JCOM株式会社 メディア事業部門(ジェイコム メディアじぎょうぶもん)は、JCOM株式会社(J:COM)のメディア事業(映画・映像作品の企画・製作、劇場配給、コンテンツの動画配信、BS/CS専門チャンネルの運営など)を統括する部門。ブランド名は「J:COM」。
概要
ジュピターテレコムは2016年7月(平成28年)現在、合計17の専門チャンネルに出資・運営(#出資・運営チャンネル)しているが、そのうち9チャンネルはメディア部門が直接運営(#J:COMオペレーションチャンネル)に携わり、それ以外のチャンネルには資本参加し、ケーブルテレビ局向け営業など一部業務を請け負っている(#資本参加チャンネル)。
2009年(平成21年)3月までは社内カンパニー制を導入し、組織名を「ジュピターTVカンパニー」とし、ブランド名は「ジュピターTV」を使用していた。
元来は住友商事とアメリカ合衆国の大手MCOであったTCIの合弁により、株式会社ジュピター・プログラミング・ネットワーク(JPC)として設立。のちに商号を株式会社ジュピター・プログラミングに変更し、さらに2006年(平成18年)1月1日には株式会社ジュピターTVに変更。
2007年(平成19年)9月に株式会社ジュピターテレコムに吸収合併された。
合併前までにジュピターテレコムと直接の資本関係はなかったが、設立時期がほぼ同時期であり、同じ住商・リバティ系としてMSO(ケーブルテレビ事業統括)とMCO(番組供給事業統括)で事業分担され、事実上の兄弟関係にあたり、ジュピターTVが運営するHDTVチャンネルをいち早く導入したり、ビデオ・オン・デマンド向けコンテンツ供給会社「ジュピターVOD」(2007年11月、ジュピターエンタテインメントに合併)を共同で立ち上げるなど緊密な関係であった。
ちなみに、合併当時ジュピターテレコムの社長だった森泉知行は、2000年から2003年までジュピター・プログラミングの社長を務めていた。
沿革
- 1996年(平成8年)3月22日 - 株式会社ジュピター・プログラミング・ネットワーク(JPC)として設立。
- 2004年(平成16年)
- 5月13日 - 株式会社ジュピターテレコム、住友商事株式会社、リバティメディア・インターナショナルと、4社共同出資によりジュピターVOD株式会社を設立。
- 9月 - 本社を西新宿・東京オペラシティから虎ノ門・城山トラストタワーに移転。
- 2006年(平成18年)1月1日 - 商号を株式会社ジュピターTVに変更。
- 2007年(平成19年)
- 5月 - 住友商事に対して1株の第三者割り当てを行い連結子会社となる。
- 7月 - 会社分割により、有料チャンネル事業を中心とした(新)株式会社ジュピターTVを設立。(旧)ジュピターTVはSCメディアコム株式会社に商号変更。
- 9月 - ケーブルテレビ最大手事業者である株式会社ジュピターテレコム(J:COM)に吸収合併。合併の際に社内カンパニー制を導入し「ジュピターTVカンパニー」となる。
- 2009年(平成22年)
- 4月 - 社内カンパニー制を廃止し、「メディア事業部門」に改組。
- 12月 - 2010年1月までにかけて、ジュピターテレコムおよび出資・運営チャンネル(ジェイ・スポーツなど一部除く)の本社を丸の内トラストタワーN館に移転。
- 2010年(平成23年)3月3日 - J:COMグループの新ブランドスローガンを策定し、出資・運営チャンネルもJ:COMブランドで展開。
出資・運営チャンネル
J:COMオペレーションチャンネル
- ジュピターゴルフネットワーク株式会社(89.40%出資、連結子会社)
- 株式会社ジェイ・スポーツ(80.5%出資、連結子会社)
- J SPORTS 1
- J SPORTS 2
- J SPORTS 3
- J SPORTS 4
- チャンネル銀河株式会社(連結子会社)
- 株式会社ジュピタービジュアルコミュニケーションズ(連結子会社)
資本参加チャンネル
- ディスカバリー・ジャパン株式会社(20%出資、持分法適用)
- ムービープラス
- 女性チャンネル♪LaLa TV
- ディスカバリーチャンネル
- アニマルプラネット
- カートゥーン ネットワーク
- MONDO TV
- 旅チャンネル
- 株式会社エー・ティー・エックス(持分法適用)
- 株式会社キッズステーション(出資)
- 日本映画放送株式会社(出資)
- 株式会社日経シー・エヌ・ビー・シー(出資)
かつての出資・運営チャンネル
- ジェイ・スポーツ有限会社(のち有限会社ジュピタースポーツ(2010年10月清算結了)、100%出資、連結子会社)
- ジュピターショップチャンネル株式会社(70%出資)
- ショップチャンネル
- 2007年7月、会社分割によりSCメディアコム(2010年3月会社解散)の子会社ののち住友商事の完全子会社になる。
- 2012年6月、株式50%をアメリカの独立系投資ファンド・ベインキャピタルグループへ売却。
- 2016年3月、ジュピターテレコムがベインキャピタルグループから全株式取得、KDDIが住友商事から株式5%を取得。
- 2016年3月より、ジュピターテレコムの連結子会社となり通販事業に属し、メディア事業部門は携わっていない。
- リアリティTVジャパン株式会社(50%出資、連結子会社、2008年4月会社解散)
- 株式会社AXNジャパン(35%出資、持分法適用)
- AXN 海外ドラマ
- 2021年10月1日にノジマがSPEJとJCOM保有の全株式を取得し、ノジマの完全子会社になった。
- ジュピターエンタテインメント株式会社(100%出資、連結子会社、2024年4月会社解散)
放送事業者
- ジュピターサテライト放送株式会社(連結子会社)
- スカパー!プレミアムサービス(標準画質)の衛星一般放送事業者
- ショップチャンネル(スカパー!プレミアムサービス(標準画質))
- 株式会社インタラクティーヴィ(持分法適用)
- スカパー!の衛星基幹放送事業者
- ムービープラス
- 女性チャンネル♪LaLa TV
- ゴルフネットワーク
- チャンネル銀河
- AT-X
- ヒストリーチャンネル(資本関係なし)
かつての放送事業者
- 株式会社アクティブ・スポーツ・ブロードキャスティング(2012年12月会社解散、ジェイ・スポーツ64%出資、連結子会社)
- スカパー!の衛星基幹放送事業者
- J SPORTS 4(J SPORTS 1・2はジェイ・スポーツ、J SPORTS 3は株式会社スカパー・エンターテイメントが衛星基幹放送事業者)
- GAORA(資本関係なし)
- スカイ・A sports+(資本関係なし)
- イーピー放送
- 東経110度CSデジタル放送の委託放送事業者(現・スカパー!の衛星基幹放送事業者)
- JSBC2株式会社(100%出資、連結子会社)
- スカパー!の電気通信役務利用放送事業者(現・衛星一般放送事業者)
- 株式会社サテライト・サービス(かつて出資、その後フジ・メディア・ホールディングスに保有株式を譲渡して、現在は同ホールディングスの連結子会社)
- スカパー!の衛星基幹放送事業者
- フジテレビONE スポーツ・バラエティ(資本関係なし)
- フジテレビTWO ドラマ・アニメ(資本関係なし)
- フジテレビNEXT ライブ・プレミアム(資本関係なし)
- ディスカバリーチャンネル
- アニマルプラネット
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- JCOM株式会社 メディア・エンタテインメント事業(日本語)
- JCOM株式会社(日本語)
. Source: