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名探偵コナン ハロウィンの花嫁


名探偵コナン ハロウィンの花嫁


名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(めいたんていコナン ハロウィンのはなよめ)は、2022年4月15日公開のアニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの第25作目にあたる。

キャッチコピーは「永遠の愛、誓ってもいいよね?」「真実を守り抜け─ 火が灯された運命のスクランブル!!」「命ある限り─ 〈桜〉の想いは受け継がれる」。

概要

2021年12月1日に、『週刊少年サンデー』2022年1号の誌上にて2022年4月15日公開であることが発表された。同日には青山剛昌によるビジュアルも解禁され、新郎新婦姿の高木渉と佐藤美和子、黒服姿の安室透(降谷零)ら警察学校組が描かれており、監督が満仲勧、脚本が大倉崇裕であることが公表された。

2021年12月23日には新予告映像が解禁されると同時に、音楽がこれまでの作品で一貫して担当した大野克夫から菅野祐悟へ交代することも発表された。ただし、メインテーマの編曲にはアドバイスを出すなど、大野も引き続き制作の一部に関与もしている。

本作は、安室透が第22作『ゼロの執行人』以来3作ぶりにメインキャラクターとして登場。また、高木刑事と佐藤刑事の関係にもスポットが当てられて2人が活躍する内容ともなっている。

伊達航、萩原研二、諸伏景光は本作で劇場版初登場となる。松田陣平は第20作『純黒の悪夢』以来5作ぶりの劇場版登場だが、当時は安室の回想シーンのみの登場でセリフも無かったため、こちらも本作が本格的な劇場版初登場となる。この4人は、原作はおろかテレビアニメ本編でもすでに故人であることから本作でも登場は回想シーンとなっているが、安室や高木や佐藤と共にストーリーの中心人物として描かれている。

三池苗子は本作が実質的に劇場版初登場となるほか、宮本由美も前作『緋色の弾丸』から2作連続登場となる。風見裕也は安室と共に『ゼロの執行人』以来3作ぶりの劇場版登場で、白鳥警部と千葉刑事も前作ではラストシーンに台詞なしの姿のみ登場だったため、『ゼロの執行人』以来の本格的な登場となる。松本清長は『漆黒の追跡者』以来12作ぶりの劇場版登場となったが、セリフはない。なお、本作は2003年1月6日に放送されたテレビスペシャル(アニメ第304話)「揺れる警視庁 1200万人の人質 (With a Bang (Case Closed)」の後日談にも相当しており、その犯人である爆弾犯の男も本作に再登場して劇場版初登場となる(ただし、本作冒頭で死亡)。このため、テレビシリーズ本放送枠では公開間近の2022年3月19日から4月9日の4週にわたり、デジタルリマスターの分割再編集版の「揺れる警視庁 1200万人の人質」がI - IVの全4話に分割する形で再放送された。本作の公開翌日の4月16日土曜日に放送された、1036話『空飛ぶハロウィンカボチャ』は、本作のプレストーリーになっている

本作品のオープニングは本編の舞台となる渋谷の街頭をモチーフとしたCG映像をバックに、コナンが新一になった経緯のダイジェストやコナンの周辺人物の紹介映像などを街頭に映しながら解説が行われ、スタッフクレジットも殆どが街頭に表示される形式となっている。また、従来の劇場版ではイントロ部分でタイトルが出ていたが、本作は初めてオープニング終盤(コナンの決め台詞の直後)にタイトルが表示された。そのため、第14作『天空の難破船』以来、英題の劇場ロゴがオープニングに登場しないが、ロゴ自体は例年通り製作されている。オープニングのキャストクレジットで佐藤刑事役の湯屋敦子の紹介、および高木渉が高木刑事役でクレジットされるのは本作が初。

本作では、初期の劇場版で使用されていた挿入歌「キミがいれば」が新たなアレンジで、第10作『探偵たちの鎮魂歌』以来15作ぶりに劇中で使用された。

劇場版シリーズでは、公開時期がゴールデンウィークであることを考慮して本編の季節も春または夏であることが多いが、本作では第21作目『から紅の恋歌』以来4作ぶりに秋が舞台となった。

小説版は小学館ジュニア文庫から2022年4月15日に発売された。

2022年7月23日、本作品の時期に合わせた10月28日〜11月7日の期間限定で、プラスアルファの仕上げにこだわったバージョンフィルムを使ったスペシャルバージョンで「ハロウィン再会(リバイバル)上映」と題した再上映を行うことが発表された。

劇場版シリーズの定番となっているエンディング後の次回作の予告は、本作でも放映された。エンディング終了後に水中の映像が映し出され、「会いたかったぜ、シェリー」というジンの声が流れた後、次回作の2023年GW中の公開が決定した旨の字幕による予告映像が流れた。なお、ハロウィン再会上映でのエンディング後の予告映像はこれとは別の新しいものに変更された。新予告映像では、心臓の鼓動音と共に原作の灰原哀のコマが複数流れた後、水中へ沈む映像と共に「助けて」という彼女のセリフが流れた。その後、次回作のサブタイトルの1文字目が「黒」であることが明かされ、2023年GWの字幕が映し出された。この新予告映像は、東宝のYouTube公式チャンネルにて「劇場版『名探偵コナン2023』超特報【2023年GW公開】」と称して公開されている。のちに次回作は『黒鉄の魚影』であることが明かされた。

