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牡鹿郡


牡鹿郡


牡鹿郡(おしかぐん)は、宮城県(陸奥国・陸前国)の郡。

人口6,011人、面積65.35km²、人口密度92人/km²。(2024年4月1日、推計人口)

以下の1町を含む。

  • 女川町(おながわちょう)

郡域

1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町に石巻市の一部(蛇田、南境、大瓜、高木、水沼、真野以南)を加えた区域にあたる。

歴史

  • 律令制のもとで8世紀前半に陸奥国所属の郡として建郡され、その一部は後に桃生郡に分離する。
  • 鎌倉時代になると、地頭である葛西氏の支配下になる。
  • 永正8年(1511年) - 桃生郡を治めていた山内首藤氏と葛西氏の間に戦がおきる。

近代以降の沿革

  • 幕末時点では陸奥国に所属し、全域が仙台藩領であった。「旧高旧領取調帳」に記載されている村は以下の通り。(13村36浜7浦2崎2島)
  • 明治元年
    • 9月24日(1868年11月8日) - 仙台藩主伊達慶邦が薩長軍に降伏。全領土62万石を没収される。
    • 12月7日(1869年1月19日)
      • 陸奥国が分割され、本郡は陸前国の所属となる。
      • 牡鹿郡は高崎藩の取締地となる。
  • 明治2年
    • 7月20日(1869年8月27日) - 高崎藩取締地に桃生県を設置。
    • 8月13日(1869年9月18日) - 桃生県が石巻県に改称。
  • 明治3年9月28日(1870年10月22日) - 石巻県が登米県に編入。
  • 明治4年11月2日(1871年12月13日) - 第1次府県統合により仙台県(第2次)の管轄となる。
  • 明治5年
    • 1月8日(1872年2月16日) - 仙台県(第2次)が宮城県に改称。
    • 4月9日(1872年6月10日) - 大区小区制の施行により、宮城県第13大区となる。
  • 明治7年(1874年)4月 - 区の再編により、桃生郡のうち南方と共に宮城県第5大区となる。
  • 明治9年(1876年)11月 - 区の再編により、桃生郡・本吉郡と共に宮城県第5大区となる。
  • 明治11年(1878年)10月21日 - 郡区町村編制法の宮城県での施行により、行政区画としての牡鹿郡が発足。郡役所が石巻村に設置。同日大区小区制を廃止。
  • 明治20年(1887年)9月28日 - 火災により郡役所が焼失。そのため翌年に門脇村へ役所を移転。

町村制施行以降の沿革

  • 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。特記以外は全域が現・石巻市。(2町6村)
    • 石巻町 ← 石巻村、門脇村、湊村〔井内・磯田を除く部分〕
    • 蛇田村(単独村制)
    • 稲井村 ← 南境村、大瓜村、高木村、水沼村、真野村、沼津村、流留村、沢田村、湊村〔井内・磯田〕
    • 渡波町 ← 佐須浜、根岸村、祝田浜
    • 荻浜村 ← 小竹浜、折浜、桃浦、月浦、侍浜、荻浜、小積浜、竹浜、牧浜、狐崎浜、福貴浦、田代浜
    • 大原村 ← 小網倉浜、清水田浜、大原浜、給分浜、新山浜、泊浜、谷川浜、鮫浦、寄磯浜
    • 鮎川村 ← 網地浜、長渡浜、鮎川浜、十八成浜
    • 女川村 ← 浦宿浜、針浜、女川浜、鷲神浜、小乗浜、高白浜、横浦、大石原浜、野々浜、飯子浜、塚浜、江島、出島、竹浦、尾浦、桐ヶ崎、石浜、宮ヶ崎、御前浜、指ヶ浜(現・女川町)
  • 明治27年(1894年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 大正12年(1923年)4月1日(3町5村)
    • 女川村が町制施行し、女川町となる。
    • 郡会を廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和8年(1933年)4月1日 - 石巻町が蛇田村の一部を編入のうえ市制施行して石巻市となり、郡より離脱。(2町5村)
  • 昭和15年(1940年)12月1日 - 鮎川村が町制施行して鮎川町となる。(3町4村)
  • 昭和24年(1949年)4月1日 - 蛇田村の一部が石巻市に編入。
  • 昭和30年(1955年)
    • 1月1日 - 蛇田村が石巻市に編入。(3町3村)
    • 3月26日 - 鮎川町・大原村が合併して牡鹿町が発足。(3町2村)
    • 4月10日 - 荻浜村が石巻市に編入。(3町1村)
  • 昭和34年(1959年)
    • 4月1日 - 稲井村が町制施行して稲井町となる。(4町)
    • 5月15日 - 渡波町が石巻市と稲井町に分割編入。(3町)
  • 昭和42年(1967年)3月23日 - 稲井町が石巻市に編入。(2町)
  • 平成17年(2005年)4月1日 - 牡鹿町が石巻市・桃生郡桃生町・河南町・河北町・北上町・雄勝町と合併し、改めて石巻市が発足、郡より離脱。(1町)

変遷表

行政

歴代郡長

備考

平成の大合併について

牡鹿郡にあった牡鹿町(現石巻市牡鹿地域)は当初、同郡女川町との合併を検討していたが、2003年に女川町で行われた合併に関する住民アンケートの結果、「当面単独で、その後の状況により判断」が47.1%と最も多く、この結果をうけて牡鹿町は女川町との合併を断念した。

脚注

注釈

出典

Collection James Bond 007

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 4 宮城県、角川書店、1979年12月1日。ISBN 4040010302。 
  • 旧高旧領取調帳データベース
  • 『牡鹿郡誌』(牡鹿郡役所、1923年)

関連項目

  • 石巻都市圏
  • 奥七郡

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 牡鹿郡 by Wikipedia (Historical)