新潮ミステリー倶楽部(しんちょうミステリーくらぶ)は、新潮社が1980年代から2000年代まで刊行していたレーベル。
概要
文芸書の老舗出版社である新潮社が、本格的にエンターテインメント作品に進出した叢書である。版型は四六上製本で書き下ろし長編で展開されていた。新潮社主催で1996年から2000年まで全5回実施された"新潮ミステリー倶楽部賞"受賞作は、当レーベルから書籍化された。収録作品の多くはのちに文庫化されている。
刊行作品 (年代順)
1988年
10月
- 『遥かなる虎跡』景山民夫
- 『さまよえる脳髄』逢坂剛
- 『ベルリン飛行指令』佐々木譲
- 『黄金機関車を狙え』日下圭介
12月
- 『忠臣蔵 元禄十五年の反逆』井沢元彦
- 『ブルータスは死なず』三浦浩
- 『あなたの知らないあなたの部屋』青柳友子
1989年
2月
5月
7月
- 『完全犯罪研究室』由良三郎
- 『赤い旅券(パスポート)』井上淳
10月
- 『エトロフ発緊急電』佐々木譲
- 『クラインの壺 』岡嶋二人
- 『軍艦島に進路をとれ』保田由雄
- 『傷だらけの銃弾』楢山芙二夫
1990年
3月
- 『北緯50度に消ゆ』高橋義夫
- 『ヒポクラテスの暗号』山崎光夫
9月
- 『K(ケイ)』久松淳
- 『霧越邸殺人事件』綾辻行人
- 『レベル7 (セブン) 』宮部みゆき
12月
- 『クリスマス黙示録』多島斗志之
- 『行きずりの街』志水辰夫
1991年
4月
8月
1992年
1月
10月
12月
1993年
1月
- 『夜ごとの闇の奥底で』小池真理子
- 『異人たちの館』折原一
- 『真冬の誘拐者』本岡類
5月
12月
1994年
10月
- 『ストックホルムの密使』佐々木譲
- 『火天風神』若竹七海
11月
1995年
5月
6月
9月
11月
1996年
1月
3月
4月
6月
8月
1997年
1月
- 『枯れ蔵』永井するみ "第1回新潮ミステリー倶楽部賞"受賞
3月
7月
8月
12月
1998年
1月
- 『骸の誘惑』雨宮町子 "第2回新潮ミステリー倶楽部賞"受賞
4月
7月
8月
1999年
1月
- 『闇の楽園』戸梶圭太 "第3回新潮ミステリー倶楽部賞"受賞
- 『紫の悪魔』響堂新 "第3回新潮ミステリー倶楽部賞島田荘司特別賞"受賞
- 『愛こそすべて、と愚か者は言った』沢木冬吾 "第3回新潮ミステリー倶楽部賞高見浩特別賞"受賞
5月
6月
9月
11月
2000年
1月
- 『栄光一途』雫井脩介 "第4回新潮ミステリー倶楽部賞"受賞
8月
10月
12月
- 『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎 "第5回新潮ミステリー倶楽部賞"受賞
2001年
8月
10月
2002年
7月
8月
10月
未刊行の作家
カバー折り返し部分は既刊リストになっており、刊行予定作家として笠井潔、島田荘司、法月綸太郎の三氏が予告されていた。笠井は『鏡の国の殺人』と仮題も記載されている。
脚注
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