『ゴッドタン 〜The God Tongue 神の舌〜』(ゴッドタン ザ・ゴッド・タン かみのした)は、テレビ東京で放送されている日本のバラエティ番組。略称「ゴッドタン」。
2005年2月の単発放送の後、好評であったため、2005年10月から12月までレギュラー番組として放送、その後1年半の月日が経過したあと、2007年4月から2011年9月までは『スポパラ→バラエティ7』木曜未明の前半枠にレギュラー番組として復帰、2011年10月から日曜未明に移動となり、後に放送時間繰り上げとなるも、現在に至る。
番組の源流は、2003年秋から2004年春に放送されていた同局『大人のコンソメ』中に、話術だけで相手に青汁を飲ませる『ブルードラゴン』というコーナーがあり、ゴッドタンはその発展版となっている。当初の企画から若干番組内容が変わり、現在は通常のバラエティ企画がメインとなっている。レギュラーを始めとして吉本興業の所属でない出演者の比率が他番組と比べて高く「非吉本系」としての企画も多いが、土曜深夜に移行する前後を境にコーナーレギュラーを含めて吉本所属芸人の出演がそれ以前よりも増えている傾向にある。
番組ロゴは現在2代目で2009年1月2日スペシャルから使用されている。放送中は右下に番組ロゴが常時表示されている。
番組開始当初は両サイドに黒帯のパネルが装飾されていたが、地上波デジタル放送は2010年1月21日放送分から両サイドに番組オリジナルのパネルが装飾されるようになり、2010年4月8日放送分からは16:9での撮影となったが、ハイビジョン収録ではなく標準画質収録で、2010年7月8日放送分から地上波アナログ放送でも16:9レターボックスサイズになったものの、標準画質での収録が続いていたが、2010年9月2日放送分から全編ハイビジョン収録に切り替わった。
2009年6月21日放送された「ゴッドタンマジ歌スペシャル」、2009年8月26日放送分、2010年1月3日放送の「ゴッドタンスペシャル」も、両サイドに番組オリジナルのパネルが装飾される形で放送されていた。2009年7月29日・8月5日に放送された「まさかのマジ歌マジライブ」に関しては番組初のハイビジョン収録、2010年7月29日の番組初のプライムタイム進出となった「ゴッドタンスペシャル」、2010年8月4日放送分の「第7回マジ歌選手権スペシャル完全版」もハイビジョン収録となった。
2011年10月2日よりバラエティ7木曜未明の前半枠から、日曜2:10 - 2:35(土曜深夜)に放送時間が変更され、同時に放送時間も25分に縮小された。理由として、土曜22:30 - 翌2:35枠の大幅改編に加えて、本番組のレギュラーである劇団ひとりが出演している『5MEN旅』(日本テレビ)の第2期が水曜バリューナイト枠(23:58 - 翌0:29)で放送されるのに伴い、同時出演状態を回避する目的も兼ねている。この移動と同時にバラエティ7枠が消滅したため、本番組は他のバラエティ7各番組と同様に単独番組扱いとなった。これに伴い同時ネットで放送していたテレビ東京以外のTXN系列5局(テレビ北海道・テレビ愛知・テレビ大阪・テレビせとうち・TVQ九州放送)は全て遅れネットとなった。
2014年1月4日放送のスペシャルで放送時間が25分繰り上げの日曜1:45 - 2:10(土曜深夜)に放送時間変更が発表された。
ラテ欄においては放送当日に「さわりの文面」が書かれる一方でEPGでは番組紹介とメインの3人(おぎやはぎ、劇団ひとり)以外の紹介がされない状況が続いていたが、テレビ東京基準で2022年4月3日(2日深夜)からは他の番組のように書かれるように変わっている。
平均視聴率は放送枠に関わらず1パーセント台(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。以下略)で安定しており、矢作兼(おぎやはぎ)は「どの時間帯に行ったって数字が上がらない」「固定客以外の一般人が観てない」と自虐的に語っているが、アイディア勝負の独創的で斬新な企画を連発し、無名タレントを次々と発掘していくことから、業界視聴率が最も高い番組のひとつとして知られている。
お笑いコンビの三四郎、アイドルの小池美由をはじめ番組出演を期にブレイクを果たしたタレントも多く、「この若手知ってんのか!?2015」(2015年3月14日放送)に出演したおかずクラブのゆいPは「今でもターニングポイントになった番組は?と聞かれると必ずゴッドタンと書きます。ここからキス我慢、フジの深夜ドラマ主演へと繋がりました。とにかく業界視聴率が凄い」と影響力の大きさを語っている。2014年に開催された番組イベント「マジ歌ライブ in 中野サンプラザ」のライブビューイングにはNHK紅白歌合戦の制作スタッフが揃って来場し、同年末の『第65回NHK紅白歌合戦』では日村勇紀(バナナマン)が番組内から生まれたキャラクター「ヒム子」に扮して香西かおりと細川たかしのコラボステージに登場した。翌年の『第66回NHK紅白歌合戦』でも同じくヒム子に扮し、miwaのバックダンサーを務めた。
