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新幹線変形ロボ シンカリオン


新幹線変形ロボ シンカリオン


『新幹線変形ロボ シンカリオン』(しんかんせんへんけいロボ シンカリオン、英: SHINKALION)は、ジェイアール東日本企画・小学館集英社プロダクション・タカラトミーの3社によって立ち上げられたプロジェクトにより開発され、タカラトミーから発売されている新幹線から巨大ロボットに変形するプラレールの玩具シリーズ、ならびにそれを基とするテレビアニメ作品・劇場版アニメ作品などのメディアミックス作品群。

概要

子どもたちに鉄道ロボットという夢のある新しいコンテンツを提供すべく、“正体不明の巨大な敵に立ち向かうため、日本の夢と技術が詰まった新幹線をベースに開発されたロボ”という設定で、JR東日本監修のもと、実在する新幹線がロボットに変形するキャラクターとして誕生した。プラレールの玩具シリーズとしては、トミカハイパーシリーズのプラレール部隊として2012年から2013年にかけて展開されていた『プラレールハイパーシリーズ』の後継にあたる。タカラトミーの変形ロボットで鉄道車両をモチーフとしたものは、前身のトミーが手がけていた『超特急ヒカリアン』および『電光超特急ヒカリアン』以来となる。

本作の特徴としてJR東日本グループのジェイアール東日本企画が企画時から関与していることが挙げられ、JR東日本の呼びかけに応じる形で新幹線を運行するJR各社(JR東海・JR西日本・JR北海道・JR九州)をはじめ、新幹線車両を保有していないJR四国を含めた関連企業も協力している。2018年から放送されたテレビアニメには実在する鉄道関係施設も登場しており、この経緯からテレビアニメでは初めてJRマークが正式使用された。

テレビアニメは従来のプラレールのターゲット層である未就学児から小学校低学年の男児だけでなく、JR各社の協力体制が功を奏して鉄道ファンの大人からも人気を得たことが特徴として挙げられる。作中には初音ミクや『新世紀エヴァンゲリオン』とのコラボレーションや、JR発足初期のCM(クリスマス・エクスプレス、ファイト!エクスプレス、劇場版ではJR SKISKI)や他局を含めたテレビ番組(プロフェッショナル 仕事の流儀、タモリ倶楽部、クイズ$ミリオネア など)のパロディといった「子どもと一緒に見るであろう大人」が好みそうな要素が仕込まれており、鉄道に興味のない大人たちも引き込んでいった。また、従来タカラトミーでは小学生で戦隊ものに興味が移ってしまうことが悩みであったが、シンカリオンの登場によりプラレール離れを防いで対象年齢を小学校高学年まで広げ、さらにその後はNゲージへの移行を狙うといったグループ全体の販売戦略の確立にも繋がっている。

歴史

企画の発足から初期「シンカリオン」

企画の発端となったのはテレビ東京系列で放送されていた『のりスタ!』。2012年から2013年ごろに放送された「新幹線の走行シーン」が好評であったため新幹線というコンテンツを活かす企画が検討されるが、当初新幹線を保有するJR各社からは新幹線のキャラクター化の許諾を得られず、交渉を重ねて唯一許諾を得られたJR東日本の協力により企画は始動した。

JR東日本の子会社であるジェイアール東日本企画と、『のりスタ!』を製作した小学館集英社プロダクションの主導により「新幹線E5系をモチーフにしたロボット」のコンセプトモデル『Project E5』が製作され、2014年6月の東京おもちゃショー2014で展示された。参考出品であったため当初は玩具として展開する予定はなかったが、タカラトミーの参加により認知度の高い「プラレール」をベースとした商品化が検討される。タカラトミーと小学館ミュージック&デジタル エンタテイメントによって玩具とアニメーションを両立するデザインについての検証が何度も重ねられ、実車サイズから変形する「映像用」と、デフォルメされたプラレールから変形する「玩具用」の2種類のデザインが完成した。

2015年3月16日にジェイアール東日本企画・小学館集英社プロダクション・タカラトミーの3社原案による新たなコンテンツとして『新幹線変形ロボ シンカリオン』が発表され、「シンカリオン E5はやぶさ」の紹介映像が公開される。2015年7月18日に「シンカリオン E5はやぶさ」「シンカリオン E6こまち」、次いで「シンカリオン E7かがやき」が発売される。JR東日本の呼びかけに応じる形で他のJR各社の許諾も得られたことで他社が保有する新幹線をモチーフとしたシンカリオンも発売され計10種類までシリーズが拡大し、2016年6月1日には山寺宏一が歌うテーマソング『チェンジ!シンカリオン』も発表された。

テレビアニメ化以降の展開

テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』は、TBS系列のアニメサタデー630で2018年1月6日から2019年6月29日まで放送された。テレビアニメ決定に伴って、玩具シリーズは仕様が一部一新された「DXSシンカリオン」にリニューアルされ、テレビアニメ放送開始にに先立って2017年12月18日に「DXS シンカリオン E5はやぶさ」「DXS シンカリオン E6こまち」が発売、以後物語の放送に合わせて他のシンカリオンも順次発売されていった。放送期間は当初は半年間の予定であったが好評により延長が決定され、テレビアニメの人気を受けて玩具の売り上げも急増する。長寿番組となることも期待され、2019年冬公開の劇場版アニメ『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION 未来からきた神速のALFA-X』も公表されるが、TBSの番組編成上の都合により延長から半年でテレビアニメは放送終了となる。放送終了が決定したのは折しも劇場版制作の大詰めを迎える時期でありTBSの決定は劇場版に水を差す行為でもあったが、京都鉄道博物館やJR東日本が劇場版に連動したイベントを開催したこともありテレビアニメ終了後も人気は衰えないまま2019年12月27日の公開を迎えた。

第2期のテレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』は、テレビ東京系列で2021年4月9日から2022年3月18日まで放送された。テレビアニメ第2期の開始に伴って玩具シリーズは「シンカリオンZ」に改められ、実在の在来線をモチーフとした特殊武装車両「ザイライナー」も併せて商品展開される。4月10日に「シンカリオンZ E5ヤマノテ」「シンカリオンZ E6ネックス」などが発売され、以後物語の放送に合わせて他のシンカリオンZも順次発売されていった。テレビアニメ終了から約1年後の2023年2月28日には、公式サイト上で後日談を描いた全8話の新作ストーリー「復活のカイレン」が公開され、アニメ未登場であった「シンカリオンZ 700Sソニックニチリン」のほか新機軸の「PF-Z合体」によって強化されたシンカリオンZが登場した。

第3期のテレビアニメ『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、2024年4月から放送が開始された。第3期ではCGアニメーション制作は小学館ミュージック&デジタル エンタテイメントが続投するものの、アニメーション制作はシグナル・エムディとProduction I.Gが担当する。テレビアニメ第3期の製作決定に伴って玩具シリーズは「シンカリオンCW」に改められ、実在の作業車をモチーフとした武装強化ビークル「エルダビーグル」も併せて商品展開される。テレビアニメ放送開始に先立って2024年1月27日には「シンカリオンCW E5はやぶさトレーラーフォーム」「シンカリオンCW E6こまちトップリフターフォーム」「シンカリオンCW E7かがやきドリルフォーム」などが発売された。

他作品との関わり

テレビアニメ第1期の前番組であるテレビアニメ『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』の劇場版『映画 ドライブヘッド〜トミカハイパーレスキュー 機動救急警察〜』にはテレビアニメ第1期の主人公・速杉ハヤトとE5はやぶさがゲスト出演した。

『新世紀エヴァンゲリオン』とは前述した旧製品版「シンカリオン 500 TYPE EVA」を皮切りに、テレビアニメ第1期第31話・劇場版アニメ・テレビアニメ第2期第21話ではコラボレーションした物語が作成され『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターもゲスト登場した。それに伴ってDXS版・シンカリオンZとしても玩具が発売されており、またテレビアニメ第2期第21話には500 TYPE EVAと同様に『新世紀エヴァンゲリオン』のラッピングが施された名鉄2000系(ミュースカイ)をベースとしたザイライナーが登場し玩具も発売された。またテレビアニメ終了後に京都鉄道博物館で特別展示されたエヴァンゲリオン弐号機をモチーフとした500 TYPE EVA-02をモデルにした「シンカリオンZ 500 TYPE EVA-02」も発売された。

バーチャルシンガー『初音ミク』をモチーフとした「発音ミク」がテレビアニメ第1期および劇場版に登場した。発音ミクの音声には、初音ミクの音声データ提供者の藤田咲がアフレコした音声を、「初音ミク」の発売元であるクリプトン・フューチャー・メディアが音声合成して音声化するという試みが行われた(初音ミクのメディア展開も参照)。発音ミクが着用するパイロットスーツも「初音ミク」の基本コスチュームをモチーフとしており、劇場版の3Dライブシーンは初音ミク発売元のクリプトン・フューチャー・メディア自らが制作を手掛けている。また、発音ミクが初登場の第15話では函館駅前のモブキャラクターとして初音ミク以外のピアプロキャラクターズたちも登場した。なお、声を担当する藤田は、初音ミクと発音ミクは別人という認識を示している。

『銀河鉄道999』とは、2019年の劇場版アニメに合わせてコラボレーションしたグッズが製作された。テレビアニメ第2期にはメーテルをモチーフにした「月野メーテル」が登場し、作中では映画版『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)』の主題歌であるゴダイゴの「銀河鉄道999」が挿入歌として使用された。

『ハローキティ』とは、ハローキティ新幹線をベースとしたDXS版「シンカリオン ハローキティ」が2020年3月26日に発売されPVが作成されたほか、テレビアニメ第2期第16話ではPVを元にした物語が作成された。

玩具展開

新幹線超進化研究所によって新幹線車両をベースに開発された人型ロボット。新幹線形態の『シンカンセンモード』(アニメでは「モードシンカンセン」)と、ロボット形態の『シンカリオンモード』(アニメでは「モードシンカリオン」)の2形態が存在する。

商品展開はプラレールと同じ3両編成が基本で、3両編成の場合は1両目が上半身と腕、3両目が下半身と両足に変形し、中間車は多くの場合は武器庫になっている。車両の造形もプラレールと可能な限り同じでプラレールとしての走行も可能だが、ごく一部を除いて電動走行を可能とする動力車は付いていない。そのため手転がしが基本となるが、別売りの動力貨車「超進化電動貨物&ウエポンコンテナセット」などの動力ユニットを中間車に組み込むことで、中間車が武器庫になっているシンカリオンについては単体で電動走行させることも可能。

シンカリオン・DXS シンカリオン

テレビアニメ放送以前の無印「シンカリオン」と、第1期テレビアニメ以降の「DXS シンカリオン」では一部仕様が異なるものの設定の共通要素も多いため、この項で併せて扱うこととする。仕様が異なる一例を挙げると、旧製品版は各部にバネが仕込まれて半自動で変形するギミックになっているが、DXS版ではバネは採用されておらず手動での変形が基本となる。以下の一覧では別個に説明する必要がある場合は無印時代の玩具を「旧製品版」、テレビアニメ以後の玩具を「DXS版」と前置きして説明する。

各玩具単体での変形に加えて他のシンカリオンとの合体させることも可能であり、旧製品版から「リンク合体」「トリニティー合体」の2つが存在し、DXS版ではさらに「クロス合体」「オーバークロス合体」が追加された。なお「リンク合体」は旧製品版とDXS版の両方に存在するものの、仕様が異なるために相互間でのリンク合体は不可能となっている。以下に各玩具の合体機能の有無を記すが「クロス合体」「オーバークロス合体」については、専用の機構を持つ主機体に「主」、合体相手となる機体に「副」を記載している。また「トリニティー合体」については後述する700シリーズ専用の合体システムのため、この表には記載していない。

旧製品版の設定はテレビアニメ第1期の基となっているものの、一部異なる部分が存在する。以下は旧製品版のストーリー。

旧製品版の敵はバチガミと呼称され、人間にバチを当てるために異次元からやってくる謎の存在とされている。遮光器土偶のような形状のものが多く確認されているが、同様の敵がテレビアニメでは第1期の10年前に出現した最初の巨大怪物体「ファーストエネミー」として扱われている。

リンク合体が可能なシンカリオン

リンク合体とは、基本的な構造のシンカリオン2体が合体するシステム。上半身・下半身で異なるシンカリオンを合体させるもので、合体時には上半身のシンカリオンの頭部に、下半身のシンカリオンに応じたヘッドギアを装着する。リンク合体後の名称は「E5+E6」のように表記し、上半身・下半身のシンカリオンの型式番号を「+(リンク)」で繋ぐ。

シンカリオン E5はやぶさ
東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されるJR東日本E5系新幹線をベースとしたシンカリオン。高い最高速度を誇るE5系のスピードを活かしたバランスの良い機体で、脚部のスラスターによる大ジャンプや空中の高速機動が特徴であり、背部にウイングを装備することで性能が強化される。全長・重量は26.5m・100t(旧製品版では40m・100t)。使用武器は「カイサツソード」で、ウイングを装備すると「超カイサツソード」へと強化される。必殺技として胸部ユニットから放たれる「グランクロス」を備える。2020年8月6日には、プロジェクト発足5周年を記念して可動部が追加された「シンカリオン E5はやぶさ 可動プラス」も発売された。
旧製品版で設定されたパイロットは速杉 はやと(はやすぎ はやと)。居住地は架空の「新さいたま市」で、地元愛が強く地元の少年サッカーチームに所属している。
シンカリオン E6こまち
秋田新幹線「こまち」で使用されるJR東日本E6系新幹線をベースとしたシンカリオン。ミニ新幹線区間にも入線可能なE6系の機動性を活かした機体で、脚部のホイールにより障害物を乗り越えて移動できることが特徴。全長・重量は25m・95t(旧製品版では38.5m・95t)。使用武器は2丁の「フミキリガン」で、2丁拳銃としての運用のほか、長距離狙撃に適したライフルモードの「フミキリライフル」、火力重視のキャノンモードの「フミキリキャノン」など多彩な運用が可能。頭部には正確な射撃および敵の弱点解析が行える射撃用スコープ「ナマハゲゴーグル」が装備されている。
旧製品版で設定されたパイロットは優 あきた(すぐ あきた)。祖父ともにマタギをしていたがバチガミに山を焼かれ、動物がいなくなったことで仲間が次々と廃業してしまったことから孤独を抱えていた。
シンカリオン E7かがやき
北陸新幹線「かがやき」で使用されるJR東日本E7系新幹線をベースとしたシンカリオン。山間部でも走行可能なE7系のパワーを活かした機体で、脚部はクローラーで荒地でも最大の力を発揮できることが特徴。全長・重量は26m・110t(旧製品版では40m・110t)。使用武器はE7系の台車をベースに開発された「シャリンドリル」で、凄まじい威力を誇るが非常に重量があるためE7のパワーがないと扱いが難しい。
旧製品版で設定されたパイロットは前田 つらぬき(まえだ つらぬき)。並外れた力を持ち空手大会で優勝する実力がある一方で、タブレットを使いこなすデジタルおたくという一面を持つ。父親は建設会社を営むが裕福ではなく、自宅兼事務所は城の天守閣風のはりぼてで体裁を保っている。前田利家の子孫。
シンカリオン E3つばさ(旧製品版は「シンカリオン E3つばさ フレアウイング」)
シンカリオン E3つばさ アイアンウイング
山形新幹線「つばさ」で使用されるJR東日本E3系新幹線をベースとしたシンカリオン。塗装は「つばさ」が2014年以降の現行塗装、「つばさ アイアンウイング」が営業運転開始時の旧塗装。多彩な塗装や編成で運用されるE3系の特徴により、変幻自在の戦い方が可能な忍者をイメージした機動性の高い機体となっている。全長・重量はともに25m・95t(旧製品版では38.5m・95t)。使用武器はつばさが赤の「フミキリシュリケン」、つばさ アイアンウイングは刃の片方がのこぎり上に変化した緑の「シンフミキリシュリケン」。2分割させ両手に持つ「クナイモード」、合体させて大きな手裏剣として使用する「シュリケンモード」の2つの運用がある。
旧製品版では「E3つばさ フレアウイング」「E3つばさ アイアンウイング」の名称で、シンカリオンモード時の名称も「E3つばさ フレアバイオレッド」「E3つばさ アイアンウィンド」。兄弟機として位置づけられ、両機が使用する使用武器は色違いの「フミキリシュリケン」。両機のリンク合体では、フミキリシュリケンも合体して「シュリケンソレイユ」となる。
シンカリオン N700Aのぞみ
東海道新幹線・山陽新幹線「のぞみ」で使用されるJR東海N700Aをベースとしたシンカリオン。高性能なN700Aの性能をコンセプトに、様々な場面でハイレベルへの対応を目指した機体。中間車両が追加合体することで性能を高める「アドバンスドモード」を搭載している。全長・重量は通常時は26.5m・100t(旧製品版では40m・100t)、アドバンスモード時は27.5m、140t(旧製品版では45m・140t)。使用武器はアドバンスドモード時に右腕には射出可能な「ドラゴンナックル」、左腕には防御武装「アドバンスドアーム」が装着される。
シンカリオン H5はやぶさ
東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されるJR北海道H5系新幹線をベースとしたシンカリオン。白いヘッドギアとオレンジのボディカラー以外の基本性能や武装はE5と同様だが、寒冷地での運用を想定した発熱システム「ユーバリ・ヒート・システム(YHS)」がボディやカイサツソードに内蔵されているのが特徴。全長・重量は26.5m・100t(旧製品版では40m・100t)。
シンカリオン 800つばめ
九州新幹線「つばめ」で使用されるJR九州800系新幹線をベースとしたシンカリオン。全長・重量は26.5m・95t。使用武器は「パンタグラフアロー」。長時間の滑空が可能な「スワローウイング」、空中での姿勢制御を可能にする「サブウイング」といった「ダブルウイングシステム」を搭載しており空中での高い戦闘能力を持り、リンク合体により他のシンカリオンの空中戦性能を高めることが可能。
ブラックシンカリオン
実在する車両をモデルにしていない「漆黒の新幹線」から変形するシンカリオン。中間車両はプラレールとしての電動走行が可能な仕組みになっている。通常のシンカリオンモードに加えて、パーツが合体してドラゴン状になった中間車と後尾車を下半身として合体する「ドラグーンモード」、ドラゴンを構成する追加パーツをシンカリオンモードの全身に装着する「バーサーカーモード」が存在する。全長・重量は通常時が26.5m・100t、ドラグーンモード時が19.5m・150t、バーサーカーモード時が34m・120t。なお、中間車両の電動走行機能や、バーサーカーモードの部品は他のシンカリオンにも装着可能。使用武器は「ダークカイサツソード」「ダークドラゴンナックル」など各シンカリオンに準じた7種類を装備。必殺技として「デスグランクロス」を備え、バーサーカーモードでは「ヘルグランクロス」に強化される。
テレビアニメ第1期には序盤から黒い粒子をまといながら日本全国の新幹線線路上に現れ、周囲にあるものを巨大怪物体へと変化させる存在として登場した。後に玩具として発売されると一時品薄になるほどの人気を得た。作中で「ブラックシンカリオン 紅」へと変化するが、こちらも後に玩具として発売された。
ブラックシンカリオン 紅
運転士との適合率上昇によって覚醒したブラックシンカリオンの姿。全長・重量は26.5m・100t。使用武器は「ダークカイサツソード 紅」のみ玩具に附属しているが、覚醒前の武器およびドラゴンの色違い部品が玩具「ブラックシンカリオン 紅」と少し前に発売された「E3つばさ アイアンウイング」の購入特典となっていた。
シンカリオン 923ドクターイエロー
「ドクターイエロー」の愛称で呼ばれているJR東海923形をベースとしたシンカリオン。モデルの実車は後述の「シンカリオン ドクターイエロー」と同様だが、こちらはクロス合体の機構を持たない3両編成。全長・重量は26.5m・100t。使用武器は変形可能な「レールガン」。接近戦では剣形態の「トロリブレード」としても運用が可能。頭部にはドクターイエロー同様に「スキャンアイカメラ」が搭載されている。
シンカリオン ALFA-X
「ALFA-X」の愛称で開発が行われているJR東日本E956形をベースとしたシンカリオン。E5はやぶさをベースに全てのシンカリオンの技術を結集して開発されており、内部には「ユーバリ・ヒート・システム(YHS)」も備えている。5両編成で1両目・5両目で変形する機動性重視の「アルファモード」、5両全てで変形するパワー重視の「エックスモード」の2形態が存在する。後述のオーバークロス合体時には5両全てを使用することも可能。全長・重量はアルファモード時が25.5m・100t、エックスモード時が31.5m・220t。
使用武器は「シャリョウブレード」。「シャリョウブレード トウキョウ」「シャリョウブレード シンアオモリ」の2本を備え、アルファモードでは両手に1本ずつ装備し、エックスモードでは2本を合体させた「レンケツシャリョウブレード」として使用する。その他にアルファモードでは「フミキリシュリケン」も備えており、エックスモードでは必殺技は「エックスグランクロス」。

