『ラジかるッ』は、日本テレビ(関東ローカル)で、2006年(平成18年)4月3日から2009年(平成21年)3月27日まで平日の朝に放送されていた情報・バラエティ番組。
基本放送時間は、平日の9:55 - 11:25(JST)。ハイビジョン制作(地上デジタル放送)。
2006年3月30日まで平日夕方に放送されていた『ラジかる!!』のリニューアル版に当たる。
番組のコンセプトは、「ラジオのようにカルーくカルチャーする番組」。ラジオ局並の広さであるゼロスタジオから放送されているのはそのためである。ラジオのワイド番組のように収録ロケが全くなく、ほとんどのコーナーを生放送で行うのが特徴である。
ロゴの副題には「ラジオでカルチャー」を英字であしらった「RADIO DE CULTURE」が表示される。
番組の前半は最新の時事ニュースや芸能情報さらにはゲストを迎えトークする、後半はお笑い芸人が出演している。従来放送されていた通販番組『ポシュレヌーボー』も、『ラジかるッ×ポシュレ』として11:10 - 11:20頃に組み込まれて放送されており、系列局であるミヤギテレビでは金曜11:05 - 11:15に、テレビ信州では木曜11:10 - 11:20に、静岡第一テレビで金曜11:15 - 11:25に単独番組として放送されていた。
この番組は地上デジタルハイビジョン放送であるが、スタジオ(ゼロスタジオ、マイスタジオなど)と天気カメラ(ハイビジョンに対応済みの汐留、麹町、渋谷など)のみ16:9のハイビジョンで、非対応のVTR映像とお天気カメラはもちろん、副調整室の都合により16:9対応のVTR映像でも、左右のサイドパネル付きの4:3の映像にアップコンバートされる。(これは「ザ・ワイド」と同様な現象が起きている。)ただし、番組中にニュースが入ってきた場合の映像では、16:9での放送が可能で、4:3での放送の場合では左右のサイドパネルは付いていない。番組のHVマーク(ハイビジョン放送)は最初の中継リレーが終了し番組名が登場したとき、画面右下に黒字で小さく記載していた。
当番組はレギュラー陣が別の番組を優先して欠席したり、遅刻や寝坊が多いことなどから、『緩い番組』と言うコンセプトを持っている。 宮崎アナは飼犬を番組につれて出演する事があり「リンちゃん」は準レギュラー扱い、本番中にMCテーブルの上を犬が自由に歩き回る光景が時々見られた。
番組スタートは2006年4月。当番組は上記のように、2005年10月3日から2006年3月30日までの夕方15:55 - 17:25に放送していたラジオ感覚の新情報バラエティー番組「ラジかる!!」を午前に時間移動させたものである(日本テレビ定例会見での改編発表では、タイトルが『ラジかるッ!!』となっていたが、最終的な正式タイトルには!!は付かなかった。しかし、「ラジかるッ×ポシュレ」で開始当初「ラジかるッ!!」と表記されていたこともあった)。番組の「枠移動」については、日本テレビが2005年10月から午前枠で大阪・読売テレビ制作の『なるトモ!』(2009年3月終了)をネットしたが思うような成果を挙げられず、関東には馴染まないと日本テレビ側が判断し、同番組が「枠のテコ入れ」として移動したとされている。また、これまで17:25から放送されていた夕方のニュース番組『ニュースプラス1』が新たに『Newsリアルタイム』に改題の上16:53開始に拡大したことにも因る。
この番組がスタートする際、毎週金曜11:00 - 11:25に放送していた日本医師会提供のテレビ番組『からだ元気科』を終了させたことから、日本テレビでは平日最初の番組『Oha!4 NEWS LIVE』からこの番組が終わる11:25まですべて生放送の番組が並ぶことになった。(この時間帯に日テレ制作の生番組が設置されるのは2003年4月 - 2004年9月に放送された『さきどり!Navi』以来1年半ぶり、そのほか9:55 - 10:25枠が日テレからの生放送になるのは10時台まで放送していたころの『ザ!情報ツウ』以来半年ぶり)。また、『さきどり!』スタート当初は、4:30の『ニュース朝いち430』(当時) - 19:00迄の『ニュースプラス1』(当時)まで、全生放送を確立させた。
