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1985年の映画


1985年の映画


1985年の映画(1985ねんのえいが)では、1985年(昭和60年)の映画分野の動向についてまとめる。

1984年の映画 - 1985年の映画 - 1986年の映画

出来事

世界

  • 『ランボー/怒りの脱出』(ジョージ・P・コスマトス監督)、 『ポリス・アカデミー2』(ジェリー・パリス監督)、『マッドマックス/サンダードーム』(監督:ジョージ・ミラー、ジョージ・オギルヴィー)など、ハリウッドはシリーズ物が増加。
  • 1月27日 - 第42回ゴールデングローブ賞授賞式が行われ、ドラマ部門で『アマデウス』が、ミュージカル・コメディ部門で『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』が作品賞を受賞した。
  • 2月15日 - 2月26日 - 第35回ベルリン国際映画祭が開催され、東ドイツの『Die Frau und der Fremde』とイギリスの『ウェザビー』が金熊賞を受賞した。
  • 3月25日 - 第57回アカデミー賞の結果が発表され、『アマデウス』が作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門を受賞した。
  • 7月12日 - 第14回モスクワ映画祭で川喜多かしこがソ連映画同盟賞受賞。
  • 8月8日 - 米国、女優ルイーズ・ブルックス死去。
  • 9月19日 - 黒澤明監督が仏芸術文化勲章コマンドゥール(最高位)受章。
  • 9月30日 - フランス、女優シモーヌ・シニョレ死去。
  • 10月2日 - 米国、俳優ロック・ハドソン、エイズ(HIV感染症)で死去。
  • 10月8日 - メディア王ルパート・マードック、20世紀フォックスを完全買収。
  • 10月10日
    • 米国、俳優ユル・ブリンナー死去。
    • 米国、オーソン・ウェルズ(監督・俳優)死去。
  • 月日不詳
    • イタリア、レナート・カステラーニ死去。

