株式会社シャフト(英: SHAFT INC.)は、日本のアニメ制作会社。杉並アニメ振興協議会会員。
虫プロダクション出身の若尾博司が、1975年に仕上スタジオの「有限会社シャフト」として創業。設立当初は同年に設立されたスタジオディーンとともに、シンエイ動画及び虫プロの流れを汲む日本サンライズ制作作品の仕上を請け負っていた。
1980年代前半、グロス請けを開始し、仕上スタジオからアニメーション制作全般を請負う制作会社に転換した。1987年の『夢から、さめない』が初の自社元請制作作品(これ以前に森のトントたち(1984年)を下請けという形で実制作していた)であり、1995年の『十二戦支 爆烈エトレンジャー』が初の自社企画・元請制作によるテレビシリーズである。2000年から2001年にかけて発売された『トップをねらえ!』のDVD映像特典として収録された短編作品をグロス請けで制作。以降2001年から2005年までガイナックスと共同名義で制作を請け負った。
2004年、久保田光俊が二代目代表取締役に就任する。相前後して社内にデジタル部(DIGITAL@SHAFT)を設け、導入済みのデジタルペイントの他、デジタルコンポジット及びビジュアルエフェクト(3DVFX)にも対応する。
2004年放送の『月詠 -MOON PHASE-』の制作にあたり、『The Soul Taker 〜魂狩〜』にグロス請けで参加した際の仕事ぶりを監督の新房昭之が評価し、制作現場としてシャフトを提案。以降、尾石達也、大沼心などのスタッフが制作に参加し、『ぱにぽにだっしゅ!』や『さよなら絶望先生』『〈物語〉シリーズ』など、新房を監督とする作品を中心としたテレビシリーズを手掛けている。また、新房を監督とする作品では、別にシリーズディレクター(チーフディレクター、副監督)を立てることが多い。
2011年に制作した『魔法少女まどか☆マギカ』は記録的なヒットとなり、『ニュータイプアニメアワード2011』において、監督賞・作品賞など14冠を達成し、相応の成果を得る。
2015年には、有限会社から株式会社に改組した。
2020年、美術部(SHAFT art section)を開設。
2022年6月、静岡県静岡市葵区に静岡スタジオ「AOI」を開設。
共同筆名を使用する事があり、古くは『十二戦支 爆烈エトレンジャー』の紗吹 都、2000年代以降は東 富耶子(東 冨耶子)、椎谷 太志を使用する。(いずれも「シャフト」・もしくはその逆から読みの当て字)
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