会津弁(あいづべん)とは、日本の福島県会津地方で話される日本語の方言である。東北方言(南奥羽方言)に属する。
会津地方では故郷への帰属意識が強く、更に追求すれば、会津若松市と奥会津(旧田島町を中心とした南会津地域)では帰属意識が異なる。そのため会津弁と言っても、会津若松市内と奥会津では言葉の響きやニュアンスなどで大きな違いが見られる。また会津最南端の檜枝岐村では会津弁と言うよりは、西関東方言に近い方言が話される。また、新潟県東蒲原郡阿賀町で話される方言は、東蒲原郡が会津藩の領地であった歴史的経緯から会津弁の影響を強く受けており、会津弁と同じ南奥羽方言に分類されることもある。
奥会津における会津弁の特徴として、年上の人物には全て名前の最後に「-あね」「-あんつぁ」と言う敬称を用いることが上げられる。これは、それぞれ「姉」と「兄」を意味し、今まで会話したことのある知人一般に使用される。これは、各個人各家庭毎よりも、地域一帯が一つの生活共同体として重要な役割を果たして来た地理的・文化的な背景のためであると思われる。
(地域内でも更に細分化されるが、一般的なもの)
※会津若松市内では、走るを「とぶ(飛ぶ)」と言うが、旧田島町周辺では「はねる(跳ねる)」と言う。マラソン大会なども、前者は「飛びくら」、後者は「跳ねくら」(「-くら」は、競争のことを差し、物を取り合いになることも「とっかしくら」などと言う)。
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