『爆笑問題の検索ちゃん』(ばくしょうもんだいのけんさくちゃん)は、テレビ朝日で2005年10月8日から2009年9月26日まで毎週土曜日未明(金曜日深夜)に放送されていたトークショーを兼ねたクイズ番組で、爆笑問題(田中裕二・太田光)の冠番組でもある。現在は不定期に復活特番として、ネタ祭りのタイトルで放送されている。略称は「検索ちゃん」。
「深夜の雑学クイズ」がテーマである。インターネットの検索によって得られたウェブサイト(Web)上の情報からクイズを出題する。ウィキペディア日本語版や2ちゃんねるをソースに出題されることも多々ある。
また、クイズと並んで出演者のトークもメインの内容となっている。クイズの内容から発展した出演者達のトークから、彼らや他の芸人達の意外なエピソードが聞かれることもある。
2006年1月には、深夜の30分番組としては異例の2時間スペシャルを放送。以降も数度ゴールデンでの特番を放映(後述)、ゴールデンタイム昇格を狙うも視聴率は伸びず。2007年5月以降、クイズとトークの『検索ちゃん』と、雑学クイズを主体とする『芸能界雑学王No.1決定戦』(特番期に3時間)・『今すぐ使える豆知識 クイズ雑学王』(2007年10月から12月まで水曜23:15からの「ネオバラエティ」枠で放送され、2008年1月からは水曜20:00枠にてレギュラー放送開始)で棲み分けを行っている。当番組終了後、2010年4月からネオバラエティに戻った雑学王は、同年10月以降、出演者を全員芸人にした上でトークの比重を高め、事実上、当番組の企画を継承した。雑学王の後番組『ストライクTV』は司会が爆笑問題ということ以外全く異なる内容となったが、2012年4月のリニューアル以降は当番組のスタイルに踏襲するようになり、2012年10月15日には『ストライクTV 特別編』として、同枠で『検索ちゃん』そのものが復活している。
放送時間は30分だが、太田光がボケ続けたり、エピソードを語りすぎるため、1回分の収録に2時間以上かかっている。3本撮りであるため、1度の収録時間は7時間以上に及び、田中裕二は「業界で一番長い収録」と語っている。番組プロデューサーによると「太田さんは収録を出来るだけ時間内に収めようとしている。だからテープチェンジをするときに太田さんの落ち込み方が凄い」とのこと。そのため、放映時間内に収まらない内容も多く、「未公開放送SP」が放映されることがある。
安定した人気を保っていたが、テレビ朝日が2009年秋の番組改編にともない『タモリ倶楽部』など一部の番組を除いて深夜バラエティをすべて終了させることになったため2009年9月26日放送(2009年8月26日収録)の『検索ちゃん最終回スペシャル』をもって、4年の歴史に幕を降ろした。
上記のように人気であったにもかかわらず終了した事について出演者は収録時間が長いことにかけて「一度の収録で使うテープが多すぎて予算が無くなった。」「タイタン以外の事務所から拘束時間が長すぎると怒られた。」「テレビ朝日の働き方改革に引っかかった。」等、収録時間が長かったから終了したという趣旨のネタにしている。
レギュラー放送終了後、芸人ちゃんネタ祭りとして概ね毎年12月第4金曜日に放送が行われている。。
また2017年5月5日、サイバーエージェントとテレビ朝日が運営しているインターネットテレビ局「AbemaTV」開局1周年記念特別企画として同局のAbemaSPECIAL2チャンネルにて「爆笑問題の検索ちゃんぴおん」として一夜限りの配信が行われた。
桑田佳祐(サザンオールスターズ)が本番組のファンであることを太田が言及している。また、本番組ではサザン及び桑田のソロ活動に関する問題が出題されたことが何度かある。
毎回5名が出演。
2009年3月まではレギュラーである田中と、次長課長と品川庄司の2組から1-2名、準レギュラーの伊集院、東、土田、友近、ジュニアかゲストから2-3名というのが標準的な組み合わせである。コンビの場合は、基本的に一方が解答者で、もう一方はクイズには参加せず「応援席からの応援」という形としてトークには参加するため、実質「クイズ解答権がないパネラー」である。ゲストには吉本興業所属の芸人が呼ばれるケースが多い上、レギュラーの品川庄司と次長課長も吉本所属なので場合によっては出演者が爆笑問題と小池以外は吉本に所属している芸人だけになることもある。
2009年4月から、次長課長と品川庄司は、2週間ごとに交互に出演するようになった。そのため、ゲストによって解答者の人数は4名または5名と変動するようになった(ゲストがピン芸人の場合、太田・小池以外の全出演者が解答者となり解答者5名で応援席なし。ゲストがコンビ等の場合、解答者4名で雛壇に2名等配置)。
スペシャル放送を除くとこれまでに、お笑いタレントでは
男性タレントでは
女性タレントでは
が出演している(五十音順)。
この番組の面白さの一つに「珍解答」がある。特に庄司智春、井上聡、小木博明の3人は珍解答を連発しているため、通称「バカ3人組」と呼ばれている。また、陣内智則も珍解答が多い。 しかし、珍解答も「検索ちゃん」の人気の一つとなっている。バカ3人組または3人組の内1-2人か陣内が同じ解答席にいると珍解答が連続で出て、応援席からツッコまれる事が多い。小池はあまりのバカっぷりに呆れを通り越して、子を見守るような温かい視線を向けている。
ただ、この3人組+陣内の間には独特に通ずるものがあるらしく、他のメンバーが唖然とするようなコメントでも「俺、言ってること何となくわかるよ」と意気投合することがしばしばある。
庄司・井上の衝撃的な解答が開けられ会場が騒然とする中、小木は「なるほどね」と頷き納得している。その後とどめに小木の珍解答が開けられると、庄司・井上は「来たコレ!」「俺生きてるよ!」と水を得たように活き活きとする。
これほど見事な天然っぷりを披露しながらも、検索ちゃんぴおんの決定は太田の独断であるため、小木以外の3人は、検索ちゃんぴおんになったことがある。
まれにレギュラー放送にもかかわらず、趣向を凝らした回も放送される。
ここでは、クイズ企画を実施したスペシャル回を記述する。「芸人ちゃんネタ祭り」の放送については、爆笑問題の検索ちゃん#芸人ちゃんネタ祭りを参照。
2時間スペシャル。
5名ずつ2つのブロックに分かれて予選を戦い、田中裕二と、それぞれのブロックの下位2名だった河本、品川、友近、堤下の計5名が決勝戦に進んだ。決勝戦で最下位になってしまった堤下が「検索おバカちゃん」になった。
検索キーワードはすべて出演者およびコンビ名となっていて、選択すると出演者の恥ずかしいエピソードがクイズとして出題された。なお、この日に限って同じ検索キーワードを何度でも選ぶことができた。
3時間スペシャル・ゴールデン特番。
『タレントブロック』と『芸人ブロック』の2部構成で、両ブロック共、ネットカキコミ(出演者の恥ずかしいエピソード)問題のみが立て続けに出題された。視聴率は7.2%と低調に終わった。
2時間スペシャル・ゴールデン特番。芸人雑学王を争う。
解答者がAブロックとBブロックに別れ、各ブロックの上位3名が決勝進出。
太田は面白半分で、まちゃまちゃに恋愛に関する質問を連発して怒らせたこともあった。
友近も解答者として出演予定だったが、2006年6月23日放送の「芸人雑学王出場権争奪バカ芸人SP」で予選を行い、庄司、井上、田中卓、陣内と争い最下位だったために、応援席での参加となった。
視聴率は10.4%を記録した。
Aブロック解答者
Bブロック解答者
結果は1位が伊集院光、2位が後藤輝基、3位が山根良顕、4位が田中裕二と長州小力、6位がビビる大木だった。
2時間スペシャル・深夜枠での特番。
「妻帯者ブロック」「モテる芸人ブロック」「多芸芸人ブロック」の3ブロックに別れ、各ブロック毎に、ブロックのテーマに当てはまる5人が解答席に着いてクイズに挑む。ブロック分けは以下の通りで、河本、劇団ひとり、宮迫は2ブロック参加。
モテる芸人ブロックに小木が入っていることに周りからは不満の声が上がっていたが、これにより前述の「バカ3人組」が1ブロックにまとめられた。
問題は全て、「ネットカキコミ」から出題。それ以外は通常通り、用意された6つの“検索キーワード”から選択して、そのキーワードに関連した「ネットカキコミ」問題が出題される。妻帯者ブロックにおいて、キーワード「浮気疑惑」では、河本の嫁が問題を投稿しており、河本を含む出演者等を驚かせた。
各ブロック5問出題して、最多正解者の土田、矢作、宮迫が決勝進出。決勝戦は、残りの9名に関するネットカキコミから出題。実際に出題されたのは、品川に関する問題2問と田中に関する問題1問。
早押し・2問先取のルールで土田が「検索ちゃんぴおん」となり、太田の銅像つき・20万円相当の特製トロフィーが贈られた。しかし土田は欲しくなさそうな顔をしていた。