製作状況

企画段階で高木刑事と佐藤刑事がメインキャラクターとなる事、警察学校組(降谷、松田、伊達、萩原、諸伏)が登場する事が決定していた。警視庁所属のキャラクターが中心となるため舞台は東京となり、「液体爆弾」というアイディアが出た時点で土地に高低差がある渋谷に決定、「どうせだったら人がいっぱいいるときのほうがいいのでは」という意見から季節をハロウィンに設定した。本作ではハロウィンにより人々は仮装しているため、群衆のCGモデルは従来の作品で作成された物から全て作り直された。冒頭の構成やクライマックスの展開、エピローグの内容は原作者の青山剛昌がアイディアを出している。

ストーリー

ハロウィンが間近に迫ったある日、コナンたちは渋谷の結婚式場で行われる高木渉と佐藤美和子の結婚式に招待され、参列する。しかし、その最中に式場に複数の男が押し入り、高木が佐藤を庇って撃たれてしまう。だが、この結婚式と男たちの襲撃は、目暮警部の同期だった元刑事の結婚式を警護するための訓練であった。近日同じ式場で結婚式を挙げる予定の村中に、何者かから結婚式を襲撃するとの脅迫が届いていたのだ。ペイント弾が本物の血のように服についた高木を見た佐藤は、高木の背後に、東都タワーの爆弾事件の時に目にした死神の幻を再び見てしまう。

同じ頃、その爆弾事件で佐藤たちが逮捕した爆弾犯が脱獄しており、“安室透”こと公安警察の降谷零と風見裕也が追跡していた。2人はとある立体駐車場で爆弾犯の男を追い詰めるも、男の首には首輪爆弾が仕掛けられており、それが爆発、風見がその爆風で吹き飛ばされ、スロープの内側に転落しそうになる。すぐさま降谷が風見を助けようとするが、そこに謎の仮面の人物が現れ、降谷は成す術なく同じ首輪爆弾を付けられてしまう。

翌日、警視庁から帰ろうとしていたコナンたちは、警視庁の前で外国人の男性とすれ違う。その男性が一枚の紙を落としたため、灰原が拾って男性に渡すが、その直後に男性が持っていたタブレットが爆発。男性は爆死し、灰原がその爆風で吹き飛ばされ、車道に投げ出されてしまう。彼女を助けようと咄嗟に小五郎が駆け寄るが、そこにトラックが接近、小五郎は灰原を庇ってトラックに轢かれ、負傷してしまう。

その後の捜査で、爆死した男性の身元の特定は難航。しかし、遺留品の中に「捜査一課」の肩書が入った松田陣平の名刺があったことから、その男性は松田が一課に所属していた一週間の間に出会った人物ではないかと推測された。早速当時の日報の調査を始めた佐藤は、こっそり付いてきたコナンと共に当時を振り返り、松田が殉職する前日の11月6日、警察学校の同期である萩原研二の墓参りをしていたことを突き止め、その帰りに何らかの事件に関わっていたのではないかと推測する。しかし、佐藤と高木が捜査を進めようとした矢先に風見が現れ、事件の捜査は公安が担当するとして捜査一課にストップをかけられてしまう。公安の一方的な命令に、佐藤は納得がいかない。

その後、コナンたちは小五郎の見舞いに行くが、そこに例の結婚式の警護対象である村中努とその婚約者のクリスティーヌ・リシャールが見舞いにやってきた。コナンたちは、2人に前日には見られなかった式場から見える景色を見せてもらう約束をする。その帰り道、コナンは蘭に小五郎の看病を任せて1人になると、自分を尾行していた公安の捜査員たちに目隠しをされてとある場所に連れていかれ、地下の強化ガラスで作られた部屋に隔離された降谷と会う。降谷は、3年前の11月6日に何があったのかを語り出す。

3年前の11月6日、降谷は警察学校時代の同期であった松田・伊達航諸伏景光と共に萩原の墓参りをした帰りに爆弾事件に関わり、仮面で顔を隠した謎の爆弾犯に遭遇する。松田が爆弾を解体し、降谷と諸伏が爆弾犯の肩を撃ち抜いて負傷させ追い詰めるも、あと一歩のところで取り逃がしてしまう。その時犯人に人質にされていたのが、タブレットの爆発で死亡した例の外国人男性で、彼が所持していた松田の名刺はこの時に渡したものだった。さらに、東都タワーの爆弾事件の犯人が何者かの手引きで脱獄して首輪爆弾で爆死したこと、そして自分も同じ首輪爆弾を取り付けられたことを語り、身動きが取れない自分の代わりに事件を調べてほしいとコナンに依頼する。

翌日、コナンたちは村中とクリスティーヌの案内で式場の見学に訪れ、窓から見えるハロウィンの装飾がなされた渋谷の景色を楽しむ。そんな中、クリスティーヌに友人から電話がかかってくる。プレゼントを渡したいので近くまで来てほしいと言われるが、村中とクリスティーヌはこれから式の打ち合わせがまだあるため悩む。すると、元太たち少年探偵団が代わりに受け取りに行くと申し出る。クリスティーヌは子供たちに感謝し、友人から指定された場所を地図に書いて渡し、プレゼントの受け取りを依頼、コナンたちは地図の場所に向かう。しかし、そこは誰もいない廃ビルで、一室に入ると布に包まれた大きなものが置かれていた。コナン一人が部屋に入りその布を取ると、中にあったのは、水色とピンク色の液体が入った爆弾だった。同時に扉に仕掛けられていた罠が作動し、コナン一人が爆弾のある部屋に閉じ込められてしまう。コナンは爆弾の解体を試みるも、爆発まで時間がないため断念するが、そばにあったポットと自分の上着で爆弾の2色の液体を採取し、元太たちの助けを借りて爆発寸前に何とか脱出する。その後コナンは、自分が採取した爆弾の液体と、爆発前に撮影した爆弾の写真を公安に渡す。