トリニティー合体が可能なシンカリオン

トリニティー合体とは、「700シリーズ」と呼称される700のぞみ・700ひかりレールスター・N700みずほの3機が合体してシンカリオン トリニティーとなる合体システム。3体のいずれが中心になるかによって以下の3つの形態をとる。

  • のぞみバージョン - 700のぞみが中心、右腕右脚が700ひかりレールスター、左腕左脚がN700みずほで構成される基本形態。旧製品版では「トリニティーN(ネオ)」。
  • ひかりバージョン - 700ひかりレールスターが中心、右腕右脚がN700みずほ、左腕左脚が700のぞみで構成される狙撃重視形態。旧製品版では「トリニティーH(ハイパー)」。
  • みずほバージョン - N700みずほが中心、右腕右脚が700のぞみ、左腕左脚が700ひかりレールスターで構成される格闘重視形態。旧製品版では「トリニティーM(メガ)」。

全長・重量はいずれの形態も55m・140t。使用武器は700シリーズそれぞれの武器を合体させた「トリニティーハルバード」。なお、700シリーズ各機は下半身と武器台座が変形した「ギガブースター」として、基本的構造のシンカリオンの背中に合体することが可能。

シンカリオン 700のぞみ
山陽新幹線「のぞみ」で使用されるJR西日本700系新幹線をベースとした1両で変形する小型のシンカリオン。全長・重量は19m・45t。700シリーズ3機の中ではバランスタイプとして性能が調整されている。使用武器は専用ICカード・Shincaをモチーフにした「シンカブレード」。ギガブースターとしてE5はやぶさに合体すると、シンカブレードが超カイサツソードと合体して「シンカイサツソード」へと強化される。
シンカリオン 700ひかりレールスター
山陽新幹線「ひかりレールスター」用に開発されたJR西日本700系新幹線をベースとした1両で変形する小型のシンカリオン。全長・重量は19m・45t。700シリーズ3機の中では遠距離狙撃タイプとして性能が調整されている。使用武器は踏切をモチーフにした「カンカンガン」。ギガブースターとしてE6こまちに合体すると、カンカンガンがフミキリガンと合体して「トリプルフミキリガン」へと強化される。
シンカリオン N700みずほ
山陽新幹線・九州新幹線「みずほ」で使用されるJR西日本・JR九州N700系新幹線をベースとした1両で変形する小型のシンカリオン。全長・重量は19m・45t。700シリーズ3機の中では近距離格闘戦タイプとして性能が調整されている。使用武器は動輪をモチーフにした「ドウリンハンマー」。ギガブースターとしてE7かがやきに合体すると、ドウリンハンマーがシャリンドリルと合体して「ダイシャリンドリル」へと強化される。

クロス合体が可能なシンカリオン

クロス合体とは専用の機構を持つ主機体に、基本的構造のシンカリオンの先頭車両を合体するシステム。両腕と下半身は主機体の部品、頭部・胸部は合体相手の部品になるが、主機体に応じたヘッドギアが合体相手の頭部に装着される。クロス合体後の名称は「500×E5」のように表記し、主機体・合体相手の型式番号を「×(クロス)」で繋ぐ。

シンカリオン 500こだま
山陽新幹線「こだま」で使用されるJR西日本500系新幹線をベースとしたシンカリオン。4両編成で1号車・3号車がシンカリオン本体に変形する。全長・重量は27m・120t(旧製品版では45m・120t)。使用武器は4号車が変形する攻防一体の「ミサイルシールド」。ミサイルシールドの他にも全身にミサイル射出部が備えられ、一斉発射から攻撃に転じる攻撃的なシンカリオンになっている。ライフルやメイスにも変形可能な「シンゴウスピア」も備えており、クロス合体時には合体相手の武器と合体させて使用する。
シンカリオン ドクターイエロー
「ドクターイエロー」の愛称で呼ばれるJR東海923形をベースとしたシンカリオン。5両編成。全長・重量は35m・255t。使用武器は状況に応じて変形可能な「レーザーウェポン」。剣形状の「レーザーソード」、ガン形状の「レーザーブラスター」に変化する。また、N700Aのぞみのデュエルモードをベースに開発された小型バリアを張る「ケンソクレーザーシールド」を展開することが可能。頭部には相手の弱点などを探る「レーザースキャン」を搭載している。
シンカリオン 500 TYPE EVA
山陽新幹線で運用された「エヴァンゲリオン初号機」をモチーフにしたラッピングが施された500系新幹線「500 TYPE EVA」をベースとしたシンカリオン。4両編成。全長・重量は28.5m・123t。使徒型巨大怪物体の持つA.T.フィールドに対抗するために特務機関NERVと共同で開発された。基本性能は「シンカリオン 500こだま」とほぼ同じだが、使徒型巨大怪物体と同様にA.T.フィールドが備えられており、その他各部の意匠はエヴァンゲリオン初号機を模したパーツに変更されている。
テレビアニメには『新世紀エヴァンゲリオン』とコラボレーションした第1期第31話および劇場版に登場した。アニメの地上波放送では、変形BGMに『残酷な天使のテーゼ』が使用された。
シンカリオン ハローキティ
山陽新幹線で運用されている「ハローキティ」をモチーフとするラッピングが施された500系新幹線「ハローキティ新幹線」をベースとしたシンカリオン。4両編成。全長・重量はリンゴ積載トラック5台分・リンゴ積載トラック3台分。周りの人々を幸せにすることのできる力を持った大型ロボットで、通常のシンカリオン形態のほか、モードチェンジでハローキティのリボンを模したヘッドパーツを装着したハローキティモードに変形し、武装のシンゴウスピアは「リボンステッキ」に変化する。
ハローキティとコラボレーションしたPVで登場したほか、テレビアニメ第2期第16話で登場した。

オーバークロス合体が可能なシンカリオン

オーバークロス合体とは専用の機構を持つ主機体に、基本的構造のシンカリオンが合体するシステム。頭部・両腕・腹部・脚部は主機体の部品、胸部・下腹部・大腿部は合体相手の部品になるが、合体相手に応じたヘッドギアが主機体の頭部に装着される。オーバークロス合体後の名称は、クロス合体よりも大きな「×」を使用して「E5 MkII×E6」のように表記するが、テレビアニメ公式サイトの用語集では大きな「×」の代わりにカタカナ表記の「オーバークロス」が用いられている。

シンカリオン E5はやぶさ MkII
E5はやぶさと同様に東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されるJR東日本E5系をベースとするシンカリオン。E5はやぶさの後継機。全長・重量は27.5・125t。3両編成で先頭・後尾車両がシンカリオン本体に変形、中間車は一部が鳥型サポートメカ「上空探査機ハヤブサ」に変形して偵察や援護を行う。
使用武器は刀身が線路を模した「カイサツブレード」で、通常は自動改札機型の鞘「ブレードケース」に収めている。必殺技のグランクロスは砲口が2門に増強された「デュアルグランクロス」となっている。オーバークロス合体の際には上空探査機ハヤブサがバックパックとして装着され飛行能力が付与される。
ブラックシンカリオン オーガ
実際の車両をモデルとしない「謎の新幹線」から変形するシンカリオン。フリーゲージ機能を持ち、在来線区間の走行も可能。新幹線としての形状はブラックシンカリオンに近いが、シンカリオン形体では頭部は鬼のような仮面で覆われている。E5はやぶさ MkIIの対となる機体で上空探査機ハヤブサ同様の「ブラックハヤブサ」を持ち、オーバークロス合体の機構も備える。3両編成。全長・重量は28m・135t。
使用武器は2本の「フリーゲージカナボウ」。加えてブラックハヤブサが合体する「ライジングモード」の形態も存在し、ライジングモードでは2本のフリーゲージカナボウが一体化した「ヒライシンブレード」を用い、空気中の電気を集めて放つ必殺技「カイセイサンダー」が使用可能。
シンカリオン N700Sのぞみ
東海道新幹線・山陽新幹線「のぞみ」で使用されるJR東海N700Sをベースとするシンカリオン。変形時には中間車両の一部が輸送式バッテリー「スプリームドラゴン」に変形し、さらにスプリームドラゴンと合体した「スプリームモード」を備えている。3両編成。全長・重量は通常時が27m・125t、スプリームモード時が28m・155t。使用武器は「クルマドメガンブレード」。通常時は銃形態の「ガンモード」として使用し、スプリームモードではスプリームドラゴンのバッテリーとコンセントレーションケーブルで接続され「クルマドメブレード」として使用する。
N700Sの運用開始は第1期テレビアニメ終了後の2020年7月1日であり、テレビアニメ第1期には登場しない。玩具の発売に際して櫻井孝宏がナレーションなどを担当するオリジナルアニメーションが制作された。

シンカリオンZ

第2期テレビアニメ以降の「シンカリオンZ」シリーズでは、腕や脚が着脱する形で変形するなど変形に関する構造が変更された。合体システムとしては主に「Z合体」「超Z合体」が存在する。

Z合体(ゼットがったい)とはシンカリオンZにザイライナーが合体するシステム。Z合体後の名称は「E5ヤマノテネックス」のように表記し、シンカリオンZの型式番号とザイライナーの名称(複数合体の場合は腕・脚の順)を並べる。シンカリオンZとザイライナーは基本的にどの組み合わせでも合体が可能だが、玩具では「E5ヤマノテ」「E6ネックス」などセット販売されている組み合わせがあり、第2期テレビアニメではその組み合わせでの運用が前提とされている。Z合体が発展したものとして、第2期テレビアニメ本編には「ダブルZ合体」、アニメ終了後のショートノベルには「PF-Z合体」が登場した。

以下はZ合体以外の特別な合体機構を持たない基本的な構造のシンカリオンZ。

シンカリオンZ E5はやぶさ
東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されるJR東日本E5系をベースとするシンカリオンZ。スピードが持ち味で、背中のバーニアを利用した速攻を得意とする。全長・重量は26.5m・110t。使用武器は2本の「エキスカリバー」。脚部には高速移動を補助する「ハヤブサクロー」を備えている。
PF-Z合体のために強化された「シンカリオンZ E5はやぶさ 改善型」は全長・重量は26.5m・109t。機体フレームが金色に変更され、各部のセンサーが青色に発光しており、武器は「エキスカリバー改」に強化される。
シンカリオンZ E6こまち
秋田新幹線「こまち」で使用されるJR東日本E6系新幹線をベースとしたシンカリオンZ。高い機動性と、正確な射撃が持ち味。全長・重量は26.5m・105t。使用武器は2本の「VVVFブラスター」。額部には対象の位置を察知する3Dレーダー、脚部の姿勢制御のための「ゾウリスパイク」を備えており正確な射撃を可能にしている。
PF-Z合体のために強化された「シンカリオンZ E6こまち 改善型」は全長・重量は26.5m・104t。機体フレームが金色に変更され、各部のセンサーが青色に発光しており、武器は「VVVFブラスター改」に強化される。
シンカリオンZ E7かがやき
北陸新幹線「かがやき」で使用されるJR東日本E7系新幹線をベースとしたシンカリオンZ。パワーに優れる。全長・重量は26.5m・120t。使用武器は2本の「コウデンアツアックス」。2本は切れ味重視・破壊力重視の異なる特徴を持ち、状況に応じて使い分ける。
シンカリオンZ 800つばめ
九州新幹線「つばめ」で使用されるJR九州800系新幹線をベースとしたシンカリオンZ。飛行ユニットを装備しており単独でも飛行が可能。全長・重量は26.5m・105t。使用武器は2本の「パンタグラフクナイ」。投擲も可能で、空中からの遠距離攻撃が可能。
シンカリオンZ N700Sのぞみ
東海道新幹線・山陽新幹線「のぞみ」で使用されるJR東海N700S新幹線をベースとしたシンカリオンZ。超進化研究所の技術を結集して開発された機体で、最高クラスの運動性能を持つ。全長・重量は26.5m・110t。使用武器は2つの「イヌクギクロー」。高い運動性能を活かした格闘戦が得意で、跳躍からの「スプリームキック」なども使用可能。
シンカリオンZ 500こだま
山陽新幹線「こだま」で使用されるJR西日本500系新幹線をベースとしたシンカリオンZ。瞬発力に優れ、素早い攻撃が可能。全長・重量は26.5m・110t。使用武器はは可変式ブレードの「シンゴウトウ」。
シンカリオンZ 500 TYPE EVA
山陽新幹線で運用された「エヴァンゲリオン初号機」をモチーフとするラッピングが施された500系新幹線「500 TYPE EVA」をベースとしたシンカリオンZ。全長・重量は26.5m・110t。頭部は初号機のデザインをベースとしたものとなっており、初号機をイメージしたヘッドギアも付属している。使用武器は「プログレッシブシンゴウトウ」。A.T.フィールドを無効化する「アンチA.T.フィールド」の能力を備えている。
テレビアニメには『新世紀エヴァンゲリオン』とコラボレーションした第2期第21話に登場した。
シンカリオンZ H5はやぶさ
東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されるJR北海道H5系新幹線をベースとしたシンカリオンZ。本体はE5とほぼ同型だが、寒冷地での運用を想定した装備を備えた機体になっている。使用武器は氷の弾丸を発射する「カンテラガトリング」。寒冷地仕様の装備として、吹雪での視界を確保する「ドウサンゴーグル」、雪上の機動力を発揮する「カンジキシールド」を備える。
ダークシンカリオン
実在する車両をモデルにしていない「闇の新幹線」から変形するシンカリオンZ。5両編成で1・5両目を基本に変形するダークシンカリオンZ本体と、それ以外の部品で構成される「ダークホース」で構成される。ダークシンカリオンがダークホースと合体する「ケンタウロスモード」「デビルモード」が存在するが、詳細はダークホースの説明を参照。全長・重量は通常時は26.5m・105t、ケンタウロスモード時は28m・275t、デビルモード時は29.5m・275t。使用武器は「シャダンスピア」。背部には「ダークウィング」を備えている、滑空することが可能。必殺技「ダークグランクロス」は、デビルモードでは「デビルグランクロス」に強化される。
テレビアニメ第2期作中で「ダークシンカリオンアブソリュート」へと変化するが、こちらも後に玩具として発売された。
ダークシンカリオンアブソリュート
ダークシンカリオンが変化した「白銀の新幹線」から変形するシンカリオンZ。玩具としては「ダークシンカリオン」と別で発売されているが、テレビアニメでは同一機体からの変化として扱われている。5両編成。専用支援ロボット「アブソリュートユニコーン」と合体した「ナイトモード」が存在するが、詳細はアブソリュートユニコーンの説明を参照。全長・重量は通常時は26.5m・105t、ナイトモード時は29.5m・275t。使用武器はシャダンスピアが変化した「アブソリュートソード」。必殺技として「アブソリュートグランクロス」が使用可能。
シンカリオンZ N700Sかもめ
西九州新幹線「かもめ」で使用されるJR九州N700S新幹線をベースとしたシンカリオンZ。使用武器は「カモメブーメラン」。剣としても使用可能な汎用性の高い武器であり、変幻自在の戦い方を得意としている。
N700Sを使用した「かもめ」の運用開始は第2期テレビアニメ終了後の2022年9月23日であり、テレビアニメ第2期には登場しない。
シンカリオンZ 500 TYPE EVA-02
京都鉄道博物館で特別展示された「エヴァンゲリオン弐号機」をモチーフとするラッピングが施された500系新幹線「500 TYPE EVA-02」をベースとしたシンカリオンZ。全長・重量は26.5m・110t。頭部は弐号機のデザインをベースとしたものとなっており、弐号機をイメージしたヘッドギアも付属している。使用武器は1号機と同様の「プログレッシブシンゴウトウ」に加え、「カイサツキョウライフル」「2424式ライフル」などを装備することが可能。

