古賀 葵(こが あおい、1993年8月24日 - )は、日本の女性声優。佐賀県出身。81プロデュース所属。
幼少期に『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)などの人形劇を好んで見ており、「人形たちと仲良くなりたい」と思っていた。当時は声優という存在を認識していなかったものの、これが声優業界との出会いになった。
小学生に入ると、『カードキャプターさくら』や『おジャ魔女どれみ』などのテレビアニメに親しんだ。小学3、4年生くらいの時、見ていたアニメ番組にアフレコ現場を紹介するコーナーがあり、それを見て声優という職業を知り、興味を持った。
その時は中々人に言えず小学生から中学生の時期になるにつれて「まだアニメを見てるの?」という空気感があり、言い出しにくかった。仲の良い友人にも言えなく、ひた隠しにしながら過ごしていた。冗談で「声優になったら良いじゃん!」と言われることがあったが、そういう時は「なれないよ〜」と言いつつ、しっかり真に受けていたという。「からかわれるかも」と理由から声優の夢は胸にしまって、夢を聞かれると、美容師、ペットのトリマーなど、周囲に合わせていた。
周囲に言い出せなかった理由は引っ込み思案だったんだといい、自分の意見を伝えるのがすごく苦手で学校でも人前での発表、音読が苦手であった。「そういう自分が嫌だな」と思ったが、アニメのキャラクターたちは色々な個性を持っており、自由に生きていることが「すごく羨ましいな」と思った。
「声優になったらそれが体験できるのかな」と思ったのも、その道に憧れた理由のひとつかもしれず、「ここに私の生きる意味がある!」と思っていたんではないかと語る。
中学生時代はソフトボール部に所属していたが、あまり上手ではなかったと語っている。
高校3年生の進路を決める際、家族に打ち明けたが、職業としての声優にピンときていない両親に説明していたところ、「東京へ行かせるのは不安」と言われ、高校卒業後は、東京の声優養成所や専門学校に行きたいという思いもあったが断念。列車で佐賀から代々木アニメーション学院福岡校声優タレント科に通い、2014年3月に卒業した。
その後単身上京し、81プロデュースの声優養成機関である81ACTOR'S STUDIOに入所。上京後は専門学校の友人とルームシェアして、当時は全然仕事がなく、スポーツジムの受付、コールセンター、コンビニのアルバイトばかりしていた。2014年、ゲーム『封印勇者!マイン島と空の迷宮』で声優デビュー。 2015年4月から81プロデュースに所属。事務所所属と同時期にTwitterアカウントを開設した。7月、『六花の勇者』第2話でテレビアニメ初出演。
2017年、『つうかあ』の宮田ゆり役で主演(田中あいみとのダブル主演)。古賀自身は、この作品が初主演であると発言している。
2019年、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』に四宮かぐや役で主演したことで脚光を浴びる。同年に公開された実写映画版にも、映画館スタッフの古賀葵役として登場し、実写映画初出演を果たした。
2020年3月6日、小原好美とともにパーソナリティを務めるインターネットラジオ『告RADIO ROAD TO 2020』が第6回アニラジアワード「BEST FEMALE RADIO 最優秀女性ラジオ賞」を受賞。3月7日、第14回声優アワード主演女優賞を受賞した。
4月25日、TOKYO FMにて自身がパーソナリティを務める『羽多野渉と古賀葵 コエ×コエ』の放送が開始した。
2020年12月、ニュータイプアニメアワード2019 - 2020において声優賞(女性)を受賞し、『かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』で古賀が演じた四宮かぐやもキャラクター(女性)を受賞している。
愛称は、「あおちゃん」、「古賀ちゃん」、フルネームから2字を取った「がおちゃん」、深川芹亜や桑原由気が用いる「コガイン」、「こがいん」、主に花守ゆみりが用いる「姫」「葵姫」など。
小学校の頃は兄とよく喧嘩をしており、兄に勝ちたく、近くの公民館でしていた柔道教室に通っていたくらいであった。しかし兄も一緒に入ってしまったことから、結局負けてしまったという。
好きな食べ物は、卵、トマトケチャップ、オムライス、ポン酢ご飯、ポン酢、するめ、カンパチ、梅干し。苦手な食べ物は辛いもの。
好きなミュージシャンはYUI、阿部真央、伊藤かな恵、HYなど。
お金がなかった下積み時代には、ご飯にポン酢を掛けただけの「ポン酢ご飯」を食べていた。このことを『アニゲー☆イレブン!』などの番組で取り上げられて以降、ファンから様々な種類のポン酢が届くようになった。現在でも鍋料理や豚の生姜焼きにポン酢を愛用している。一番好きなポン酢はレモンポン酢。
趣味は古民家・神社・城巡り、一人カラオケ、マンホールの蓋鑑賞。
父の影響で古い町並みを見るのが好きになり、幼少期から佐賀歴史民俗館をよく訪れていた。現在でも、休日には鎌倉や川越に赴くことがある。
カラオケの十八番は、伊藤かな恵の「オーロラ」、HYの「Song for…」、B'zの「イチブトゼンブ」「BANZAI」など。
地方に行った際には、ご当地マンホールやキャラクターがデザインされたマンホールを探し、写真に収める。普段の生活でもマンホールを見逃さないように注意して歩いている。
地元が九州のため、プロ野球は福岡ソフトバンクホークスのファン。好きな選手は甲斐拓也で『甲斐キャノン』を決めた際のドヤ顔とベンチ内での無邪気な顔のギャップが好きとの事。
2022年3月15日、映像番組からの「新・古賀葵のこがさんぽ。第14回最終回」にて、マンホールカード第13弾までの合計717枚の全てのカードをコンプリート。配布終了や配布中止などのカードも多くの視聴者によって集まる。また、この時までの最新第14弾のカードも一部送られこれらもファイリングされている。
2022年5月より、テレビ朝日「まんが未知」内の企画により小学館・週刊コロコロコミックにて漫画『マンホール戦記アオイ』の原案を担当している。
特技はドラム演奏、歌を歌うこと、高齢男性の物真似。
ドラムは中学生のときから習い始め、高校では軽音部に所属していた。テレビアニメ『天使の3P!』では別の役でオーディションを受けていたが、ドラムが演奏できるということもあり、ドラム担当の金城そら役に起用された。 同アニメのイベントではバンド「Baby’s breath」の一員として、実際にドラム演奏を披露した。
事務所の同期に望田ひまり、南早紀、朝日奈丸佳がいる。
自身がパーソナリティを務めるインターネットラジオ『天華百剣 -斬- ラヂオ』では、古賀と仲の良い声優をゲストに迎え、古賀のやりたいことをやる「古賀フェス」を不定期に開催している。過去の「古賀フェス」のゲストは、桑原由気、小原好美、大野柚布子、花守ゆみり。
『魔法少女?なりあ☆がーるず』で共演した桑原とは、一緒に東京ディズニーランドに行き、そこで「女の子とキスがしたい」と相談されるほどの仲である。
『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の原作者である漫画家・赤坂アカは、「刺さる演技が出来る人」などと古賀を高く評価している。
太字はメインキャラクター。
※はインターネット配信。
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