『課長サンの厄年』(かちょうサンのやくどし)は、1993年7月4日から10月3日まで、TBS系列の『東芝日曜劇場』枠で放送されたかんべむさし原作のテレビドラマ。主演は萩原健一。
1992年夏、TBSドラマの看板枠でもあった『東芝日曜劇場』のリニューアルが検討され、93年春から連続ドラマに切り替え、しかも視聴者ターゲットに男性ビジネスマンを取り込む大改革を実施することになった。秋口に入ると、市川哲夫プロデューサーは編成部の近藤邦勝、制作の先輩プロデューサー・堀川とんこうと『東芝日曜劇場』の連続ドラマ枠について、随時話し合うようになり、堀川が93年4月枠、市川が7月枠となるこのドラマのプロデュースを担当することになった。
原作はかんべむさしの『課長の厄年』、脚本は市川とは6年ぶりとなる布勢博一が手掛けた。主人公は、今まで一度も堅気の課長役などやったことのない俳優で、課長をやらせたら面白そうな俳優がいないかで絞り込まれ、ちょうどその頃流れていたサントリーモルツのTV・CMに出演していた萩原健一が主人公(寺田喬)に起用されている。このドラマは、ショーケンにとって転機となる作品となり、視聴率も全13回平均で16.2%(ビデオリサーチ)、18.1%(ニールセン)という数字をマーク。本作は、その後に数年続く、『東芝日曜劇場』での男性主役のサラリーマンものの放送作品の基礎となった。
なお、原作は、主人公が「厄年の危機」への対処の方法を延々と自身でブレインストーミングして自己改造を図るという内容であり、テレビドラマ版とは、まったくストーリーが異なる。
1994年4月には本作を基にした単発の2時間SPが放送された。
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