超Z合体が可能なシンカリオンZ

超Z合体(ちょうゼツがったい)とは専用の機構を持つ主機体に、他のシンカリオンZが合体するシステム。主機体に合体相手の先頭車両が組み込まれる形で合体し、先頭車両の頭部には主機体に応じたヘッドギアが装着される。超Z合体後の名称は「E5ドクターイエロー」のように表記し、合体相手の型式番号と超Z合体機体の名称を並べる。なお超Z合体機構を持つシンカリオンZ自体も、通常のシンカリオンZと同様にZ合体や超Z合体に使用することが可能。

玩具で「超Z合体」の表記があるのはドクターイエローのみで、後発のアルファエックスでは「超Z合体」の表記は用いられていないが、合体機構はほぼ同一であるためこの項で扱う。

シンカリオンZ ドクターイエロー
「ドクターイエロー」の愛称で呼ばれるJR東海923形をベースとしたシンカリオンZ。5両編成で3両目は武器庫。1両目・5両目でシンカリオンZ本体に変形し、この形態にはザイライナーを合体させることが可能。2両目・4両目が追加で合体することで「Zホセンモード」にモードチェンジし、これにはZ合体の合体システムが応用されている。全長・重量は通常時が26.5m・110t、Zホセンモード時が28.5m・225t。使用武器は近距離用の「トングレールソード」と遠距離用の「イヌクギショットガン」。飛行ユニットを装備しており、「イエローウイング」で滑走することが可能。Zホセンモードでは額のスキャナーで取り込んだ情報を分析し、全方位に攻撃可能な「ケンソクミサイル」が使用可能。
シンカリオンZ アルファエックス
「ALFA-X」の愛称で開発が行われているJR東日本高速運転試験車両E956形をベースとしたシンカリオンZ。最先端の技術を結集して開発された次世代型の機体。基本的構造のシンカリオンZと同じ3両編成だが、ドクターイエローと同様に他のシンカリオンZとの合体が可能。また、ザイライナーとのZ合体も可能。使用武器は「グレートエックスソード」「アルファエックスキャノン」「エックススピア」で、飛行が可能な「アルファウイング」も備えている。合体相手のシンカリオンZやザイライナーの性能を増幅させる「アルファエックスシステム」を搭載しており、システム発動時には顔に「X」の文字が浮かぶ。

ザイライナー

ザイライナーとはシンカリオンZの性能を強化するために、在来線をベースに開発された特殊武装車両。腕部に合体するもの、脚部に合体するもの、両方に合体するものの3種類が存在し、腕部・脚部はそれぞれ1つを同時に合体させることが可能。以下の説明文では、玩具でセット販売されている組み合わせおよびテレビアニメに登場した形態のみ言及している。なお、ダークシンカリオンとダークホースの合体もZ合体と表記されているため、「ダークホース」とそれと同じような位置づけの「アブソリュートユニコーン」も含めている。

ザイライナー E235ヤマノテ
山手線で使用されるJR東日本E235系をベースとした腕強化型ザイライナー。高速機動剣「ヤマノテソード」と安全向上壁「ホームドアシールド」を備え、攻撃力・防御力をともに強化するとともに高速攻撃を可能にする。
E5はやぶさとのZ合体形態「シンカリオンZ E5ヤマノテ」では、ヤマノテソードがエキスカリバーと合体して「ヤマノテエキスカリバー」に変化する。また、必殺技の「Zグランクロス」が使用できる。全長・重量は26.5m・116t。
ザイライナー E235ヤマノテ 改善増結型
PF-Z合体のためにE235ヤマノテを改善したもので、2両編成となり腕脚強化型となった。右腕に「ヤマノテダブルエキスカリバー」、左腕に「ヤマノテシールド」、脚部には膝と足先に「ヤマノテクロー」を備え、近接戦闘の攻撃力・防御力が強化されている。
E5はやぶさ 改善型とのPF-Z合体形態「シンカリオンZ パーフェクトE5ヤマノテ」は、「パーフェクトZグランクロス」が使用可能。全長・重量は28m・122t。
ザイライナー E259ネックス
特急「成田エクスプレス」(略称「N'EX(ネックス)」)で使用されるJR東日本E259系をベースとした脚強化型ザイライナー。大型キャノン砲「ネックスキャノン」を備える。接地部は強靭なグランドアンカーになっており強い反動があっても正確な射撃を可能にしている。
E6こまちとのZ合体形態「シンカリオンZ E6ネックス」では、ネックスキャノンがVVVFブラスターと合体して「ネックスVVVFブラスター」に変化する。また、ネックスキャノンを肩部に装着する「バーストモード」も使用可能。全長・重量は27.5m・118t。
ザイライナー E259ネックス 改善増結型
PF-Z合体のためにE259ネックスを改善したもので、2両編成となり腕脚強化型となった。肩部に「ネックスキャノン改」と「ネックスミサイル」、腕部に「ネックスガトリング」を備え、射撃戦向けの強化が行われている。
E6こまち 改善型とのPF-Z合体形態「シンカリオンZ パーフェクトE6ネックス」では、ネックスキャノン改がVVVFブラスター改と合体して「ネックスVVVFブラスター改」に変化する。全長・重量は28m・131t。
ザイライナー E353アズサ
特急「あずさ」で使用されるJR東日本E353系をベースとした腕強化型ザイライナー。高速回転動力鋸「アズサチェーンソー」、大切断斧「アズサアックス」を備える。内部には「エアロスプリングシステム」が搭載されており、パワーを増強することが可能。
E7かがやきとのZ合体形態「シンカリオンZ E7アズサ」では、アズサアックスがコウデンアツアックスと合体して「アズサコウデンアツアックス」に変化する。武装は全長・重量は26.5m・129t。
ザイライナー 883ソニック
特急「ソニック」で使用されるJR九州883系をベースとした脚強化型ザイライナー。剣としても使用可能な超速弓銃「ソニックボウガン」と、機動力を向上させ飛行を可能にする超加速装置「ソニックジェット」を備える。
800つばめとのZ合体形態「シンカリオンZ 800ソニック」では、ソニックボウガンがパンタグラフクナイと合体して「ソニックパンタグラフボウガン」に変化する。全長・重量は27.5m・118t。
また、テレビアニメにはE5はやぶさとのZ合体形態「E5ソニック」が登場する。ソニックジェットの巨大な推力により、飛行能力を持たないE5でも飛行が可能となった。
ザイライナー HC85ヒダ
特急「ひだ」で使用されるJR東海HC85系をベースとした腕脚強化型ザイライナー。2両編成のザイライナーで、それぞれが右腕と右脚・左腕と左脚に変形する。脚部の高出力スラスターにより機動力、腕部の大型アーマーにより防御力が強化され、近距離での格闘攻撃に適している。武器は近距離戦用「ヒダハイブリッドソード」と遠距離戦用「ブラスター」を備える。
N700SのぞみとのZ合体形態「シンカリオンZ N700Sヒダ」では、ヒダハイブリッドソードを柄側で合体させた「ヒダハイブリッドナギナタ」を使用する。全長・重量は27.5m・131.4t。
ザイライナー 323オオサカカンジョウ
大阪環状線で使用されるJR西日本323系をベースとした腕強化型ザイライナー。右腕部に大型ブレード「オオサカカンジョウブレード」、左肩部に超硬化シールド「オオサカカンジョウシールド」を備え、攻撃力・防御力ともに増強される。
500こだまとのZ合体形態「シンカリオンZ 500オオサカカンジョウ」では、オオサカカンジョウブレードがシンゴウトウと合体して「オオサカカンジョウシンゴウトウ」に変化する。全長・重量は26.5m・122t。
ザイライナー ミュースカイ TYPE EVA
特急「ミュースカイ」で使用される名鉄2000系のうち、2020年1月14日より3月9日まで名鉄犬山線で運行された「エヴァンゲリオン初号機」をモチーフとするラッピングが施された車両をベースとした腕強化型ザイライナー。唯一、私鉄車両をベースとした機体で、『新世紀エヴァンゲリオン』とコラボレーションした第2期第21話に500 TYPE EVAとともに登場した。
基本性能は、武装の名称が「ミュースカイブレード」「ミュースカイシールド」に変化する以外は323オオサカカンジョウとほぼ同様だが、「アンチA.T.フィールド」を使用した攻撃も可能になる。
500 TYPE EVAとのZ合体形態「シンカリオンZ 500 ミュースカイ TYPE EVA」では、ミュースカイブレードとプログレッシブシンゴウトウと合体して「ミュースカイプログレッシブシンゴウトウ」に変形する。また、「ブンキヌスの槍」も使用する。全長・重量は26.5m・122t。
ザイライナー 261ホクト
特急「北斗」で使用されるJR北海道キハ261系をベースとした脚強化型ザイライナー。「ホクトマシンガン」を装備している。
H5はやぶさとのZ合体形態「シンカリオンZ H5ホクト」では、ホクトマシンガンがカンテラガトリングと合体して「ホクトカンテラガトリング」に変化する。
ダークホース
ダークシンカリオンを支援する馬型ロボット。E5はやぶさなどのシンカリオンZとも合体可能で、ダークホースが下半身に合体する「ケンタウロスモード」、ダークホースを構成する部品を全身に装着する「デビルモード」の2つの合体形態が存在する。ケンタウロスモードでは機動力と戦闘力が向上し、ダークホースの尾部に相当する「ダークブラスター」を使用する。デビルモードではパワーが大幅に強化され、ダークホースの前脚部に相当する「ダークキャノン」が使用可能。
アブソリュートユニコーン
ダークシンカリオンアブソリュートを支援する馬型ロボット。ダークシンカリオンアブソリュートがアブソリュートユニコーン合体することで「ナイトモード」に変化する。ナイトモードはダークシンカリオンアブソリュートの最終形態と位置づけられており、使用武器の「ユニコーンスピア」で雷を吸収して解き放つ「ナイトグランクロス」が使用可能。
ザイライナー 883ソニックニチリン
特急「ソニックにちりん」で使用されていたJR九州883系をベースとした脚強化型ザイライナー。武器の超速弓銃「ニチリンボウガン」は「ニチリンソード」としても使用可能で、脚部には機動力を向上させ飛行を可能にする超加速装置「ニチリンジェット」を備える。
N700SかもめとのZ合体形態「シンカリオンZ N700Sソニックニチリン」では、ニチリンボウガンがカモメブーメランと合体して「ニチリンカモメボウガン」に変化する。また、N700Sかもめの脚部をバックパック「スオプリームスラスター」として装着することで、空中での高速戦闘を可能にしている。全長・重量は27.5m・113t。

シンカリオンCW

第3期テレビアニメ以降の「シンカリオンCW」シリーズでは、先頭車両1両から変形するように構造が変更された。合体システムとしては主に「ビークル合体」のほか、E5はやぶさ・E6こまち・E7かがやきの3体合体による「シンカリオンSRG」が存在している。

シンカリオンCW E5はやぶさ
東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されるJR東日本E5系をベースとするシンカリオンCW。E5系新幹線のスピードを活かした機体。胸部には「グランクロス」を備える。全高21m、全長11m、重量50t。
シンカリオンCW E6こまち
秋田新幹線「こまち」で使用されるJR東日本E6系新幹線をベースとしたシンカリオンCW。E6系新幹線の安定性を活かした機体。全高21m、全長11.5m、重量47.5t。
シンカリオンCW E7かがやき
北陸新幹線「かがやき」で使用されるJR東日本E7系新幹線をベースとしたシンカリオンCW。勾配の多い区間を走るE7系新幹線のパワーを生かした機体。全高21m、全長10.5m、重量55t。
シンカリオンCW N700Sのぞみ
東海道新幹線・山陽新幹線「のぞみ」で使用されるJR東海N700S新幹線をベースとしたシンカリオンCW。高い機体性能と「フルアクティブ制振制御装置」を備えたN700S系新幹線の性能を生かした機体。全高21m、全長10.5m、重量50t。
シンカリオンCW H5はやぶさ
東北新幹線・北海道新幹線「はやぶさ」で使用されるJR北海道H5系新幹線をベースとしたシンカリオンCW。寒冷地での運用が前提となるH5系新幹線の性能を生かした機体で、フレームにはH5系新幹線の象徴であるパープルが採用されている。全高21m、全長11m、重量50t。

エルダビークル

エルダビークルとはシンカリオンCWの性能を強化するために、作業車をベースに開発された武装強化ビークル。

シンカリオンCWとエルダビークルの合体はビークル合体と呼ばれる。ビークル合体後の名称は「E5はやぶさトレーラーフォーム」のように表記し、シンカリオンCWとエルダビークルの名称を並べる。

エルダトレーラー
新幹線を陸上輸送する大型トレーラーをモチーフとしたエルダビークルで、シンカリオンの陸上輸送にも利用可能。機動力を強化する「トレーラーウィング」に加え、「リクソウセイバー」「リアカーシールド」を備えており近接戦闘を得意とする。
E5はやぶさとのビークル合体形態「E5はやぶさトレーラーフォーム」は互いの長所を強化するために相性が良い。全高22m、全長11m、重量65t。
エルダトップリフター
貨物コンテナを運ぶトップリフターをモチーフとしたエルダビークル。「キンテイガン」と背部大型キャノン砲「ツイストロックバスター」による射撃を得意とし、脚部には機動性と射撃安定性を確保する「高軌動ローラー」を備える。
E6こまちとのビークル合体形態「E6こまちトップリフターフォーム」は精密な射撃性能を確保するために相性が良い。全高23.5m、全長18.5m、重量59t。
エルダドリル
トンネル掘削工事で使用される大型重機をモチーフとしたエルダビークル。胸部の「クッサクバンパー」、脚部の「ドリルレッグアーマー」といった重武装で敵の攻撃を受け付けず、両腕には「ツインクッサクドリル」を装備し突破力に優れる。
E7かがやきとのビークル合体形態「E7かがやきドリルフォーム」は特徴を相互強化するために相性が良い。全高22.5m、全長11.5m、重量100t。
エルダブルートレーラー
エルダトレーラーと同様に新幹線を陸上輸送する大型トレーラーをモチーフとしたエルダビークルで、エルダトレーラーと比して長距離走行を目的とした設計で安定性が高いのが特徴。肩部の「リクソウウイング」は推進力を爆発的に向上させるため、最大限の性能を引き出すためには運転士に高い技術が要求される。その推進力を利用した「リクソウブレード」の一撃は強力。
N700Sのぞみのビークル合体形態「N700Sのぞみブルートレーラーフォーム」は機体の高い性能をさらに強化されるため相性が良い。全高22m、全長10.5m、重量65t。
エルダドーザー
除雪車をモチーフとしたエルダビークル。両腕に装着する「ドーザーハイドアーム」による格闘戦を得意とし、武術を体得した運転士による運用が適する。全身に特殊なアーマーも装着され、超低温の環境下におかれても稼働することを可能とする。
H5はやぶさとのビークル合体形態「H5はやぶさドーザーフォーム」はコンセプトが噛み合うために相性が良い。全高22.5m、全長11.5m、重量95t。

テレビアニメ第1期

新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』(しんかんせんへんけいロボ シンカリオン ジ・アニメーション)は、TBS系列『アニメサタデー630』で2018年1月6日から2019年6月29日まで放送された。2017年10月7日の第24回鉄道フェスティバルにおいてアニメ化が発表され、11月25日に鉄道博物館で行われた「テレビアニメ出発式」で詳細な情報が解禁された。

第31話はテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』とのコラボレーションが行われ、碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーといった主要人物が登場したほか、名前が新幹線にちなむ洞木ヒカリ・コダマ・ノゾミの3姉妹が登場した。ヒカリ以外は『新世紀エヴァンゲリオン』本編では設定のみであり、特別編成の500系(500 TYPE EVA)の運行開始を記念して2015年にデザインされたため映像作品は本作が初登場であり、声は『新世紀エヴァンゲリオン』本編でヒカリを担当した岩男潤子が全て担当した。葛城ミサトは声優の三石琴乃が本編には指令員として声だけ出演したが、直前話終了時の第31話の予告は『新世紀エヴァンゲリオン』の予告をイメージしたナレーションで行われた。

また、辻本達規(BOYS AND MEN)が本人役でゲスト出演している。出演できるのは1人だけと決まっていたため、メンバー全員によるオーディションを実施し、池添の審査により辻本に決定した。

ストーリー(第1期)

鉄道ファンの小学生・速杉ハヤトは、鉄道博物館の職員である父・速杉ホクトと一緒に東京駅から東北新幹線に乗るが、鉄道博物館からの突然の呼び出しでホクトは大宮駅で下車することになる。ホクトから預かっていたタブレットにIDカードが残されていることに気づいたハヤトは鉄道博物館を訪れるが、バックヤードへと迷い込み普段とは違う様子で何かに対応するホクトの姿を目撃する。ホクトがいたのは特務機関『新幹線超進化研究所』の大宮支部で、ホクトは指令長の出水シンペイとともに巨大怪物体への対応に追われていた。その様子を覗き見ていたハヤトは、車掌型ロボット・シャショットに見つかり不審者と勘違いされるが、シャショットの計測によりハヤトがシンカリオン運転士適合者であることが判明する。新人指令員・三原フタバはハヤトをシンカリオンに乗せることに反対するが、ハヤト自身は「お父さんの役に立てるなら」と志願。専用の「Shinca」受け取ってシンカリオン E5はやぶさへと乗り込み巨大怪物体の撃退に成功する。

ハヤトは同じ運転士の男鹿アキタ大門山ツラヌキ清洲リュウジらとともに巨大怪物体と戦い撃破していくうちに、巨大怪物体を差し向けているのはキトラルザスという種族だということが判明する。キトラルザスには4人のエージェントがいたが、中でもセイリュウが操るブラックシンカリオンは超進化研究所のシンカリオンたちを圧倒していった。戦いは激しさを増していったが、ハヤトとセイリュウ・ゲンブらは互いに対話の可能性も考えるようになっていった。しかしキトラルザス内部ではカイレンら強硬派の旧時代のエージェントが帰還しつつあり、ビャッコは自分たちの作戦が無に帰すことを危惧して焦り、結果として旧時代のエージェントを妨害したことでカイレンから制裁を受けて石化した。ビャッコが石化したことを知ったゲンブはカイレンとの対話を申し入れるが、ソウギョクの計略により暴走させられシンカリオンと対峙、ゲンブはハヤトによって倒されることを自ら望み石化した。

ソウギョクから「ゲンブはシンカリオンに殺された」と伝えられたセイリュウは、ハヤトに真偽を問い事実であると回答を得るが、その真意について問う間もなくソウギョクによって呼び戻され、怒りの感情のままハヤトとの戦いに突入する。戦いの最中、セイリュウの問いにハヤトは「ゲンブは仲間だ」と答え、ハヤトからの「好きなものは何か」の問いに自分もシンカリオンが好きであることに気づく。両機のグランクロスのぶつかり合いはハヤトが制し、敗れたセイリュウは「ハヤトたちを信じた自分の気持ちを信じる」と宣言してその場を去った。セイリュウはキトラルザスには戻らず人間界を放浪していたが、旧時代のエージェントが差し向けたクレアツルスとの戦いに苦戦するハヤトたちを救援。この一件でセイリュウは「反逆者」と断定され、後に乗騎ブラックシンカリオン 紅とともに大宮支部所属のシンカリオン運転士となった。

大宮支部ではセイリュウの仲介でキトラルザスを束ねるイザとの対話を試みるが、その道中でカイレンの妨害を受けて辛くも退けたものの、限界を超えた運用を強いられたE5はやぶさとシャショットは機能を停止する。ハヤトたちと対面したイザは、自らが超進化研究所創設者でシンカリオン開発者の八代イサブロウであることを明かし、自ら描いた未来の希望をハヤトに見出してシンカリオン E5はやぶさ MkIIを託した。その頃、カイレン・ソウギョクらは地上へ宣戦布告して侵攻を開始しており、「中央迎撃システム」を展開した超進化研究所総合指令部にはシンカリオン各機が集結していた。真の姿となったカイレンの前に劣勢を強いられたが、新たな力を得たハヤトが帰還すると戦況は一転、最後はハヤトとセイリュウのダブルグランクロスを受けてカイレンは倒れる。

キトラルザスとの戦いは終わると、残されたセイリュウとスザクは人間界で生活するようになる。倒した巨大怪物体が再出現する事象も散見されながらも平穏な日常を送るが、同じく生き残ったソウギョクは最初期に人間に潜入していたキトラルザスのキリンと接触していた。ソウギョクとキリンは思惑は異なりながらも互いに協力し、運転士適合率を推測する力を持ったハヤトの幼馴染・上田アズサに目を付け、利害関係が一致した倉敷ヤクモ・イズモ親子を利用して接触を試みた。しかしキリンがアズサを「客人」として考えていたのに対し、ソウギョクが「道具」として利用しようとしたことで協力関係が破綻。ソウギョクを排除したキリンはアズサに理想実現のための協力を依頼したが拒否され、ブラックシンカリオン オーガに乗り込んで東京都庁へと移動し日本政府との交渉を要求した。これまでシンカリオンの存在は一般には秘匿されていたが、この一件で明るみとなりシンカリオンに対して不安や疑念の目を向けられることとなる。

セイリュウは「キトラルザス同士で決着をつける」と考え桜島の地底空間にキリンを押し込み、単騎で相討ち覚悟の決戦を挑むが、セイリュウを案じるハヤトたちも参戦し改めて共闘する決意を固める。スザクから提供されたルクスヴェテによってキリンはシンカリオンが集結した超進化研究所名古屋支部へと転送され迎撃戦となるが、ブラックシンカリオン オーガはライジングモードを展開して名古屋支部を脱出し国会議事堂を目指す。高速で飛行するブラックシンカリオン オーガを追う手段はなく、ルクスヴェテも使い切ったため絶望的な状況であったが、過去の騒動により研究所内にごく少量が保管されていることが思い出される。これまでの研究で「人々の協力」を得ることでルクスヴェテが増殖することは判明しており、アズサがこれまで撮り溜めたシンカリオンの動画を公開すると人々の不安や疑念は払拭され、世間の支持と協力を得ることに成功し大量のルクスヴェテが確保される。ルクスヴェテが活性化したことでビャッコやゲンブも復活し、スザクと協力して名古屋支部からキリンへの直通線路を作り、各機の一斉攻撃によってキリンは倒される。

登場人物(第1期)

運転士(第1期)

速杉 ハヤト(はやすぎ はやと)
声 - 佐倉綾音
本作の主人公。大宮支部に所属するシンカリオン E5はやぶさ・E5はやぶさ MkIIの運転士。埼玉県さいたま市大宮区在住で、大宮小学校に通う小学5年生 → 小学6年生の少年。2007年10月17日生まれの10歳 → 11歳。
鉄道ファンで特に新幹線をこよなく愛しており、乗車したことのある路線・車両を記憶しており、物事を何かと新幹線や鉄道に例える癖がある。父・ホクトのような新幹線の運転士になることが夢。責任感が強く「時間と言ったことは守る男」を自称しており、「新幹線を好きな奴に悪い奴はいない」を信条とする。
デザインに関してあおのゆかは、池添隆博からは「大空翼のように素直でまっすぐ、新幹線を追いかける鉄オタ」と指示があり、「爽やかなのかどうか混乱したが、実際は新幹線好きのよい子に落ち着いた」と述べている。
キャラクター人気投票では、アニメ放送中に行われた2018年の第1回で第5位、プロジェクト5周年を記念して行われた2020年の第2回で第3位。
男鹿 アキタ(おが あきた)
声 - 沼倉愛美
大宮支部に所属するシンカリオン E6こまちの運転士。秋田県北秋田市阿仁地区出身の小学5年生 → 小学6年生の少年。2007年7月8日生まれの10歳 → 11歳。
先祖代々マタギの家系で、全国レベルの競技ビームライフルの腕を持つ。冷静な性格で物事の理解が早く「話は読めた」が口癖。自分の気持ちを素直に言葉ことは苦手。甘党。母のモミジ(声 - 真坂美帆)はアキタを溺愛している。
デザインに関してあおのは、池添からは「『初期メンバーの中ではイケメンだけど、清洲リュウジが登場するまで凄いクールではありません』と説明があった」と語っている。
キャラクター人気投票では第1回で第2位、第2回で第2位。
大門山 ツラヌキ(だいもんやま つらぬき)
声 - 村川梨衣
大宮支部に所属するシンカリオン E7かがやきの運転士。石川県金沢市出身の小学5年生 → 小学6年生の少年。2007年11月27日生まれの10歳 → 11歳。
金沢の建設会社「大門山建設」の跡取り息子で、大門山建設を日本屈指のゼネコンとするのが夢であり、「金沢の土木王」を自称する。先代の社長であった父は亡くなっており、後を継いだ母・ミスズ(声 - 高橋里枝)、妹・カガリ(声 - 小堀幸)、弟・ケンロク(声 - 社本悠)の4人家族。豪快な性格で「全くもって○○だ!」が口癖で、戦闘中も四字熟語を叫ぶが誤用も多い。
デザインに関してあおのは、池添からは「主人公に成れそうな感じ」と説明があり、「自分が視聴した1990年代の王道ロボットアニメでは、主人公とイケメンに続く3人目はガタイのいい奴であるため、最初に書いたデザインはがっしりした体格だが、主人公ぽくなかったと思い、書き直したものが決定稿になった」と語っている。
キャラクター人気投票では第1回で第6位、第2回で第5位。
月山 シノブ(つきやま しのぶ)
声 - 吉村那奈美
大宮支部山形分室に所属するシンカリオン E3つばさ・E3つばさ アイアンウイングの運転士。山形県米沢市出身の小学4年生 → 小学5年生の少年。2008年12月20日生まれの9歳 → 10歳。
代々続く忍者の家系で、手裏剣に重きを置いている月山流忍術の伝承者。母のチアキ(声 - 足立由夏)も月山流忍術のくノ一であり、現在は探偵でもあった祖父の下で忍者として修行中。山形訛りが混じった言葉遣いで話す。
デザインに関してあおのは、池添からは「忍者」と説明があり、「当初のデザインはギャグ路線であったが、可愛い系にしたいと思い、現在のデザインに決まった。ホクトとの繋がりを感じて髪型と表情の一部を寄せた」と語っている。
キャラクター人気投票では第1回で第3位、第2回で第6位。
清洲 リュウジ(きよす りゅうじ)
声 - 逢坂良太 / 内藤有海(小学生期)
名古屋支部に所属するシンカリオン N700Aのぞみ・ドクターイエローの運転士。愛知県名古屋市在住の中学2年生 → 中学3年生の少年。2005年2月8日生まれの13歳 → 14歳。
幼いころから空手をやっていた経験から優れた戦闘センスを持つことに加え、唯一大人のホクトを除くと運転士の中では最年長であることからまとめ役になることも多く、「抜かるなよ!」が口癖。父・チクマは超進化研究所の研究員であったが事故で亡くなっており、現在は長期入院している母・カエデ(声 - 広瀬有香)、弟・タツミ、妹・ミユ(声 - 真堂圭)の3人家族。
キャラクター人気投票では第1回で第4位、第2回で第1位。
清洲 タツミ(きよす たつみ)
声 - 日野佑美
名古屋支部に所属するシンカリオン N700Aのぞみの運転士。愛知県名古屋市在住の小学6年生 → 中学1年生の少年。
リュウジの弟で、タツミ自身も地区大会で優勝する程の空手の実力者。リュウジの背中を追い掛けて育ったが、リュウジと違いやんちゃで明るく社交的な性格。食欲旺盛で調子に乗りやすく、しばしばリュウジに叱られる。「どんと来いやー!」が口癖。
デザインに関してあおのは、勇翔(BOYS AND MEN)が初期のモデルだと語っている。
発音ミク(はつね みく)
声 - 藤田咲
北海道支部に所属するシンカリオン H5はやぶさの運転士。北海道札幌市出身の小学5年生 → 小学6年生の少女。「初音ミク」をモチーフとした公式派生キャラクター(#他作品との関わりを参照)。
性格はストイックな完璧主義者で文武両道の委員長タイプだが、乗り物酔いしやすいことが弱点。特技は剣道で洞察力にも優れる。摩周丸が大好きな一方で、鉄道・新幹線には全く興味がなくE5系とH5系の違いを知らない。
キャラクター人気投票では第1回で第1位、第2回で第9位。
大空 レイ(おおぞら れい)
声 - 松井恵理子
門司支部に所属するシンカリオン 800つばめの運転士。福岡県北九州市出身の小学3年生 → 小学4年生の少年。2009年8月30日生まれの8歳 → 9歳。
JAXAの種子島宇宙センターに勤務する父親を持ち、レイも宇宙飛行士になるのが夢。ロボット工学の最先端知識を学んでおり、800つばめの設計・開発にも携わった。後輩口調で話し、真面目で素直な性格。
キャラクター人気投票では第1回が行われた時点では未登場のため対象外、第2回で第7位。
速杉 ホクト(はやすぎ ほくと)
#大宮支部(第1期)を参照。
霧島 タカトラ(きりしま たかとら)
声 - 市来光弘
門司支部に所属するシンカリオン N700みずほの運転士。鹿児島県鹿児島市出身の小学6年生 → 中学1年生の少年。2007年3月12日生まれの11歳 → 12歳。
実家は料亭で、ニチリンも将来は料理人を目指している。父・ニチリン(声 - 深川和征)の下で修業していたが、伸び悩んでいたため一旦料理から離れることを勧められる。古き伝統に拘り意固地になることがある。
五ツ橋 ギン(いつつばし ぎん)、五ツ橋 ジョウ(いつつばし じょう)
声 - 合田絵利
京都支部に所属する双子で、ギンがシンカリオン 700ひかりレールスター、ジョウがシンカリオン 700のぞみの運転士。山口県出身の小学5年生 → 小学6年生の少年で、五ツ橋兄弟の双子の兄。2008年3月13日生まれの10歳 → 11歳。
実家は瀬戸内海で漁業を営んでおり、同業者との競争に勝ち抜くためチャレンジ精神が非常に高い。魚料理には拘りがあり特に天然物を好み、運転士になった動機も「うまい魚」が理由。ギンは「ぶち○○」、ジョウは語尾の「○○っちゃ」が口癖。

新幹線超進化研究所関係者(第1期)

大宮支部(第1期)
速杉 ホクト(はやすぎ ほくと)
声 - 杉田智和
ハヤトの父。平時は鉄道博物館の職員として務めつつ、大宮支部の指導長として運転士の育成を担当している。かつてはJR東日本東京支社上野新幹線第二運転所で運転士として勤務していたが、大学院の修士論文で執筆した「超進化速度」に着目した八代により超進化研究所の初期メンバーとしてスカウトされた経歴を持つ。ハヤトが運転士となることには危険であると反対するが、認識を改めてバックアップに回るとともに自らも運転士となるべく「大人が搭乗可能なシンカリオン」の開発に取り組み、後にシンカリオン 500こだま・923ドクターイエローの運転士となった。
デザインに関してあおのは、「家族の存在を大事にするキャラを表現したくて、結婚指輪は嵌めさせたいなと思った。そして"かっこいいお父さん"というデザインが浮かばず苦労した」と語っている。
キャラクター人気投票では第1回で第10位、第2回で第10位。
出水 シンペイ(いずみ しんぺい)
声 - 緑川光
大宮支部の指令長。ホクトの大学時代の後輩で、超進化研究所にはホクトより一足早く参加している。かつてはJR東日本東京支社丸の内車掌区に所属する車掌として勤務し、ホクトが担当した車両に車掌として乗車することも多かった。冗談か本気か分からない突拍子もない発言も多く、人使いが荒い。
デザインに関してあおのは、池添からは「『機動警察パトレイバー』の後藤喜一のような飄々としたキャラクター」と説明があったものの、「二転三転して今の"カッチリ系"になりました。イメージは『踊る大捜査線』の室井慎次。でも、彼ほど表情はきつくないですね。仕事終わりにホクトとお酒を飲みに行きそうな感じがあります」と語っている。
三原 フタバ(みはら ふたば)
声 - 雨宮天
大宮支部の女性オペレーター。ホクトと出水の出身大学の後輩にあたり、総合指令部で研修を受けていたが巨大怪物体の出現頻度増加に伴って辞令を早める形で大宮支部に転属されたばかりの新人。仕事に対してとても生真面目な性格であり、出水や運転士たちの予想外の言動で振り回されることも多い。特撮マニア(特に「シンカライザー」のファン)という一面があり、各地のローカルヒーロー巡りが趣味だが周囲には秘密にしている。
キャラクター人気投票では第1回で第9位、第2回で第13位。
本庄 アカギ(ほんじょう あかぎ)
声 - 古島清孝
大宮支部の男性オペレーター。冷静沈着に業務をこなし、出水不在時には指令長代理を任されるなど信頼を得ているが、プライベートにおいては頼りない一面もある。
小山 ダイヤ(おやま だいや)
声 - 天﨑滉平(第8話) / 観世智顕(第26話以降)
大宮支部の男性オペレーター。状況を論理的に把握・分析する能力に長けており、主に本庄のオペレーション補佐を担当する。基本的には冷静沈着な性格であるが、使命感に燃えて熱くなる一面もある。本庄とは大宮支部赴任の同期であり、忘年会で一緒に余興をした仲。
三条 ミノリ(さんじょう みのり)
声 - 金魚わかな(第2期は美波わかな名義)
大宮支部の女性オペレーター。主にフタバのオペレーション補佐を担当する。
久留米 ミドリ(くるめ みどり)
声 - 遠藤沙季
大宮支部の女性医師。シンカリオン運転士のメディカルチェックを担当する。左目の下の泣きぼくろと、ウェーブしたロングヘアが特徴。酒豪であり、飲酒を「心のアルコール消毒」と呼ぶ。
三島 ヒビキ(みしま ひびき)
声 - 長谷川暖
大宮支部の女性研究員。シンカリオンの強化や巨大怪物体の分析を担当しており、その分析からエージェントの存在を確認し、巨大怪物体との関係性を指摘したのも彼女である。超進化研究所発足からの初期メンバーの一人で、出水とは出会って約1週間で愛称で呼び合うほど仲良くなった。プライベートでは同人誌即売会に参加するほどのオタク気質。
小田原 キントキ(おだわら きんとき)
声 - 北沢洋
大宮支部の男性整備士。ぶっきらぼうで口も悪い頑固者だが腕は確かで、損傷具合を見ただけで運転士の癖を見抜くほど。かつては整備長の職にあり、ホクトや出水を指導していた。
山口 ナガト(やまぐち ながと)
声 - 伊原正明
大宮支部の整備長。大柄で逞しい身体を持つ任務に実直な熱血漢。運転士に対して普段は気さくに接するものの、損傷が激しいと声を荒げて叱責することもある。
シャショット
声 - うえだゆうじ
車掌ロボット。シンカリオン E5はやぶさの操縦をサポートするために開発されたもので、ハヤトがE5はやぶさの運転士になった後は常時行動をともにしている。
デザインに関してあおのは、「当初は玩具のキャラクターデザインが決まったため、アニメ用に手を加えて作画しやすいように調整したり、表情を追加した。ハヤトのリュックは『商品化を念願に置いてデザインして』と依頼を受けてオリジナル商品にするために、シャショットを入れると目が出る設定をデザインした」と語っている。
キャラクター人気投票では第1回で第8位、第2回で第16位。
その他の研究所職員と関係者(第1期)
東 スバル(あずま すばる)
声 - 山寺宏一(ボイスチェンジャーの声は金魚わかな)
総合指令部の総指令長。若いながらも寡黙で貫禄があり近寄りがたいと思われがちだが、鉄道好きが高じて鉄道員になった生粋の鉄道マニア。出張や視察には一人で電車で移動するというこだわりを持ち、その知識量や造詣の深さはハヤトにも引けを取らない。Suicaのペンギンに似たペンギンを総指令長室のロッカーで飼っている。
キャラクター人気投票では第1回が行われた時点では未登場のため対象外、第2回で第9位。
高崎 ハルナ(たかさき はるな)
声 - ふじたまみ
総合指令部の秘書室長。スバルへのスケジュール管理と調整などを円滑に進めようとするが、スバルの自由気ままな態度に度々振り回される。
大沼 ソウヤ(おおぬま そうや)
声 - 土師孝也
北海道支部の指令長。かつては青函連絡船の船長を長年務め、現在も平時は青函連絡船記念館摩周丸の館長を務めている。
八代 イサブロウ(やつしろ いさぶろう) / イザ
声 - うえだゆうじ
超進化研究所の創始者にしてシンカリオンの生みの親。本編の8年前に行われた「第1回超進化速度到達実験」の爆発事故において、E2系シンカリオン試験車とともに行方不明となり事故死したものと思われていたが、地底世界へと転送されキトラルザスに救われて指導者イザとなっていた。八代によって奇しくも双方にシンカリオンが与えられる結果となり、受け取った者たちが「どのような未来を創造するのか」との希望で行く末を見守っていた。
清洲 チクマ(きよす ちくま)
声 - 逢坂良太
リュウジとタツミの父。故人。生前は超進化研究所の主任研究員としてシンカリオンの開発、特に超進化速度を到達させる小型モーターに携わっていたが、本編の8年前に行われた「第1回超進化速度到達実験」の爆発事故で亡くなった。「目先の事よりも大局を見ろ」を口癖とする現実主義者で、リュウジの性格は父譲りでもある。
上田 アズサ(うえだ あずさ)
声 - 竹達彩奈
ハヤトのマンションの隣室に住む幼馴染で、大宮小学校に通う小学5年生 → 小学6年生の少女。髪型は主にツインテール → シニヨン付のロングヘアで、目の横にピンク色の大きな丸いつけまつげを付けている。
「JSが初めて○○してみた」というタイトルの動画を投稿している人気のユーチューバー。幼少期に好きだったものが他の子と重なったときに、ハヤトが自分の趣味に熱中する姿を見て感化され、「皆と違うことをしたい」と考えてユーチューバーになった。日頃から絶えず動画のネタを探しており、周囲を巻き込む行動力はハヤトたちが警戒するほど。
速杉 ハルカ(はやすぎ はるか)
声 - 金魚わかな(第2期は美波わかな名義)
ハヤトの妹。小学2年生 → 小学3年生の少女。8歳。
語尾に「○○と思われ」「○○なわけで」とつける独特の説明口調が特徴で、常にヘッドフォンを身に付けている。ハヤト趣味に付いていけず呆れてはいるが、その趣味や嗜好は把握しており話の内容や長さまで完璧に覚えている。
デザインに関してあおのは、「(池添からの)オーダーがなかったので自由にデザインしました。ヘッドフォンは考え事をするときは一人でこもりたい私自身を投影させました」と語っている。
速杉 サクラ(はやすぎ さくら)
声 - 清水理沙
ハヤトの母。ホクトの本当の仕事のことは知らされていなかったが、ハヤトが運転士となった際にホクトから全てを打ち明けられ、全てを受け入れる度量も持ち合わせる。筋金入りの歴女(城・幕末マニア)。
デザインに関してあおのは、「胸が大きい理由は、この時点で控えめな女性しかいなかったから」と語っている。

キトラルザス

ビャッコ
声 - 細谷佳正
現代のエージェントの1人。4人の中では最も冷静な性格であり、俯瞰的な視点から敵を観察し戦略を立てる。外見は青年男性のような姿で、背中の中央から水晶のような柱状の物体が6本放射状に生えている。
ゲンブ
声 - マックスウェル・パワーズ
現代のエージェントの1人。4人の中で最初に人間の前に姿を現し、人間や鉄道に興味を持ち、シンカリオンの力を試すために巨大怪物体を差し向けた。外見は大柄な男性のような姿で、表皮は全身的に黒色で覆われている。
セイリュウ
声 - 真堂圭
現代のエージェントの1人。シンカリオンに対して強い興味を持っているようだが、何を考えているのか分からない面もある。外見は少年のような姿で、薄灰色の髪が右目を隠している。
キャラクター人気投票では第1回で第22位、第2回で第4位。
スザク
声 - 渡辺明乃
現代のエージェントの1人。人の心の弱さや脆さをつき、操る手段に長ける。外見は唯一の女性であるが、姿を変化させる能力を持つ。
カイレン
声 - 増田俊樹
旧時代のエージェントの1人。本編の10年前に人類に攻撃をしかけたが失敗に終わり、その5年後に新たな環境を求めて旅立ったが「地球をかつての状態に戻すしかない」との結論に至り、人類を排除するために地球へと戻った。
ソウギョク
声 - 山内健嗣
旧時代のエージェントの1人。紳士的な口調が特徴だが、常に白と黒の仮面のようなものを被っており、真意が分からない得体の知れない存在。策略家な面があり時々に応じて立ち位置を変える謎多き人物だが、ビャッコは「自分が生き残ること」だけを考えている「分かりやすいやつ」だと分析している。
トラメ
声 - 髙階俊嗣
旧時代のエージェントの1人。好戦的な性格で戦闘能力ならキトラルザスでも随一だが、頭の出来はいまひとつで細かいことや難解な作戦は苦手。
ドクター・イザ
声 - うえだゆうじ
#その他の研究所職員と関係者(第1期)を参照。
キリン
声 - 浪川大輔
カイレンよりもさらに古い時代に人間界に潜入したキトラルザス。「地上への移住」を提唱して先遣として地上に上がり、知り合った八代と多くの情報を共有するとともにキトラルザスにも情報を送り続けていたが、カイレンらの侵攻以降長らく音信不通となっていた。カイレンと異なり人類のと共存は可能と考えているが、自らが「人類を力で支配する」べきとの考えに至っている。

その他の登場人物(第1期)

倉敷 ヤクモ(くらしき やくも)
声 - 辻井健吾
科学産業省の職員で、大企業「クラシキ重工」の御曹司。超進化研究所総合指令部の依頼で、適合率・鉄分・ルクスヴェテなどの研究協力を海外の研究機関に依頼する役割を担っている。フタバとは幼馴染であり、親が勝手に決めた婚約者の間柄。
モデルになったのは企画発足から携わり、テレビアニメではプロデューサーを務めたジェイアール東日本企画の鈴木寿広。
倉敷 イズモ(くらしき いずも)
声 - 小形満
ヤクモの父で、超進化研究所とも取引がある「クラシキ重工」のCEO。

用語(第1期)

新幹線超進化研究所
シンカリオンの開発・運用と、巨大怪物体の研究を行っている特務機関。略称はS.U.E.I.Shinkansen Ultra Evolution Institute)。総合指令部は東京駅丸の内駅前広場の大深度地下にあり、各地の支部は大宮支部が鉄道博物館(埼玉県大宮市)、京都支部が京都鉄道博物館(京都府京都市)、名古屋支部がリニア・鉄道館(愛知県名古屋市)といった各地の鉄道関連施設の地下に存在している。
発足初期の主要メンバーは所長の八代イサブロウ、清洲チクマ、出水シンペイ、速杉ホクト、三島ヒビキ、小田原キントキ。新幹線の最先端技術「超進化速度」を研究する組織として発足したが、本編の10年前のファーストエネミー襲来によりシンカリオンの研究・開発に舵を切ったが、世間にはシンカリオンに関係する一切の情報は公表していない。
ShinCa
超進化研究所の職員に支給されるパス。外見は大宮支部ではSuica、名古屋支部ではTOICAなど実際にその地域で使用される乗車カードを模しているが、一般の乗車カードに比して厚みがある。各支部所在地の鉄道施設への入館、および施設内の超進化研究所エリアへの出入りに必要であり、運転士の場合はシンカリオンの起動にも必要。また、リンク合体などの特殊合体時には合体相手に応じた専用ShinCaが必要で、N700Aの「アドバンスドモード」などの専用モード発動のための専用ShinCaも存在する。エージェント側にも同様の「ブラックShinCa」が存在している。
超進化速度
シンカリオンがシンカリオンモードに変形するために必要な速度。速杉ホクトが大学時代に書いた「リニアを超える次世代の移動手段」の論文を元に、超進化研究所の研究によって実用化された。正確な数値は不明だが最低でも時速1100キロメートルを超え、作中では時速1225キロメートルが表示されている。
第1回超進化速度到達実験
本編の8年前に行われた試作機「シンカリオン E2」を使用した開発試験。超進化速度への到達を目的としたものであったが、事故の発生によってE2は消滅。E2に搭乗していた開発責任者の八代イサブロウが行方不明となり、巻き込まれた主任研究員の清洲チクマが死亡。
捕縛フィールド
主に巨大怪物体を拘束するための特殊空間。人工衛星から射出される光線によって展開され、外界と遮断されるため巨大怪物体自体やシンカリオンとの戦闘による周囲への被害を抑えることが可能。フィールド内部は円形のステージと高低差のある外周レールが敷設されており、熱源調整機能や熱源調整・空気圧確保・監視カメラなども備えられている。外壁には光学迷彩機能が備わっており一般人が外部から内部を見ることはできないが、目の構造がヒトとは異なるキトラルザスは内部を覗き見ることができる。フィールド中央の最上部には穴があり、飛行能力がある巨大怪物体やシンカリオンは通過可能。無制限の維持は不可能で一度消失すると再展開にはある程度の時間を要し、複数展開する場合は全てを全出力で展開することは不可能。また、高速で移動する相手に対しては照準が合わないため捕縛できず、水中には展開できないといった欠点も存在する。
シンカリオン・シム
シンカリオンの運転士としての適合率を計るシミュレータ。ゲームを模して一般共用されて、スマートフォン・タブレット端末のアプリケーションが提供されているほか、アーケードゲームとしても稼働しており、運転士候補の発掘にも活用されている。
シンカ・アプリ
超進化研究所職員や運転士が持つスマホやタブレット端末にインストールされているアプリ。
東京駅・中央迎撃システム
東京駅に備えられた戦闘空間を展開するシステム。超進化研究所総合指令部の置かれる東京駅での戦闘といった緊急時を想定したもので、捕縛フィールドと運用の目的は近いが、地域一体の構造を組み替えるシステムである。そのため東京駅および丸の内エリア一帯を封鎖が避けられず、発動には総合指令部の許可が必要なほか、一般への影響も考慮する必要がある。
ウェポントレイン
シンカリオンの支援用に開発された貨物列車「超進化電動貨物」と、シンカリオン専用の武器として開発された「ウェポンコンテナ」を併せた総称。作中に登場したウェポンコンテナには、タイタンパーを進化させた白兵戦用武器「超進化タイタンパー」が存在する。
シンカリオン
新幹線超進化研究所が開発した巨大怪物体と戦うためのロボット。
グランクロス
主にE5はやぶさが使用する必殺技のビーム攻撃。類似した武装を備えるシンカリオンは複数存在するが、E5はやぶさやE5はやぶさ MkIIのものはリンク合体・クロス合体・オーバークロス合体時には合体相手に応じて名称と色が変化する特徴がある。
リンク合体
#リンク合体を参照。
クロス合体
#クロス合体機構を持つシンカリオンを参照。
トリニティー合体
#トリニティー合体機構を持つシンカリオンを参照。
オーバークロス合体
#オーバークロス合体機構を持つシンカリオンを参照。
超進化マスコン シンカギア
シンカリオンのマスコン型コントローラー。発進・変形・合体・モードチェンジには音声アナウンス(声 - じんぼぼんじ)が流れる。
適合率
運転士がシンカリオンの能力をどれだけ引き出せるかを表した数値。数値は一定ではなく運転士の状態によっても変化し、適合率により使用可否や形態が変化する武装もある。大人より子どものほうが高い数値を出す傾向があり、一定以上の数値がないと動かすことすらできない。未だ解明されていない部分も多い。
鉄分
高い適合率を示す運転士に共通して見られる要素。超進化研究所の分析によって脈拍や心拍数などに一定の傾向が見られることが判明し、最初の適合者であるハヤトの鉄道好きにあやかってヒビキが「鉄分」と命名した。
キトラルザス
人類以前に地球を支配した種族。かつて地底空間に非常に高度な文明を築いていたが環境の変化に対応できずに衰退しており、指導者のイザは絶滅に瀕した現代のキトラルザスが生き残る道として、環境に対応する「変革の道」、人類から奪い取る「戦いの道」、宇宙に住処を求める「移住の道」のいずれかだと考えている。種族としての姿勢は時代とともに変化しており、本編の十数年前にキリンが先遣隊として人間界に潜入して人類との共存の可能性を探っていたが、10年前にカイレンら当時のエージェントがファーストエネミーによる地上侵攻を目論むも失敗に終わる。5年前にカイレンらは移住先を求めて宇宙に旅立ち、現代ではビャッコら4人のエージェントが地上に攻撃をしかけている。
ルクスヴェテ / ナノマシン
漆黒の新幹線や黒い貨物列車が振りまく謎の物質。キトラルザスでは「ルクスヴェテ」と呼んでおり、付着した物質を変化させて独自の進化を促す性質を持っている。超進化研究所では「ナノマシン」と命名した。
ブラックシンカリオン / 漆黒の新幹線
#ブラックシンカリオンを参照。
黒い貨物列車
旧時代のエージェントが使用する車両。漆黒の新幹線と同様に「黒い粒子」を振り撒き、クレアツルスをを運搬するほか、エージェントの移動手段としても利用される。
ブラックシンカリオン オーガ / 謎の新幹線
#ブラックシンカリオン オーガを参照。
ブラックシンカリオン ナンバーズ
ルクスヴェテにより複製されたブラックシンカリオンのクローン部隊。顔がブラックシンカリオン オーガと同様の銀色の鬼のような仮面で覆われており、左肩にはローマ数字が刻まれている。
巨大怪物体
正体不明の大型モンスターの総称。建築物などにルクスヴェテを使用してモンスター化させたもので、ルクスヴェテの散布には漆黒の新幹線や黒い貨物列車なども使用された。
ファーストエネミー
カイレンたちが差し向けた最初の巨大怪物体。旧製品版のバチガミと同様の遮光器土偶の形状。
クレアツルス
旧世代のエージェントたちと同時期に出現するようになった大型モンスターの総称。地底世界に住まう生物達に、環境の異なる地上で活動するため体内に黒い球体を埋め込んで地上に呼び出したもので、球体が破壊されると地底世界へと強制送還される。

スタッフ(第1期)

  • 原案 - プロジェクトシンカリオン
  • 協力 - 北海道旅客鉄道、東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、九州旅客鉄道、ジェイアール東海エージェンシー、ジェイアール西日本商事、Google Inc、鉄道博物館
  • 総監督 - 池添隆博
  • 監督 - 池添隆博(第1話 - 第64話) → 板井寛樹(第65話 -)
  • 副監督 - 山岸大悟(第53話 - 第64話)
  • 助監督 - 山岸大悟(第1話 - 第52話) → 板井寛貴(第53話 - 第64話)→ 加藤大貴(第65話 - 第76話)
  • シリーズ構成 - 下山健人
  • キャラクターデザイン・プロップデザイン・OP&ED作画監督・ED総作画監督 - あおのゆか
  • プロップデザイン - 永作友克
  • メカニックデザイン・シンカリオンモデリング・モデリングディレクター - 服部恵大
  • 世界観デザイン - コレサワシゲユキ、灯夢
  • CGディレクター - 安田兼盛
  • 色彩設計 - 村田恵理子
  • 美術監督 - 古賀徹
  • 撮影監督 - 村上展之
  • 編集 - 沖田秀樹
  • 音響監督 - 三間雅文
  • 音楽 - 渡辺俊幸
  • シンカリオン変形音アレンジ - 大間々昂
  • 音楽制作 - フェイスミュージック
  • エグゼクティブプロデューサー - 源生哲雄→平野隆、弓矢政法、島村優子→江藤寛之、横山拓也、沢辺伸政
  • プロデューサー - 那須田淳、渡辺信也、鈴木寿広、根岸智也→針原剛、新井孝介→小嶋慶也→岡野千恵、岡本順哉
  • アニメーションプロデューサー - 山野井創、太田昌二、山口達也→三浦俊一郎
  • アニメーション制作 - OLM
  • アニメーション制作協力 - 亜細亜堂(第1話 - 第52話・第53話以降はOPアニメ制作協力)→SynergySP(第53話 - )
  • CGアニメーション制作・オフライン編集・公式サイトデザイン - SMDE
  • 制作 - 小学館集英社プロダクション
  • 制作著作 - 超進化研究所、TBS