「ドスペ!」枠で放送。キーワードは全て最近流行した物となっており、そこから選択をする。
放送日当日が陣内と藤原紀香の結婚式だったため、本編内と本編終了後に編集したばかりの結婚会見の模様も併せて放送された。CM明けに少しずつ会見の模様が織り込まれていた。
15人に対して解答席は5席しか無いため、10人は応援席で見学する。ただし、数問毎に「席替えタイム」を実施。応援席の中から小池から指名された2名が解答席に座る事が出来る代わりに、これまでの成績等に関係なく、応援席に下がって欲しい人を、100人の観客が解答席の5人の中から投票し、得票数上位2名が応援席へ戻される。
VTRで森山良子、マダム路子、レギュラー、品川の妻、田中卓の母親が出演した。また、田中裕のアメリカ旅行、デビュー当時の品川庄司、大学時代の山根、中学生時代の友近といった、出演者の若き日のVTRも流された。
結果は、土田が検索ちゃんぴおんとなり、賞金100万円を獲得した。
「月バラ!」での放送。普段と異なり屋外でのロケ収録となる。
銀座の高級店に出向き芸人が時間内に早押しでテーマ(料理の材料、分野など)に関する雑学を披露しその中から店主に面白いと思った芸人を判定してもらう。店ごとに雑学を披露する側と誰が選ばれるかを予想する側に分かれ、店主に選ばれた芸人と予想を当てた芸人のみが料理を食べられる。
通常回と同じく番組の最後に太田が本日の雑学ちゃんぴおんを決定。雑学ちゃんぴおんには4店中3店で料理を食べられた品川が選ばれた。
田中は自分の推測や太田への指摘、次長課長は天津飯、奥さんの得意料理など、テーマとはあまり関係ない雑学を披露しツッコまれていたが、最後の店では河本が選ばれ、予想した土田は「最後の店はお笑い好きの店主じゃないかと思った」発言した。
井上と庄司は最後の最後まで1回も食べられなかった。
視聴率は振るわず、3.6%と低かった。
19:53 - 21:48の2時間スペシャル。番組冒頭がいきなり!黄金伝説。からのステブレレス。
「爆笑問題結成20周年記念特別企画〜第2夜〜」(第1夜は前日25日の今すぐ使える豆知識 クイズ雑学王)と題し、祝!100回もやっちゃいました!スペシャルの拡大版で、キーワードは全て爆笑問題の20年間の歴史を紐解くもので、問題は回答者による選択ではなく事前の順番どおりに出題された。
爆笑問題や出演者全員の秘蔵映像を振り返りつつ、爆笑問題の結成20周年を祝う内容で、VTRでも立川談志、松村邦洋などゆかりのある芸能人が出演した。 回答者席は通常と同じく5つで、回答者席の後ろには他の芸人達の応援席が用意されており、問題ごとに一部の回答者が代わる仕組みで一問のみ出演の回答者もいた。
収録時間はこれまでの中で最長の9時間にも及んだ。
1時間スペシャル。テレビ朝日50周年記念の番組として放送され、テレビ朝日関連の問題が出題された。出演者
レギュラー放送終了以来約3年ぶりの1時間スペシャル。この回以降は『ストライクTV 特別編』(月曜日23:15 - 翌0:15 JST)として放送されている。
前回の復活スペシャルが好評で再び復活することになった また、2週連続放送の1週目である。
2週連続放送の2週目である。
テレビ朝日開局55周年記念『55時間テレビ』の一環として復活放送。解答席と応援席は問題ごとに交代された。
「2017男と女の大問題スペシャル」として21:58 - 23:05に放送。
「芸人ちゃんネタ祭り」は小池たっての要望により開始された、出演者のネタを披露するスペシャル番組である。ネタ時間の制限なしで芸人がネタを披露する特別編。爆笑問題をはじめ、テレビではあまりネタを披露しなくなった出演者のネタを見ることができる貴重な機会となっている。コンビ活動をしていない東と土田、古坂は「箸休め」のスペシャルステージとして、同世代芸人のネタを再現している。ネタ披露後、レギュラー時代の名残として、出演芸人のタレコミと、そのネタや芸人にまつわる検索件数を表示している。
サイバーエージェントとテレビ朝日が運営しているインターネットテレビ局「AbemaTV」開局1周年記念特別企画として同局のAbemaSPECIAL2チャンネルにて21:00 - 23:00に復活配信。解答席と応援席は問題ごとに交代された。
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