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船堀橋


船堀橋


船堀橋(ふなぼりばし)は、荒川(荒川放水路)および中川(放水路)、旧中川にかかる 東京都道・千葉県道50号東京市川線(新大橋通り)の橋である。

概要

正式名称は「新船堀橋」。旧船堀橋が現存しないため「船堀橋」と呼ばれる。荒川の河口から3.5 kmの地点に架かる橋で、東岸は江戸川区船堀一丁目と東小松川四丁目を分かち、西岸は中州状になっている江戸川区小松川一丁目を通過し、江東区大島九丁目に至る。下流側で都営地下鉄新宿線荒川橋梁と平行し、江戸川区側で首都高速中央環状線の下をくぐり、同高速船堀橋出入口を構造体に含む。

橋の総延長は1487.4メートルあり、東京都建設局が管理する橋の中では最長の橋で、荒川に架かる橋では上江橋に次いで長い橋である。 橋の総延長の内、荒川渡河区間は524.05メートルで、中川との間に5.5メートルの橋台を挟み、中川渡河区間は169.75メートルである。橋格は一等橋(TL-20)である。上下線の間に幅0.5メートルの中央分離帯がある。橋面は1.5から2.0パーセントの横断勾配が付けられている。右岸側の旧中川を渡る船堀小橋を含む右岸取付橋は半径500メートルの曲線や小松川地区に降りる長さ239.622メートルのランプを有する長さ559.97メートルの単純合成鋼鈑桁橋および単純箱桁橋(一部)の曲線橋である。 また、災害時に防災拠点等に緊急輸送を行なうための、東京都の特定緊急輸送道路に指定されている。

1996年(平成8年)7月4日荒川の河口付近に荒川河口橋が開通したことにより、船堀橋の荒川河口橋開通3ヶ月後の1日当たりの交通量が44,900台から40,800台になり、混雑が緩和された。

諸元

  • 構造形式 - 鋼カンチレバ-箱桁(主径間)・鋼単純活荷重合成箱桁(側径間)
  • 橋長 - 524.0 m(荒川渡河部)
  • 総幅員 - 18.7 m
  • 有効幅員 - 17.5 m(車道7.25 m × 2、歩道1.5 m × 2、4車線)
  • 支間長 - 110.0 m
  • 完成 - 1971年(昭和46年)

橋の建設

新船堀橋は1969年(昭和44年)12月15日工事に着手され、1971年(昭和46年)3月完工し、同年7月17日に開通している。 また、旧中川を渡る単純合成箱桁橋の右岸取付橋は1949年(昭和44年)7月6日着工され、1970年(昭和45年)12月に完工している 橋の施工は低水路に架かる主径間を日本鋼管(現、JFEスチール)が行ない、側径間は松尾橋梁(現、IHIインフラシステム)が行なった。また、右岸取付橋の方は陸上区間を桜田機械工業(サクラダ)が行ない、旧中川に架かる区間(船堀小橋)を三菱重工業(現、エム・エムブリッジ)が行なった。架設工法はステージング(ベント)工法や手延工法が用いられた。

1990年(平成2年)に橋の一部を幅員27.4メートルにする拡幅工事が行なわれている。

旧船堀橋

現在の船堀橋が完成する以前は、400メートルほど下流の陣屋橋通り(船堀商店街)の延長線上であった江戸川区船堀町(現江戸川区船堀二丁目)から江戸川区小松川町(現江戸川区小松川一丁目)を経由して、江東区大島まで木橋が架けられ、1909年(明治42年)12月に開通された木橋の中川大橋に接続していた。これが「旧船堀橋」である。1923年(大正12年)4月21日開通のRC(鉄筋コンクリート)橋脚を持つ木桁橋で、1924年(大正13年)10月通水を開始した荒川放水路の掘削に合わせて作られ、荒川放水路に架かる橋長518メートル、幅員3.6メートルの船堀大橋と、同年3月12日開通した中川(放水路)に架かる橋長141メートル、幅員3.6メートルの船堀小橋からなっていた。 この旧船堀橋は東京都内では最長の木橋で、荒川放水路に最後まで残る木橋でもあった。

旧船堀橋は1950年(昭和25年)12月に橋長517.5メートル、幅員3メートルの木橋形式で架け替えが行なわれ、 船堀小橋の方も同年に橋長140.8メートル、幅員3メートルの木桁橋形式で架け替えが行なわれた。橋面は砂利が敷かれていた。 この旧船堀橋は1966年(昭和41年)10月2日にだるま船が橋に衝突して橋脚が「く」の字に折れ曲がり、橋の中央部14メートルにかけて落橋する事故を起こしていた。

昭和30年代より旧船堀橋は2.0トン重量制限を課していて、同時に午前は西行き(船堀から東大島方面)、午後は東行き(東大島から船堀方面)の一方通行であった。

なお、旧船堀橋撤去後も中川大橋は存続され、1975年(昭和50年)に再架橋されている。

周辺

  • 大島小松川公園
  • 小松川運動公園
  • 東大島駅
  • 船堀駅
  • 江東区立第三大島小学校
  • 江戸川区立船堀小学校
  • 江戸川区立松江第一中学校
  • 東京都立白鷺特別支援学校
  • 東大島図書館
  • 中川船番所資料館

隣の橋

  • 荒川・中川
(上流) - 小松川大橋・新小松川大橋 - 荒川大橋 - 船堀橋 - 都営地下鉄新宿線荒川中川橋梁 - 葛西橋 - (下流)
  • 旧中川
(上流) - もみじ橋 - さくら橋 - 船堀橋 - 都営地下鉄新宿線旧中川橋梁(東大島駅) - 中川大橋 - (下流)
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脚注

注釈

出典

参考文献

  • 竹ケ原輔之夫、安田伊三郎「荒川新荒川長大橋梁整備計画について」『道路建設』第156巻、日本道路建設業協会、1960年12月、67-70頁、ISSN 0287-2595。 
  • “鐵骨橋梁年鑑 昭和46年度版(1971)”. 日本橋梁建設協会. pp. 94-97 (1971年11月1日). 2017年3月12日閲覧。

関連項目

  • 橋の一覧 (長さ順)

外部リンク

  • ARAひろば〜荒川の橋を歩いて渡ろう その4 船堀橋〜(情報誌月刊ARAのBlog)
  • 携帯向けサイト:おさんぽナビ内の船堀橋解説ページ - 国土交通省 荒川下流河川事務所


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 船堀橋 by Wikipedia (Historical)