主題歌(第1期)

オープニングテーマ
「進化理論」(第2 - 63・65 - 75話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - Coffee Creamers / 編曲 - Soma Genda / 歌 - BOYS AND MEN(Virgin Music)
第57話では短縮版。第1話と第64話ではEDとして使用され、第76話ではEDの後に続けて流された。第48話では挿入歌として使用。その他、戦闘時や必殺技発動時にも挿入歌としても使用。
エンディングテーマ
「Go One Step Ahead」(第2 - 25・76話)
作詞・作曲・歌 - 村上佳佑 / 編曲 - シライシ紗トリ(EMI Records)
第76話ではフルサイズ。第18・22・28・43・45話では挿入歌として使用。
「I WANNA BE WITH YOU」(第26 - 38話)
作詞・作曲・歌 - TETSUYA(EMI Records) / 編曲 - Jun Suyama、TETSUYA
第76話では挿入歌として使用。第37話では必殺技発動時の挿入歌として使用。
「Go Way!」(第39 - 51話)
作詞 - すぅ / 作曲 - すぅ・クボナオキ / 編曲 - クボナオキ / 歌 - SILENT SIREN(EMI Records)
第76話では挿入歌として使用。
「STARTRAiN」(第52 - 63話)
作詞・作曲 - Saku・天月-あまつき-/ 編曲 - Saku / 歌 - 天月-あまつき-(USM JAPAN)
第59・61・64話・74話では挿入歌として使用。
「スタートライン」(第65 - 75話)
作詞・作曲・歌 - ベリーグッドマン(ユニバーサルJ) / 編曲 - HiDEX
遅れネット局およびDVD版などでは第69話の挿入歌として使用(後述)。
挿入歌
「チェンジ!シンカリオン」(第13・14・17・23・24・35・53・54・75話)
作詞・作曲・編曲 - 井上裕治 / 歌 - 山寺宏一
元々は玩具版のテーマソングとして制作されたもの。山寺が声を担当するスバルが指揮を執る際の挿入歌として使用されるほか、一部の必殺技発動時にも挿入歌としても使用。一部話数ではインストゥルメンタルバージョン。
「残酷な天使のテーゼ」(第17・31話)
作詞 - 及川眠子 / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 大森俊之 / 歌 - 高橋洋子
「DECISIVE BATTLE」(第17・31話)
「Both of You、Dance Like You Want to Win!」(第31話)
「ASUKA STRIKES!」(第31話)
「The Day Tokyo-3 Stood Still」(第31話)
作曲 - 鷺巣詩郎
上記5曲は第31話でコラボレーションが行われた『新世紀エヴァンゲリオン』の楽曲群。いずれも地上波放送版のみ使用され、配信版では別の挿入歌に差し替えられている。DVD版には配信版のみが収録されたが、Blu-ray版では切り替えが可能になっている。
「クリスマス・イブ」(第49・50話)
作詞・作曲・編曲・歌 - 山下達郎
JR東海がかつて制作したCM(「クリスマス・エクスプレス」等)の再現シーンのBGMとして登場。ABSを除く地上波放送版のみ使用され、それ以外ではインストゥルメンタル版に差し替えられている。
「SOMEDAY」(第58話)
作詞・作曲・編曲 - 佐野元春 / ストリングスアレンジ - 大村雅朗 / 歌 - 佐野元春
JR東海がかつて制作したCM(「ファイト!エクスプレス '89」)の再現シーンのBGMとして登場。地上波放送版のみ使用され、配信版ではBGMは流れず台詞のみ。
「鉄道唱歌/東海道篇」(第62話)
作詞 - 大和田建樹 / 作曲 - 多梅稚・上真行
アズサが撮った動画の中で登場人物たちが歌唱する。配信版でもそのまま収録されている。
「Progress」(第69話)
作詞・作曲:スガシカオ / 編曲:武部聡志・小倉博和 / 歌 - kōkua
アズサが作成した「プロフェッショナル 仕事の流儀」を模した動画の中でBGMとして使用。遅れネット局およびDVD版などではED曲の「スタートライン」に差し替えられている。

各話リスト(第1期)

サブタイトルは『○○!!××』に統一している(第21話と第65話は例外)。

この他、第19話までの内容を編集した総集編『団らん!!速杉家とシンカリオン』が配信限定で公開されている。

放送局(第1期)

日本国外での放送(第1期)

時間帯は全て現地時間。

香港
2018年11月22日から2019年8月15日まで無綫電視翡翠台にて、『新幹線戰士』のタイトルで毎週木曜、金曜の17時20分-17時50分に放送。広東語 & 日本語二ヶ国語放送、繁体字字幕あり。
台湾
2019年3月31日から2020年9月13日まで東森幼幼台にて、『新幹線變形機器人』のタイトルで毎週日曜日、10時30分に放送。

DVD・Blu-ray(第1期)

この作品を収録したDVD版が2018年12月21日以降、Blu-ray版が2019年1月30日以降順次発売。発売元はNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン。

DVD
DVD BOX
Blu-ray BOX

劇場版アニメ

劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION 未来からきた神速のALFA-X』(げきじょうばん しんかんせんへんけいロボ シンカリオン ジ・アニメーション みらいからきたしんそくのアルファエックス)は、2019年12月27日に全国公開。興行収入は3億1900万円。

2019年6月22日の第1期テレビアニメ第75話終了後に同年冬の公開が発表された。劇場版公開前の2019年7月7日から2020年12月20日には、劇場版の宣伝を兼ねてTOKYO MXで第1期テレビアニメ全話が放送され、劇場版上映終了後の2021年1月3日には劇場版もTOKYO MXで初放送された。2020年6月26日にはDVDとBlu-rayが発売されている。

劇場版の公開に連動して、2019年10月11日から10月30日までの期間限定で東京と大阪にポップアップストアが設置された。また、京都鉄道博物館では7月20日から9月10までと公開直前の12月16日に、JR東日本では東北地方で劇場版公開前後にあたる11月27日から翌年2月24日の期間にそれぞれイベントが開催された。

なお、テレビアニメ第1期に本人役で出演した辻本達規(BOYS AND MEN)が、北海道支部の指令員「渡島 カムイ(おしま かむい)」役で出演している。

ストーリー(劇場版)

速杉ハヤトが北海道への家族旅行のために荷支度をしていると、父・速杉ホクトが子どものころに「超進化速度」「長距離海底トンネル」などを描いたノートを発見する。父も鉄道好きであったことを確信する一方で、ノートの1ページが破り取られていることをハヤトは不思議の思うのであった。北海道に着いたハヤトは、ニヤマ高原スキー場のライブイベントで歌うシンカリオン運転士の1人・発音ミクと再開する。ミクと談笑するうちにスキー場近くにゴジラのような怪物体が出現し、ハヤトとホクトは北海道支部へと急行しシンカリオンで出撃するが、怪物体が放ったビームの直撃を受けて気を失う。

医務室で目を覚ましたハヤトは三原フタバから、ホクトが乗っていたはずの923ドクターイエローの運転席が無人であったことと、隣のベッドで眠る見知らぬ少年が現場近くで発見されたことを知らされる。少年の素性を探ろうとするハヤトであったが、偶然少年が完成したばかりのシンカリオン ALFA-Xの運転士適合者であることが発覚し、その過程で過去からやってきたホクトの幼少期の姿(以下「少年ホクト」とする)であることを確信する。ハヤトたちは大宮支部の指令長・出水シンペイから、宇宙の巨大人工物が地球に接近していることを知らされる。これを新たな危機と察知した超進化研究所では新たなシンカリオン「ALFA-X」の開発を進めていたが、技術的な理由で完成には至っていなかった。しかし、数ヶ月前に北海道新幹線延伸のためのトンネル掘削工事中に「完成されたALFA-X」が発見され、同時期に開発データに「ALFA-X」の起動に必要なデータが書き加えられた。これら不可思議な事件の裏にいたのは、ソウギョクの呼びかけに応じて地球に帰還した「ヴァルハラン」と呼ばれる集団で、自らの目的のために人類が偶然発見した多量の「光の粒子」の力を利用して「完成したALFA-X」を未来から呼び寄せていたのであった。

少年ホクトはハヤトに中学受験を控えながら「鉄道好き」であることの迷いを吐露するが、これをハヤトが肯定したことで心を許し、持っていたノートの1ページに「鉄道路線の夢」を描いてハヤトに手渡した。少年ホクトはALFA-Xに乗ることは躊躇していたが、(自分の時代では)まだ完成していない青函トンネルの存在でここが未来であることを察し、元の世界に戻ることを望んでALFA-Xに乗ることを決意する。ハヤトと少年ホクトは東京駅に出現した光の列車の対応に出撃するが、先に光の列車やソウギョクへの対応に出撃した各地のシンカリオンは「光の粒子」によって別次元に転送されており、ハヤトと少年ホクトも例外ではなかった。しかしALFA-Xを求めるヴァルドルの指導者・ナハネにとっては想定外の出来事であり、側近のオハネフによって呼び戻されハヤトたちはナハネと対面することとなる。ナハネは「人類から地球を奪い返す」と宣言し、ALFA-Xを操ってハヤトに攻撃を開始する。少年ホクトはノートを破り捨てることで「シンカリオンそのもの」の存在を消してハヤトを救おうとするが、ハヤトの説得により思いとどまり、この窮地はゲンブによって救われる。

ナハネは光の列車をヴァルドルへと変形させ、ALFA-Xを取り込んで東京駅へと向かう。ハヤトのE5はやぶさ MkII以外のシンカリオンは依然消息が知れず絶体絶命の状況となるが、ハヤトが「光の粒子」を受けて別次元に転送されたことを思い出し、ヴァルハラン本拠地上空の光の集合体を破壊するとシンカリオン全機が帰還するものの、全機揃って一斉攻撃もバルドルには効果がなかった。ソウギョクからブラックシンカリオン オーガを奪ったビャッコが駆け付けると状況は一転し、セイリュウのブラックシンカリオン 紅とのオーバークロス合体によりALFA-Xの解放に成功する。ALFA-XとE5はやぶさ MkIIもオーバークロス合体し状況は優位となるが、「光の粒子」に護られたヴァルドルは堅固であった。ハヤトは「光の粒子」の性質は逆利用することを思いつき、ルクスヴェテによって「光の粒子」を増幅させて暴走させ、最後はアルティメットグランクロスでヴァルドルを撃破する。

戦いが終わると少年ホクトは姿を消し、ホクトとの再会を果たす。ハヤトの傍らには少年ホクトから渡されたノートの1ページが残っていた。

登場人物(劇場版)

少年ホクト
声 - 釘宮理恵
行方不明になったホクトと入れ替わりに現れた少年で、過去からやってきた9歳当時のホクト本人。
ナハネ
声 - 伊藤健太郎
ヴァルハランのリーダー。
オハネフ
声 - 吉田鋼太郎
ヴァルハランの1人でナハネの側近。

用語(劇場版)

シンカリオン ALFA-X
#シンカリオン ALFA-Xを参照。
ヴァルハラン
宇宙に散らばったキトラルザスの一派で「光の粒子」を所有する。本拠地はメトロポリタン・ヴァルハラン。宇宙の同胞に呼びかけたソウギョクの通信を偶然受信し、情報提供を受けた「シンカリオン ALFA-X」が光の機械神「ヴァルドル」の完成のために必要と考えたものの、未来から完成したALFA-Xを呼び出すのに十分な「光の粒子」を保有しておらず、人間がトンネル工事中に偶然見つけた多量の「光の粒子」を利用してALFA-Xを現代へと呼び寄せた。
光の粒子
ヴァルハランが所有する時空間を操る粒子。
ヴァルドル
「光の列車」が変形するロボットで、ヴァルハランが崇める「光の機械神」。完成には未来の技術が必要だと考えられている。

スタッフ(劇場版)

  • 原案 - プロジェクトシンカリオン
  • 監督 - 池添隆博
  • 脚本 - 下山健人
  • キャラクターデザイン - あおのゆか
  • メカニックデザイン - 服部恵大
  • 音楽 - 渡辺俊幸
  • 音響監督 - 三間雅文
  • アニメーション制作 - OLM
  • アニメーション制作協力 - SynergySP
  • CGアニメーション制作 - SMDE
  • 制作 - 小学館集英社プロダクション
  • 製作 - 超進化研究所
  • 配給 - 東宝映像事業部

主題歌(劇場版)

「ガッタンゴットンGO!」
作詞・作曲 - Kanata Okajima、Hayato Yamamoto / 編曲 - Hayato Yamamoto / 歌 - BOYS AND MEN(Virgin Music)

挿入歌(劇場版)

ゴジラのテーマ(ゴジラvsメカゴジラ)
作曲 - 伊福部昭
Choo Choo TRAIN
作詞 - 佐藤ありす / 作曲 - 中西圭三 / 編曲 - 岩崎文紀 / 歌 - ZOO(フォーライフミュージックエンタテイメント)
チェンジ!シンカリオン ミクver
作詞・作曲・編曲 - 井上裕治 / 歌 - 発音ミク / vocal arrange - Mitchie M
残酷な天使のテーゼ
作詞 - 及川眠子 / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 大森俊之 / 歌 - 高橋洋子
チェンジ!シンカリオン
作詞・作曲・編曲 - 井上裕治 / 歌 - 山寺宏一
進化理論
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - Coffee Creamers / 編曲 - Soma Genda / 歌 - BOYS AND MEN
Giuseppe Zanotti Luxury Sneakers

テレビアニメ第2期

新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』(しんかんせんへんけいロボ シンカリオンゼット ジ・アニメーション)は、テレビ東京系列で2021年4月9日から2022年3月18日まで放送された。2021年2月12日放送のテレビ東京系列『おはスタ』内で放送開始が発表され、3月26日には第1話を先行公開するイベントが開催された。

舞台は第1期から数年後。主人公・新多シンは都市伝説に興味があるキャラクター設定がされており、テレビアニメ作中には都市伝説に関するエピソードや敵が登場することも多い。2021年8月6日には総集編として関暁夫がシンカリオンZを都市伝説風に解説する動画が作成され、YouTube上で公開された。

第21話はテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』とのコラボレーションが行われ、当時『新世紀エヴァンゲリオン』のイベントを開催していた東映太秦映画村も登場した。第1期と同様の碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーが登場したほか、第1期には登場しなかった碇ゲンドウも登場。ゲンドウについてチーフプロデューサーの鈴木寿広は演出について『意図的に視聴者に違和感を感じさせるように、シンジとはまったく性格の異なるシンに対してもシンジと同じ態度で接するようにした』と語っている。同話には初号機に似た敵が登場しており、復活・暴走後の姿は「初号機のビーストモード」をイメージしてデザインされた。

また、第1期と同様に辻本達規(BOYS AND MEN)が本人役としてゲスト出演しており、同じく本人役のバカボン鬼塚とともにNACK5での公開生放送する様子が描かれた。

ストーリー(第2期)

キトラルザスとの戦いから数年後が舞台。シンカリオンは謎の怪獣と戦ったと噂される正体不明の新幹線型のロボット「テツドウダー」として都市伝説の中の存在となっていた。

オカルト好きの小学生・新多シンは都市伝説を追って碓氷峠を姉とともに訪れたが空振りに終わり、その帰路に荻野屋で同世代の少年・碓氷アブトと出会う。シンはアブトと、アブトの持つ小型ロボットに興味を持ち、碓氷峠鉄道文化むらへと向かったアブトを密かに追うと、地下格納庫でシンカリオンZ E5はやぶさを発見する。シンが迷い込んだのは特務機関『新幹線超進化研究所』の横川支部であり、シンカリオンZの整備士であるアブトは巨大怪物体出現の報を受けて駆けつけたが、アブト自身はE5はやぶさを起動することはできなかった。シンは目の前のE5はやぶさを「テツドウダー」の正体だと確信したが、一向に出撃しない様子に業を煮やしてシンがアブトに詰め寄ると、アブトの持つ小型ロボット・スマットの計測器はシンが運転士適合者であることを告げる。アブトからZギアを受け取ったシンはE5はやぶさに乗り込み、巨大怪物体の撃退に成功する。

シンはアブトや、同じ運転士の大曲ハナビ戸隠タイジュらとともに巨大怪物体と戦い撃破していくうちに、巨大怪物体の目的が地下の「クサビ石」と呼ばれる黒い結晶体であることが発覚し、巨大怪物体を差し向けているのはテオティという種族だということが判明する。戦いは徐々に激しくなり横川支部のメンバーの大宮支部転属が決定するが、その直前にテオティの戦士・ワダツミが横川支部に侵入することを許し、宣戦布告を受けるもののワダツミを辛くも退ける。大宮支部に転属してほどなく、アブトは「生き別れの父親の手がかりを掴んだ」と言い残して姿を消す。アブトは父の手がかりを追ってテオティに潜入したが、内部を探るうちにテオティの「ザガン」が父・トコナミだとに気づくものの、テオティの指導者・カンナギアストレアによってトコナミを人質に取られ、ダークシンカリオンに搭乗して戦うことを強要される。アブト自身の声も奪われたため、シンたちはダークシンカリオンにアブトが乗ることを知らないまま戦っていたが、ふとしたことをきっかけにシンは搭乗者がアブトである可能性に気づく。動揺から一時はE5はやぶさが起動不可能なほどにシンの適合率が低下したが、アブトを取り戻すと決意したことで適合率は以前よりも上昇し、折しも大宮支部に潜入したワダツミを活動停止へと追い込んだ。