スタジオは通路からベランダのようにせり出した形のゼロスタジオをメインとして一部マイスタジオも使用するが、ゼロスタジオに駆動サブ(副調整室)がないため、マイスタジオの副調整室を駆動サブとして使用していることから、日本テレビ社内的には「マイスタ出し」の番組となっている。
サブや明日の告知、DJ TERUがセンター試験の問題・答え(DJ TERUは特だねワイドをゼロスタでやった後にマイスタに移動。)の時などに使用。「レイザーラモンHGのハードなクッキング」や「ウエスポーン女ののど自慢」などの普段はマイスタ広場を使用する外での中継が雨でできなかった時に使用。
ゼロスタジオは狭いため、総合演出の尼崎昇は出演者のすぐ脇で直接指示を出している。そのためインカム姿でしばしば画面に登場しほとんどレギュラー出演者扱いである。ゼロスタジオ入りする為には一度日テレ本社ビルの外へ出なければならず、ゲスト出演者が驚く事が多い。ゼロスタジオは空中に浮いた構造上、強風の日はスタジオ全体が揺れる事があり、「安普請だ!」「地震のときは大丈夫か?」との声が出演者の中で良く出ていた。また、TBSはなまるマーケット出演直後にラジかるッ本番を迎えた中山は「こっちのスタジオは狭い」とコメントした。
番組は終了したが、ゼロスタジオ自体は後番組である「おもいッきりDON! 1025」→「おもいッきりPON!」→「PON!」でも使われている。
元フジテレビアナウンサーの千野志麻や山中秀樹が、フリーになって初めて他局でレギュラー出演したのが、この番組である。『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』が、テレビ朝日のキャラクターにも関わらず、VTR出演したことがある。
番組を象徴するポーズとして、両手の親指、人差し指、中指、を立てた状態(フレミング右手の法則・フレミング左手の法則と同じ形)で手首を2回ひねり、それに合わせて「ラジかるッ・ラジかるッ」と繰り返すアクションがある。これらの動作は番組内で『ラジかるッコール』と呼ばれ、番組エンディング、ならびにVTRに出演した著名人が行う(やってもらう)のが恒例となっている。出演者はもちろん、他局のアナウンサーやキャラクターでも、ラジかるッコールをした瞬間から、『ラジかるッファミリー』と番組で扱われる。頻繁にコラボレーションを行っているTBSサンデージャポンでも『サンジャポファミリー』として同様の手法がとられている。手法としてはサンジャポのほうが先である。
通常は両手で行うが、片手が埋まっている際や著名人出演時は、片手のみで行うことが多い。なお、この指の形がフレミング右手・左手の法則であることは意図したもの(ラジオだから電気、そこでフレミングの左手・右手の法則、とのこと)である。また両手で行うのは、ラジオの発信側と受信側という意味もある。
また、別の考えもあるという(ズームイン!!ポーズ#補足参照)
『ラジかるッファミリー』とは対照的に、かつてレギュラーとして出演しながら現在は出演していない芸人は『ラジかるッ墓場』と呼ばれる。これは姥捨て山のごとく芸人達が送られた架空の場所であると同時に、芸人そのものを指す複合的な造語である。ただし一生番組に出られないわけではなく、むしろセミレギュラー的な立ち位置を与えられて時おり登場する、というパターンが多かった。『墓場』という仰々しい名称とは裏腹に、芸人達はしぶとく明るい奇妙な団結力を発揮していた。
相澤仁美などアイドルの場合は「墓場アイドル」といわれる。
番組終了後も後継番組『おもいッきりDON!』、『PON!』でも継承されており、髭男爵、大西ライオンなど「墓場芸人」と称された芸人も多く出し、現在では存在自体が薄くなっても水面下で存在し続けている。
開始当初は関東地区のみの放送だったが、2006年7月7日よりミヤギテレビで金曜日のみネットを開始した(それ以前も『ラジかるッ×ポシュレ』の放送はあった)。しかし、2007年3月16日を以ってわずか9ヶ月で打ち切られた。2007年4月からは再び、『ラジかるッ×ポシュレ』のみのネットとなっている。ただし、これがきっかけとなったのか、『おもいッきりDON!1025』以降、当該時間帯の番組をネットする局が少なからずある。
本番組は2009年3月27日に終了。翌週から本番組と『おもいッきりイイ!!テレビ』を統合した新番組『おもいッきりDON!』が開始された。
本番組は9:55開始だったが、『おもいッきりDON!』の開始時間は10:25に繰り下げられた。これに伴い、9:55終了となっていた『スッキリ!!』(現:『スッキリ』)が10:25(9:30に飛び降り点あり)までの放送に拡大された。
氏名と共にクレジットされる肩書はオーソドックスなものがほとんどだが、岡田圭右の「閉店ガラガラ」などおちゃらけたものもある。またオーソドックスな肩書なら「女優」とクレジットされるべき原千晶は「コメンテーター」という肩書にされてしまっていたが、金曜移動2週目以降は「酔いどれマーメイド」に変更されている。オープニングでは宮崎アナ(月曜日のみ賀集利樹)からフルネームで各コメンテーターが紹介されるが、医師である名越康文と西川史子は「名越先生」「西川先生」と名前が省略されている。加えて西川は、クレジットの肩書「形成外科医」ではなく「女医(の西川先生)」と言われている。
各曜日、紹介のされ方がまちまちである(月曜日は名越・スザンヌの後、スザンヌがラジかるちゃーの内容予告をしてから岡田を紹介。火曜日・木曜日は3人を一度に紹介。水曜日は山中が紹介された後、少しおいて植松・小倉を紹介。金曜日は1人ずつキャッチフレーズを入れながら紹介)。なおコメンテーター紹介は2008年10月で廃止された。
吉田照美とはキャラクターを分けているが(吉田照美について触れる時は「僕によく似ている吉田照美さん」と形容している)、中山などからは普通に「照美さん」、「テルーさん」と呼ばれる。また、中山から一言ツッコミを受けて、動揺する。ラジオDJ風のナレーターだが、顔も出る。サングラスも毎日変わる。出演初日、「スッキリ!!」終了後の15秒告知で、宮﨑アナが「謎の男、テルー?」を間違えて、「謎の男、クルー?」と言ってしまった。TERU本人は苦笑し、コーナー開始時「私はクルーではありません。」と訂正した。現在TERUは、同番組と2007年4月スタートした文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」(6:00 - 8:30)と掛け持ちである。2007年3月までは同局午後の「吉田照美のやる気MANMAN!」と掛け持ちであった。
EROもTERU同様、キャラクターを分けている。しかし、TERUと吉田照美がそっくりさんであるのに対して、EROと山中は遠い親戚で、血縁関係のある設定である。(2008年1月6日に発言)TERU復帰後、中山秀征は、「最近、アナウンス業をやっていないから、声が小さかった」と言っている。
提供クレジット担当。自動音声である。前日までは大杉君枝アナのものが使用されていたが、大杉アナ急逝により変更された。
月曜日〜水曜日…博多華丸・大吉 (2006年10月5日 - 2007年3月30日は速報ランキング5&5の木曜日・金曜日担当)☆◆木曜日・金曜日…タカアンドトシ (2006年4月3日 - 2007年3月30日は夕刊太郎を月曜日 - 金曜日担当)☆
ザ・たっち(2006年4月3日 - 2007年3月30日は天カメ天気予報を月曜日 - 金曜日を担当)☆◆
宮崎アナが飼っているベージュ系のメスのトイ・プードル、不定期に出演し準レギュラー扱い。2006年(平成18年)生まれ、体重は1.8kgと成犬では小型。2007年9月3日(月)から7日(金)まで夏休みの賀集俊樹の代打としてラジかるッに初出演。2007年9月7日に当時金曜レギュラーの千野志麻のトイ・プードルのジャック(オス)とクロエ(メス)と共演した。
バリューナイトフィーバー枠であるが、関東地区のみ放送。司会は中山秀征、嶋大輔、魚住りえが担当。なお「ラジかるッ」司会の賀集利樹はゲストとして出演したが、宮﨑宣子アナは出演しなかった。中山が「今日放送されたものでは、ラジかるッでは一切やりません。」と発言したように、翌週のラジかるッでは時間帯の関係で一切取り上げることは無かった。当時ゲスト出演だった博多華丸・大吉はゲームコーナーの進行役を務め、のちに10月からレギュラーに抜擢された。視聴率は同地区で、2.4%を記録した(ビデオリサーチ関東地区調べ)。
直前に迫った24時間テレビ 「愛は地球を救う」の紹介をラジかるッ風に行ったもの。その為、出演者紹介などのロゴが「ラジかるッ」仕様になっていたほか、完全にラジかるッ編成になっていた(右上の占い表示、ザ・たっちの天カメ天気など)。前年2005年まで24時間テレビの直前SPは同じ中山司会の「TVおじゃマンボウ」が担っていた。2009年以降はベースとする番組はなくなったが、同年は引き続き中山がメインMCで同一趣旨の特別番組を担当。2010年からは後番組「PON!」のMCに就任したビビる大木が引き継いだ後、2020年からは中岡創一(ロッチ)が進行している。
「24時間テレビ29 見どころ満載直前スペシャル ラジかるッが生突撃(秘)舞台裏を大公開だ」と題して放送。
2007年も「24時間テレビ30 見どころ満載直前スペシャル ラジかるッが生突撃(秘)舞台裏を大公開だ」と題し放送。この日は、「DJ TERUの特だねワイド」「タカトシの衝撃太郎」「ザ・たっちのちょっと何の日」「ヨネスケの出張××(チョメチョメ)」が24時間テレビ特別バージョンで放送された。
2008年も「24時間テレビ31直前! ラジかるッが生突撃!!(秘)舞台裏を大公開だ」と題し放送。
放送時間…2007年12月30日(日) 21:00 - 22:54(JST)に放送された。この日の放送では、NNN30局の全国ネットとなったため通常はレギュラー放送がネットされていないすべての系列局において視聴できる初ネットとなり、同時に初ゴールデンタイム放送となる。
1990年から始まった『平成あっぱれテレビ』の流れを汲む、日本テレビの元日に放送された長時間の生特番。2008年まで元日に放送していた『大笑点』に代わって放送され、全国ネットとしては2度目である。ネット局はテレビ大分とテレビ宮崎を除くNNN28局。スタジオはゼロスタではなかった。タイトルロゴはレギュラー版のアレンジではなく中山秀征が書いた毛筆が使用された。
2007年8月6日 - 8月10日まではメイン司会の中山が夏休みにはいったため代理司会になった。
同年8月13日 - 8月17日の放送はゼロスタジオではなくゼロスタの下にあるGO!SHIODOMEジャンボリーの特設ステージでやった。
2008年の8月4日 - 8月8日も中山が夏休みの為、代理司会になった。
2006年、2007年、2008年の夏休みの間はGO!SHIODOMEジャンボリーでゼロスタジオやマイスタジオなどの見学をやっていた。2008年8月11日 - 8月15日は「お盆特別企画 爆笑グレーカーペット」(フジテレビ系の爆笑レッドカーペットのパロディー)という現レギュラー芸人と墓場芸人がレギュラー入れ替えをかけてお笑いバトルする企画をGO!GO!SHIODOMEジャンボリーの特設ステージで開催された。
コーナー枠「ラジかるッ×ポシュレ」のみが一部地方局にネットされていた。
前番組「ラジかる!!」で日本テレビでは長年に渡り、祝日(平日)に特別番組を放送している為、たびたび放送を休止していた。一方「ラジかるッ」では、同枠では放送していない為祝日でも放送するが重大なニュースが入ってくる場合、NNN報道特別番組を放送するため休止した。年末年始はドラマの再放送や元日特番、箱根駅伝中継のため放送を休止した。
2006年9月4日 - 元ライブドアの堀江貴文被告初公判の報道特別番組放送のため休止。
2006年9月6日 - 文仁親王妃紀子出産特別番組放送のため休止。
2007年3月16日 - 元ライブドアの堀江貴文被告判決の報道特別番組放送(9:55 - 10:25)のため10:25から30分繰り下げ・短縮放送(「温泉ミシュラン美人の湯」「北野一探偵のこいつはどいつだ」「ラジかるッ×ポシュレ」の3コーナーが休止)。
2008年4月22日 - NNN特番〜元少年に判決〜放送のため、休止。
2008年8月13日 - 北京オリンピックを放送(10:55〜17:30)の為10:55までの短縮1時間の放送となった(休止になったコーナーは「植松晃士のおブスなファッションモテファッション」、「ハイキングウォーキングの夕刊ヤマタイ」、「ラジかるッ×ポシュレ」)。8月20日 - 北京オリンピックを放送(10:25〜12:30)の為10:25までの短縮30分の放送となった(休止になったコーナーは「うれしはずかし写真館」、「ヒコ&カナ&ソネのがっちり食べまSHOW」、「植松晃士おブスなファッションモテファッション」、「ハイキングウォーキングの夕刊ヤマタイ」、「ラジかるッ×ポシュレ」)。
2008年11月5日 - アメリカ大統領選挙の報道特別番組放送のため休止。
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