前述の通り低視聴率番組ながら、非常にコアなファンが多いことでも知られ、人気企画「キス我慢選手権」のDVDシリーズ累計売り上げは2013年時点で50万枚を突破。同企画の映画化プロジェクト『キス我慢選手権 THE MOVIE』もスマッシュヒットを記録し、公開から僅か2週目で黒字収入となった。2009年から年1回ペースで開催され、番組の人気キャラクターが勢揃いする「マジ歌選手権」のライブイベントは、毎回チケットが即時完売するプラチナライブと化している。
本番組がサブカルチャー系雑誌『Quick Japan』Vol.91(太田出版)で特集され、その中で当時プロデューサーであった佐久間宣行は「ゴッドタンが終わる時は、テレビマンにおける青春時代の終わり」「これが終わったら、あとは大人として仕事をこなすだけ」と語り、劇団ひとりは「この番組が終わったら僕は司会者になります。だからもし予算がきつかったらギャラはいらないから、番組続けてください」と語るほど、制作者、出演者とも強い思い入れを持って取り組んでいる番組と言える。佐久間氏はこのゴッドタンで「(笑いの)『最高速度』を何回か見ることができたから、行けるところまで行ってみよう」と語っている。
2017年8月26日に放送された『最初で最後のゴールデンスペシャル』がギャラクシー賞8月度月間賞を受賞した。
2018年5月~7月に、『ゴッドタン マジ歌museum 2009~2018』を東京(HMV渋谷)と名古屋(HMV栄)で開催した。
2009年以降の年末年始はマジ歌選手権の特番が行われるのが恒例となっている。2012年の年末以後は23時台から放送が開始している。
2009年から2014年までは、前述の年末年始特番を含めて年2回のペースで特番を行っていた。また、2010年7月には番組初のプライムタイムでの特番が行われた。さらに、2017年8月にはこれも番組初となるゴールデンタイムでの3時間半特番(一部地域を除く)が行われた。
2016年11月6日から2017年4月23日まで映像配信サービス「dTV」においてdTVオリジナル版「ゴッドタン」が毎週日曜日に配信された。「セクシー女優愛確かめ選手権」など地上波よりも攻めた企画となっている。
2018年10月からテレビ東京での放送中にスマートフォンアプリ「ドラゴンエッグ」のインフォマーシャルが流れるようになった。番組内企画と「ドラエグ」を絡めたショートムービーとなっているほか、「ドラエグ」ゲーム内で「ゴッドタン」にちなんだアバターが入手出来るコラボもある。2020年4月にはYouTubeでスペシャル動画「今ヤバイ! モンスター芸能人No.1決定戦」が期間限定で公開された。
2022年3月12日には動画配信サービス「Paravi」の企画「テレ東バラエティ スピンオフ祭り」の一環として「セクシー女優愛確かめ選手権」が配信された。MCはカミナリで、パネラーに みちお(トム・ブラウン)、カカロニ、ザ・マミィのほか、セクシー女優3名(栗山莉緒、唯井まひろ、星美りか)が出演。栗山出演回のみTVerでも期間限定で配信された。
2022年9月17日には「第2回セクシー女優愛確かめ選手権」が同じく「Paravi」にて配信された。MCは前回同様カミナリ。パネラーもみちお(トム・ブラウン)、カカロニは同じだが、新たにショーゴ(東京ホテイソン)、ママタルトが加わった。セクシー女優3名は小倉由菜、桜もこ、加美杏奈が出演。TVerでも9月17日より小倉出演回、10月17日より桜出演回、10月24日より加美出演回がそれぞれ一週間限定で配信された。
2024年4月6日より配信限定企画「アイフル presents コンビ愛確かめ選手権」がTVerおよびテレビ東京公式YouTubeチャンネルで配信。MCはアルコ&ピース、アシスタントはたけうちほのかで、U字工事、トム・ブラウン、ラブレターズ、ママタルトの4組が挑戦。
出典:
以下の作品は一般流通されておらずLoppiの予約販売及びお取り寄せ、ローソン・HMV(2011年1月から)店頭販売、テレビ東京関係店舗のみでの販売。
Amazon Prime Video、Hulu、Netflix、U-NEXTなどの動画配信サービスでは上記DVD収録作品からの抜粋(バラエティパック、マジ歌選手権)が配信されている。
以下の商品はローソンとLoppiでの販売。
「キス我慢選手権」を題材とした劇場映画。PG12指定。小規模公開ながら映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で第15位にランクインしている。
キャッチコピーは「欲望と理性が激突する、新感覚スペクタクルロマン!」「24時間キスをしなければ、世界は救えるのか――」。
「キス我慢選手権」を題材とした劇場映画第2弾。PG12指定 キャッチコピーは「命をかけたアドリブ頂上決戦の火ぶたが今切られる!」「さらば、川島省吾――」。
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