超進化研究所の調査によって複数のクサビ石が所在する可能性のある地下空間の存在が判明し、手分けして現地調査が進めたが、シンが向かった横川の地下空間ではアブトが待ち受けていた。シンはアブトに呼びかけるも一切反応がなく、その様子から洗脳を受けていると考えて攻撃を決断するが、反撃を受けてクサビ石も破壊されてしまいったことでシンは自身の力不足を痛感する。一方のアブトはデアボルの襲撃からテオティを護った際に声を戻され、これをきっかけとしてセツラたちテオティの民と交流するようになったことでテオティ側の事情も知り、憎しみと同情の狭間で葛藤するようになる。

さらに地下調査を進めるシンたちをヴァルトムが妨害するが、手柄を求めて独断専行した作戦は失敗に終わったばかりか片腕を失い、後方転属を命じられたことを不満として王を殺害して「王家の力」を奪う。ヴァルトムはその様子を偶然目撃したセツラを人質に地球へと逃亡し、アブトはセツラを案じてヴァルトムを追うものの、落盤に巻き込まれて気を失った。セツラも爆発に巻き込まれたが、ソウギョクによって救い出されて大宮支部に送り届けられる。セツラがアブトの友人と確信したシンは写真付きのメッセージをアブトに送るが、着信音で目を覚ましたアブトはトレランティアを暴発させ「デビルモード」を発動してしまう。シンは超Z合体に成功してダークシンカリオンを退けることに成功するが、突如現れたアストレアがアブトとセツラを連れて姿を消す。

テオティへの対応が検討される超進化研究所にトコナミの使者としてセツラが訪れ、本拠地が小惑星に偽装した超巨大宇宙船「ユゴスピア」であることを伝える。宇宙空間への移動手段として折しも漂着したヴァルドルが「超進化銀河鉄道ヴァルドル」へと改修され、シンたち運転士とE5はやぶさが宇宙へと運ばれる。シンたちはダークシンカリオンを打倒してアブトを呪縛から解放するが、カンナギは依然強硬な姿勢を見せたことから、トコナミは宮殿をユゴスピアから切り離してカンナギとともにユゴスピアから離脱した。指導者不在となったテオティでは民が中心となって立て直そうと団結する一方で、ヴァルトムは自らが「王」となるべく暗躍を始める。

アブトはシンとともに大宮支部に戻り、父を取り戻すために戦う過程で乗騎をダークシンカリオンアブソリュートへと変化させた。宇宙へと飛び立ったカンナギが屈辱から逆上して地球に戻り戦いの火蓋が切られると、この機に乗じたヴァルトムが全てのクサビ石を破壊してアラバキの復活を目論む。富士山地下に封じられたアラバキ本体がカンナギを取り込むとヴァルトムはカンナギに服従を要求するが、カンナギはヴァルトムの隙を突いて奪われていた「王家の力」を奪還する。トレランティアを暴発させたカンナギはアブトとの一騎討ちに敗れ、民の強い希望を受けて人類と共存する道を選ぶことを決意する。

この間に各地のクサビ石に封じられていたアラバキの各部位が富士山地下の本体へと集結して復活し、ヴァルトムは勝利宣言するものの力を制御できておらず、アラバキはヴァルトムを飲み込んで富士山頂へと移動を始める。超進化研究所ではアラバキが塩分に弱い性質が確認されたものの、接近することすら叶わず行き詰っていた。アブトはトコナミにアラバキ討伐の望みをかけて救出へと向かい、帰還したトコナミからは秘められた力・シンカリオンダブルZを活用した作戦が立案される。こうしてアラバキ討伐作戦が開始し、最後はユゴスピアによって宇宙空間に引きずり出されてシンカリオンダブルZのグランクロスを受けて爆散した。

登場人物(第2期)

運転士(第2期)

新多 シン(あらた しん)
声 - 津田美波
主人公。シンカリオンZ E5はやぶさの運転士。東京都北区田端に住む小学校5年生。10月1日生まれの10歳 → 11歳。
都市伝説やUFO、UMA、妖怪などのミステリーに興味を持ち「世界の謎と不可能に挑戦する男」を自称する。夢は宇宙人と友だちになることで、「可能性はゼロじゃない」が口癖。姉・アユ(声 - 高尾奏音)、母・トキ(声 - 石松千恵美)、父・キボウ(声 - 花輪英司)の4人家族。
大曲 ハナビ(おおまがり はなび)
声 - 寺崎裕香
シンカリオンZ E6こまちの運転士。秋田県大曲市に住む小学校5年生。12月21日生まれの10歳 → 11歳。
実家は地元で有数の老舗花火師で、自らも花火師を目指している。父・タネビ(声 - 木村雅史)の花火に音楽との響きを感じてロック音楽に傾倒し、花火と音楽を融合させた究極の花火を打ち上げることが夢で「大曲の歴史にその名を刻む男」を自称する。タネビと母・トモシビ(声 - 高橋夏生)の3人家族。
戸隠 タイジュ(とがくし たいじゅ)
声 - 鷄冠井美智子
シンカリオンZ E7かがやきの運転士。長野県木曽の山奥に住む小学校5年生。8月10日生まれの10歳 → 11歳。
誰に対しても丁寧語で話す優しい性格だが、学校で友達を助けようとして逆に怪我をさせてしまったことがトラウマになってしまう。そのため都会に住む父・キリカブ(声 - 城岡祐介)、母・コズエ(声 - 元吉有希子)の下を離れて、林業を営む祖父・マサカリ(声 - 宮澤正)の元に移り住んだ。
中洲 ヤマカサ(なかす やまかさ)
声 - 島袋美由利
シンカリオンZ 800つばめの運転士。福岡県福岡市在住の小学校6年生。7月15日生まれの11歳 → 12歳。
成績優秀でスポーツ万能。アブトにも劣らない鉄道知識の持ち主で、初対面でアブトと火花を散らしたこともある。父・ドンタク(声 - 藤翔平)と母・ホウジョウ(声 - 古賀晶子)はおきゅうとを製造する会社を営んでおり、会社を継いで九州一にするために家業を手伝っている。鷹匠でもあり、相棒のオオタカの名前は「アルバート」。リアリストであり、シンの考え方やオカルト好きを「非科学的だ」と一蹴する。
安城 ナガラ(あんじょう ながら)
声 - 東山奈央
シンカリオンZ N700Sのぞみの運転士。愛知県名古屋市在住の小学4年生。3月16日生まれの9歳。
臨時指導員代理となった清洲リュウジに後継者として見出された安城兄弟の弟で、物怖じしない積極的な性格だが、熱くなると目の前の事象にとらわれてしまうことが欠点。リュウジと同じ空手道場に通っているが、兄を超えたいという思いからフルコンタクト空手を習っている。父・シナノ(声 - 井上剛)は海上輸送の船長をしている。
安城 シマカゼ(あんじょう しまかぜ)
声 - 内田雄馬
シンカリオンZ N700Sのぞみのサブ運転士、後にドクターイエローの運転士。愛知県名古屋市在住の小学6年生。3月21日生まれの11歳。
ナガラの兄で、ナガラとは対照的に状況を冷静に判断できる性格の持ち主。シマカゼ自身は伝統的な空手を貫いており、ナガラとは「目指すものが違う」として手合わせを避けていた。れには幼い頃に父・シナノから「兄としてナガラの前を新幹線のように真っ直ぐ走れ」と言われたことに起因し、異なる流派を志した弟の成長を願ってのことであった。ナガラとともに訓練を受けるが適合率の高いナガラに運転士を譲り、ナガラの成長を見守る。
嵐山 ギンガ(あらしやま ぎんが)
声 - 蒼井翔太
シンカリオンZ 500こだまの運転士。京都府京都市在住の小学5年生。9月11日生まれの10歳 → 11歳。
芸能事務所に研究生として所属するアイドルの卵でもあり、自分のきらめきをたくさんの人に届けたいと思っている。駅の発車メロディが好き。
月野 メーテル(つきの めーてる)
声 - ゆきのさつき
シンカリオンZ H5はやぶさの運転士。北海道長万部町在住の小学5年生。9月9日生まれの11歳。『銀河鉄道999』のメーテルをモチーフとしたキャラクター。
人と話すのが苦手で、当初は北海道支部指令長の大沼とすら顔を合わせて話すことができないほどの人見知り。アマチュア無線でさまざまな無線を傍受するのが趣味で、本編の1年前にソウギョクが宇宙の同胞に送っていた通信を傍受してシンカリオンの存在を知る。新函館北斗駅でシンカリオンについて話す出水に遭遇し、追跡して北海道支部に迷い込んだことがきっかけとなって運転士になった。

新幹線超進化研究所関係者(第2期)

碓氷 アブト(うすい あぶと)
声 - 鬼頭明里
もう一人の主人公。元々は横川支部の整備士であったが、後にダークシンカリオン・ダークシンカリオンアブソリュートの運転士。群馬県横川に住む小学校5年生。4月1日生まれの10歳。
小学生でありながらシンカリオンZやザイライナーなどを開発した技術者。幼い頃に失踪した父・トコナミも大宮支部の技術者であり、父の失踪直後から夢の中で設計図などのイメージが浮かぶようになっており、この設計図を基にシンカリオンZの開発などが進められていた。アブト自身も運転士も志望したが、自らが開発したシンカリオンZ E5はやぶさは適合率不足から起動できなかった。父・トコナミはテオティであり、アブト自身は地球人の母・シラユキ(声 - 藤村知可)との混血児である。名前は「アプト式のように困難を乗り越えて欲しい」という父・トコナミの願いが込められている。
十河 サイジョウ(そごう さいじょう)
声 - 後藤光祐
横川支部、後に大宮支部の指令長。恰幅の良い初老の男性で、気が弱く有事の際にはよく狼狽している。大宮支部異動前の平時は、碓氷峠鉄道文化むらで園内を周遊するミニ列車の運転士をしていた。
吾孫子 カスミ(あびこ かすみ)
声 - 千本木彩花
横川支部、後に大宮支部の指導員。眼鏡をかけ理知的な雰囲気を漂わせる真面目な女性だが、立派な指導員であろうと張り切っているものの方向音痴で仇となることもあった。アイドル好き。
大石 ミサキ(おおいし みさき)
声 - 森谷里美
横川支部、後に大宮支部のオペレーター。大宮支部異動前の平時は、碓氷峠鉄道文化むらの入園ゲートを担当していた。読書が趣味。
島 ゴイチ(しま ごいち)
声 - 藤原貴弘
横川支部、後に大宮支部の整備長。背中にかかる細長いセミロングの髪型であり、首のところで無造作に束ねている。大宮支部異動前の平時は、碓氷峠鉄道文化むらでED42の整備をしていた。アブトの母・シラユキは大学の後輩。
細川 アツタ(ほそかわ あつた)
声 - 岡林史泰
横川支部、後に大宮支部の整備士。学生時代のサークル活動ではロックバンドを組んでいた。
スマット
声 - 福山潤
E5はやぶさのサポートロボット。トコナミの設計図を元にアブトが作ったスマートフォン「超進化モバイル・Zギア」が変形し、口調は車掌のように「ございまーす」と語尾を付ける。QRコードを読み込む(スマットは「食べる」と表現する)ことが大好き。

テオティ

カンナギ
声 - 阿座上洋平
テオティの王位継承者で、現在の実質的に指導者の地位にある青年。強硬なダークシンカリオンによる地球侵攻姿勢を掲げる。
アストレア / 明星 アケノ(みょうじょう あけの)
声 - 井上麻里奈
カンナギの双子の姉。表のカンナギに対して、アストレアは陰で暗躍し、本編序盤からカメラマン「明星 アケノ」(みょうじょう あけの)として人間界に潜入して情報を収集していた。
声 - 江川央生
テオティの王で、アストレアとカンナギの父。老衰で床に臥せており、実権はカンナギに移っている。
ヴァルトム
声 - 松風雅也
赤い肌と濃いオレンジ色の逆立った髪を持ち、女性的なしゃべり方で饒舌なテオティの戦士。表面上はカンナギに従っているが、王位の簒奪を目論んでいる。
ワダツミ
声 - 櫻井トオル
褐色の肌と後ろで束ねた長髪を持ち、誇り高く寡黙なテオティの戦士。好戦的だが姑息な手を嫌い正々堂々とした戦い方を望む。
ザガン / 碓氷 トコナミ(うすい とこなみ)
声 - 田邊幸輔
アブトの父でダークシンカリオンの開発者。本編の15年前に偵察任務のために地球に送られるが、着陸に失敗して山の中に不時着し、怪我を負ったところをシラユキに救われ介抱される。人間界で過ごすうちに鉄道を知り、シラユキを通じて島の紹介で碓氷峠鉄道文化むらで働き、その後島とともに八代の下でシンカリオン開発にも携わった。シラユキと結婚しアブトも生まれ順風満帆であったが、アストレアからユゴスピア帰還とシンカリオン開発を強要されて連れ戻された。捕らわれる前に各地にZコードを隠しており、ユゴスピアに戻ってからもアブトに思念波を送って支援し続けた。
碓氷 アブト(うすい あぶと)
#横川支部 / 大宮支部(第2期)を参照。
セツラ
声 - 久保ユリカ
テオティの子ども。人見知りで初対面では警戒するも根は素直で、地球のことに強い興味を示す。
バフラム、カマルス
声 - 星祐樹(バフラム)、田島章寛(カマルス)
トコナミに協力したテオティの戦士。

用語(第2期)

超進化研究所 横川支部
群馬県安中市松井田町横川にある碓氷峠鉄道文化むらの地下に置かれた超進化研究所の支部。
桜島実験線
かつてキトラルザスの本拠地があった桜島の地下に設置された超進化研究所の研究施設。超進化速度を超える「第2超進化速度」の研究が行われており、列車を宇宙に打ち上げるための「超進化マスドライバー」が設置されている。
超進化マスドライバー
桜島実験線で秘密裏に開発されていた施設で、第2超進化速度(時速40300キロメートル、第2宇宙速度に相当)に到達させることでシンカリオンをユゴスピアへ送り込むために用いられた。
シンカリオンZ
新たに来たる脅威に対抗するために、旧来のシンカリオンを改良したもの。
超進化モバイル Zギア
運転士用のスマートフォン型デバイスで、ShinCaが「モバイルShinCa」としてインストールされている。発進・変形・合体・モードチェンジには音声アナウンス(声 - じんぼぼんじ)が流れる。
シンカリゲッター
Zギアにインストールされた、トコナミが開発したアプリ。日本全国のJR各駅を通過することで自動的にチェックインされるシステムで、ネットワークを通じて全ての運転士の履歴が連動している。全駅を制覇すると「TRAVEIN」が閉塞解除され「ダブルZ合体」に必要なZコードが表示される。
Zコード
ザイライナーを運用するためのQRコードに似たコード。ZコードをZギアに読み込ませることで、搭乗したシンカリオンZとZコードに対応したザイライナーの合体(Z合体)が可能となる。トコナミがシンカリオンZやザイライナーとともに開発したものであり、アストレアに帰還を強要されたため、日本各地のブラックストーンの近くに密かに隠した。
Z合体
#ザイライナーを参照。
ダブルZ合体
究極のZ合体形態で、1体のシンカリオンZが複数のザイライナーと合体するZ合体の進化形。Zギアの「シンカリゲッター」で閉塞解除された特別なZコードを使用し、日本中のエネルギーを鉄脈を通してシンカリオンZに届けることで合体が可能となる。作中においては以下の2体が登場した。
  • シンカリオンダブルZ E5 - E5はやぶさを中心としたダブルZ合体。右腕にE235ヤマノテ、左腕にE353アズサ、右脚に883ソニック、左脚にE259ネックスが合体し、背面には800つばめの翼が装着される。運転士はシンに加え、ハナビ・タイジュ・ヤマカサが搭乗する。武器はヤマノテエキスカリバーに加え、左肩にネックスキャノンを備え、ソニックパンタグラフボウガンなど合体に関わるシンカリオンZの武器も使用可能。
  • ダークシンカリオンダブルZ - ダークシンカリオンアブソリュートを中心としたダブルZ合体。右腕にHC85ヒダ、左腕に323オオサカカンジョウ、両脚に261ホクトが合体する。運転士はアブトに加え、ナガラ・ギンガ・メーテルが搭乗する。武器はヒダハイブリッドナギナタなど、合体に関わるシンカリオンZの武器も使用可能。
テオティ
人類以前に地球を支配した種族。地下に文明を築いたキトラルザスとは異なり、テオティは地上に文明を築いたが、アラバキの出現によって数が激減したばかりか環境の変化によって地球脱出を余儀なくされ小惑星に偽装した超大型宇宙船ユゴスピアに避難した。宇宙で地球の環境回復を待っていたが、その間に地球では人類が文明を築いていたことから、地球奪還を掲げて侵攻を開始した。
ダークシンカリオン / 闇の新幹線
#ダークシンカリオンを参照。
ユゴスピア
テオティの本拠地で、小惑星に偽装した超巨大宇宙船。シンはその見た目をブラックナイト衛星に例えた。テオティの民が暮らす街、畑や水路が備わっているほか、宮殿やダークシンカリオンの発着する宇宙駅と複数のプラットホームも備えられている。
トレランティア
テオティの持つ負の感情で、トコナミは怒りや憎しみ、悲しみに似ていると説明した。感情が高まると爆発的なエネルギーが発揮されるが、暴走して制御できなくなる危険性も持っている。
クサビ石 / ブラックストーン
地下空間に存在する石版状の結晶体で、橙色の幾何学模様が浮かび上がる。超進化研究所では「ブラックストーン」、テオティは「クサビ石」と呼称している。作中では竜飛崎・秋田・盛岡・遠野・長野・横川・上野・富士樹海・犬山・関ヶ原・比叡山・大歩危・大宰府の13箇所で確認されている。古代地球においてテオティの先祖がアラバキを封じるために利用したもので、新幹線の路線沿い(≒旧街道沿い)の大深度地下空間に存在している。
デアボル
宇宙に現れる生物。テオティの本拠地ユゴスピアを時折襲うモンスターで、ムカデ状の形状が多数確認されている。
アラバキ
古代地球の破壊神で、その強大な力は星をも砕くとされる。アラバキの出現によってテオティの文明は破壊され、12個のブラックストーンでアラバキを分割して各地に封印していた。封印されてもなお天変地異を引き起こしたため、テオティは宇宙への脱出を余儀なくされる。ヴァルトムは地球侵攻の手段としてアラバキを利用しようと考え、クサビ石の破壊を目論んでいる。

