『競馬ニホン』(けいばニホン)は、大阪市を拠点とする、関西を中心とした中央競馬の予想専門紙。
発行元は株式会社前夜通信社。1932年(昭和7年)創業の歴史ある会社である。社名の由来は、太平洋戦争前の頃の競馬において、翌日のレースに出走する馬の登録馬名(当時、出走馬と枠順の確定は、レース当日の朝であった)と、予想を掲載した出馬表と呼ばれる出版物を、レース前夜に発行したことから取られている。
毎週原則として競馬開催前日の金曜・土曜日に新聞を発行。京阪神を中心とした西日本各地の主要駅売店、競馬場・ウインズ、コンビニエンスストアにて新聞を販売していたほか、e-SHINBUN(イー新聞)で電子版を提供。また、携帯電話各社と業務提携を結んでいた他、放送メディアにもラジオNIKKEI、グリーンチャンネルの競馬中継の解説として記者(トラックマン)が出演していた。競合他紙が1990年代より次々に紙面をカラー化していったのに対し、休刊までモノクロ紙面を貫いたのも特徴である。関東の情報は創刊当時に縁が深かった『ダービーニュース』と業務提携を結んでいた(2013年まで)。
1984年(昭和59年)6月までは、同じ関西系の『週刊競馬ブック』より先に週刊誌『競馬ニホン週刊号』も発行しており(資料編については2005年7月まで発行)、競馬評論家の志摩直人の連載コラムなどが人気を博した。インターネットへの進出は早く、1995年(平成7年)にウェブサイトをオープンした。
2018年4月6日に、諸般の事情により4月15日号をもって一旦休刊すると発表。Webサイトについてはそれに先立って4月8日に全サービスを終了。2019年2月からホームページは通販サイトにリニューアルした。
競合紙の競馬ブックが毎日放送(MBSラジオ、『日曜競馬』→『みんなの競馬』→『GOGO競馬サンデー!』)やカンテレ(『DREAM競馬』)などへ積極的にスタッフを派遣していたのに対し、競馬ニホンは1965年(昭和40年)にスタートした日本短波放送第2プログラム『中央競馬実況中継』を中心とし、同局以外への出演は朝日放送(ABCラジオ、『ABC中央競馬中継』)など一部に限られた。
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