コナンが式場に戻り目暮警部から事情を聞かれると、村中はコナン達が無事だったことに安堵し、彼の勇気を褒めたたえる。クリスティーヌは目に涙を浮かべて思い詰めていたが、コナンに慰められる。その後、彼女が友人に電話して確認すると、プレゼントを渡す旨の電話はしていないと証言する。このため廃ビルの爆弾は、犯人が友人を装って村中とクリスティーヌを誘い出し、彼らを殺すために仕掛けられた罠だと推測された。

その後、コナンが撮影した爆弾の写真から、今回の爆弾と3年前に降谷が遭遇した爆弾犯の爆弾が酷似していることが判明し、降谷はやはり今回の犯人は3年前の爆弾犯と同一人物だと確信する。降谷は、ここから先は捜査一課と合同捜査を行うよう風見に命じ、風見は捜査一課との会議で、爆弾犯が「プラーミャ」と呼ばれる、世界各地で特殊な液体爆弾を用いて活動している殺し屋であることを捜査一課に話す。その頃、廃ビル爆破事件の捜査をしていた千葉刑事が、何者かに拉致されてしまう。千葉を拉致した人物から警察に「千葉を返してほしければ松田刑事を連れて来い」と脅迫があり、高木が松田刑事に変装して取り引きに向かうことになった。電話の指示通りにMIYASITA PARKに着いた高木だが、周囲から迫りくるジャック・オ・ランタンの集団に飲まれてしまい、風見たちは高木の行方を見失う。コナンはジャック・オ・ランタンの集団の中で、外れて行動する3人を見つけ、彼等の後を追う。3人は地下鉄の線路脇を歩き、通路脇の扉を開けて入って行き、コナンは見張り役のジャック・オ・ランタンに麻酔銃を打ち込み、扉の中に侵入する。

高木が連れて来られたのは地下貯水槽で、巨大な鉄柱の前には千葉が眠らされた状態で縛られていた。高木は松田の振りをしつつ、とんがり帽子をかぶったジャック・オ・ランタンの指示に従う。ジャック・オ・ランタンの集団はエレニカ・ラブレンチエワをリーダーとするプラーミャに復讐を誓う者達で、彼らは唯一プラーミャの爆弾の解体に成功した人物である松田に、爆弾の構造を教えてもらおうとしていた。高木は誤魔化しつつ相手に質問を続けるが、高木の怒鳴り声で目を覚ました千葉の言葉で変装が露見してしまう。コナンが犯人追跡眼鏡を使い映像を佐藤たちに送っていたため、高木と千葉は怪我をすることなくその場からの脱出に成功するが、千葉を拉致した犯人グループには逃げられてしまう。彼らの行方が把握できないまま時が過ぎ、村中は危険性の高さから結婚式を取り止めることをクリスティーヌに提案する。目暮も渋々受け入れるが、そのタイミングでクリスティーヌの携帯に「結婚式を行わなければ、より多くの犠牲者が出る」という脅迫メッセージが届く。仕方なく結婚式を敢行することにした村中とクリスティーヌだが、コナンはこの脅迫メールからプラーミャはなぜ結婚式にこだわるのか疑問を抱く。その後、コナンは降谷からの電話で、千葉刑事を拉致したグループがプラーミャの被害者遺族で構成された民兵組織「ナーダ・ウニチトージティ」であることを知る。プラーミャの意図が読めないことにコナンは焦りを感じるが、降谷は松田の口癖を引用してコナンを落ち着かせる。

ハロウィン当日の10月31日。小五郎が入院している病院に訪れたコナンは、蘭が爆死した男性の持っていたメモを思い出して書いたというメモを見て、事件の真相を確信する。そしてエレニカたちの元へ行き、プラーミャを罠にはめる作戦を立てる。結婚式会場には厳重な警備が敷かれ、クリスティーヌは不安の余り、佐藤に弱音を吐く。その後、式場では目暮たちが柱に隠れる形で村中とクリスティーヌ2人だけの結婚式が執り行われるが、そこにエレニカたちがコナンを人質に取って乱入。エレニカは、プラーミャの正体はクリスティーヌだと名指しして、彼女を追い詰めようとする。クリスティーヌはそんなエレニカを怖がるが、佐藤刑事から過去の失言を指摘されると本性を露わにし、素早い身のこなしでウェディングドレスを脱ぎ捨てて、「私の正体を知る者は一人として生かしてはおかない」と宣言。式場内に隠していたマシンガンを手にして乱射し、婚約者の村中にも容赦なく銃口を向ける。コナンはエレニカたちに指示を出し、式場から出て公安や刑事たちに事実を伝えようとするが、銃声の激しさのあまり断念する。式場内では高木がマシンガンを乱射するプラーミャから佐藤を守ろうとして、腰に一発喰らってしまう。

