秋田市(あきたし)は、秋田県の沿岸中部に位置する市。秋田県の県庁所在地及び人口が最多の市で、中枢中核都市、および中核市に指定されている。
秋田市の市制施行は1889年(明治22年)4月1日で、日本で最初に市制施行された31都市のうちのひとつである。1997年(平成9年)4月に東北初の中核市に指定された。
秋田県の県庁所在地であり、同県の政治、経済、交通の中心都市でもある。久保田藩時代から城下町として、また土崎港は北前船の寄港地として栄えた。土崎地区には秋田港があり、秋田火力発電所を代表として工業団地が広がる。なお、八橋・寺内地区を中心として国内最大の油田でもある八橋油田が広がる。
高速交通網としては秋田駅を発着し、東北新幹線を介して東京駅へ直通する秋田新幹線「こまち」、国土交通省から空港法第4条に基づく特定地方管理空港の指定を受けている秋田空港、また秋田南IC・秋田中央IC・秋田北ICを中心に秋田自動車道・日本海東北自動車道が整備されている。
夏は短く、冬が長い。秋田市の気候は日本海側気候であるが、冬季の降水量はそれほど多くなく最多雨月は7月、最少雨月は2月である。前述のように冬季の降水量が少ないことや風の強い海岸部にあることもあり、平年の降雪量は273cm・最深積雪は37cmと、どちらも東北日本海側としては少なめである。1888年(明治21年)に-24.6℃を記録しているが、通常冬季は曇天が多く放射冷却が弱いため、平均最低気温は北関東の宇都宮市や水戸市と同じくらいである。平成になり-10℃を下回ることさえほとんど無くなり、-10℃以下の気温を観測した年は1990年(平成2年)と1999年(平成11年)のみである。夏季は高温多湿でどんよりとしており、秋田市より低緯度の仙台市や北関東の那須塩原市や北茨城市よりも平均最高気温や日平均気温が高い(ただし2010年代後半以降は夏季の平均最高気温が日本の県庁所在地で一番低くなっている。)。梅雨明けのないまま秋を迎えることも珍しくない。太平洋側から吹く季節風は奥羽山脈の山々に遮られ、フェーン現象が発生することがある。1882年(明治15年)10月より観測された最高気温の記録の上位10位は、1978年(昭和53年)8月3日の38.2℃を除き、いずれも1999年(平成11年)以降に観測された記録である(最低気温の記録上位10位はすべて戦前・戦中の記録)。秋田地方気象台は1989年(平成元年)9月26日に秋田市内の八橋運動公園から山王七丁目の秋田第二合同庁舎に移転している。
2005年(平成17年)1月11日、秋田市は河辺町・雄和町を編入し、新『秋田市』が誕生した。合併は両町からの要請で行われ、合併記念式典は同日、秋田市の秋田拠点センターアルヴェで行われた。
秋田市役所の所在地(山王一丁目1番1号)も変更はせず、河辺・雄和の旧役場は市民センター(2011年5月16日以降、市民サービスセンターに移行)として活用されている。
詳しくは 秋田市ホームページ を参照
秋田市内の郵便番号は次の通り(括弧内は日本郵便による担当支店ないし集配センター)。
秋田市は、秋田県内において一極集中型の首位都市、いわゆるプライメイトシティである。 県の主要な官公庁と、秋田銀行、北都銀行、秋田魁新報などの県内を主な活動拠点とする企業の本社が集中している。 また、国の各出先機関や、国際石油開発帝石秋田鉱業所、JR東日本秋田支社、日本郵船秋田支店など、県外に本社を持つ企業の支社も数多く集中。地域の行政、経済、産業の拠点となっている。
(統一金融機関コード・支店コード順)
秋田市の指定金融機関は、秋田銀行(取りまとめ店は秋田市役所支店)。令和4年4月1日現在、みずほ銀行、北都銀行、北日本銀行及び秋田なまはげ農業協同組合の国内すべての営業店、秋田信用金庫と秋田県信用組合の県内店舗に加え、秋田市内に支店に窓口を置く金融機関の一部が収納代理金融機関とされている。
(統一金融機関コード順)…便宜上、市外に移転した店舗はここに含める。
(統一金融機関コード順)…1960年代以降に廃止になった金融機関かつ、県内金融機関同士での合併によるものは法人格上消滅した金融機関に限る。
このうち秋田駅は秋田新幹線の停車駅である。
かつては秋田市交通局(秋田市営バス)が市内を運行していたが、2006年(平成18年)4月1日に廃止され、路線は秋田中央交通に譲渡された。
首都圏と秋田市を結ぶ夜行高速バスと、仙台市と秋田市を結ぶ昼行高速バスがある。
※太字は秋田市内の停車地。秋田市内との相互間で利用できない停車地は省略。
秋田市立赤れんが郷土館(重要文化財上の名称は「旧秋田銀行本店本館」)をはじめとする多種の博物館・記念館や美術館、多くのアウトドアスポット、さらにきりたんぽをはじめとする郷土料理など、多くの観光資源を抱える秋田市は、「観光あきた維新」を掲げて国内・国外からの観光客誘致に取り組んできた。2010年度から秋田市観光アドバイザーに就任した吉井靖の協力のもと、市民参加型観光情報サイト「アキタッチ」の構築、中国放送局を招聘し秋田地域産品と観光地の紹介を中国およびASEAN各国に衛星放送を通じて番組配信しながら、秋田産品の販路拡大とインバウンド旅行開発を企画するなど、様々な取り組みを行っている。また、インバウンド観光客に対するスマートフォンの他言語観光ガイドの仕組みも構築する。秋田駅周辺では、「エリアなかいち」が複合施設となっている。
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