スタッフ(第2期)

  • 原案 - プロジェクトシンカリオン、ジェイアール東日本企画、小学館集英社プロダクション、タカラトミー
  • 協力 - 北海道旅客鉄道、東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、九州旅客鉄道、ジェイアール東海エージェンシー、ジェイアール西日本商事、JR九州エージェンシー
  • 設定協力 - 碓氷峠鉄道文化むら、デンソーウェーブ、鉄道博物館(第7話 - )
  • 総監督(第1話 - 第21話)- 池添隆博
  • 監督 - 山口健太郎(第1話 - 第21話)→池添隆博(第22話 - )
  • 総監督補佐 - 大畑晃一(第1話 - 第21話)
  • CG演出 - 大畑晃一
  • 監督補佐 - 山口健太郎(第22話 - 第41話)
  • 副監督 - 牧俊治
  • シリーズ構成 - 池添隆博、赤星政尚(第1話 - 第12話)
  • キャラクターデザイン - あおのゆか
  • メカニックデザイン - 服部恵大
  • プロップデザイン - 長森佳容、五月麻帆、野間千賀子
  • 美術監督 - 古賀徹
  • 色彩設計 - 近藤直登
  • 撮影監督 - 堀野大輔
  • 世界観設定 - デジタルノイズ、コレサワシゲユキ、灯夢、小高みちる、唯一
  • CGディレクター - 安田兼盛
  • CGアニメーションプロデューサー - 城戸由貴子
  • 編集 - 後田良樹
  • 音響監督 - 三間雅文
  • 音楽 - 住友紀人、渡辺俊幸
  • 音楽プロデューサー - 大隈啓良、染谷理沙
  • CGアニメーション制作・3DCG・音楽制作 - SMDE
  • スーパーバイザー - 横山拓也
  • Coプロデューサー - 長谷川友紀(第1話 - 第28話)→藤井大希(第29話 - )、中島直人、森正、岡野千恵、岡本順哉
  • チーフプロデューサー - 鈴木寿広、丸茂礼
  • プロデューサー - 紅谷佳和、伊藤渉太、針原剛(第1話 - 第28話)→長谷川友紀(第29話 - )
  • 制作プロデューサー - 山野井創
  • アニメーションプロデューサー - 阿部勇
  • アニメーション制作 - OLM Team Abe
  • 制作統括 - 小学館集英社プロダクション
  • 製作 - テレビ東京、超進化研究所Z

主題歌(第2期)

オープニングテーマ
「ニューチャレンジャー」(第1話 - 第41話)
作詞・作曲 - Hayato Yamamoto・Kanata Okajima / 編曲-Hayato Yamamoto / 歌 - BOYS AND MEN(Virgin Music)
第1話ではEDとして使用。第13話・第20話では挿入歌としても使用。
エンディングテーマ
「キズナ・レール」(第2 - 12話)
作詞 - 児玉雨子 / 作曲・編曲 - ミフメイ(BNSI) / 歌 - 森中花咲 meets ▽▲TRiNITY▲▽
「駆け上がるボルテージ」(第13 - 21話)
作詞・作曲 - つんく♂ / 編曲 - 大久保薫 / 歌 - 浦島坂田船
「ターミナル〜僕ら、あるべき場所〜」(第22 - 32話)
作詞 - 川田まみ / 作曲・編曲 - fu_mou / 歌 - Luce Twinkle Wink☆
第30話では挿入歌としても使用。
「Fastest!」(第33話 - 第41話)
作詞・歌 - KOTOKO / 作曲・編曲 - 齋藤真也
挿入歌
「未来Cool☆Express」(第19話)
作詞 - 石橋大助 / 作曲・編曲 - 井上裕治 / 歌 - 嵐山ギンガ(CV:蒼井翔太)
劇中のミニライブでギンガが歌った。
「津軽海峡・冬景色」(第20話・第28話)
作詞 - 阿久悠 / 作曲・編曲 - 三木たかし / 歌 - 石川さゆり
第20話ではEDのあとに使用。
「残酷な天使のテーゼ」(第21話)
作詞 - 及川眠子 / 作曲 - 佐藤英敏 / 編曲 - 大森俊之 / 歌 - 高橋洋子
「チェンジ!シンカリオン ハナビver」(第25話)
作詞・作曲・編曲 - 井上裕治 / 歌 - 大曲ハナビ(CV:寺崎裕香)
戦闘中にハナビが歌った。
「世界の車窓から」(第30話)
作曲:溝口肇
「Joy to the World」(第31話)
アレンジ&編曲:中原裕章
「銀河鉄道999」(第34話)
作詞 - 奈良橋陽子・山川啓介 / 作曲 - タケカワユキヒデ / 歌 - ゴダイゴ
超進化銀河鉄道として改修されたヴァルドルの発進シーンで使用。
「ガッタンゴットンGO!」(第37話)
作詞・作曲 - Kanata Okajima、Hayato Yamamoto / 編曲 - Hayato Yamamoto / 歌 - BOYS AND MEN(Universal Music)
「進化理論」(第41話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - Coffee Creamers / 編曲 - Soma Genda / 歌 - BOYS AND MEN(Universal Music)

各話リスト(第2期)

この他、第15話までの内容を編集した総集編『スペシャル総集編!やりすぎ!?シンカリオンZ都市伝説ファイル』が配信限定で公開されている。

放送局(第2期)

日本国外での放送(第2期)

時間帯は全て現地時間。

香港
2021年10月23日から2022年4月2日まで無綫電視翡翠台にて、『新幹線戰士Z』のタイトルで毎週土曜の17時00分-17時30分に放送(第1話から第21話まで)。広東語 & 日本語二ヶ国語放送、繁体字字幕あり。
2022年6月4日から2022年10月15日まで無綫電視翡翠台にて、『新幹線戰士Z』のタイトルで毎週土曜の17時00分-17時30分に放送(第22話から第41話まで)。広東語 & 日本語二ヶ国語放送、繁体字字幕あり。
台湾
2022年2月27日から2022年12月11日まで東森幼幼台にて、『新幹線變形機器人Z』のタイトルで毎週日曜日、10時00分に放送。

DVD・Blu-ray(第2期)

2021年9月29日以降順次発売。発売元はNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン。

DVD BOX

Blu-ray BOX

テレビアニメ第3期

新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』(しんかんせんへんけいロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド)は、テレビ東京系列で2024年4月7日から放送されている。2023年12月26日に情報が公開された。

放送開始目前の3月には北陸新幹線の金沢 - 敦賀間の延伸が予定され、1月28日には本作と福井県がタイアップすることが発表された。また、3月16日の延伸に合わせて16日・17日に開催された「つるが鉄道フェスティバル」には、本作の登場人物の1人で福井県出身の九頭竜リョータが搭乗する「シンカリオン E7かがやきドリルフォーム」の撮影会が催された。

ストーリー(第3期)

本編の10年以上前に「アンノウン」が出現。アンノウンに対抗するために鍋島チクゴはERDAを創設、シンカリオンを開発して戦い続けたが、本編の10年前に突如としてアンノウンの出現がみられなくなる。ERDAはアンノウンの再来に備えてシンカリオンの開発を続け、秘密裏に準備を進めていた。

主人公の大成タイセイは2年前に失踪した姉・大成イナの手がかりを追って、姉の母校である進開学園中等部へと転入する。クラスで隣席となった九頭竜リョータに校内を案内されたタイセイは、その最後にリョータが所属する鉄道部の部室へと招かれる。タイセイはメタバースの運転シミュレーターを体験し、その様子を見た高輪カドミチはタイセイがシンカリオン運転士の適正が高いことに気づくが、偶然その時アンノウンが10年ぶりに襲来する。鉄道部顧問としてシンカリオン運転士のスカウトと養成を進めていたカドミチは、リョータにタイセイを連れて鉄道博物館地下にあるERDA施設内へと来るように指示する。カドミチから運転士就任を依頼されたタイセイは、姉の言葉を頼りに「何かを守れるカッコイイ人」となることを決意してシンカリオン E5はやぶさへと搭乗する。エンノウンの撃退に成功し、ERDAへの所属を正式に依頼されたタイセイは、姉がイナのエンジニアであったことを知る。

登場人物(第3期)

運転士(第3期)

大成 タイセイおおなり たいせい
声 - 石橋陽彩、三浦千幸(幼少期)
シンカリオン E5はやぶさの運転士。埼玉県出身で、10月14日生まれの中学2年生。
メタバース内で理想の駅や鉄道路線を構築するほどの鉄道好き。鉄道への興味は尊敬する姉・イナの影響であるが、イナは本編の2年前に失踪しており、イナの手がかりを求めて進開学園中等部に転入した。現在は母・ミサオと父・アゲオの3人暮らし。所有する端末には姉がカスタマイズしたナビゲートAI・ビーナがインストールされている。
フォールデン アカネ
声 - 小野賢章
シンカリオン E6こまちの運転士。東京都出身で、7月20日生まれの中学2年生。父はフランス人、母は日本人。
アスリートの家系に生まれ、本人も陸上選手として将来を嘱望されたが怪我により陸上競技から離れている。クールで自信家な性格。
九頭竜 リョータくずりゅう りょーた
声 - 土屋神葉、関根有咲(幼少期)
シンカリオン E7かがやきの運転士。福井県出身で、5月21日生まれの中学2年生。
ちゃらけた性格だが面倒見が良く、転入してきたタイセイの世話役をカドミチに任された。幼いころにシンカリオンに救われたことでシンカリオンに憧れを持っており、新幹線に強い興味がある。鉄道部の副部長。
魚虎 テンうおとら てん
声 - 藤原夏海
シンカリオン N700Sのぞみの運転士。愛知県出身で、8月22日生まれの中学1年生。
秀才で努力も惜しまない性格で「天才運転士」とも呼ばれたが、あることがきっかけとなり周囲に合わせるようになってしまった。
五稜郭 シオンごりょうかく しおん
声 - 田澤茉純
シンカリオン H5はやぶさの運転士。北海道出身で、7月30日生まれの中学1年生。
武術全般に長けており、祖父は古武術の道場を開いている。性格はおっとりしており、口数も少ない。

ERDA職員

高輪 カドミチたかなわ かどみち
声 - 小林親弘
平時は進開学園中等部の国語教師だが、ERDA東日本本部にも所属しており戦闘の指揮を執る立場にある。進開学園では鉄道部の顧問を務める。東京都出身。
青梅 マイおうめ まい
声 - 本渡楓
リョータの幼馴染で鉄道部の部長。埼玉県出身で、5月20日生まれの中学2年生。
大成イナに憧れてエンジニアを目指しており、ERDAでは運転士の訓練をサポートしている。
大成 イナおおなり いな
声 - 喜多村英梨
元ERDA職員でタイセイの10歳年上の姉。世界のAI技術に貢献した優秀なシステムエンジニアで、天才と呼ばれるほど有名であった。本編の2年前に行方不明になっているが、現在でもイナのアカウントからERDAのサーバにアクセスがある。
鍋島チクゴなべしま ちくご
ERDA創設者。本編時点では故人。生前は天才エンジニアと謳われた。

用語(第3期)

ERDA(エルダ)
シンカリオンの開発・運用とを行う機関。ERDAは通称で、正式名称は「超進化鉄道開発機構」。設立者は鍋島チクゴ。
シンカリオン
アンノウンの脅威に対抗するためにERDAが開発したロボット。ERDA設立初期に0系新幹線をベースとして開発され、アンノウン再来までにE5系・E6系・E7系の3体が開発された。
キャプチャーウォール
アンノウンを一時的に異空間へと隔離するための装置。
アンノウン
正体も目的も不明の敵対勢力。本編の10年以上前に出現したが10年ほど前に突如として姿が見られなくなったが、本編開始と前後して再度出現するようになった。
黒い新幹線
アンノウンの出現場所周辺で目撃される黒い新幹線。

スタッフ(第3期)

  • 監督 - 駒屋健一郎
  • シリーズ構成 - 梅原英司
  • 副シリーズ構成 - 石橋大助
  • キャラクターデザイン - 朝香栞、森田二惟奈
  • メカニックデザイン - 桐敷晃
  • 音響監督 - 三間雅文
  • 音楽 - 菅野祐悟
  • アニメーション制作:シグナル・エムディ、Production I.G
  • CGアニメーション制作 - SMDE
  • 協力 - 北海道旅客鉄道、東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、九州旅客鉄道
  • 設定協力 - 鉄道博物館、交通新聞社
  • 制作 - 小学館集英社プロダクション

主題歌(第3期)

3期のOP・EDは“UTA-RAIL♪PROJECT(ウタレール プロジェクト)”と称し、実在する新幹線をモチーフにしたタイトルを付けて書き下ろされている。

オープニングテーマ
「閃光ハヤブサ」(第2話 - )
作詞・作曲・歌 - GRe4N BOYZ(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
編曲 - GRe4N BOYZ・nishi-ken
第1話ではEDとして使用。
エンディングテーマ
「HOPE!HOPE!HOPE!」(第2話 - )
作詞・作曲・歌 - meiyo
編曲 - 三好啓太

このほかEDテーマを「THE ALFEE」・「山本彩」が歌う予定。

各話リスト(第3期)

放送局(第3期)

その他の展開

漫画

『てれびくん』(小学館)2015年11月号から2018年1月号までコミカライズ連載した。当初は玩具版をベースにする形であったが、アニメ版の放送開始を受けて、2017年12月号よりアニメ版をベースにする形にリニューアルした。その後、劇場版の制作を受けて、2019年8月号より劇場版のストーリーをベースにする形でコミカライズ連載を再開した(全5話)。また、『別冊コロコロコミックSpecial』2018年4月号 より『新幹線変形ロボ シンカリオン 超変形ギャグ外伝』のタイトルで同年8月号まで連載された。

『最強ジャンプ』(集英社)2024年5月号から『新幹線変形ロボ シンカリオン ダイブ ザ ワールド』のタイトルで、「新シリーズ」のコミカライズが連載されている。本誌オリジナルストーリーを展開。原作は澤咲ましの、作画は古屋こうが担当。

アーケードゲーム

『新幹線変形ロボ シンカリオン カードがもらえる! 超シンカバトル』
2018年3月下旬より順次稼動開始したトレーディングカードアーケードゲーム。発売元はタカラトミーアーツ。
『おもちゃがあたる!ロボカバトル』
タカラトミーアーツ販売。本作と『トミカ絆合体 アースグランナー 』『トランスフォーマー』の3作品を題材としたアーケードカードゲーム。2020年4月より稼働。コアグランナートミカとの連動遊びも可能。

ゲーム作品への登場

『エイリアンのたまご』(パオン・ディーピー)
2018年7月27日から2018年8月26日までシンカリオン限定ガチャや限定ミッションを実施。
『共闘ことばRPG コトダマン』(セガゲームス)
2018年12月6日から2019年1月9日まで。「E5はやぶさ」をはじめとして(各運転士も含む)、敵側エージェント(ゲンブ、ビャッコ、スザク、セイリュウ)も登場する。
劇場版の公開を記念して2019年1月24日から1月31日まで復刻第二弾が開催され、第一弾で登場したE5系 はやぶさをはじめとするコラボキャラ全10体が上方修正された。
『スーパーロボット大戦X-Ω』(バンダイナムコエンターテインメント)
2019年7月1日から7月8日までの期間限定イベントにて、速杉ハヤトとシンカリオン E5はやぶさMk II、シャショット、セイリュウとブラックシンカリオン 紅が参戦。本作と同じく列車及び新幹線のロボットが登場する『勇者特急マイトガイン』『勇者エクスカイザー』とのコラボレーションが描かれた。
『スーパーロボット大戦30』(バンダイナムコエンターテインメント)
2022年4月20日配信のダウンロードコンテンツにて速杉ハヤト、速杉ホクト、シャショット、シンカリオン E5はやぶさMk II、シンカリオン E5 MkII × ALFA-Xが参戦。

ショップ

テレビアニメと連動した店舗であるシンカリオンストアを期間限定で全国各地に出店していた。

関連項目

  • カンセンジャー - 西日本旅客鉄道(JR西日本)の地方機関である新幹線管理本部(現在の新幹線鉄道事業本部)が製作した、山陽新幹線の公式キャラクター。
  • 新幹線トレインジャー - 東日本旅客鉄道(JR東日本)盛岡支社のイメージキャラクターで、東北・秋田新幹線をモチーフにしたヒーロー。

脚注

注釈・参照話数

出典

外部リンク

玩具
  • 新幹線変形ロボ シンカリオン|プラレール|タカラトミー
  • シンカリオン チェンジ ザ ワールド|プラレール|タカラトミー
アニメ
  • シンカリオン チェンジ ザ ワールド - 公式総合サイト
    • 新幹線変形ロボ シンカリオン
      • 劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』
    • 新幹線変形ロボ シンカリオン Z
      • 復活のカイレン|新幹線変形ロボ シンカリオン Z
  • 新幹線変形ロボ シンカリオン|TBSテレビ - TBSテレビによるテレビアニメ第1期番組サイト
  • 新幹線変形ロボ シンカリオンZ テレビ東京アニメ公式 - テレビ東京によるテレビアニメ第2期番組サイト
  • シンカリオン チェンジ ザ ワールド テレビ東京アニメ公式 - テレビ東京によるテレビアニメ第3期番組サイト
SNS
  • 新幹線変形ロボ シンカリオン(公式) (@shinkalion) - X(旧Twitter)
  • シンカリオンTV - YouTubeチャンネル

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 新幹線変形ロボ シンカリオン by Wikipedia (Historical)



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