その後、屋上に辿り着いたプラーミャはチャーターしたヘリを待っていたが、そこにはコナンがいた。コナンはプラーミャの犯行を暴いて次なる爆破を止めようとしたが、プラーミャは非常に狡猾だった。プラーミャは、大量の液体爆薬をハロウィンの飾り付けである無数のランタンに仕込み、ランタンが破裂して流れ出た2色の爆薬が渋谷の坂を下って、スクランブル交差点で接触して大爆発を起こすように仕組んでいた。自分をどこまでも追ってくるナーダ・ウニチトージティのメンバー全員を東京におびき出し、その大爆発で一気に始末することが目的だったのだ。その計画を明かし満足げに高笑いをするプラーミャに、ヘリのパイロットに扮していた降谷が一撃を入れて手からスマホを離させ、それをローターで破壊する。脱臼させられた痛みに悶絶するプラーミャにコナンは「爆弾のありかを吐かせるためにあえて泳がせた」という。憎しみの表情でコナンを睨むが、そこに佐藤達もやってきて、プラーミャは完全に包囲される。しかし、プラーミャは諦める振りをして、髪の中に隠していた手榴弾を投げる。コナンがサッカーボールで周囲への被害を抑えるが、手榴弾に気を取られた隙にプラーミャがヘリに乗ることを許してしまう。プラーミャはヘリの中で予備のスマホを使い、降矢の首輪爆弾を起爆しようとしたが、ヘリの後部が爆発。降谷が付けていたのはダミーで、本物の首輪爆弾は外されヘリの後部座席に仕込まれていたのだった。降谷は、驚異のジャンプ力で機体が制御されていないヘリに乗り込み、ヘリの中でプラーミャと熾烈な格闘を繰り広げる。ヘリの操縦がおざなりになったため、ヘリはハチ公前の広場に墜落。燃料の爆発によって動けなくなった降谷にプラーミャはトドメを刺そうとするが、村中が背後からプラーミャを気絶させ、降谷にこの場から逃げるように言う。村中は降谷が公安であることを見抜いていたのだ。その時、エレニカは物陰からプラーミャを撃ち殺そうとしたが、コナンの説得によってそれを諦め、プラーミャの爆弾阻止に協力する。

避難誘導が済んだスクランブル交差点には、博士がコナンから受けた連絡を見た少年探偵団が集まっていた。コナンは驚くが、爆薬はすぐ近くまで迫ってきているため、コナンは少年探偵団のメンバーに指示を出す。サスペンダーを柱に括りつけた彼らはコナンに合図を出し、コナンは博士が作っていた巨大化するボール射出ベルトを用いて爆弾の封じ込めを図る。柱が巨大化するボールの威力に耐え切れず、サスペンダーを他の柱に括りつけようとするが、子供たちだけでは力が足りない。そこにナーダウニチトージティのメンバーが加わり、コナンは全てのサスペンダーが強い柱に縛られたのを見て、ボールを圧縮する。ボールがスクランブル交差点を塞いで2色の爆薬を遮断し、プラーミャの計画の阻止に成功する。その後、公安や消防によって中和剤が散布され、プラーミャの大量の爆薬は無力化された。

スクランブル交差点に近いビルの屋上にいた降谷は、コナンの手法を褒めるが、コナンはある人物の行動を基にしたという。それは新一が小学4年生の時、サッカーボールで壊してしまった水道管から噴き出す水を野球ボールで止めた萩原だった。降谷は心の中で同期4人に感謝の言葉を述べ、帰宅後は同期たちが映った写真を前に、バーボンで乾杯した。

爆薬が広がっていない場所に、少年探偵団、目暮警部、村中などがいた。少年探偵団と村中はナーダウチトージティのメンバーへの感謝を目暮に伝え、ナーダウチトージティのメンバーは、大型ビジョンに映し出されたプラーミャ逮捕の速報を見ていた。救急車に乗せられた高木は、手術成功のおまじないとして佐藤にキスをねだる。数時間後、手術室の中から出てきた執刀医の言葉に目暮たちは表情を硬くする。

数日後の月参寺で高木の法事が行われるが、それもまた結婚式と同様に訓練であり、棺の中に入れられていた高木は悲鳴を上げるところで幕は閉じる。

登場人物

レギュラーキャラクター

メインキャラクター

本作の物語の中心となる登場人物。主人公のコナンを除く全員が警察関係者(所属は降谷が警察庁、それ以外は警視庁)であり、松田・伊達・萩原・諸伏は本編時点で故人となっている。

