2023年のオリックス・バファローズでは、2023年シーズンについてのオリックス・バファローズの動向をまとめる。
2022年11月7日には中嶋聡監督の続投とコーチングスタッフが発表された。吉田正尚がポスティングシステムを利用してボストン・レッドソックスに移籍。埼玉西武ライオンズからFA権を行使した森友哉を獲得した。
開幕投手は一軍登板がない山下舜平大が務め、6回1失点と好投。試合は9回2死から西武から移籍してきた森友哉の本塁打で同点、さらに延長10回には先頭の宗佑磨にも本塁打が飛び出し、開幕戦を白星で飾った。前半戦は最大連勝は5の一方最大連敗も4と波が少なく、各月で貯金を作って千葉ロッテマリーンズ、福岡ソフトバンクホークスと首位を競った。その後7月前半にソフトバンクが12連敗で脱落、ロッテに対しても直接対決で貯金を作ったことで8月に入ると一気に抜け出し、8月26日に中嶋聡監督就任以降初めてとなる優勝マジック24が点灯。一度もマジックが消滅することなく9月20日のロッテ戦で勝利し、3年連続15回目のリーグ優勝を達成した。パ・リーグの3連覇は1990年から1994年までの西武ライオンズ以来となる。
個人成績に目を向けると、先発投手陣では9月9日のロッテ戦で自身2年連続となるノーヒットノーランを達成した山本由伸が16勝6敗(勝率.727)、防御率1.21、169奪三振で3年連続の投手4冠に加え、沢村賞、MVPも3年連続で受賞。宮城大弥は3年連続となる10勝、山﨑福也も自身初の2桁勝利。山下は8月を最後に離脱したものの9勝を挙げて新人王を受賞、山下と入れ替わるようにローテーションに定着した東晃平は6勝無敗の活躍を見せた。救援陣では第5回WBCの日本代表にも選ばれた宇田川優希が20ホールド、2セーブ、山﨑颯一郎が27ホールド、9セーブをマーク。抑えの平野佳寿は29セーブをマークし、通算250セーブも達成した。打線では新加入の森が打率.294に加えてチームトップの18本塁打、64打点をマーク。頓宮裕真が初めて規定打席に到達し、打率.307で自身初タイトルとなる首位打者を獲得。紅林弘太郎、中川圭太、宗も前年に続き規定打席に到達した。ベストナインには山本、森、頓宮、宗、紅林が、ゴールデングラブ賞には山本、若月健矢、宗がそれぞれ選出された。
レギュラーシーズン1位のチームはクライマックスシリーズのファイナルステージでロッテと対戦。第1戦は山本が初回に3失点など7回5失点という結果に終わるも、紅林弘太郎が3打点を挙げるなど打線が奮起し8-5で勝利。第2戦は1点ビハインドの7回にレアンドロ・セデーニョが2点本塁打を挙げて逆転するも、9回に山岡泰輔がリードを守り切れず5-6と逆転負け。CS史上初めて両軍それぞれ2回の逆転が起こるというシーソーゲームを制することができなかった。第3戦は7回まで両軍無得点の息詰まる投手戦に。しかし8回に二死3塁の好機で若月健矢が先制適時打、さらに怪我から復帰した頓宮が代打で適時打を放ち復活をアピールした。9回は平野佳寿が無失点で締めて2-0で勝利、日本シリーズ進出に王手をかけた。第4戦は初回に森が2点本塁打を放って先制、6回には杉本裕太郎の適時二塁打で追加点を挙げる。8回に藤原恭大 、9回にグレゴリー・ポランコにそれぞれソロ本塁打を被弾するも結果的に3-2で逃げ切り、アドバンテージを含む4勝1敗で制し日本シリーズ進出を決めた。
日本シリーズではセ・リーグ王者の阪神タイガースと対戦。59年ぶり2度目となる関西球団同士の対決が実現し、地元関西を中心に注目を集めた。第6戦まで3勝3敗、さらに総得点も同じなど白熱の展開を繰り広げていた。しかし第7戦では宮城大弥がシェルドン・ノイジーに3ランを浴び、更には後続も打ち込まれるなど、終わってみれば1-7で敗れ、日本シリーズ連覇とはならなかった。
本節では、前レギュラーシーズン終了から本シーズン開幕までの支配下選手・育成選手の登録・抹消について記述する。なお、抹消の去就は、球団職員又はスポーツ関係・芸能関係の職業に転身した場合等、去就が公のものとして扱われるもののみを記載し、空欄は前述以外の一般職業に転身もしくは去就不明を示す。また、退団区分は自由契約・任意引退・詳細不明である場合については、記載しない。
本節では、本シーズン開幕から終了までの入退団について記述する。
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