逢坂 冬馬(あいさか とうま、1985年10月8日 - )は、日本の小説家。埼玉県所沢市生まれ、横浜市育ち。
人物・経歴
父は歴史学者の奈倉哲三。姉はロシア文学研究者の奈倉有里。明治学院大学国際学部国際学科卒。
2017年、賞金稼ぎの戦闘機パイロットをテーマにした『自由への翼』を早川書房に持ち込んだところ第7回アガサ・クリスティー賞へ応募を勧められる。二次選考で落選するが以降も同賞への応募を継続した 。
2020年、ナチス体制下ドイツを舞台にした『海賊団は反逆する』を第10回アガサ・クリスティー賞へ応募し一次選考通過。
2021年8月にデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』が第11回アガサ・クリスティー賞の大賞を、史上初の全選考委員が5点満点をつけて受賞。同作は小説投稿サイトのカクヨムで連載されていたものであり、カクヨムでは後に非公開とされている。同年12月に同作がキノベス!2022で1位を獲得。
2022年には同作で第166回直木三十五賞候補となり、2022年本屋大賞、第8回沖縄書店大賞、第9回高校生直木賞を受賞した。
受賞・候補歴
- 2021年 - 『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞受賞。
- 2022年 - 『同志少女よ、敵を撃て』で第166回直木三十五賞候補、2022年本屋大賞受賞、第8回沖縄書店大賞受賞、第9回高校生直木賞受賞。
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作品リスト
単行本
単著
- 『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房、2021年11月)ISBN 978-4-15-210064-1
- 『歌われなかった海賊へ』(早川書房、2023年10月)ISBN 978-4-15-210275-1
共著
- 『文学キョーダイ!!』(奈倉有里と共著、文藝春秋、2023年9月)ISBN 978-4-16-391753-5
アンソロジー収録作品
「」内が逢坂の作品
- 『2084年のSF』日本SF作家クラブ編(ハヤカワ文庫JA、2022年5月)「目覚めよ、眠れ」
雑誌掲載作品
- 小説
- 「同志少女よ、敵を撃て 受賞作冒頭特別先行掲載」 - 『ハヤカワミステリマガジン』2021年11月号
- エッセイ等
- 「受賞メッセージ」 - 『ハヤカワミステリマガジン』2021年11月号
- 「第166回直木賞候補作発表 全候補者紹介・インタビュー」 - 『オール讀物』2022年1月号
- 「祖父へ」 - 『文藝春秋』2022年5月号
- 「「生の声」を提示する、アレクシェーヴィチの思想」 - 『ユリイカ』2022年7月号
脚注
外部リンク
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