江戸川 コナン(えどがわ コナン)
声 - 高山みなみ
本作の主人公。本来の姿は「東の高校生探偵」として名を馳せている「工藤新一」だが、黒ずくめの組織に飲まされた毒薬・APTX4869の副作用で小学生の姿になっている。
本作ではロシア語を話すことができる事が判明した。
高木 渉(たかぎ わたる)
声 - 高木渉
本作のキーパーソン。警視庁捜査一課の刑事で巡査部長。佐藤刑事と交際中。
佐藤 美和子(さとう みわこ)
声 - 湯屋敦子
本作のキーパーソン。警視庁捜査一課の刑事で警部補。格闘技に長けていて洞察力も鋭く、射撃の腕も一流。同じ捜査一課の高木刑事と交際中。
安室 透 / 降谷 零(あむろ とおる / ふるや れい)
声 - 古谷徹
本作のキーパーソン。警察庁警備局警備企画課(ゼロ)の公安警察捜査官。偽名の安室、本名の降谷に加え、潜入捜査先である黒の組織では「バーボン」のコードネームを持つ、「トリプルフェイス」である。コナンは降谷が「トリプルフェイス」であることを知っており、協力体制を取ることもある。
脱獄した爆弾事件の犯人を追い詰めたところで、突如現れたプラーミャによって首輪爆弾をつけられてしまう。その後は公安の地下シェルター内に隔離された身にあったが、呼び出したコナンに3年前の出来事を伝え、プラーミャの捜査を依頼する。本作では日常会話程度のロシア語を話す場面も見られる。
松田 陣平(まつだ じんぺい)
声 - 神奈延年
元警視庁捜査一課の刑事で、故人。風貌が高木刑事に似ており、かつて佐藤刑事とは両想いだった。降谷零の同期。萩原とも親友で、彼と共に警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属していたが、萩原の死後に捜査一課へ異動。3年前の11月7日、杯戸ショッピングモール大観覧車に設置された爆弾解体中に殉職。
自身の命日になる前日、萩原の仇を取ることを誓うため彼の墓参りをしている。その帰り道に安室・諸伏・伊達と共にプラーミャと遭遇、プラーミャが仕掛けた爆弾を解体した。
伊達 航(だて わたる)
声 - 東地宏樹
元警視庁刑事部捜査一課所属で、故人。降谷の同期で高木の先輩。1年前、徹夜で事件の張り込みをした後の帰路で居眠り運転の車による交通事故に遭い事故死。
本作の事件から3年前、安室・松田・諸伏と共に、萩原の墓参りに訪れた際、プラーミャの爆弾事件の現場に遭遇し、対処していた。
萩原 研二(はぎわら けんじ)
声 - 三木眞一郎
元警視庁警備部機動隊所属で、故人。降谷の同期で松田とも親友だった。7年前の11月7日、マンションに設置された爆弾解体中に殉職。
コナンは安室から渡された写真を見た時、萩原に既視感を覚えるが、その謎はエピローグで明らかになる。
諸伏 景光(もろふし ひろみつ)
声 - 緑川光
元警視庁公安部所属の捜査官で、故人。同期の降谷と一緒に黒の組織に潜入していたが、正体が露見したために自身の携帯ごと銃で心臓を打ち抜き自殺している。
本作の事件から3年前、安室・松田・伊達と共に、萩原の墓参りに訪れた際、プラーミャの爆弾事件の現場に遭遇しており、プラーミャの肩を銃弾で撃ち抜き負傷させることに成功していた。

その他のレギュラーキャラクター

毛利 蘭(もうり らん)
声 - 山崎和佳奈
本作のヒロイン。新一の幼馴染かつ彼女。関東大会で優勝するほどの空手の達人。
今作は父・小五郎の下記の事情により、彼の介抱が中心になっている。エレニカの兄・オレグが落としたメモを覚えており、そのことがプラーミャの正体の特定と意図の解明に重要な役割を果たす。
毛利 小五郎(もうり こごろう)
声 - 小山力也
蘭の父親で「眠りの小五郎」の異名で有名な私立探偵。コナンの保護者。元警視庁捜査一課強行犯係の刑事。
爆発に巻き込まれて道路に投げ出された哀を庇って重傷を負う。
工藤 新一(くどう しんいち)
声 - 山口勝平 / 高山みなみ(幼少時代)
コナンの本来の姿で高校生探偵。
新一としての登場はオープニングと幼少期の回想のみ。
灰原 哀(はいばら あい)
声 - 林原めぐみ
元黒の組織の一員かつAPTX4869の開発者で、コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人。
すれ違ったオレグが落とした紙を拾って返した際に爆発に巻き込まれてしまうが、小五郎のおかげで佐藤からその場で事情聴取を受けられるほどの軽傷で済み、ハロウィン当日は海賊帽子をかぶり女海賊の仮装をしている。映画終盤、少年探偵団の3人と共にプラーミャの爆弾を止める作戦に参加する。
風見 裕也(かざみ ゆうや)
声 - 飛田展男
警視庁公安部所属の公安警察捜査官で警部補。
安室と共に爆弾犯を追い詰めるが、至近距離で爆発を受けて負傷する。安室の命令で捜査一課と協力体制をとる。
目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
声 - 茶風林
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部。
同期の村中が脅迫されたことで、彼の結婚式の警護を決める。
白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
声 - 井上和彦
警視庁捜査一課の警部。
千葉 和伸(ちば かずのぶ)
声 - 千葉一伸
警視庁捜査一課の刑事で巡査部長。
爆発事件の聞き込みをしていたところ、ドミトリーとグリゴーリーに襲撃され、拉致されてしまう。
宮本 由美(みやもと ゆみ)
声 - 杉本ゆう
警視庁交通部交通執行課の婦警で警部補。
三池 苗子(みいけ なえこ)
声 - 田中理恵
警視庁交通部交通執行課の婦警。千葉の幼馴染で交際している。
千葉が解放された時は、人目も気にせず号泣しながら抱きついた。
松本 清長(まつもと きよなが)
声 - なし
警視庁の警視正。
結婚式の警護訓練で登場し、佐藤とバージンロードを歩いた。
鈴木園子(すずき そのこ)
声 - 松井菜桜子
蘭の同級生で親友。
本作の出番は冒頭の訓練による高木・佐藤刑事の結婚式に参加したシーンのみ。
阿笠博士(あがさ ひろし)
声 - 緒方賢一
コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人で、発明家。
瞬時にバルーン大に膨らむ新型ボール射出ベルトの開発に難儀していたが、映画後半には完成させプラーミャの爆弾を止める作戦に一役買った。
ダジャレクイズは映画後半でカボチャの着ぐるみを着用しながら出題している。
吉田 歩美(よしだ あゆみ)、小嶋 元太(こじま げんた)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
声 - 岩居由希子(歩美)、高木渉(元太)、大谷育江(光彦)
少年探偵団の3人。映画終盤でコナンと共にプラーミャの爆弾を止める作戦に尽力する。
爆弾犯の男
声 - 中田譲治
本名は不明。面長で眼鏡を掛けた長髪の男性で、過去3度に渡って爆弾事件を企て、その内、2度の爆弾の爆破で萩原研二と松田陣平を殉職させている。コナンたちの活躍で3度目の犯行は失敗し、佐藤と高木に逮捕されて刑務所で服役中となっていた。
本作でプラーミャの手引きにより脱獄。直後に駆け付けた安室と風見に追い詰められるが、プラーミャに首輪爆弾を仕掛けられており、2人の目の前で爆死した。

