『はるちゃん』は、青柳裕介の漫画、またこれを原作とするテレビドラマである。
『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、1980年11月15日創刊号から1983年2月28日号まで連載された。『土佐の一本釣り』シリーズと並ぶ青柳裕介の代表作の一つである。単行本は全5巻(小学館ビッグコミックス刊)。のち、小学館スーパービジュアル・コミックスで再刊された。電子書籍化もされている。
青柳の死後、テレビドラマシリーズのヒットを受けて、「青柳プロダクション」作で『はるちゃん 高知県・久礼編』が描かれた。残されたプロットをもとに、アシスタントや弟子たちによって描かれたもので、『ビッグコミック増刊号』(小学館)に連載された。単行本は全1巻(ビッグコミックス刊、2005年)。漫画前作やドラマの続編およびリメイクではなく、主人公はるの容姿や性格付け以外の設定を一新している。
石川県の片山津温泉を舞台とし、前半は1話完結または数話連続ではるの恋愛模様、旅館「よしや」や街中での騒動、宿泊客の人間模様を描く。後半ははると真のすれ違う恋愛模様、裏社会の人間模様が描かれる。
高知県・久礼(後の中土佐町)にある大型温泉旅館・土佐本陣(とさほんじん)を舞台に、地元育ちの仲居・はると旅館のオーナーである義父・英通との人間関係、宿泊客や地元の人々との交流を、久礼の行事・名物・伝承を交えて描く。全8話。前作に見られた濡れ場や裏社会の描写はない。
1987年2月27日にフジテレビ系列の『金曜女のドラマスペシャル』枠で、『はるちゃん・待ちくたびれた女』のタイトルで放送された。
テレビドラマシリーズは東海テレビ制作、フジテレビ系列で、月曜日から金曜日の13:30〜14:00に放映された。主役の仲居であるはるちゃんこと伊藤洋子(中原果南)を中心に、各地方温泉街での人間模様が繰り広げられるドラマで、パート6まで制作された。原作からは人物名と一部のエピソードを拝借するのみに留まっている。
2004年7月4日から7月26日まで名鉄ホールで上演。連続ドラマ版と同じく中原果南が主役を務めた。下呂温泉の旅館「田山」が舞台となっている。
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