駿河台大学(するがだいだいがく、英語: Surugadai University)は、埼玉県飯能市阿須698に本部を置く日本の私立大学。1987年創立、1987年大学設置。大学の略称は駿大(すんだい)。
駿台予備学校(学校法人駿河台学園)が設立した大学である。現在は、駿台予備校を源流とする学校法人駿河台大学が運営し人文・社会科学系総合大学として、5学部5学科2研究科を設置している。予備校の駿台グループの大学である。
「駿台グループで真の大学をつくる」という山﨑春之の強い決意のもと、1971年(昭和46年)から大学開設に向けて準備を重ね、1986年(昭和61年)に実現するまで実に15年の準備期間をもって設立された。
開校当初から少人数教育に力を入れ1年次よりゼミナールの履修が必須となっており、学業から就職活動まで4年間しっかりとしたサポートを受けることができる。
建学の精神として「愛情教育」を理念に掲げている。
駿台グループの前身である「東京高等受験講習会」創設者の山﨑寿春は、アマースト大学やハーバード大学、イェール大学大学院などで学んだ文学者であり、その指導の中で培われた「個人の素質を見極めその能力を伸ばしていく」、「学問の本質を教え、考え解き明かす面白さに目覚めさせ、学ぶ喜びを知ってもらう」という考えに基づいている。建学の目的を「…広い分野の知識と深い専門の学術を教授研究するとともに、徹底した人格教育を通して豊かな知的教養と国際的感覚を備えた有為の人材を育成し、学術、文化の向上・普及と併せて人類・社会の発展に寄与することを目的とする」(学則第1条より抜粋)と定めている。
建学の精神の「愛情教育」から、学生一人ひとりの個性を尊重し、その能力を最大限に伸ばしていく教育を目指している。
大学創立者で、のち名誉総長の山﨑春之が著書でも述べている「情報化、国際化の時代を踏まえた、実社会において役立つ人材、国際社会で活躍できる人材の養成を最大の目標とする」という「実学の精神」を基調としている。そのため、在学中の各種試験への合格を手段とする教養・専門教育も重視している。系列の専門学校などとの提携もあり、キャリアセンターなどを拠点に職業対策・専門家養成をしている。演習科目が必修であり、「駿台方式」が開学時から継承されている。顕著な活動を行った学生は表彰され、同様に教員にはプロフェッサー・オブ・ザ・イヤー賞が授与される。さらに市民講座やアウト・キャンパス・スタディなど地域貢献、町と連携した活動をするキャリア教育や研究が進められた。大学では実学の成長には、「虚学とされる学問文化」も重要と説かれる。埼玉県西部における文化・学術などの発信拠点の形成を担っている。学内における学会および4つの研究所が開設され、アーカイブズ機能を有するメディアセンターなどを併設している。そして、留学希望者に対する支援制度が構築されている。
「受け身の学問」から「学びとる学問」へを開学時からのモットーとしている。創立者の山﨑春之が、父である山﨑寿春の「日本で本当に勉強する学生のいる大学を作りたい」という念願を実現した。そのため施設は各国の大学のキャンパス設計などを視察し、私財も投じられ充実化が行われた。
キャンパス内は、映画、ドラマ、テレビCM等の撮影場所として学内敷地が利用されることがある。敷地や講義室で主にロケしたドラマや映画には、「愛という名のもとに」「免許がない!」「デボラがライバル」「危険なアネキ」「ごくせん」「はみだし刑事情熱系」等が挙げられる。
コースへの所属は2年次もしくは3年次からとなる。
※かつて、法務研究科法曹実務専攻(専門職学位課程)(法科大学院)を設置していたが、2012年度以降の学生募集を停止し、廃止された。司法試験受験実績は以下の通り。
研究成果は、主に以下を中心に発表される。
在外研究・著書出版の助成や有識者・著名人を講演会の講師として招聘することなどにより研究を促進している。さらに、大学院においては日本で最初の文化情報学部(現メディア情報学部)を設置した経緯から文化情報学の研究、法学分野では法と情報に焦点を当てた法情報文化に関する研究、心理学分野では法心理学の研究などが特色として反映されている。そして、産学官民連携により、地域(埼玉県西部など)の経済・社会・文化や企業経営に関する調査・研究が行われている。
運動系・文化系とも各部・サークルは「公認団体」「体育部会」「文化部会」「届出団体」「実行委員会」「その他」のいずれかに分けられている。
過去問は駿河台大学のウェブサイトや予備校に記載されている。また、駿台予備学校の関係校のことから駿台文庫の青本(過去問題集)が販売されている。
全学部、大学院全研究科が使用するキャンパスである。第1・第2キャンパスに分かれているが、正式には両者を合わせて飯能キャンパスと称している。開学当初より光ファイバーをLANとして敷設しており、当該学内LANはSurugadai University Online Networkより「
専門職大学院法務研究科のみが使用するキャンパスであったが、法科大学院の廃止に伴って、同キャンパスも廃止された。
同学への授業料を納めている場合、交換・派遣留学先の授業料が免除され、留学しても4年間で卒業可能となるように留学成果を単位認定している。
キャリア支援システムを導入している。
地域連携センターなどにおいて、地域連携および職業実践教育を行っている。
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