オリジナルキャラクター

プラーミャ
ロシアを拠点とし、世界各地で活動している謎の殺し屋。ペストマスクに似た仮面をつけており、国籍・年齢・性別など詳細は一切不明。銃火器の扱いに手練れており、高い身体能力を持つ。逃走の際には、フックショットを使用して高低差をものともせずに移動する。
ピンク色と水色の2つの液体を混合させることで高威力の爆発を引き起こす、特殊な液体爆弾を使用する。大がかりな機械を使用した据え置き型の爆弾のほか、同じ液体火薬を搭載した首輪型の爆弾も使用する。
ロシアで活動していた際には、エレニカの家族をはじめ多くの人々を殺害し、自分の正体を見た目撃者もすべて抹殺してきた。また、3年前に日本で降谷・松田・伊達・諸伏と遭遇しており、その際は右肩を負傷しつつも逃亡した。現在になって上述の爆弾犯の男を囮にして降谷の前に現れ、彼の首に首輪爆弾を取り付ける。その首輪爆弾の特徴から、降谷は3年前に遭遇した爆弾犯と同じ人物であると見抜く。
なお、「プラーミャ」とはロシア語で「炎」という意味である。
村中 努(むらなか つとむ)
声 - 三宅健太
元警視庁捜査一課の警視正。41歳。目暮の同期で、警視正まで上り詰めたことから出世頭とされている。現役時代は「鬼の村中」と恐れられていたが、数年前に右肩に大怪我を負い、退職した。入院先の病院で出会ったクリスティーヌと結婚式を挙げる予定だが、プラーミャに脅迫を受けている。
クリスティーヌ・リシャール
声 - 山口由里子
村中の婚約者。40歳。両親ともにフランス人だが、20歳から日本で暮らしているため、日本語も堪能。村中とは病院で知り合い、趣味も共通していたことから親しくなり、婚約した。2人とも眠りの小五郎のファン。

ナーダ・ウニチトージティ

民間のロシア人部隊。名前はロシア語で「(プラーミャの)息の根を止めねば」という意味。メンバーは皆、家族や友人など大切な人をプラーミャに殺害されており、その復讐のために彼を追い続けており、世界中に現れているという。プラーミャの逮捕に煮え切らない各国の警察の対応に苛立ちを募らせたことにより結成された、報復のための組織である。映画終盤、プラーミャの爆弾を止めるためにコナンや少年探偵団と協力する。

エレニカ・ラブレンチエワ
声 - 白石麻衣
本作のキーパーソン。「ナーダ・ウニチトージティ」のリーダー。29歳。金髪と緑がかった瞳が特徴の女性で、顔には火傷のような跡が見られる。過去に母国で息子キリルと警察官だった夫をプラーミャに殺害されたうえ、本作の事件で兄も殺害されており、プラーミャへの強い復讐心を持ち、なりふり構わず行動する。松田の行方を捜索しており、仲間を多数引き連れて日本を訪れる。日本語は流暢に話すことができる。プラーミャの逮捕への煮え切らない態度から、警察には不信感を持っている。コナンに対しては息子の面影を重ね、事件に巻き込んで息子の二の舞いにならないよう気を配るなど特別視していた。
オレグ・ラブレンチエフ
声 - ボルケーノ太田
「ナーダ・ウニチトージティ」のメンバーで、エレニカの兄。3年前にプラーミャと接触しており、その際に人質となってしまうが降谷と松田に助けられ、その時に松田の名刺を受け取っていた。当時、松田がプラーミャの爆弾を解体したことから、爆弾の解体方法を知る彼を探しに来日する。警視庁前で落とした紙を哀に拾ってもらうが、その直後、所持していた壊れたタブレットが爆発して死亡した。同時に紙も燃えてしまうが、書かれていたヒントを蘭が記憶しており、それが事件解決への糸口となる。
ドミトリー・ラザレフ、グリゴーリー・ラザレフ
声 - ウラジーミル・ボグダーノフ(ドミトリー)、アレクセイ・ラフーボ(グリゴーリー)
「ナーダ・ウニチトージティ」のメンバー。エレニカと行動を共にしている兄弟で、聞き込みをしていた千葉を襲って拉致する。日本語に堪能なエレニカと異なり、2人とも常にロシア語で話している。息子が爆殺された時、燃え盛る炎に包まれた家に飛び込もうとしたエレニカを止めたのはこの2人で、その際は「自分たちも助けたかったがあれはもう手遅れだった」と励ましたが、そのことがエレニカの逆鱗に触れ、ドミトリーは素手で首を絞められる。
セルゲイ
声 - マキシム・コレスニク
「ナーダ・ウニチトージティ」のメンバー。
ロシア人男性
声 - ユージン
「ナーダ・ウニチトージティ」のメンバー。

