八丁町(はっちょうちょう)は、愛知県岡崎市の町名。2022年12月26日、八帖町から、八丁味噌メーカー2社の「合資会社八丁味噌」(カクキュー)と「まるや八丁味噌」が立地する敷地が「八丁町」として分離されて成立した。
岡崎市西部に位置する。八帖町のうち、下記の区域が分離され、「八丁町」として新たに制定された。分離される面積は計約2万8400平方メートルで、八帖町全体の約2割に当たる。
岡崎城から八丁(約870メートル)の場所にある八丁村で古くより味噌が作られていたことが「八丁味噌」の名前の由来の主たる説とされる。職能ごとに村が8か町に分かれていたためとの説もある。
2023年(令和5年)2月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである。
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる。
額田郡八帖村の一部を前身とする。
2017年12月15日、農林水産省は、県内39社の業者から成る「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」を八丁味噌の生産者団体として地理的表示(GI)に登録した。組合員ではない岡崎の「カクキュー」「まるや八丁味噌」の2社は除外された。2021年9月17日、まるや八丁味噌は、農林水産省に登録取り消しを求めて東京地裁に提訴するが、2022年6月28日、同地裁は訴えを退け、「八丁味噌の製造地域は昭和初期には県全域に及び、社会でも認知されていた」と認定した。
こうした背景から、岡崎市は、GI制度の枠組みから外れた2社を支援することを目的として、2022年12月26日、八帖町の一部(まるや八丁味噌とカクキューの敷地)の町名表記を「八丁町」に変更した。
2024年3月6日、最高裁はまるや八丁味噌の上告を棄却し、同社の敗訴が確定した。
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