ブタクサ(豚草、学名:Ambrosia artemisiifolia)は、キク科ブタクサ属の一年草。和名は英語の俗名"hogweed"(豚の草)の直訳に由来する。
北アメリカ原産。
南アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの広い範囲に外来種として移入分布している。日本では、明治初期に渡来した帰化植物として全国の道端や河原などに分布する。
雌雄同株の風媒花。高さは30-120cm。開花時期は7-9月頃。雄花は、約2-3mmの黄色い小花が複数集まった房が細長く連なり、その下に雌花が数個咲く。葉は細く切れ込む。
同属のオオブタクサ (A. trifida) は草丈がブタクサより高く、300cmにも達する。また、葉は掌状で3-5裂の切れ込みがあり、葉の形がクワに似ていることから、クワモドキとも呼ばれる。
花粉症の原因として知られる。日本国内ではスギやヒノキの花粉症が問題視される以前、1960年代後半からアレルゲンとして注目されてきた。秋の花粉症では代表的なアレルゲンであり、アメリカでは全人口の5-15%がブタクサ花粉症との統計がある。
外来生物法によって要注意外来生物に指定されている。
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