日本

  • イタリア映画祭、スペイン映画祭、アフリカ映画祭など各国映画祭が開催される。
  • 1月
    • ソニー、カメラ一体型8ミリビデオ〔CCD-V8〕発売。
    • 1月1日 - 全国興行生活衛生同業組合連合会の呼びかけで、初の元旦ファン感謝デー(入場料金半額サービス)を全国で実施。
  • 2月
    • 2月18日
      • 衛星通信事業・日本通信衛星企画(JSAT)設立。
      • 都興組が入場税軽減による消費者への還元を協議。
    • 2月13日 - 風営法改正。街頭におけるポスターの規制や映画タイトルに「女高生」「女教師」などの単語使用不可。
    • 2月28日 - 都興組と情報誌ぴあが「映画ファン感謝デー! 前夜祭びあテン&もあテン」発表イベント開催。
  • 3月
    • 3月3日 - 東宝、大阪・南街ブロックで「映画ガラクタ市」開催。3月11日、売上金の一部を朝日放送ABCチャリティ基金に寄附。
    • 3月17日 - 東宝事業開発室・東宝美術・東宝映像などの東宝グループが取り組んだ「つくば科学万博」が開幕 (9月16日まで)。
    • 3月18日 - 『乱』・『ビルマの竪琴』・『夜叉』の3作品で、初めての「番組共通特別鑑賞券」を社内前売開始。
    • 3月22日 - 衛星通信事業・宇宙通信(SCC)設立。
  • 4月
    • 松竹とCBS/FOXビデオが提携。5月21日、共同でビデオソフト販売・レンタル業務開始。名称は「松竹CBS/FOXビデオ」。
    • 4月1日 - 入場税改正、映画は入場料金2,000円以下は非課税、2,001円以上は10%課税。
    • 4月26日 - 大阪・三番街シネマ、「開場10周年記念フェスティバル」開催。5月14日、チャリティバザールの売上を東京国立近代美術館フィルムセンター再建のために寄附。
  • 5月
    • 5月21日 - ソニー、ベータマックスの高画質機種〔SL-HF900〕発売。
    • 5月31日 - 第1回東京国際映画祭開幕(6月9日まで)。映画祭の映画祭、ヤングシネマ'85、国際女性映画週間、東京国際ファンタスティック映画祭、アラウンド・ザ・ワールド、アニメ・フェスティバル、第30回アジア太平洋映画祭など開催。特例により〔アンダー〕ヘア限定解禁。
  • 6月
    • 6月1日
      • 『乱』(黒澤明監督)公開。映画ファン感謝デーと重なり初日盛況、大ヒット。
      • 創立15周年を迎えたCICがユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(UIP)と改称。
    • 6月8日 - 『夢千代日記』(浦山桐郎監督)封切。6月13日、東京・高田馬場東映、五反田東映で耳が不自由な人向けの字幕で上映。
    • 6月9日 - 相米慎二監督『台風クラブ』が第1回東京国際映画祭ヤングシネマ85の大賞受賞。
    • 6月10日 - 芸術祭参加公演から映画・ラジオ・テレビ・レコードの媒体芸術が外れ、代替の顕彰制度として文化庁芸術作品賞が新設される。
    • 6月15日 - スタジオジブリが発足。最初の拠点地は東京都武蔵野市吉祥寺南町にある第2井野ビル。社長は徳間康快(徳間書店代表取締役社長)、運営者は原徹(元・トップクラフト代表取締役社長)。
    • 6月17日 - 加藤泰監督死去。
    • 6月27日 - ウォルト・ディズニー・プロダクションが普通株式を東京証券取引所に上場。
  • 7月
    • 7月1日
      • 東京・浅草日活劇場を浅草名画座に改称。
      • スバル興業、東京証券取引所第1部に上場。
    • 7月6日 - 池袋シネマサンシャイン5館オープン。
    • 7月13日 - 東映まんがまつり(『キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦』など)が封切。
    • 7月20日 - 『ビルマの竪琴』(市川崑監督)公開、東宝単独配給作品としては『影武者』(配給収入27億円)の記録を上回る大ヒット。
  • 8月
    • 8月31日 - 日本ビクター、VHS方式VTRの高画質(HQ)機種〔HR-D565〕発売。
  • 9月
    • 9月7日 - にっかつロマンポルノ、新路線ロマンXスタート。
    • 9月11日 - 女優・夏目雅子、死去。
    • 9月14日 - 池袋ジョイシネマ1がオープン。12月15日、ジョイシネマ2もオープン。
    • 9月18日 - 米映画『ザ・ローリング・ストーンズ』(別題:『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』)のビデオ無断輸入訴訟で和解成立。
    • 9月22日 - 京都・東映太秦映画村、第1回京都うづまさ映画祭開催(11月25日まで)。
    • 9月27日 - 俳優・大友柳太朗死去。
  • 10月
    • 10月1日 - 東宝、東京・砧に事業部直営のビデオ宅配レンタル店「ビデオメイツ東宝」開店。
    • 10月5日 - 渋谷松竹セントラル、オープン。
    • 10月17日 - 赤坂プリンスホテルで東映配給、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画・『天空の城ラピュタ』の製作発表会が開かれ、宮崎駿(原作、脚本、監督)、高畑勲(プロデューサー)、山下辰巳(徳間書店専務取締役)、尾形英夫(徳間書店アニメージュ編集長)、鈴木常承(東映営業部長・洋画部長)が出席。
    • 10月20日 - 浦山桐郎監督死去。
    • 10月24日 - 元大映社長・永田雅一死去。
  • 11月
    • 「ゴジラ」のオリジナルストーリーを一般募集、応募総数5,025本。
    • 11月2日 - 東京・新宿プラザ劇場リニューアル・オープン。
    • 11月3日
      • 黒澤明監督、映画界初の文化勲章受賞。
      • 名古屋・名宝会館50周年記念行事開催。
    • 11月6日 - シネセゾン渋谷、オープン。
    • 11月19日 - 東映、有楽町マリオン2期工事の新ビルに洋画ロードショー劇場〔丸の内ルーブル〕進出を決定。運営会社として東急レクリエーションとの合弁でテイ・アンド・テイ映画興行を設立。
    • 11月30日 - 東京・新宿東映ホール2、シネサロン風になってリニューアル・オープン。
  • 12月
    • 12月7日 - UIP配給『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(ロバート・ゼメキス監督)公開され、大ヒット。シリーズ全3作が高稼働となった。
    • 12月14日 - 『野蛮人のように』(川島透監督) / 『ビー・バップ・ハイスクール』(那須博之監督)、東映洋画系で封切、ヒット。特に『ビー・バップ・ハイスクール』は、仲村トオルと清水宏次朗、2人のアイドルスターを輩出する人気シリーズとなった。
  • 月日不詳
    • ポール・シュレイダー監督の『MISHIMA』が完成するが、諸問題を理由に日本未公開。

周年

  • 創業90周年
    • 松竹

日本の映画興行

  • 入場料金(大人)
    • 1,500円
    • 映画館・映画別
      • 1,500円(松竹、正月映画『男はつらいよ 寅次郎真実一路』)
      • 1,500円(松竹、8月公開『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』)
    • 1,496円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』 銘柄符号 9341「映画観覧料」)
  • 入場者数 1億5513万人
  • 興行収入 1734億3800万円
  • 家庭用ビデオテープレコーダ(VTR)の普及率 27.8% (内閣府「消費動向調査」)
出典:「1985年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報』1986年(昭和61年)2月下旬号、キネマ旬報社、1986年、122 - 128頁。 

各国ランキング

日本配給収入ランキング

出典:#7(2)の出典キネマ旬報1986年2月下旬号
それ以外の出典。1985年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
#1 - #8の出典:1985年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、440頁。ISBN 978-4873767550。 

