『拾われた男』(ひろわれたおとこ)は、俳優の松尾諭によるエッセイ。「文春オンライン」で2017年4月30日から2020年3月21日(月一連載)まで連載されたのち、2020年6月29日に文藝春秋から刊行された。さらに2022年6月7日に文庫化された。なお、文庫本の巻末に高橋一生が「拾われた男の友人の役者」として寄せた寄稿文が掲載されている。
振られた回数13回、借金地獄に陥り、オーディションも落ち続けた昭和顔の個性派俳優が辿ってきた波乱万丈の役者人生を描いた自伝風エッセイ。
2022年1月25日から「文春オンライン」で勝田文によるコミカライズが毎月第2・第4火曜日更新で連載された。
2022年、実写ドラマ化。
松尾諭のエッセイを原作として、『拾われた男 LOST MAN FOUND』(ひろわれたおとこ ロスト マン ファウンド)のタイトルで2022年6月26日から8月28日までNHK BSプレミアムで毎週日曜 22時00分 - 22時45分(翌週水曜の23:00-23:45再放送)の『プレミアムドラマ』枠にて放送され、同日23時から定額制動画配信サービスであるDisney+のスターブランドにて見放題独占配信されている。主演は仲野太賀。
同年10月11日から12月13日まで、地上波のNHK総合『ドラマ10』枠にて放送された。地上波での放送に伴い、NHKプラスでも同時・見逃し配信が行われている。
主演の仲野は松尾諭本人の「愛らしい感じや、憎めない雰囲気」を出すために筋トレで骨格を作った上で最終的に体重を約10キロ増やした。
いずれも本人役で出演。
フリーライターの上村由紀子は、一瞬しか映らないキャラクターにも鮮やかな存在感があったとし、「まるでバタフライエフェクトのように誰かのひとことで他の誰かが影響を受けて物語が展開するさまは痛快。」と評している。また、本人役で出演した有村架純や柄本明を始めとした豪華な俳優陣についても、まるでドラマの「紅白歌合戦」かと思ったと述べている。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou