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1983年の映画


1983年の映画


1983年の映画(1983ねんのえいが)では、1983年(昭和58年)の映画分野の動向についてまとめる。

1982年の映画 - 1983年の映画 - 1984年の映画

出来事

世界

  • 米国、『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』(リチャード・マーカンド監督)が1億6600万ドルで配収1位、2位は『トッツィー』(1982年12月公開、シドニー・ポラック監督)の9500万ドル、『スーパーマンIII/電子の要塞』(リチャード・レスター監督)は3700万ドルで5位に終った。 スター・ウォーズシリーズはシリーズ3作、全て1位。
  • 1月24日 -米国、ジョージ・キューカー監督死去。
  • 1月27日 - フランス、喜劇俳優ルイ・ド・フュネス死去
  • 3月14日 - フランス、俳優モーリス・ロネ死去。
  • 4月4日 - 米国、女優グロリア・スワンソン死去。
  • 4月11日 -『ガンジー』(リチャード・アッテンボロー監督)が第55回アカデミー賞作品賞を受賞、第54回の『炎のランナー』(ヒュー・ハドソン監督)に続き、イギリス映画の連続受賞。
  • 5月18日 - 第36回カンヌ映画祭で東映『楢山節考』(今村昌平監督)がグランプリ(最高賞)受賞。『戦場のメリークリスマス』敗れる。
  • 7月7日 - 『まんが イソップ物語』(演出:ひこねのりお)、第13回モスクワ国際映画祭でピオニール賞受賞。
  • 7月21日 - 第13回モスクワ映画祭、『ふるさと』(神山征二郎監督)で加藤嘉が日本人初の主演男優賞受賞。
  • 7月29日
    • 英国、俳優デヴィッド・ニーヴン死去。
    • スペイン出身のルイス・ブニュエル監督死去。
  • 8月28日 - 第7回モントリオール映画祭、『未完の対局』(佐藤純彌・段吉順監督)がグランプリ受賞。田中裕子が『天城越え』(三村晴彦監督)で主演女優賞受賞。
  • 8月30日 - 『陽暉楼』(五社英雄監督)、米国ニューヨークで試写会を開催し、大盛況(31日まで)。
  • 10月19日 - ポルトガルで第1回映画監督国際会議。
  • 11月19日 - 台北で開催された第28回アジア太平洋映画祭で『細雪』(市川崑監督)がグランプリ (作品賞)、監督賞、美術賞(村木忍)を受賞。
  • 12月5日 - 米国、ロバート・アルドリッチ監督死去。

日本

  • フジサンケイグループの『南極物語』(蔵原惟繕監督)、貸ビル業丸源の『地平線』(新藤兼人監督)など映画産業以外の企業の映画界への進出が活発。
  • 邦画各社のビデオ部門が利益を生み出すようになり、本格的なビデオ時代到来。
  • 1月
    • 東宝、昭和57年度映画営業部門の年間配収が3年連続で年間100億円の大台をクリア。
    • 1月6日 - CIC配給『E.T.』(スティーヴン・スピルバーグ監督)が配収51億5600万円を超え、同監督作『ジョーズ』の持つ日本国内配収記録を更新。
  • 2月
    • 2月28日 - 松竹『男はつらいよ』(山田洋次監督)シリーズが世界最長シリーズ、主演の渥美清が最長シリーズ俳優としてギネスブックに認定。
  • 3月
    • 3月1日 - UA日本支社業務停止。
    • 3月19日 - 東映動画、ウエスト・ケープ・コーポレーションと提携製作した長編動画『宇宙戦艦ヤマト 完結編』(監督:西崎義展ほか)公開、ヒット。
    • 3月24日 - 第1回川喜多賞をドナルド・リチーが受賞。
    • 3月27日 - 英女優オードリー・ヘプバーン初来日。
    • 3月31日
      • 片岡千恵蔵(俳優、東映取締役、79歳)死去。4月15日、東映京都撮影所第1ステージで社葬を実施。
      • 消防庁が劇場、デパート、ホテルなどの防火設備の「適マーク通知」制度を決定。
  • 4月
    • 日本ビデオ協会、ビデオソフトの個人向けレンタルシステム運用開始。
    • 日本ビクター、VHDディスクプレーヤーとソフト200タイトル発売。
    • 4月1日
      • 大映映画が大映に改称し新発足、映連に加盟。
      • 富士映画が松竹富士に改称。
    • 4月15日 - 千葉県浦安市にウォルト・ディズニー・プロダクション制作、オリエンタルランド運営の東京ディズニーランドが開園。
    • 4月23日 - 第5回アニメグランプリ(徳間書店の雑誌『アニメージュ』主催)で歴代ベストワン作品に『ルパン三世 カリオストロの城』(宮崎駿監督)が選出。
    • 4月27日 - 東映と西友が提携した総合ショッピングセンター「プラッツ大泉」が、東映東京撮影所オープンセット跡地にオープン。
    • 4月29日 - 『楢山節考』(今村昌平監督)、全国東映系で封切、ヒット。
  • 5月
    • 5月4日 - 寺山修司(歌人、劇作家、映画監督)死去。
    • 5月14日 - 東映ユニバースフィルム、スポーツ・ドキュメンタリー映画『迷プレ・珍プレ大百科!!アメリカン・ブルーパーズ』、丸の内東映パラス他5館で公開。
    • 5月20日 - ホテルオークラ東京で東映配給、トップクラフト制作の長編アニメーション映画・『風の谷のナウシカ』の製作発表会が開かれ、宮崎駿(原作、脚本、監督)、高畑勲(プロデューサー)、徳間康快(徳間書店代表取締役社長)、近藤道生(博報堂代表取締役社長)が出席。
    • 5月27日 - 東映芸能ビデオ、東映ビデオと商号変更。
  • 6月
    • 6月1日 - 全興連が主導する「映画ファン感謝デー」、入場者数が前日の約3倍。
    • 6月19日 - 東宝、近藤真彦主演『嵐を呼ぶ男』の特別前売券を全国230館で発売、発売初日だけで15万枚の販売は売出し初日新記録。
    • 6月24日 - 東宝、映画『積木くずし』(斎藤光正監督)の主演を渡辺典子に変更して製作することが決定。
  • 7月
    • 7月16日 - 角川映画『探偵物語』(根岸吉太郎監督) / 『時をかける少女』(大林宣彦監督)、東映洋画系で封切、ヒット。
    • 7月23日 - 日本ヘラルド/東宝『南極物語』(蔵原惟繕監督)が日比谷映画劇場ほか全国166館で公開され大ヒット。
  • 8月
    • 8月6日
      • 『伊賀野カバ丸』(鈴木則文監督) / 『カンニング・モンキー 天中拳』(ジャッキー・チェン主演)封切、中高生を中心に人気。
      • 東京・名画座ミラノで『復活フェスティバル ゴジラ1983』開催。
    • 8月11日 - 山本薩夫監督死去。
    • 8月21日 - 『南極物語』(蔵原惟繕監督)が公開から30日で配収30億円を突破、『影武者』(1980年公開)の持つ日本映画の配収記録(27億円)を破り新記録樹立。翌22日、日本映画配収記録突破記念パーティーを開催。
  • 9月
    • にっかつ、創立70周年記念作品『暗室』(浦山桐郎監督)公開。
    • 第1回「東宝シンデレラ・スカウト」で新人女優の募集を開始する。
    • 9月10日 - 『陽暉楼』(五社英雄監督)封切、期待どおり女性客を動員しヒット。
    • 9月24日 - 東京・新宿コマ・スタジアムで換気用ダクトの一部を焼く火事。
  • 10月
    • 10月5日 - 『スター・ウォーズ』(1978年日本公開、ジョージ・ルーカス監督)、日本テレビで初放送され、32.4%という高視聴率。
    • 10月12日 - 大阪・なんば東宝閉館。
    • 10月15日 - 大阪・旧南街劇場を2分割し、南街劇場、南街東宝の南街会館2劇場が新装オープン。
    • 10月22日 - 京都映画のオープンセット全焼。
    • 10月28日 - 『南極物語』(蔵原惟繕監督)が日本映画の配収記録を更新してファーストラン終了。 動員762万人、配収52億5000万円。
    • 10月29日 - 東映セントラルフィルム、金子正次第1回主演作品『竜二』(川島透監督)を東京・新宿東映ホール2で公開、ヒット。上映中の11月6日、金子正次急死。
  • 11月
    • 11月16日 - 全興連理事会で高歩率配給料金対策を協議する。
  • 12月
    • 12月10日
      • 角川映画『里見八犬伝』(深作欣二監督)、正月第1弾として東映洋画系で封切、ヒット。
      • 東宝事業部、『東宝特撮映画全史』を発行。
    • 12月15日 - 映連理事会で海賊版ビデオ防止を協議する。
    • 12月23日 - 東映ユニバースフィルム、『カルメン』(カルロス・サウラ監督)ロードショー公開、ヒット。昭和58年度(第38回)芸術祭優秀賞、優秀外国映画輸入配給特別賞受賞。
    • 12月26日 - (仮題)『ゴジラの復活』製作発表。