北米興行収入ランキング

出典:“1985 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月23日閲覧。

日本公開映画

1985年の日本公開映画を参照。

受賞

  • 第58回アカデミー賞
    • 作品賞 - 『愛と哀しみの果て』
    • 監督賞 - シドニー・ポラック(『愛と哀しみの果て』)
    • 主演男優賞 - ウィリアム・ハート(『蜘蛛女のキス』)
    • 主演女優賞 - ジェラルディン・ペイジ(『バウンティフルへの旅』)
  • 第43回ゴールデングローブ賞
    • 作品賞 (ドラマ部門) - 『愛と哀しみの果て 』
    • 主演女優賞 (ドラマ部門) - ジェラルディン・ペイジ(『バウンティンフルへの旅』)、ウーピー・ゴールドバーグ(『カラーパープル』)
    • 主演男優賞 (ドラマ部門) - ウィリアム・ハート(『蜘蛛女のキス』)、ジョン・ヴォイト(『暴走機関車』)
    • 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『女と男の名誉』
    • 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - キャスリーン・ターナー(『女と男の名誉』)
    • 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジャック・ニコルソン(『女と男の名誉』)
    • 監督賞 - ジョン・ヒューストン(『女と男の名誉』)
  • 第51回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『女と男の名誉』
  • 第38回カンヌ国際映画祭
    • パルム・ドール - 『パパは、出張中!』(エミール・クストリッツァ)
    • 監督賞 - アンドレ・テシネ(『ランデヴー』)
    • 男優賞 - ウィリアム・ハート(『蜘蛛女のキス』)
    • 女優賞 - ノルマ・アレアンドロ(『オフィシャル・ストーリー』)、シェール(『マスク』)
  • 第42回ヴェネツィア国際映画祭
    • 金獅子賞 - 『冬の旅』(アニエス・ヴァルダ)
  • 第35回ベルリン国際映画祭
    • 金熊賞 - 『Die Frau und der Fremde』 (Rainer Simon)、『ウェザビー』 (デヴィッド・ヘア)
  • 第9回日本アカデミー賞
    • 最優秀作品賞 - 『花いちもんめ』(伊藤俊也)
    • 最優秀主演男優賞 - 千秋実(『花いちもんめ』)
    • 最優秀主演女優賞 - 倍賞美津子(『生きているうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』『恋文』『友よ、静かに瞑れ』)
  • 第28回ブルーリボン賞
    • 作品賞 - 『乱』
    • 主演男優賞 - 千秋実(『花いちもんめ』)
    • 主演女優賞 - 十朱幸代(『花いちもんめ』『櫂』)
    • 監督賞 - 黒澤明(『乱』)
  • 第59回キネマ旬報ベスト・テン
    • 外国映画第1位 - 『アマデウス』
    • 日本映画第1位 - 『それから』
  • 第40回毎日映画コンクール
    • 日本映画大賞 - 『乱』

誕生

1月

  • 1月20日 - 井上麻里奈、日本の声優
  • 1月24日 - 伊藤友樹、日本の俳優

3月

  • 3月5日 - 松山ケンイチ、日本の俳優
  • 3月22日 - キーラ・ナイトレイ、イギリスの女優
  • 3月24日 - 綾瀬はるか、日本の女優

4月

  • 4月9日 - 山下智久、日本の歌手、俳優
  • 4月30日 - ガル・ガドット、イスラエルのモデル・女優

5月

  • 5月16日 - 酒井彩名、日本の女優

6月

  • 6月2日 - 沢城みゆき、日本の声優
  • 6月15日 - 笹本玲奈、日本の女優
  • 6月20日 - 相武紗季、日本の女優

7月

  • 7月11日 - 前田亜季、日本の女優
  • 7月16日 - 日笠陽子、日本の声優
  • 7月26日 - 加藤夏希、日本の女優

8月

  • 8月9日 - 木南晴夏、日本の女優
  • 8月17日 - 蒼井優、日本の女優

9月

  • 9月10日 - 松田翔太、日本の俳優
  • 9月14日 - 上戸彩、日本の女優・歌手

10月

  • 10月25日 - 高垣彩陽、日本の声優

11月

  • 11月30日 - 宮崎あおい、日本の女優
  • 11月30日 - 満島ひかり、日本の女優

12月

  • 12月10日 - 新田恵海、日本の声優
  • 12月12日 - 貫地谷しほり、日本の女優
  • 12月26日 - 城田優、日本の俳優

死去

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 石原良太 編『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集 : 栄光と虚栄・アカデミー賞からヨコハマ映画祭』芳賀書店、1986年6月。ISBN 4-8261-0520-7。 
  • 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。 
  • 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746。 
  • 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。 
    • 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。 
  • 日活『日活100年史 = Nikkatsu-celebrating 100 years of history』日活、2014年3月。全国書誌番号:22411179。 

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 1985年の映画 by Wikipedia (Historical)


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