紀の川市(きのかわし)は、和歌山県の北部に位置する市である。
紀の川市は和歌山県の北部(紀北)に位置し、西側は岩出市と和歌山市、東側は伊都郡かつらぎ町、南側は海南市および海草郡紀美野町に接している。北側はすぐ大阪府で、岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市に接している。ただ、貝塚市については、同市にある渓流園地と紀の川市にある粉河ハイランドパークの間にある林道 東手川線を除き、直接結ぶ道路は整備されていない。
紀の川市は北に和泉山脈、南に紀伊山地を控え、この間を東西に市名の由来でもある一級河川紀の川が貫流している。南部からは貴志川が紀の川に合流しており、平野部はこれらの河川に沿って発達している。
なお、紀の川市の総面積は228.21km2で、和歌山県全域の約5%を占める。
平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、2.97%減の65,845人であり、増減率は県内30市町村中5位。
紀の川市の「紀」の文字をデフォルメし、自然の豊かさに包まれた快適な都市をデザインしたもので、市を象徴する「紀の川」の流れや、澄んだ空をイメージしたブルーを基調に、中心から交流の輪が広がる様子を描いている。全国から募集し、神戸市在住の女性の作品が採用された。
定数:22(そのうち4人が女性で、議員の18.18%が女性。)
市役所本庁舎のほか、基本的な窓口業務を行う支所・出張所が設置されている。
第一次産業が盛んであるが、工業製品も数多く生産されている。紀の川市の発足前から業務を営む地元の中小企業が多い。老朽化・手狭になった都心・郊外から移転してきた大手企業の事業所・工場もある。
農業が盛んであり、「フルーツ王国」といわれるほどに特に果樹栽培で知られ、市場出荷のほか、阪神圏に近いために観光農園や直売所販売も多い。合併前の各自治体が特産物育成に注力していた背景もあり、モモ(旧桃山町、旧粉河町など)、イチゴ(旧貴志川町、旧打田町)、ハッサク(旧粉河町)、イチジク(旧打田町)、キウイフルーツ(旧那賀町、旧粉河町)においては県内一の生産量を誇り、他にウンシュウミカン、ウメ、カキなどの生産が盛ん。とりわけ、モモ、イチゴ、ハッサク、イチジク、キウイ、カキ(紀の川柿)の6種は県外への出荷も多いためPR用にマスコットキャラも作っている。また、タマネギ、ナスなどの野菜や花卉栽培も盛んで、葉ボタンの生産は日本一となっている。
紀の川市における就業人口の構成を見ると、第一次産業従事者は21.0%で、和歌山県全体の平均の10.6%の2倍近い割合で、農業が盛んである。特に旧粉河町と旧桃山町では第一次産業従事者割合が高くなっている。一方、旧貴志川町はこれらと対照的に第一次産業従事者が県の平均を下回り、第二次産業の割合が高くなっている。ちなみに最近では、市内でサービス業やIT関連事業を営む事業者も増えている。
簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置され、★印の郵便局ではホリデーサービスを実施(2012年9月現在)。
紀の川市の郵便番号は以下のとおり。
2005年(平成17年)の紀の川市誕生後、財政難や施設の老朽化を理由として、紀の川市立図書館は5館から2館に再編された。紀の川市立打田図書館は紀の川市立河北図書館に改称、紀の川市立貴志川図書館は貴志川支所跡に移転新築されて紀の川市立河南図書館となった。2015年(平成27年)6月には紀の川市立粉河図書館が、同年7月には紀の川市立那賀図書館が、同年8月には紀の川市立桃山図書館が閉館している。河南図書館の愛称として「おりひめ」が、河北図書館の愛称として「ひこぼし」が付けられている。
市外への通勤・通学先としては、和歌山市が最も多い。
かつて和歌山電鐵貴志川線貴志駅ではたまが「猫の駅長」として親しまれた。
市の中心駅:打田駅
紀の川市内全ての駅が無人駅である。
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