梅屋敷駅(うめやしきえき)は、東京都大田区蒲田二丁目にある、京浜急行電鉄(京急)本線の駅。駅番号はKK10。
当駅付近にかつて「梅屋敷」と称される、風邪薬の販売と梅見で有名な商家が存在したことに由来する。
相対式ホーム2面2線の高架駅である。ホームは薄いピンク色の壁面になっており、一部に駅名に因んで梅のイラストがあしらわれている。
駅簡易自動放送は、1番線が関根正明、2番線が大原さやかが担当している。
2012年4月9日から同年10月21日まで、大田区を舞台にしたNHKの連続テレビ小説『梅ちゃん先生』の主題歌である、SMAPの『さかさまの空』をアレンジしたものを接近メロディとして使用していた。メロディはスイッチの制作で、編曲は塩塚博が手掛けた。現在は独自メロディなしの駅と同じく6つのレントラー舞曲が使用されている。
2010年5月16日に上り線を高架化した際は新・下り線用のホームを一時的に使用し、線路上に仮設ホームを設置していたが、2012年10月21日の下り線高架化により撤去されて新・下り線用ホームとなり、新・上り線は既に躯体が完成しているホームを使用することになった。
高架化前の地上駅時代は、駅両端に踏切がある関係でホームの有効長が4両分であった。1982年4月に6両編成の普通列車が登場すると京急蒲田側に2両はみ出して停車せざるを得なくなったので、当駅ではドアが開かない「ドアカット」を実施していた。2007年11月頃より6両で組成される編成のうち京急蒲田側2両のドアに当駅でドアが開かない旨を喚起する表示ステッカーの貼付が順次行われていった。なお、上りホームは高架化によって有効長が6両分とされたため、ドアカットは行われなくなった。上りホームにおいてすべてのドアが開閉されることで、その喚起表示に「下り方面」の表記が付加された。ドアカット部の最も浦賀寄りには乗務員が安全確認を行うため、業務用の小さいホームが設置されていた。
地上駅時代は上りホームに西口、下りホームに東口があり、各ホーム間を連絡する跨線橋などはなく、改札内でのホームの行き来はできなかった。上り線の高架化後は、下りホーム側に上りホームへと連絡する階段やエレベーター、エスカレーターを設置したことで改札内でのホーム間行き来が可能になった。高架時に旧上りホームにあった西口は一旦閉鎖されたが、2012年5月13日から上りホームが本来の位置に移設したために再度西口が開設された。西口の再開設に伴い、地平の下りホームと高架の上りホームを連絡する階段・エレベーター・エスカレーターは閉鎖され、再度改札内のホームの行き来は不可能になっていた。
高架化工事が2012年10月に完成し、ホーム長113m(6両編成対応)の相対式ホーム2面2線を有する高架駅となった。2013年には上下線の改札口が統合され、再び改札内のホームの行き来が可能になった。下り本線は南隣の京急蒲田駅下りホームが3階部分に設置されているため、当駅の先で上り勾配が始まる。
2024年2月10日より、当駅1番線、2番線のホームドアの運用が開始された。
本線平和島駅 - 六郷土手駅間と空港線京急蒲田駅 - 大鳥居駅間の連続立体交差事業は2017年3月で全て完了した。なお、駅前にはタクシー乗降も可能な最大幅員13mの関連側道が整備された。
高架化事業のために取得した用地を使い、京急は2020年秋、駅近くに3階建て女性専用シェアハウス「(仮称)梅屋敷シェア」を開設する予定と発表していた。その後、2020年11月に「プライムコネクトkamata 北」として開設している。
2021年(令和3年)度の1日平均乗降人員は13,486人で、京急線全72駅中43位。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。
当駅近接の国道15号(第一京浜)上に「梅屋敷」バス停留所がある。
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