スタッフ

  • 原作 - 青山剛昌
  • 監督・絵コンテ・演出 - 満仲勧
  • 脚本 - 大倉崇裕
  • 絵コンテ - 寺岡巌、金井次朗
  • 演出 - 横山和基、川尻健太郎
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 須藤昌朋
  • 作画監督 - 清水義治、野武洋行、岩井伸之、高橋成之、岩佐裕子、かわむらあきお、寺岡巌
  • エフェクト作画監督 - 橋本敬史
  • 作画監督補佐 - 吉見京子、岡田洋奈、井本愛夕、佐々木恵子、本吉晃子、大島美和、大友健一、長野まりえ、柳瀬譲二、油布京子、とみながまり、青木香菜、山本道隆、福嶋沙映
  • レイアウトチェッカー - 石川慎亮
  • CG監督 - 小岩寛満
  • 動画監督 - 奥本静香
  • デジタルアドバイザー・動画検査 - 西山薫子
  • 色彩設計 - 中尾総子
  • 色指定・仕上検査 - 上野裕美香
  • 仕上検査補佐 - 伊藤良樹、伊藤敦子、奥井恵美子、天本洋介、周藤宏太、袴田純子
  • 美術監修 - 石垣努
  • 美術監督 - 佐藤勝、福島孝喜
  • 美術設定 - 寺岡巌
  • イメージボード - loundraw
  • グラフィックデザイナー - 志村泰央
  • 撮影監督 - 西山仁
  • オープニングCG・メインタイトルCGアニメーション - 高尾駿
  • 音響制作 - AUDIO PLANNING U
  • 音響監督 - 浦上靖之、浦上慶子
  • ミキサー - 小沼則義
  • アシスタントミキサー - 岡田朋浩
  • 音響効果 - 石野貴久、佐藤理緒
  • 音楽 - 菅野祐悟
  • 音楽プロデューサー - 福島毅、田中拓也
  • 音楽協力 - 佐藤祐大
  • ロシア語監修 - ジェーニャ、飯田梅子、工藤孝史
  • 編集 - 岡田輝満
  • ストーリーエディター - 飯岡順一
  • 宣伝プロデューサー - 林原祥一、三浦広輝
  • 制作協力 - Production I.G
  • アニメーションプロデューサー - 藤堂真孝
  • プロデューサー - 近藤秀峰、汐口武史、寺島清晃
  • アニメーション制作 - TMS / 第1スタジオ
  • 製作 - 「名探偵コナン」製作委員会(小学館、ytv、日テレ、ShoPro、東宝、トムス・エンタテインメント)
  • 配給 - 東宝

音楽

主題歌

「クロノスタシス」
作詞・作曲 - 藤原基央 / 歌 - BUMP OF CHICKEN

挿入歌

「キミがいれば(ハロウィンの花嫁ヴァージョン)」
歌 - 青木カレン / 作詞 - 高柳恋 / 作曲 - 大野克夫 / 編曲 - 菅野祐悟
第10作『探偵たちの鎮魂歌』以来16年振りの起用となった。

サウンドトラック

今作の劇伴はすべて菅野祐悟が担当。前作まで担当した大野克夫は、菅野によるメインテーマの編曲を監修するなど制作に協力する形で参加している。

収録曲

Collection James Bond 007

プロモーション

2021年10月26日に渋谷を背景に警察学校組の5人がハロウィンの仮装をしているイベントビジュアルが公開された。

2021年12月4日には、「揺れる警視庁 1200万人の人質」のライブ配信&チャットパーティーがHuluやYouTubeにて緊急特別企画として開催された。

2021年12月14日には、六本木ミュージアムにて参加型エンターテインメント『名探偵コナン ライブ・ミュージアム 〜ハロウィンの贈り物〜』が2022年2月11日より公演されることが発表された。上演されるストーリーは本作へつながるとされている。

2022年1月26日には本作のゲスト声優が白石麻衣であることが発表された。

2022年2月14日には、主題歌がBUMP OF CHICKENの新曲「クロノスタシス」に決定したことが発表され、主題歌入りの予告映像が公開された。

2022年2月22日には、作品タイトルの「花嫁」にちなみ、工藤新一と毛利蘭、高木と佐藤のカップルに加え、参列者風におめかししたコナンと灰原哀の映画本編には登場しないウエディングビジュアルが公開された。

2022年3月4日には、特典付きムビチケ前売り券が全国の劇場で発売されたほか、本作の公開を記念して同年4月15日・4月22日に『金曜ロードショー』枠にて特別企画「2週連続名探偵コナン」を実施することが発表された。4月15日にはテレビシリーズ特別編集版『名探偵コナン 本庁の刑事恋物語〜結婚前夜〜』、4月22日には劇場版第24作『緋色の弾丸』をそれぞれ放送する。

2022年3月16日には、同年4月5日に都内で完成“披露宴”試写会が行われることが発表された。また、ムビチケ前売り券購入者限定の投票企画「名探偵コナン 理想の花嫁〜My ideal bride〜」の告知が発表された。1位に輝いたキャラクターは作者の青山剛昌がイラストを描き下ろし、投票特典としてloundrawが描いた『ハロウィンの花嫁』のイメージボード壁紙が配布される。『名探偵コナン公式アプリ』においても企画に連動したプレゼントキャンペーンが実施される。

2022年3月19日、公式ツイッターにて、上記の投票企画の内容を巡って批判が相次いだことにより、企画名と内容を変更することを発表した。

2022年3月25日、公開日の4月15日にIMAX、MX4D、4DX、ドルビーシネマが同時上映されることが決定。通常版と合わせて合計500館での上映を予定しており、コナン史上最大規模の公開館数となる。

2022年4月5日、東京国際フォーラムにて前述の完成“披露宴”試写会と完成披露舞台挨拶が開催され、高山みなみ、高木渉、古谷徹、山崎和佳奈、白石が登壇した。

2022年10月27日、11月9日のBlu-ray&DVD発売を記念して、製作陣による『名探偵コナン プレミアムトークナイト』を東宝MovieチャンネルにてYouTube生配信を行なった。

