福圓 美里(ふくえん みさと、1982年1月10日 - )は、日本の声優、舞台女優。東京都出身。StarCrew所属。
旧芸名は桜木 美里(さくらぎ みさと)。
東京都で誕生。
子供のころから演じることは好きだったが、引っ込み思案であり、「子役がやりたい」「ステージや映画に出たい」と前に出るタイプではなかった。
学校行事、部活などで、「好きだから参加して楽しい」というだけで満足しており、「アマチュアでいいからずっと続けていきたいな」と思っていたという。
声優を知った時に、純粋に興味が湧き、「このお仕事の裏側を見てみたい」と思うようになった。
15歳の時に声優の一般公募オーディションを受けて、1998年に、ゲーム『Etude prologue 〜揺れ動く心のかたち〜』で声優として桜木美里の名義でデビューする。なお、福圓美里の名義でのデビュー作は、2000年放送のテレビアニメ『BOYS BE…』である。(株)Doa The・声優塾8期卒業。2003年シグマ・セブン所属。
2004年に門脇舞(現・門脇舞以)と福圓による声優ユニット「TAMAGO」(たまご)を結成した。同じく2004年に松崎亜希子と平松あやと福圓の3人による演劇ユニット「乙女企画クロジ☆」(現在は「クロジ」)を結成している。なお2006年に平松が体調不良を理由に脱退し、以降は松崎と福圓の2人で活動している。2008年8月上旬に体調不良により声が出なくなってしまい、出演予定だったテレビアニメ『喰霊―零―』の和泉マミ役を降板した。また、福圓が出演していたラジオ番組『水樹奈々 スマイルギャング』についても回復に専念するために休んだり、自身のブログも7月30日付から半月ほど更新を停止していた。その後回復し、活動を再開している。2021年3月27日より食中毒系の腸炎で入院し、4月1日に退院した。
2005年には海外アニメ『イウォーク物語』でマラーニ役を吹き替えを担当している。
2015年から、かつて大ヒットしたアニメシリーズ『美少女戦士セーラームーン (テレビアニメ)』の新作アニメ版『美少女戦士セーラームーンCrystal』で、メインキャラクターのちびうさ役を担当。
2022年3月31日をもってシグマ・セブンを退所し、翌4月1日よりStarCrewに所属。
一般的な愛称としてはミサトンが知られる。
20歳近く年が離れた兄が1人いる。尊敬する声優は折笠富美子。好きな役者は大竹しのぶ。
近藤佳奈子、小倉結衣とは中学・高校時代以来の友人で、近藤佳奈子とは中学時代からの盟友でもある。近藤佳奈子とは『アクセル・ワールド』で共演をしている。音響監督の田中英行は高校時代からの恩師である。市来光弘と生年月日・血液型・職業が一緒で、かつて住んでいた住所、母親の名前まで一致する。さらに携帯電話の機種まで被ったこともある。2009年1月9日には乙女企画クロジ☆のサプライズで、初めて一緒に誕生日を祝い合ったという。
20歳の時は声優業の傍らウェイトレスのアルバイトもしていた。また、選挙カーのウグイス嬢の経験もあるが、車酔いのためすぐに辞めざるを得なかった。
The・声優塾の同期は安元洋貴、西田紘二、斉藤隆史。安元によると養成所時代、誰よりもかみついて、泣きながらもしていたことから凄かったという。安元曰く福圓が同期にいたことはデカく「すげぇなアイツ、クソッ」といい発奮材料だったという。
2009年の『ときめきメモリアル4』の大倉都子役でヤンデレ(精神的に病んだ状態での愛情表現)を得意とする声優として認知された。また、前所属事務所シグマ・セブンおよび現所属事務所StarCrewの先輩である水樹奈々と共に、ラジオ『水樹奈々 スマイルギャング』のパーソナリティ(番組内で本人は「副ヘッド」と呼ばれる)を長年務めている。
ゲーム『卒業M』のファンのための企画で、3人出演できる募集に参加し、二次まで通過。その時の二次に合格した後に名前が雑誌に掲載され、同じく二次に合格した新谷良子は、ものすごい縁を感じていたという。
『ときめきメモリアル4』の大倉都子役のオーディションを受けた際、福圓が声を演じた「ヤンデレ」ぶりが他の声優陣の群を抜いていて、それがオーディション合格の大きな決め手になった。福圓が都子役のオーディションを受けた理由は、都子の設定が書かれた原稿を読み彼女の設定の「ヤンデレ」に惹かれ、「絶対に都子をやりたい」と思ったからだという。福圓の都子への思い入れが深かったこともあり、その評判は福圓も気にしていたという。
特に「ときめきメモリアルシリーズ」の歴代作品のヒロインの中で、ヤンデレという設定を持つヒロインは都子が初だったため、自身が演じたヤンデレの都子が同シリーズのファンに受け入れてもらえるか不安だったことを、ラジオCD『あなたと!ときめきメモリアル』の録り下ろしラジオにゲスト出演した時に福圓自身が語っている。しかし、この福圓が抱いた不安は杞憂に終わり、都子はヤンデレの設定から『ときめきメモリアル4』の発売後の話題を独占し、メインヒロインを超えるほどの人気を誇った。
このため、同作の漫画版のヒロインや発売元のコナミが運営する携帯電話用サイトのコナミネットDXでは、『ときめきメモリアルメールドラマ』の『4』としてのヒロインを務め、さらに専用の抱き枕カバーやグッズも発売された。同作で福圓は、都子の持つうさぎのぬいぐるみの声も担当している。
2012年より、『スマイルプリキュア!』で主人公の1人である星空みゆき(キュアハッピー)役を務めている。この約1年前に行われた水樹奈々の座長公演である舞台『異説龍馬維新伝』に千葉さな子役で出演した。この舞台には水沢史絵も出演しており、水樹と水沢はこの舞台が上演されたのと同時期に放送されていた『ハートキャッチプリキュア!』にてそれぞれプリキュアを演じていた。2人がそれを元にした小ネタを行ったのに乗っかる形で、この舞台において「キュアマジックリン」と名乗りを上げたことがある。この舞台での様子を受けて後日マネージャーに出たいのかと聞かれ、「出たいです」と答え、マネージャーはこれに応じる形で『スイートプリキュア♪』のころからオーディションを受けられるようにスケジュール調整を行ってくれたという。『スマイルプリキュア!』に主人公として出演することが発表された直後にこのことがネット上で取り上げられたことから、自身のTwitterで、「キュアマジックリンとか言ってたのが嘘みたい(笑)」と書き記した。なお、プリキュアシリーズへの出演自体は、2006年の『ふたりはプリキュア Splash Star』に友也役で出演して以来である。
太字はメインキャラクター。
※はインターネット配信。
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