金曜6:40 - 6:45放送。アニメ版の一場面を英語吹き替えにして、実用的なワンフレーズを覚える趣旨の子供向け英語教育番組。武田薬品工業の一社提供。2013年4月から、同年3月まで平日夕方に帯で放送中の『ピラメキーノ』を枠移動・短縮して放送することとなったため、当番組は終了した。
出演者
- 先生
-
- 生徒
-
- 繁田美貴(テレビ東京アナウンサー)
- 矢部光祐
- 小西舞優
放送局(Hello!毎日かあさん)
実写映画
2011年2月5日に全国ロードショーされた実写版映画。監督は小林聖太郎。主演は小泉今日子で、永瀬正敏との元夫婦での共演となる。テレビアニメとはある程度宣伝の連携をしているが、基本的には独立した一般向けの映画作品として作られている。とうさん(西原の夫・鴨志田穣)の設定(アルコール依存症の件など)は原作同様にされ、“お別れ”までの物語が描かれる。
同時期に鴨志田が著した自伝的小説の映画化作品『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』も公開された(2010年12月4日。東陽一監督)が、こちらとは特に宣伝上の連携はされていない。
2011年1月29、30日にテレビ東京でテレビ特番が放送。2011年2月2日放送のテレビアニメでは、札幌のロケ風景という形で小泉今日子がゲスト出演している。
キャッチコピーは「泣いてるヒマがあったら、笑おう。」、「本音で生きるかあさんと、ちょっと変わった家族の感動の実話」。
全国134スクリーンで公開され、2011年2月5-6日初日2日間で興収7,911万2,400円、動員は6万5,367人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位となった。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第2位になるなど幅広い世代から好評となった。また、2011年6月に開催された第14回上海国際映画祭アジア新人賞部門にノミネートされ、最優秀作品賞を受賞したほか、日本批評家大賞では永瀬正敏が主演男優賞を受賞している。
ストーリー
漫画家業と2児の子育てで大忙しのサイバラリエコ。そして元戦場カメラマンの夫ユタカはアルコール依存症で入退院を繰り返し、作家を志すと宣言しても結局は酒に溺れる日々。そんな夫に遂にリエコは離婚届を渡し、ユタカは隔離病棟へ転院することを決意する。そしてつらい日々の末、ユタカはようやく依存症を克服したが、今度はガンの発症が発覚した。
キャスト
- サイバラ リエコ - 小泉今日子
- カモシダ ユタカ(夫) - 永瀬正敏
- ブンジ(長男、6歳) - 矢部光祐(子役)
- フミ(長女、4歳) - 小西舞優(子役)
- トシエ(祖母) - 正司照枝
- 愛ちゃん(アシスタント) - 田畑智子
- サイバラのママ友
- 麦田 - 鈴木砂羽
- 粟田 - 柴田理恵
- 稗田 - 北斗晶
- 米田 - 安藤玉恵
- シマダ(担当編集者) - 大森南朋
- ゴンゾ(友人で編集者) - 古田新太
- サイバラの兄 - 光石研
- カモシダに絡まれる母親 - 遠山景織子
- 木下ほうか、水木薫、須賀貴匡、佐藤誓、日向丈、土平ドンペイ、坂田聡、大橋未歩 ほか
スタッフ(実写映画)
- 監督 - 小林聖太郎
- 脚本 - 真辺克彦
- 音楽 - 周防義和
- 原作 - 西原理恵子(毎日新聞連載・毎日新聞社刊)
- 撮影 - 斉藤幸一
- 美術 - 丸尾知行
- 照明 - 豊見山明長
- 録音 - 白取貢
- 編集 - 宮島竜治
- 衣裳/スタイリスト - 浜井貴子
- ヘアメイク - 青木映子
- 制作担当 - 斉藤大和
- 助監督 - 吉村達矢
- スクリプター - 阿保知香子
- VFX - 金魚事務所
- アニメーションパート - NAS、ぎゃろっぷ
- エンドロールスチール - 永瀬正敏(中盤までのモノクロ)、鴨志田穣(ラスト部のカラーパート)
- エグゼクティブプロデューサー - 中尾哲郎、那須野哲弥
- 企画 - 青木竹彦、原公男
- プロデューサー - 瀧川治水、渡辺大介
- 制作プロダクション - ツインズジャパン
- 製作 - 映画「毎日かあさん」製作委員会(テレビ東京、WOWOW、毎日新聞社、NAS、キングレコード、松竹、ツインズジャパン、ポニーキャニオン、テレビ大阪、テレビ愛知)
- 配給 - 松竹
- 助成 - 文化芸術復興費補助金
主題歌(実写映画)
- 「ケサラ〜CHE SARA〜」木村充揮(JUST LUCK RECORDS/HIP LAND MUSIC CORPORATION)
児童書籍
2011年1月15日に角川つばさ文庫にて『小説 毎日かあさん おかえりなさいの待つ家に』が刊行された。
2011年11月15日に角川つばさ文庫にて『小説 毎日かあさん 2 山のむこうで、空のむこうで』が刊行された。
脚注
外部リンク
- 毎日かあさんち - 毎月第1・3週日曜の掲載分を転載
- 毎日かあさん元気広場 - テレビアニメ公式サイト - ウェイバックマシン(2017年9月17日アーカイブ分)
- テレビ東京・あにてれ 毎日かあさん - テレビ東京毎日かあさん公式サイト
- テレビ東京・あにてれ Hello!毎日かあさん - ウェイバックマシン(2012年12月10日アーカイブ分) - テレビ東京Hello!毎日かあさん公式サイト
- 『毎日かあさん』 - 実写映画公式サイト - ウェイバックマシン(2014年12月17日アーカイブ分)
- 毎日かあさん - 日本映画データベース
- 毎日かあさん - allcinema
- 毎日かあさん - KINENOTE
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