2022年10月28日〜11月7日に全国160館の劇場にて「ハロウィン再会(リバイバル)上映」と題した再上映を開催し、入場者プレゼントとして『青山剛昌先生描き下ろし・ハロウィングリーティングカード』を配布。入場者プレゼントの配布は特殊上映を除けば、第20作『純黒の悪夢』以来劇場版シリーズで2度目となる。

2022年10月31日、再上映の全国の劇場の19:00の上映回にて「ハロウィンパーティー上映会」と題した無発声応援上映会を実施した。

2022年11月7日のハロウィン再会上映最終日に、TOHOシネマズ渋谷にて「“最後の待ち合わせ”舞台挨拶」を実施し、再会上映の全国の上映館にて同時中継を行なった。

興行成績

2022年4月16日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催された公開記念舞台挨拶に高山みなみ、山崎和佳奈、古谷徹、白石麻衣が登壇し、公開初日の1日で前々作『紺青の拳』対比で124%の好スタートを切ったことが発表された。

11月8日、興行収入97億4116万6250円、観客動員数699万6848人を記録したことが発表され、その後、興行収入は12月13日に東宝の会見で97.8億円に上方修正された。

受賞歴

2022年12月1日、第40回ゴールデングロス賞日本映画部門において優秀銀賞を受賞した。

テレビ放送

名探偵コナン 本庁の刑事恋物語〜結婚前夜〜

2022年4月15日に『金曜ロードショー』で放送されたスペシャルエピソード。

過去にテレビ放送された「揺れる警視庁 1200万人の人質」、「本庁の刑事恋物語シリーズ」の一部場面をデジタルリマスター処理の上、コナン・佐藤刑事・高木刑事がそれぞれの場面をナレーション形式で解説するストーリーとなっている。キャスト陣は全て新規収録となっている。エピローグは新規シーンが追加されており、翌日放送の1039話と同じく劇場版第25作『ハロウィンの花嫁』のプレストーリーとなっている。視聴率は7.6%。

登場人物・キャスト

  • 江戸川コナン - 高山みなみ
  • 高木渉 - 高木渉
  • 佐藤美和子 - 湯屋敦子
  • 目暮十三 - 茶風林
  • 白鳥任三郎 - 井上和彦
  • 千葉和伸 - 千葉一伸
  • 松本清長 - 加藤精三
  • 松田陣平 - 神奈延年
  • 萩原研二 - 三木眞一郎
  • 伊達航 - 東地宏樹
  • 吉田歩美 - 岩居由希子
  • 小嶋元太 - 高木渉
  • 円谷光彦 - 大谷育江
  • 阿笠博士 - 緒方賢一
  • 灰原哀 - 林原めぐみ
  • 毛利蘭 - 山崎和佳奈
  • 工藤新一 - 山口勝平
  • 鈴木園子 - 松井菜桜子
  • 宮本由美 - 杉本ゆう
  • 三池苗子 - 田中理恵
  • 爆弾犯 - 中田譲治
  • 放火犯 - 大友龍三郎
  • 笛本隆策 - 佐藤正治
  • 鹿野修二 - 鈴木琢磨
  • 鍋井永貴 - 宮下栄治
  • 矢倉麻吉 - 堀井茶渡
  • 刑事 - 柳沢栄治、小田敏充、鳥海勝美
  • TVスタッフ - 蓮池龍三
  • 女性店員 - 生田ひかる
  • 女の子 - 城戸まどか

映像作品

2022年11月9日、Blu-rayとDVDの全4形態で発売。

豪華盤(Blu-ray2枚組・DVD2枚組)には本編映像のほか、『名探偵コナン 本庁の刑事恋物語〜結婚前夜〜』やTVシリーズ『空飛ぶハロウィンカボチャ』などが収録されている。封入特典は描き下ろしイラストの三方背ケースとデジパック、スペシャルイラストブック、『コナンコレクターズクラブパスポート』、ポストカード。通常盤(Blu-ray・DVD)には本編映像が収録されており、封入特典はポストカード。

2022年9月19日までの早期購入で、CDショップではB2サイズポスター、オンラインショップではポストカードが付属する。また、購入先によって異なる先着特典も用意されており(#店舗特典)、店舗別のオリジナルグッズ付きバンドルセットも発売される(#バンドルセット)。

店舗特典

バンドルセット

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 名探偵コナン 世紀末の魔術師 - 劇場版『名探偵コナン』シリーズ第3作目。51個目のインペリアル・イースター・エッグ、通称『メモリーズ・エッグ』が、この作品で怪盗キッドが狙う物品かつキーアイテムになっている。そのため本作と同じく、ロシア人男性やロシア人の血を引く日本人女性が登場している。

外部リンク

  • 劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』公式サイト - ウェイバックマシン(2022年10月10日アーカイブ分)
    • 劇場版名探偵コナン【公式】 (@conan_movie) - X(旧Twitter)
    • 劇場版『名探偵コナン』 (detective.conan.movie) - Facebook
  • 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 - ウェイバックマシン(2021年12月12日アーカイブ分) - 東宝
  • 劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』 Blu-ray & DVD 発売記念特設サイト
  • 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 - allcinema
  • 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 - KINENOTE
  • 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 - 映画.com
  • 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 - MOVIE WALKER PRESS
  • 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 - シネマトゥデイ
  • Detective Conan The Bride of Halloween - IMDb(英語) 

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 by Wikipedia (Historical)