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1982年の阪神タイガース


1982年の阪神タイガース


1982年の阪神タイガースでは、1982年の阪神タイガースの動向をまとめる。

この年の阪神タイガースは、安藤統男監督の1年目のシーズンである。

概要

5年ぶりのAクラス入りを果たしたチームは新監督にOBの安藤統男を迎え、ホーム用のユニフォームから襟と袖の黄色を廃止して伝統の白地に黒の縦縞スタイルに、また安藤監督の発案で帽子も縦縞に一新するなどイメージチェンジを図った。開幕前はAクラス候補にあがったものの、大洋との開幕戦でエースの小林繁がサヨナラ暴投した影響もあって波に乗れず、6月初めまでは最下位を独走した。6月後半からの11連勝で順位を上げるものの、その直後に8連敗を喫するなど好不調の波が激しくBクラス生活が続いた。後半戦は首位を争っていた広島が急降下したこともあり、8月以降はAクラスに定着。しかし前半戦の出遅れが響いて巨人と中日のマッチレースに割って入れず、2年連続の3位で終了した。投手陣はエース小林が開幕戦でサヨナラ暴投するなど不調だったが、最終的に2ケタ勝利を挙げた。それ以外の投手では工藤一彦や伊藤弘光なども1年間ローテを守り、リリーフでは山本和行が4年ぶりに守護神に復帰し、移籍2年目の福間納や池内豊も中継ぎでまずまずの成績を挙げた。打撃陣では4番の掛布雅之が3年ぶりに本塁打王を奪回し、岡田彰布が初の打率3割を記録し、真弓明信と佐野仙好が130全試合出場でそれぞれ打率.293、打率.271の成績を収めた。8月31日の対大洋戦で島野育夫外野守備走塁コーチと柴田猛バッテリーコーチが岡田功主審と鷲谷亘三塁塁審を暴行により負傷させ横浜地方検察庁に略式起訴されるトラブルもあった(暴行背景については横浜スタジアム審判集団暴行事件も参照)。若菜嘉晴が7月末で正捕手を外れ、8月以降は笠間雄二が務めた。若菜はオフに退団し、以降阪神は毎年正捕手が代わることになった。ドラフトでは捕手の木戸克彦(法政大学)を1位指名した。

チーム成績

レギュラーシーズン


オールスターゲーム1982

入団・退団

シーズン開幕前

本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。

選手・スタッフ

試合結果

個人成績

投手成績

  • 色付きは規定投球回数(130イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高。
  • 完封合計は継投も含む

打撃成績

  • 色付きは規定打席(403打席)以上の選手
  • 太字 はリーグ最高

達成記録・出来事

  • 1月21日 - 榊原良行と日本ハムの宇田東植のトレードが成立
  • 1月28日 - 近鉄の永尾泰憲を金銭トレードでの獲得を発表
  • 3月22日 - 安藤統男監督がオープン戦の巨人戦(甲子園)で審判の判定に異議をとなえて抗議の間に暴力行為があったとして退場を命じられる
  • 4月3日 - 小林繁が開幕戦の大洋1回戦(横浜)で同点の9回二死一、三塁で高木嘉一に対し敬遠実行中に暴投を犯しサヨナラ負け
  • 5月21日 - 竹之内雅史が「ぶつかる闘志がなくなった」として、現役引退を表明
  • 6月8日 - 藤田平がヤクルト9回戦(神宮)の3回に松岡弘から本塁打を放ち通算200本塁打、史上36人目
  • 6月17日 - 南海の上田次朗を金銭トレードでの獲得を発表
  • 7月1日 - 大洋12回戦(甲子園)で勝利し10連勝。二桁連勝は1976年の4月10日ヤクルト1回戦(甲子園)から4月25日の大洋5回戦(甲子園)で11連勝して以来6年ぶり球団史上9度目
  • 7月8日 - 広島14回戦(岡山)の7回の打者・佐野仙好と投手・古沢憲司の対戦で6球目を投げようとした直後に停電が発生し約20分間試合が中断するハプニング
  • 7月18日 - 掛布雅之が広島15回戦(甲子園)の5回に山本和男から本塁打を放ち通算200本塁打、史上37人目
  • 7月27日 - 掛布雅之がオ-ルスター第3戦(大阪)で3回二死二塁で山内孝徳から本塁打を放ちMVPに選出される。去年の第2戦(横浜)に続きの2年連続は史上5人目で阪神の選手のオールスターMVPは3年連続
  • 8月24日 - 掛布雅之がヤクルト19回戦(甲子園)の7回に立野政治から本塁打を放ち通算1000安打、史上125人目で打者一巡でもう一度打席が廻り井原慎一朗から本塁打を放ち1イニング2本塁打、史上9人目
  • 8月28日 - 藤田平が広島19回戦(甲子園)7回に小川邦和から安打を放ち通算3000塁打、史上22人目
  • 8月31日 - 大洋21回戦(横浜)で7回に藤田平の打球をめぐり、守備走塁コーチの島野育夫とバッテリーコーチの柴田猛が主審の岡田功と塁審の鷲谷亘に暴行し退場(横浜スタジアム審判集団暴行事件)。翌日、初の無期限出場停止処分を受ける(翌年解除)。
  • 9月7日 - 球団は先日の横浜スタジアム審判集団暴行事件の島野育夫、柴田猛両コーチに対する、①無期限出場停止、②両コーチの再登録不可という、下田武三コミッショナーと鈴木龍二セ・リーグ会長で確認した処分を受け入れると発表、また球団独自で両コーチを11月末までの謹慎処分にすることも発表した
  • 9月29日 - 横浜スタジアム審判集団暴行事件の島野育夫、柴田猛両コーチを横浜地方検察庁は、傷害罪などで横浜簡易裁判所に略式起訴、同簡裁は両コーチに対し、罰金5万円の略式命令を出した
  • 11月10日 - 1936年の秋季リーグから1939年まで監督をつとめ、その後、数多くの球団で監督を務めた石本秀一が死去。享年85

表彰

  • 掛布雅之
    • 本塁打王 35本(3年ぶり2度目)
    • 打点王 95打点(初受賞)
    • 最多出塁数 232個(2年連続2度目)
    • ベストナイン 〈三〉(2年連続6度目)
    • ダイヤモンドグラブ賞 〈三〉(2年連続4度目)
  • 山本和行
    • 最優秀救援投手 40SP(初受賞)
    • 月間MVP〈8月〉(初受賞)
  • 北村照文
    • ダイヤモンドグラブ賞 〈外〉(初受賞)

ドラフト指名選手

脚注

注釈

出典


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 1982年の阪神タイガース by Wikipedia (Historical)


INVESTIGATION