『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』(げきじょうばん かめんライダーエグゼイド トゥルー エンディング)は、2017年8月5日より東映系で公開された、特撮テレビドラマシリーズ平成仮面ライダーシリーズの『仮面ライダーエグゼイド』の劇場版作品にして完結編である。
映倫No.:121141。同時上映作品は『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』。
キャッチコピーは、「ゲームエンド」「ドクターバトルの終焉」「命を救うのはVR《仮想現実》の世界か―リアルな医療か―」。
『仮面ライダーエグゼイド』の単独映画作品。時系列においては、本作品ではテレビシリーズ第45話(最終話)の後を舞台にした後日譚が描かれるが、その時間軸の設定は最終話終了時点まで箝口令が敷かれており、終了以前の情報解禁は禁止とされていた。公開直後のテレビシリーズ第42話からは、映画に繋がる展開が徐々に明かされていく。
従来の劇場版と同様に、劇場版限定ライダーが登場するほか、『仮面ライダークロニクル』のラスボス・ゲムデウスがテレビ本編とは異なる姿で登場する。また次作『仮面ライダービルド』から仮面ライダービルドがテレビ本編に先駆けて登場する。
2017年7月26日に開催された完成披露イベントには、テレビ本編から引き続き登場するキャストに加え、本作品で南雲影成 / 仮面ライダー風魔を演じるCHEMISTRYの堂珍嘉邦ほか映画でゲスト出演するキャストが登壇した。
『仮面ライダークロニクル』を巡る騒動が終結し、宝生永夢 / 仮面ライダーエグゼイドたちは平穏な日常を送っていた。
そんなある日、突如として新種のバグスターウイルスによる大規模なパンデミックが発生した。時を同じくして謎の忍者集団が聖都大学附属病院を襲撃しこのウイルスをまき散らした。永夢たちはこの忍者集団を迎え撃つが、敵の攻撃により鏡飛彩 / 仮面ライダーブレイブや花家大我 / 仮面ライダースナイプたち、そして永夢が研修時代に出会った難病の少女星まどかがウイルスに感染してしまう。ウイルスに感染しなかった永夢は忍者集団を率いる南雲影成 / 仮面ライダー風魔に挑むも、圧倒的な実力差から敗れてしまう。
その後永夢は同じくウイルスに感染していなかった檀黎斗 / 仮面ライダーゲンムと九条貴利矢 / 仮面ライダーレーザーターボから、影成の正体が外資系ゲーム会社マキナビジョンの幹部で、彼の上司で社長であるジョニー・マキシマの目的がVR(仮想現実)空間に「絶望から解放される永遠の天国」を作り出すために現実世界の崩壊を目論んでいることを聞かされる。
敵の野望を阻止するべく永夢は黎斗が開発した新たなガシャットマイティクリエイターVRXガシャットと幻夢VRを使って敵のVR空間に突入するが、そこには意外な光景が広がっていた。
外資系企業のゲーム会社で、最先端のVR技術を持ち、仮想現実のゲーム開発に尽力している。
エグゼイドがレベル2の状態からゲーマドライバーのレバーを閉じ、マイティクリエイターVRXガシャットを左のスロットに装填してレバーを引き変身するエグゼイドの最強形態の一つ。劇中ではVR空間内でのみ使用された。
変身音声は「天地創造の力!ゲットメイク!未来のゲーマー!マイティクリエイターVRX!」。
決め台詞は、「ノーコンティニューでゲームを作るぜ!」。
アクションゲーマー レベル2に、腰部にピンクのローブや、胸部に白いプロテクターVRライフガードと肩部のオプティクスプリンターVRクリエイトモジュール、頭部に白いフェイスゴーグルマルチディスプレイゴーグルなどが付けられた姿となっており、これらの複眼部や胸部の装甲はVRのヘッドセットをモチーフとしている。
ガシャットを描画ツールとしてゲームのコントローラーのように振るうことで、VR空間に剣やミサイルなどの武器のVRエフェクトを指先で空中に描き、それらをオブジェクトとして実体化させて攻撃する。また、超高速で空中を飛行することでブラックホールを生み出す。実体化能力に永夢のインスピレーションを加えることでムテキゲーマー以上の戦闘能力を持つ。
南雲影成が変身する忍者型の仮面ライダー。名前の読みは「ふうま」。ジャンルは忍者ゲーム。
名前は戦国時代の忍者集団風魔風魔小太郎に由来する。
本作品で初登場したエグゼイドフルボトルについては、エグゼイドフルボトルを参照。
脚本を務めた高橋は、テレビシリーズが8月で終了することを受け、終了後も本作品は公開しているため、「真のエンディング」というテーマにしたことを決め、パラレルでも夢落ちでもない世界観にし、テレビシリーズを最終回まで観たうえでまた見に行きたくなる映画を目指した。ただし、テレビシリーズを見たとしても映画は観ない視聴者はいるため、テレビシリーズはテレビシリーズできっちりと完結させているという。
『仮面ライダーエグゼイド』が現実の医療を描いた従来の医療ドラマとは違い、子供たちが見る番組であるため、リアリティを求めるよりも「病気と闘う勇気を持つことの大切さや人への優しさ」を描いていたため、劇場版となった本作品では、現実にもある病気である小児脳腫瘍を患う子供が物語のコンセプトとして選ばれた。
時系列は本編最終話の後日譚だが、本編の台本が上がる前に撮影されたため、本作品で全員が登場することとなったことから、本編では全員が生き残ることとなった。
2018年1月10日発売。Blu-ray / DVDでリリース。本作品以降、通常版はDVD版のみとなり、コレクターズパックのBlu-ray版は特典映像を本編Blu-rayに集約し、DVD版の本編ディスクとセットで販売する形式となった。
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