周年

  • 創立60周年
    • ウォルト・ディズニー・プロダクション

日本の映画興行

  • 入場料金(大人)
    • 1,500円
    • 映画館・映画別
      • 1,500円(松竹、正月映画『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』)
      • 1,500円(松竹、8月公開『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』)
    • 1,476円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』 銘柄符号 9341「映画観覧料」)
  • 入場者数 1億7043万人 - 『E.T.』94億円、『南極物語』56億円の大ヒットで、ともに洋画、邦画の配給収入新記録達成。それに伴い映画人口も1億7000万人台を回復。
  • 興行収入 1863億円
  • 家庭用ビデオテープレコーダ(VTR)の普及率 11.8% (内閣府「消費動向調査」)
出典:「1983年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報』1984年(昭和59年)2月下旬号、キネマ旬報社、1984年、110 - 116頁。 

各国ランキング

日本配給収入ランキング

出典:1983年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟

北米興行収入ランキング

出典: “1983 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月23日閲覧。

日本公開映画

1983年の日本公開映画を参照。

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受賞

  • 第56回アカデミー賞
    • 作品賞 - 『愛と追憶の日々』
    • 監督賞 - ジェームズ・L・ブルックス(愛と追憶の日々)
    • 主演男優賞 - ロバート・デュヴァル(テンダー・マーシー)
    • 主演女優賞 - シャーリー・マクレーン(愛と追憶の日々)
  • 第41回ゴールデングローブ賞
    • 作品賞 (ドラマ部門) - 『愛と追憶の日々』
    • 主演女優賞 (ドラマ部門) - シャーリー・マクレーン(愛と追憶の日々)
    • 主演男優賞 (ドラマ部門) - トム・コートニー(ドレッサー)、ロバート・デュヴァル(テンダー・マーシー)
    • 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『愛のイエントル』
    • 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジュリー・ウォルターズ(Educating Rita)
    • 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - マイケル・ケイン(Educating Rita)
    • 監督賞 - バーブラ・ストライサンド(愛のイエントル)
  • 第49回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『愛と追憶の日々』
  • 第36回カンヌ国際映画祭
    • パルム・ドール - 『楢山節考』(今村昌平)
    • 監督賞 - ロベール・ブレッソン(ラルジャン)、アンドレイ・タルコフスキー(ノスタルジア)
    • 男優賞 - ジャン・マリア・ヴォロンテ(LA MORT DE MARIO RICCI)
    • 女優賞 - ハンナ・シグラ(ピエラ・愛の遍歴)
  • 第40回ヴェネツィア国際映画祭
    • 金獅子賞 - 『カルメンという名の女』(ジャン=リュック・ゴダール)
  • 第33回ベルリン国際映画祭
    • 金熊賞 - 『Ascendancy』 (エドワード・ベネット、イギリス)、『The Beehive』(マリオ・カムス、スペイン)
  • 第7回日本アカデミー賞
    • 最優秀作品賞 - 『楢山節考』(今村昌平)
    • 最優秀主演男優賞 - 緒形拳(『楢山節考』『陽暉楼』『魚影の群れ』)
    • 最優秀主演女優賞 - 小柳ルミ子(『白蛇抄』)
  • 第26回ブルーリボン賞
    • 作品賞 - 『東京裁判』
    • 主演男優賞 - 緒形拳(『楢山節考』『陽暉楼』『魚影の群れ』『OKINAWAN BOYS オキナワの少年』)
    • 主演女優賞 - 田中裕子(『天城越え』)
    • 監督賞 - 森田芳光(『家族ゲーム』)
  • 第57回キネマ旬報ベスト・テン
    • 外国映画第1位 - 『ソフィーの選択』
    • 日本映画第1位 - 『家族ゲーム』
  • 第38回毎日映画コンクール
    • 日本映画大賞 - 『戦場のメリークリスマス』

誕生

  • 1月14日 - 上原多香子、日本の女優
  • 3月29日 - 鈴木亮平、日本の俳優
  • 5月9日 - 松田龍平、日本の俳優
  • 6月7日 - 浅見れいな、日本の女優
  • 6月8日 - 宮野真守、日本の声優
  • 6月17日 - 風間俊介、日本の俳優
  • 7月24日 - 水川あさみ、日本の女優
  • 10月4日 - 前田愛、日本の女優
  • 10月20日 - 山田孝之、日本の俳優
  • 11月25日 - 伊藤淳史、日本の俳優
  • 12月21日 - 上原美佐、日本の女優

死去

主な出典:「1983年 映画物故人リスト」『キネマ旬報』1984年(昭和59年)2月下旬号、キネマ旬報社、1984年、210 - 211頁。 

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 石原良太 編『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集 : 栄光と虚栄・アカデミー賞からヨコハマ映画祭』芳賀書店、1986年6月。ISBN 4-8261-0520-7。 
  • 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。 
  • 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746。 
  • 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。 
    • 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。 
  • 日活『日活100年史 = Nikkatsu-celebrating 100 years of history』日活、2014年3月。全国書誌番号:22411179。 

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 1983年の映画 by Wikipedia (Historical)


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