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TP-LINK Technologies


TP-LINK Technologies


TP-LINK Technologies Co., Ltd.(ティーピーリンク テクノロジーズ、中国語: 普聯技術TP-LINK)は、中華人民共和国深圳に拠点をおく、SOHOおよびSMB向けのネットワーク機器の製造・販売企業。

無線LANおよびブロードバンドCPEデバイスを製造しており、公式サイトではユーザー数が数十億人に上るとしている。製品は主に無線LAN、ルーター、ネットワークスイッチ、ネットワークカメラ、PLCアダプタ、プリンターサーバー、メディアコンバーター、ネットワークアダプターなどである。

概要

TP-LINKは、趙建軍(ジェフリー・チャオ)と趙佳興(クリフ・チャオ)兄弟が開発したネットワークカードを販売するために1996年に設立された。会社名は、通信用ケーブルの配線であるツイストペアリンクに由来している。

主な競合企業は、Buffalo、NETGEAR、Belkin、Linksys、D-Link、および Asus などである。

2005年には国際展開を始めた。2007年に、深圳のHi-Tech Industry Parkに拠点を移し、グローバル本社として新たに面積10万平方メートルを有する本社施設を構えた。2008年には米国法人TP-LINK USAを設立した。

2005年に国際進出した以降成長を続け、2013年の第一四半期には無線LAN機器においてシェア42.2%を達成して世界市場1位となった。

日本法人は2015年10月に東京都千代田区外神田に設立され、2017年11月に現所在地に移転している。

製品

  • 無線LANルーター
  • 無線LAN中継器
  • PLCアダプター - HomePlug Powerline Allianceに準拠
  • スイッチングハブ
  • ネットワークカード
  • USB接続の有線及び無線LANアダプター
  • IPカメラ
  • 企業向けスイッチ
  • 企業向けルーター
  • 企業向け無線LANアクセスポイント

ギャラリー

製造

競合他社との差別化のため、ODM(相手先ブランド設計製造業者)に委託せず、製品を自社製造している。

問題

福岡大学NTPサーバーへの過剰アクセス問題

2017年11月、TP-Linkの無線LAN中継器が公開されているNTPサーバーに過剰な負荷をかけている事が問題視された。当該の製品は5秒に1回という非常に高い頻度でNTPサーバーにリクエストを送信しており、月間では715MBものトラフィックを発生させていた。これは、Windowsが電源を入れる度に1度か、起動し続けている場合は週に1度しかNTPリクエストを送信しない事とくらべると明らかに過剰であった。このNTPサーバーのリストはファームウェアにハードコードされており、その中には日本の福岡大学も含まれていたため日本でも問題となった。

2017年12月、TP-Linkは前述のNTP問題について釈明を発表した。その中では本来ネットワークの時刻合わせに利用するプロトコルであるはずのNTPをインターネット接続の有無を確認するために利用している事や、それがネットワーク機器において一般的な挙動であると主張し、その頻度が問題であったためファームウェアのアップグレードで修正するとしていた。なお、通常はインターネット接続の有無の確認はHTTPで行うとされる。

Aviraへのトラフィック無断送信問題

2022年03月、「TP-Link製ルーターは関連サービスをオフにしても第三者のサーバーに大量のトラフィックを送信している」という報告が海外掲示板のRedditに投稿された。当該の無線LANルーターはドイツに本社を置くAviraの技術を利用したHomeShieldと呼ばれるネットワークセキュリティ機能を搭載しているが、投稿したユーザーはこの機能を無効化しているにもかかわらず、*.safethings.avira.comなどのドメインに24時間で8万回以上の大量のDNSクエリ (リクエスト)が送信されており、ユーザーに無断でデータが送信されていた。このユーザーからの問い合わせに対し、TP-Link側は有料サービスが存在するHomeShieldのアクティベーションの確認のためであるとし、Avira側は無料ユーザーの問い合わせにはサポートしないと返信していた。

この1年前の2021年5月、テック系レビューサイトで同社の別のルーターのレビューが掲載された際にも同様の短時間に大量のDNSクエリが確認されていた。この時のTP-Linkはレビュー掲載前のサイト側からの質問には回答せず、掲載した後になってから

  • ユーザーからのリクエストがマルウェアか否かを確認するためにAviraのデータベースにアクセスしているものである
  • HomeShieldが無効になっている時はこの機能も無効化するファームウェアアップデートを提供予定だが、時期は未定である

と回答を行っていたが、1年近く放置していた事になる。

2022年3月23日までにTP-Linkは公式サイトに声明を発表し、当該のDNSクエリには個人情報が含まれておらず、リクエストはAviraのサーバーIPアドレスを確認するためであると前述の2件とは異なる主張した。異なる3件の主張のどれが正しいのか、なぜHomeShield無効化していてもクエリを送信するのか、なぜ24時間に8万回という異常なクエリを送信したのか、DNSでの名前解決後の実際の通信に具体的にどういったデータが含まれていたかは説明されていない。また、データを受け取った側であるAviraからも声明は出されていない。

BluetoothアダプターのMACアドレス重複問題

2022年4月13日、同社が販売するUSB接続のBluetoothアダプターが、一意であるはずのMACアドレスが重複した状態で販売されている事が報道された。MACアドレスが重複する事で複数のアダプタが存在する環境では正常に動作しなくなるなどの不具合が発生するが、TP-Linkは「ほとんどの環境で1台のアダプターを使用する事を想定してる」「ほとんどのブランドが同じMACアドレスを使用している事を確認している」などと主張し、あくまで仕様であるとした。

4月19日、TP-Linkは公式サイトを更新し、MACアドレスを共有しており、複数のアダプタが存在する環境では接続できない旨を明記した。

MACアドレスは原則一意である一方、ユーザーが自由に変更できる仮想マシンでの利用や、プライバシー保護のためにランダム化されている場合など、結果として重複する可能性や、一部の製造業者が同じアドレスを使いまわしている旨が国外では指摘されているものの、同様のBluetoothアダプターを国内で販売しているバッファローとアイ・オー・データでは「重複する事は無い」としている。

脚注

外部リンク

  • 公式ウェブサイト(日本語)
  • TP-Link in DD-WRT.(英語)
  • TP-Link Japan (@tplinkjapan) - X(旧Twitter)
  • TP-Link 日本 (tplinkjapan) - Facebook
  • TP-Link Japan (@tplink_japan) - Instagram
  • TP-Link 日本 - YouTubeチャンネル

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: TP-LINK Technologies by Wikipedia (Historical)