『生徒諸君!』(せいとしょくん)は、庄司陽子による日本の学園漫画。『週刊少女フレンド』(講談社)にて1977年18号から1985年9号まで連載された。また、外伝が『ハローフレンド』(講談社)にて1983年12月号から1984年1月号まで掲載された。1978年度第2回講談社漫画賞少女部門を受賞。2010年3月時点でシリーズ累計発行部数は2500万部を突破している
この作品を原作にして1984年に実写映画が制作され、1980年と1987年にはテレビドラマが、1986年にはテレビアニメが制作された。
2003年からこの作品の続編となる『生徒諸君!教師編』が連載され、2007年4月にテレビドラマ化された。2010年からは『教師編』の続編(第3部)にあたる『生徒諸君! 最終章・旅立ち』が2019年3月まで連載された。2019年7月よりナッキーが旅立ってから数年後の世界を描く『生徒諸君! Kids』を連載開始した。
聖美第四中学校2年A組にやってきた転校生・北城尚子。ナッキーの愛称を持つ彼女は、自分に素直な感性と快活さで学園生活に新たな風を巻き起こす。やがて彼女を慕うクラスメイトたちと悪たれ団を結成。中学、高校、大学、そして社会に出るまでの間に、学校行事や進学、恋愛、家庭事情などさまざまな出来事を経験しながら、ナッキーと彼らは強い友情を育みつつ成長していく。
ナッキーが最初に名づけた名前は『聖美悪たれ伝を作る会』だったが、この名称は物語の冒頭でしか登場しない。メンバーは加入順。
『生徒諸君!』は、西河克己監督、小泉今日子主演の1984年の日本映画である。日本ヘラルド映画配給。
監督の西河克己は製作当時66歳で、18歳の小泉を撮ることに対して、「ある意味では、そういうことを度々やっているわけですから、戸惑いは勿論ない。まあ、またか、という感じ。僕のところへ大人の話は回ってこない。きっと向かないんでしょう。我々の商売は人が決めたことがきっと向いているんでしょう」などと述べている。小泉の演出にあたり、事前に曲を聴いたりといったリサーチしたが、初対面で陰のある暗い子で驚いた。シナリオを見ると病気で死ぬ双子の役があり、会う前は死ぬ暗い子の役の方が出来ないのではないかと考え、どう誤魔化したらいいか思案していたが、そちらの芝居は自然に出来て、むしろ明るく跳ね返った女の子の芝居が上手く出来なかった。それまで演出したアイドルのうち、榊原郁恵や森昌子は、待ち時間でもキャーキャーしていて、山口百恵はキャーキャーはしないが、じいっとしていた。ところが小泉は下を向いて落ち込んだ表情をして、普段は全然笑わず、笑顔が営業用と気付いた。「スターの価値は笑顔で決まる」を持論とする西河は戸惑ったという。アイドルの初主演作を任されることの多い西河は、その演出法について「会ってすぐその人の本性が分かるわけはないので、『この子はこういう子だ』と会った瞬間決める。迷ってると上手くいかないから、それが当たろうが外れようが仕方がない」などと述べている。
東京渋谷東急、丸の内東映の他、全国約80館で封切された。
高橋源一郎は「『生徒諸君!』は、映画というよりは巨大なテレビ映画の上の単発ドラマといった方が早い。つまり、本当はシラケつつも、根性を決めてノッて見ることにしよう、という映画なのである。それはもう徹底的にアナクロであり、恥も外聞もありゃーしねえ、という爽快さが何といっても素晴らしいのだ。その堂々としたところでは、大真面目な百恵映画と正反対の方向をむきながら奇妙に一致してしまうのである」などと評している。
1986年2月23日に、フジテレビ系「日生ファミリースペシャル」で、『生徒諸君!心に緑のネッカチーフを』のタイトルで放映された。「日生ファミリースペシャル」の最終作。
1980年9月1日から1981年3月30日まで、テレビ朝日系で毎週月曜日、19:00 - 19:30に放映された。全28話。原作の中学卒業までをドラマ化している。埼玉栄東高等学校(現:栄東中学・高等学校)において撮影された。
1987年6月8日に、フジテレビ系「月曜ドラマランド」で放映された。
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