2020年東京オリンピックの陸上競技(2020ねんとうきょうオリンピックのりくじょうきょうぎ)は、ワールドアスレチックス(旧国際陸連)管轄のもと、2021年7月30日から8月8日まで実施されたオリンピックの陸上競技である。
前回リオ大会で実施した47種目に加えて新たに男女混合リレー(4x400mリレー)を採用した。なお、男子50km競歩は2019年3月に国際陸連(当時)が2022年以降のオリンピック・世界選手権では実施しないことを決定したため、オリンピックでの実施は今回限りとなる。
今大会の個人種目では対象期間内 に参加標準記録を満たした者のほか、ワールドアスレチックスが定める世界ランキング により、1ヶ国から1種目あたり3名まで出場資格が与えられる。また、ユニバーサリティ出場枠として、いずれかの性別で上記の出場資格を得た選手が存在しないNOCは、出場資格を得た選手が存在しない性別の選手1名を1種目(10000m、3000m障害、混成競技以外)にエントリーさせることができる。リレー種目は2019年世界選手権(ドーハ)と2021年世界リレー大会(ホジュフ)の8位までのチームのほか、世界ランキングにより各種目16ヶ国に出場枠が与えられる。
世界選手権の男子4x100mリレーで日本(多田、白石、桐生、サニブラウン、小池(予選のみ))は銅メダルを獲得し、オリンピックの出場権も獲得した。また、世界リレー大会では、男子4x400mリレー(伊東、川端、佐藤、鈴木、樋口(予選のみ))では2位、女子4x100mリレー(青山、兒玉、齋藤、鶴田)では4位となり、それぞれオリンピックの出場権を獲得した。
マラソンの日本代表は、2019年9月に開催されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)とそれに続くMGCファイナルチャレンジの結果により、男女3名ずつの代表選手が内定した。
競歩は、2019年世界選手権とそれ以降に行われる日本選手権(20km、50km)、全日本競歩(能美、高畠)の結果により選考される予定だったが、東京オリンピックの延期に伴い、男子50km、女子20kmについては2021年に開催される日本選手権も選考対象の競技会に加えられた。(当初の選考競技会のうち、2020年4月開催予定の日本選手権(男子50km)は新型コロナウイルス感染症流行の影響で中止となっていた。)なお、2020年4月までに、男女合わせて7名の選手が代表選手に内定している。男子50kmの最後の1枠には2021年5月に開催された日本選手権を制した丸尾知司が内定した。
トラック&フィールド種目では、当初、日本陸連は2019年世界選手権や2020年日本選手権などの競技会を選考競技会とする選考基準を公表していたが、東京オリンピックの延期に伴い、選考基準は一旦取り消されたが、2021年日本選手権(長居ほか)などの競技会を選考競技会とする選考基準を改めて公表した。長距離種目(3000m障害、5000m、10000m)については、2021年日本選手権のほか、2020年12月に開催される日本選手権(長距離種目)の優勝者が本大会の参加標準記録を満たしていた場合、即時、代表選手に内定するという選考基準 であったため、日本選手権の結果、相澤晃(男子10000m)、田中希実(女子5000m)、新谷仁美(女子10000m)の3名が代表選手に内定した。そのほかに、2021年日本選手権において3位以内かつ参加標準記録を満たしている選手や世界ランキングにより出場資格を得た選手などが代表選手に内定した。
2019年3月10日、東京オリンピックの参加標準記録が発表された。
年齢制限は以下のとおり。東京オリンピックの延期に伴い、年齢制限も改定された。
7月30日から8月7日まで昼と夜の二部構成でオリンピックスタジアムにて実施。原則として昼の部は9時開始、夜の部は19時開始。競技日程は以下のとおり。男子100mのみ予備予選を実施する。また、マラソンと競歩は暑さを避けるため、8月5日から8日に札幌市で開催された。
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